戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP >木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える360の知恵>【徹底比較】設計事務所と工務店、リノベーションはどっちに頼む?デザイン、費用、責任…「設計施工」という第三の選択肢
更新日:2025/11/27
序章:あなたの「理想の間取り」が叶うか、全ては「構造」が決めている
第1章:【図解でわかる】3つの構造の「正体」と「例え話」
第2章:【徹底比較】「間取り」と「性能」、リフォームの自由度が高いのは?
第3章:なぜ、「木造(在来工法)」が最強のリフォーム素材なのか?
終章:あなたの家の「可能性」を、最大限に引き出すために
章の概要:
結論として、リフォームの自由度、特に「間取りをどれだけ変えられるか」は、家の「構造(骨格)」によって、天と地ほどの差が生まれます。
「この壁を抜いて、広々としたLDKにしたい」「暗いキッチンを、明るい窓辺に移動させたい」。
リフォームを考える時、誰もがそんな夢を描きます。しかし、その夢が実現できるかどうかは、実は業者の腕前以前に、あなたの家が「何でできているか(=構造)」によって、すでに運命が決まっているのです。
この記事では、日本の住宅の主要な3大構造である「木造」「鉄骨造」「RC造(鉄筋コンクリート造)」について、それぞれの「リフォーム自由度」を徹底的に比較し、あなたの家が持つ可能性を解き明かします。
✔ここでのポイント:
結論として、リフォームの計画を立てる前に、自分の家の構造が持つ「変えられる部分」と「絶対に変えられない部分」を知っておくことは、後々の「こんなはずじゃなかった」という悲劇を避けるための、必須条件です。
リフォームの相談を受けていると、お客様が描いている「理想のプラン」と、建物の「現実的な制約」との間に、大きなギャップがあることに驚かされることが少なくありません。
例えば、築30年の鉄骨造の家にお住まいのAさん。
「リビングと和室の間の壁を抜いて、20畳の大空間にしたいんです!」と目を輝かせて相談に来られました。
しかし、現地を調査してみると、その抜きたい壁の中には、建物を支えるための重要な「鉄骨のブレース(筋交い)」が入っていました。 このブレースは、人間で言えば骨格の一部です。
これを抜いてしまえば、家は地震に耐えられなくなり、最悪の場合、倒壊してしまいます。
「申し訳ありませんが、この壁は構造上、絶対に抜くことができません…」
そうお伝えした時の、Aさんの落胆した表情は、今でも忘れられません。
もしAさんが、最初から自分の家の構造が「鉄骨造」で、その特徴として「抜けない壁がある」ということを知っていたら、もっと現実的で、別の可能性を探るプランを考えることができたはずです。
リフォームは、新築のようにゼロから自由に設計できるわけではありません。そこには必ず、既存の建物という「制約」が存在します。 そして、その制約の中で、最も大きく、決定的な影響力を持つのが、家の「構造(骨格)」なのです。
✔ここでのポイント:
結論として、あなたの家が「木造」なのか、「鉄骨造」なのか、「RC造」なのか。まずはその「タイプ」を知ることが、リフォームの成功に向けた第一歩です。
では、日本の家は、主にどのような構造でできているのでしょうか。大きく分けて、次の3つのタイプがあります。
木造(W造): 木材の柱や梁で骨組みを作る、日本で最も一般的な構造。特に「在来工法(軸組工法)」と「2×4(ツーバイフォー)工法」が主流です。
鉄骨造(S造): 鉄骨(H型鋼など)で骨組みを作る構造。軽量鉄骨造と重量鉄骨造があります。プレハブ住宅(ハウスメーカー)に多く見られます。
鉄筋コンクリート造(RC造): 鉄筋とコンクリートで一体化された壁や柱で支える、非常に強固な構造。マンションのほとんどがこのタイプですが、戸建てにも採用されます。
これらの構造は、それぞれ、 「加工のしやすさ(=間取り変更の自由度)」 「窓の開けやすさ」 「断熱や配管のしやすさ」 といった特徴が、全く異なります。
例えば、ある構造では「壁を抜いて大空間を作る」ことが比較的簡単にできても、別の構造では「絶対に不可能」ということが、普通に起こりうるのです。
次の第1章では、この3つの構造の違いを、誰にでも直感的に理解できるように、身近な「素材」に例えて解説していきます。
あなたの家は、粘土なのか、レゴブロックなのか、それとも彫刻なのか?
その答えが、あなたのリフォームの可能性を教えてくれるはずです。
章の概要:
結論として、各構造のリフォーム自由度の違いは、「粘土細工(木造)」「レゴブロック(鉄骨造)」「彫刻(RC造)」という、加工の性質の違いに例えるとよく分かります。
「木造」「鉄骨造」「RC造」と言われても、建築の専門家でない限り、その違いを具体的にイメージするのは難しいかもしれません。そこでこの章では、それぞれの構造が持つ「リフォームにおける特徴(特に加工のしやすさ)」を、誰もが知っている身近なものに例えて解説します。
この例え話を頭に入れておけば、後の章で解説するメリット・デメリットも、すんなりと理解できるはずです。
✔ここでのポイント:
結論として、木造(特に在来工法)は「粘土細工」のように、切ったり、貼ったり、付け足したりといった加工が現場で自由自在に行える、最も柔軟性の高い構造です。
まず、日本で最も多い「木造」、中でも伝統的な「在来工法(軸組工法)」です。
これは、「粘土細工」に例えることができます。
粘土は、柔らかくて加工しやすい素材です。 「ここを少し削りたいな」と思えばヘラで削れますし、「ここに付け足したいな」と思えば新しい粘土をくっつけることができます。形を大きく変えたり、全く違う形に作り直したりすることも、比較的自由に行えます。
木造(在来工法)も同じです。 柱や梁(はり)といった木の部材を、現場で大工さんがノコギリで切ったり、カンナで削ったりして、ミリ単位で調整しながら組み上げていきます。
リフォームにおいても、 「この柱は邪魔だから、隣に新しい柱を立てて、こっちは抜いてしまおう」 「ここに新しい梁を架けて、壁を抜いて広い空間を作ろう」 といった大胆な変更が、適切な補強計画(構造計算)のもとであれば、柔軟に行えるのです。
この「現場での加工のしやすさ」と「可変性の高さ」が、木造の最大の魅力であり、リフォーム、特に大規模なスケルトンリフォームにおいて圧倒的な自由度をもたらす理由です。
✔ここでのポイント:
結論として、鉄骨造(プレハブ住宅など)は「レゴブロック」のように、工場で規格化された部材をカチッと組み立てる構造です。非常に頑丈ですが、一度組み上がった形(規格)を変えることは難しく、自由度は制限されます。
次に、ハウスメーカーのプレハブ住宅などに多い「鉄骨造(S造)」です。 これは、「レゴブロック」に例えることができます。
レゴブロックは、工場で精密に作られた、規格化されたパーツです。 説明書通りにカチッ、カチッと組み立てていけば、誰でも頑丈な飛行機や城を作ることができます。完成したものは非常に頑丈で、ちょっとやそっとでは壊れません。
しかし、一度組み上がったレゴの城の一部を、「ここだけ形を変えたい」「このブロックを別のブロックに取り替えたい」と思っても、そう簡単にはいきません。 他のパーツとガッチリ噛み合っているため、無理に外そうとすれば全体が崩れてしまうかもしれませんし、規格外のパーツを無理やりはめ込むこともできません。
鉄骨造のリフォームもこれと同じです。 工場で生産された鉄骨の柱や梁、ブレース(筋交い)が、決められたルール(規格)で頑丈に組み合わさっています。 そのため、 「このブレースが入っている壁を抜きたい」 「ここに窓を開けたいけど、鉄骨の柱が邪魔だ」 といった要望があっても、構造上重要なパーツであれば、それを動かしたり、切断したりすることは絶対にできません。 レゴの「規格」という制約の中でしか、リフォームができないのです。
✔ここでのポイント:
結論として、鉄筋コンクリート造(RC造)は「大理石の彫刻」のように、非常に硬くて重い素材でできています。最強の頑丈さを誇りますが、一度完成した形を変える(壁を壊す、穴を開ける)には、多大な労力と費用がかかり、事実上困難な場合が多い構造です。
最後に、マンションや一部の高級注文住宅に見られる「鉄筋コンクリート造(RC造)」です。 これは、「大理石の彫刻」に例えることができます。
大理石は、非常に硬く、重く、頑丈な素材です。 一度彫刻として完成してしまえば、雨風にさらされてもびくともしませんし、その重厚な存在感は他の素材を寄せ付けません。
しかし、その完成した大理石の像に対して、「腕の角度を少し変えたい」「ここに穴を開けてアクセサリーを付けたい」と思ったら、どうでしょうか? ノミとハンマーで、気の遠くなるような時間と労力をかけて、硬い石を削っていかなければなりません。下手をすれば、石全体にヒビが入って割れてしまうリスクもあります。
RC造のリフォームも、まさにこれと同じです。 コンクリートの壁そのものが、建物を支える最強の「構造体」です。 その壁を壊して間取りを変えたり、新しく窓やドアの穴を開けたり(「はつり」と言います)するには、特殊な重機と、騒音・振動、そして莫大な費用がかかります。
マンションであれば、管理組合の許可も必要で、事実上不可能なケースがほとんどです。
RC造は、「最強の頑丈さ」と引き換えに、「加工のしやすさ(リフォームの自由度)」を犠牲にしている構造と言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか? 「粘土」「レゴ」「彫刻」。この3つのイメージを持って、次の章の実践的な比較に進んでみてください。なぜ「この構造だと、このリフォームができないのか」が、すっきりと理解できるはずです。
章の概要:
結論として、大規模な間取り変更の自由度においては、「粘土細工」である「木造(在来工法)」が圧倒的に有利です。一方、「彫刻」であるRC造は、マンションのラーメン構造であれば躯体(くたい)内の自由度は高いものの、窓などの開口部変更はほぼ不可能です。 第1章でイメージした「粘土」「レゴ」「彫刻」の例え話を元に、リフォームで最も要望が多い「間取り変更」と「性能向上」の具体的なシチュエーションで、3つの構造の自由度を徹底比較します。あなたの夢が叶うかどうか、その現実的な可能性が見えてくるはずです。
✔ここでのポイント:
結論として、間取り変更の自由度は、柔軟な加工ができる「木造(在来工法)」が最強です。鉄骨造やRC造(壁式)は、「抜けない壁(構造壁)」の存在が、プランの大きな制約となります。
「細かく仕切られた和室とリビングを繋げて、20畳の広々としたLDKにしたい!」 これは、リフォームで最も多い要望の一つです。この夢を実現できるかどうかは、構造によって大きく異なります。
■ 木造(在来工法):自由度 ★★★★★(ほぼ自由) 「粘土細工」である木造は、この要望に最も柔軟に応えられます。 邪魔な壁や柱があっても、それが建物を支える上で重要であれば、その役割を別の場所(隣の壁を強くしたり、天井裏に太い梁を架けたり)に移す「構造補強」を行うことで、安全に撤去することができます。 適切な構造計算と技術があれば、まるで新築のように自由な間取りを描くことが可能です。
■ 鉄骨造(S造):自由度 ★★☆☆☆(制約あり) 「レゴブロック」である鉄骨造は、そう簡単にはいきません。 特に注意が必要なのが、壁の中に隠れている「ブレース」と呼ばれる鉄の筋交いです。これは、地震の揺れから建物を守るための重要なパーツです。 ブレースが入っている壁は、絶対に抜くことができません。もし、広げたい空間の真ん中にこの壁があったら、そのプランは諦めるか、壁を残した不自然な形にするしかありません。レゴの「規格」の壁が立ちはだかるのです。
■ 鉄筋コンクリート造(RC造):自由度 ★☆☆☆☆(構造による) 「彫刻」であるRC造は、建物のタイプによって両極端です。
壁式構造(低層マンションや戸建てに多い): コンクリートの壁そのものが構造体なので、ほとんどの壁は抜けません。自由度は「ほぼゼロ」です。
ラーメン構造(中高層マンションに多い): 柱と梁で支える構造なので、部屋の中の間仕切り壁(コンクリートではない壁)は自由に抜けます。ただし、外周部のコンクリート壁は絶対に触れません。
✔ここでのポイント:
結論として、窓の変更も、現場加工が容易な「木造」が圧倒的に有利です。「鉄骨造」は規格の制約を受け、「RC造」はコンクリートの硬さと強度が壁となります。
「暗いキッチンに光を入れたい」「庭が見える大きな掃き出し窓にしたい」 窓は、家の快適性を左右する重要な要素です。
■ 木造(在来工法):自由度 ★★★★☆(比較的自由) ここでも「粘土細工」の柔軟性が発揮されます。 壁を切り抜き、窓枠を支えるための「まぐさ」や柱を入れる補強を行えば、比較的自由に新しい窓を作ったり、既存の窓を大きくしたりできます。耐震性を損なわないよう計算は必要ですが、技術的に十分可能です。
■ 鉄骨造(S造):自由度 ★★☆☆☆(制約あり) 「レゴブロック」の鉄骨造では、窓の位置もレゴの「規格」に縛られます。 鉄骨の柱や梁が通っている場所に、窓を開けることはできません。また、メーカーによっては、窓のサイズも規格品しか選べない場合があります。自由な位置に、好きな大きさの窓を開けるのは難しいのが現実です。
■ 鉄筋コンクリート造(RC造):自由度 ★☆☆☆☆(原則不可) 「彫刻」であるRC造の壁に、後から穴を開ける(はつる)行為は、非常に危険です。 硬いコンクリートを壊すのは大変なだけでなく、その中にある鉄筋を切断してしまうと、建物の強度が著しく低下します。特にマンションの場合、外壁は「共用部」なので、勝手に穴を開けることは管理規約で禁止されているのが普通です。窓の変更は「原則不可能」と考えた方が良いでしょう。
✔ここでのポイント:
結論として、断熱改修は、壁内へのアクセスが容易な「木造」が最も施工しやすく、効果も出しやすいです。「鉄骨造」は素材の熱伝導率の高さが、「RC造」は施工の難易度と居住空間への影響が課題となります。
「冬の寒さを何とかしたい」「光熱費を抑えたい」 築年数の経った家は、断熱性能が低いことがほとんどです。この「性能向上」リフォームのしやすさはどうでしょうか。
■ 木造(在来工法):自由度 ★★★★★(施工しやすい) 木造は、壁や天井、床を剥がせば、構造体(スケルトン)が露わになります。 その骨組みの間に、最新の高性能な断熱材を隙間なく充填していく作業は、他の構造に比べて非常にやりやすいです。また、気密シートの施工もしやすく、高気密・高断熱な住宅へと生まれ変わらせるのに最適です。
■ 鉄骨造(S造):自由度 ★★★☆☆(ヒートブリッジ対策が難関) 鉄骨造の最大の弱点は、「鉄は、熱を伝えやすい(木の数百倍)」という性質です。 外の冷気が、鉄骨のフレームを伝って室内に侵入してくる「ヒートブリッジ(熱橋)」という現象が起こりやすくなります。これを防ぐためには、鉄骨全体を断熱材で覆うなどの特殊な対策が必要となり、施工の難易度とコストが上がります。
■ 鉄筋コンクリート造(RC造):自由度 ★★★★☆(内断熱が現実的) コンクリートは熱を蓄えやすい性質があり、一度冷えると、まるで巨大な保冷剤のように部屋を冷やし続けます(底冷え)。 これを防ぐには断熱が不可欠ですが、外側を覆う「外断熱」は、足場を組む大規模修繕レベルの工事になります。現実的には、部屋の内側に断熱材を貼る「内断熱」になりますが、その分、部屋が少し狭くなってしまうというデメリットがあります。
いかがでしたでしょうか? 3つの比較を通じて、「粘土細工」である木造(在来工法)が、間取りの可変性においても、性能向上の施工性においても、リフォームに最も適した、柔軟な素材であることがお分かりいただけたかと思います。
次の章では、この木造のポテンシャルを最大限に活かす、リフォームの「極意」についてお話しします。
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章の概要:
結論として、日本の木造、特に伝統的な「在来工法(ざいらいこうほう)」は、その「圧倒的な可変性(加工のしやすさ)」と「日本の気候風土への適合性」において、他の構造を凌駕する、リフォームのための「最高の原石」です。 第1章、第2章の比較を通じて、「粘土細工」のような木造の柔軟性が、リフォームにおいていかに有利かをご理解いただけたと思います。しかし、木造の魅力はそれだけではありません。この章では、日本の戸建て住宅の主流である木造(在来工法)が、なぜスケルトンリフォームや性能向上リノベーションにとって「最強の素材」と言えるのか、その根源的な理由を、匠の視点から熱く語ります。
✔ここでのポイント:
結論として、日本の木造建築は、法隆寺に代表されるように、最初から「修理しながら、何百年も使い続けること」を前提に作られた、世界でも稀有な、サステナブルな設計思想に基づいています。
みなさんは、世界最古の木造建築である法隆寺が、なぜ1300年以上もの間、その姿を保ち続けているかご存知でしょうか?
それは、当時の人々が、木という素材の特性を深く理解し、「いつか必ず傷む」ことを前提に設計していたからです。
柱の根元が腐れば、そこだけ新しい木で継ぎ足す(根継ぎ)。 梁がたわんでくれば、ジャッキで持ち上げて補強する。 雨漏りすれば、屋根を葺き替える。
このように、日本の木造建築は、まるでレゴブロックのように、部分的に解体し、修理し、また元通りに組み立てることができるように、最初から考え抜かれているのです。この思想は、現代の「在来工法」にも脈々と受け継がれています。
一方、鉄骨造やRC造は、一度作ったら「壊すまでそのまま」という、ある意味で「使い捨て」の思想に近い部分があります。 「修理しながら使い続ける」という点において、木造(在来工法)は、他の構造とは比較にならないほど、長く、柔軟な歴史を持っているのです。このDNAが、現代のリフォームにおいても、驚異的な可変性となって現れるのです。
✔ここでのポイント:
結論として、現場の状況に合わせて、ミリ単位で木材を加工・調整できる日本の大工職人の技術は、世界最高峰です。この「人の手」による技術が、既製品では対応できない複雑なリフォームを可能にします。
リフォームの現場は、新築とは全く違います。 既存の建物は、長年の歳月で微妙に傾いていたり、図面通りでなかったりすることが日常茶飯事です。 そんな「想定外」だらけの現場で、規格化された工業製品(プレハブの鉄骨など)を当てはめようとしても、絶対にうまくいきません。
そこで力を発揮するのが、日本の大工職人が持つ、世界最高峰の「木材加工技術」です。
彼らは、現場で木材に墨付け(印をつけること)をし、ノコギリで切り、ノミで彫り、カンナで削ります。
「柱が少し傾いているから、それに合わせて材料を斜めにカットしよう」
「ここの隙間には、現場で端材を加工して、ピッタリ埋めよう」
このように、現場の状況に合わせて、ミリ単位で材料を調整し、ピタリと納めることができる。
これは、機械やマニュアルには絶対に真似できない、熟練の職人だけが持つ「神業」です。
「粘土細工」のように柔軟な木造という素材と、それを自在に操る職人の技術。この二つが揃って初めて、複雑で大胆なリフォームが可能になるのです。
3-3. 理由③:「性能向上」との相性が抜群に良い
✔ここでのポイント:
結論として、木造は壁や床を剥がせば骨組みが露わになるため、構造体を傷めずに、最新の「耐震金物」による補強や、高性能な「断熱材」の施工が非常にやりやすく、性能向上リノベーションとの相性が抜群です。
最後に、現代のリフォームで最も重要なテーマである「性能向上(耐震化・断熱化)」との相性についてです。 木造(在来工法)は、この点でも最強です。
壁や天井の内装材を剥がせば、柱や梁といった構造体(スケルトン)が、そのままの姿で現れます。
これは、建物の「健康診断」が非常にやりやすいことを意味します。 「あ、この土台がシロアリに食われている!」 「ここの柱の結合が緩んでいるな」 といった問題を、目視で直接確認し、その場で修理することができます。
そして、その骨組みに対して、
耐震補強: 柱と梁の接合部に、最新の「耐震金物」を取り付けてガッチリ固定する。
断熱改修: 柱と柱の間に、高性能なグラスウールなどの断熱材を隙間なく充填し、気密シートで覆う。
これらの作業が、構造体を傷つけることなく、非常にスムーズに行えるのです。 鉄骨造のヒートブリッジ対策の難しさや、RC造の内断熱による部屋の狭小化といったデメリットと比べると、木造がいかに「性能向上」に適した素材であるかが分かるでしょう。
「1000年の柔軟性」「職人の技術」「性能向上との相性」。 これら三拍子が揃った木造(在来工法)は、単なる古い家ではありません。 磨けば光る、リフォームのための「最高の原石」なのです。
次の終章では、この原石の可能性を最大限に引き出すために、あなたが取るべき行動についてお話しします。
章の概要:
結論として、もしあなたの家が「木造(在来工法)」なら、おめでとうございます。そこには、新築以上の性能と自由な間取りを実現できる、無限の可能性が眠っています。 この記事を通じて、構造によってリフォームの自由度が天と地ほど違うこと、そして、木造がいかに優れた「原石」であるかをご理解いただけたはずです。しかし、どんなに素晴らしい原石も、磨く人が未熟では輝きません。最後に、あなたの家の可能性を最大限に引き出すための、具体的なアクションについてお話しします。
✔ここでのポイント:
結論として、もしあなたの家が鉄骨造やRC造で、間取り変更の自由度が低かったとしても、決して諦める必要はありません。構造を変えずに快適性を高める「最適解」は必ず存在します。
ここまで、木造の優位性を強調してきましたが、もし、この記事を読んで「うちは鉄骨造だった…」「RC造の壁式構造だった…」とがっかりされた方がいたら、どうか諦めないでください。
確かに、「大胆な間取り変更」という点では制約があります。
しかし、リフォームの目的は間取りを変えることだけではありません。 「冬の寒さを解消したい」「キッチンの使い勝手を良くしたい」「内装をきれいにしたい」といった悩みは、どんな構造であっても、必ず解決策があります。
鉄骨造なら: 間取りは大きく変えずに、断熱改修を徹底的に行い、最新の設備に入れ替えることで、新築同様の快適な住まいに生まれ変わります。
RC造なら: 頑丈な躯体(くたい)を活かしつつ、内装をフルリノベーションし、高性能な内窓を設置することで、静かで暖かい、上質な空間が実現します。
重要なのは、自分の家の構造の「特性(メリット・デメリット)」を正しく理解し、その制約の中で「何ができて、何ができないか」を見極め、プロと一緒に「最適解」を見つけ出すことです。
✔ここでのポイント:
結論として、「粘土細工」のように自由な木造リノベーションだからこそ、それを扱う業者には、高度な「構造の知識」と、熟練した「職人の技術」が不可欠です。
そして、もしあなたの家が「木造」だったなら。 その無限の可能性を、絶対に無駄にしないでください。
「粘土細工」のように自由自在であるということは、裏を返せば、
「知識のない業者が、安易に重要な柱や壁を抜いてしまうリスク」
「技術のない職人が、いい加減な補強をしてしまうリスク」
と、常に隣り合わせであるということです。
特に、大規模な間取り変更や、耐震性・断熱性を高める「性能向上リノベーション」を成功させるためには、
構造の専門知識: どの柱が抜け、どの壁が重要かを、科学的な計算に基づいて判断できる設計力。
熟練の職人技術: 現場の状況に合わせて、ミリ単位で木材を加工し、確実に施工できる大工の腕。
この二つを兼ね備えた「専門家」が不可欠です。 リフォーム会社を選ぶ際は、単に「デザインがおしゃれ」とか「価格が安い」だけでなく、「木造の構造を熟知しているか」「自社で腕利きの職人を抱えているか」という視点で、厳しく見極めてください。
✔ここでのポイント:
結論として、あなたの家が持つ「本当の可能性」を知るためには、プロによる「構造診断(骨格チェック)」が最初の一歩です。
「自分の家が木造か鉄骨造か、まだ自信がない」
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私たちは、5000棟以上の木造住宅と向き合ってきた、リノベーションの専門家集団です。
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診断は無料です。まずは、あなたの家の「本当の姿」を知ることから、理想の家づくりをスタートさせましょう。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。
2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。
250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級6」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
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(5月までの着工枠が埋まりました)・・・2026/03/01更新
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