戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP>特徴的な工事>耐震補強(基礎補強工事)布基礎からベタ基礎へ
戸建て一軒家のスケルトンリフォームには、内部のみを躯体残しにする「内部スケルトンリフォーム」と老朽化した外壁を剥がし解体をして内外部を含めて完全躯体残し状態でのスケルトンリフォームをするケースがございます。
その中で、内部スケルトンリフォームであれ、内外部スケルトンリフォームであれ、旧耐震基準に建てられた建物について推奨しているのが、基礎補強工事になります。旧耐震基準(昭和56年以前)に建てられた建物の多くが基礎に鉄筋が入っていない無筋基礎となるからです。
建物の木組みを耐力計算して評点を上げていく作業が、所謂、耐震補強工事となりますが、建物の強度をいくら上げても、基礎がしっかりしたものでなければ、その耐震は絵に描いた餅となってしまいます。
しっかりとした基礎にしっかりとした構造体がしっかりと緊結されることではじめて頑丈な建物となります。
平面図より構造評点を机上で出すことは可能ですが、解体してみると、布基礎がなかったり、あるいは基礎と呼べないような状態であったりと、解体後に判明することが多々あります。
このような状態で机上の計算通りに耐震補強をしてもまったく意味のないものとなってしまうのです。
2012年に耐震基準が見直しをされ基礎についても全面の補強をせずとも耐力壁直下の基礎を補強することで計算ができるという改定がなされました。『増改築com®』ではそのような改定も踏まえますが、やはりやり直しをした方が良いところはさせていただくご提案をしております。
スケルトンリフォームをされる建物は概ね、築35年は超えるお住まいになってきます。そうなりますと当時の基礎は布基礎が主流であった時代になります。木造軸組工法の建物でベタ基礎が普及しはじめたのは1990年頃の建物からとなります。
なお、床下の湿気対策で底面(土の部分)にメッシュシートを張り単純にコンクリートを打つリフォーム会社がありますが、これは正確にはベタ基礎とは呼べないと考えています。立上り基礎まで配筋をしアンカーで一体化させることでベタ基礎補強となります。
ここでは、弊社が布基礎からベタ基礎への変更をする際の補強方法について紹介していきます。
スケルトンリフォームでの解体時の布基礎の状態から
鋤取り→砕石の敷き詰め→転圧→防湿シートの敷き詰め(並行するように基礎底盤の配筋を行
うこともある)→既存布基礎と鉄筋の緊結→コンクリートの打設
までを流れを追って紹介します。
●ベタ基礎って?
布基礎が立ち上がりとフーチングで持たせる基礎に対して、ベタ基礎は、立上りだけでなく、底板一面も耐圧盤を設け、立ち上がりと底面が一体化された鉄筋コンクリートになっている基礎をいいます。
建物の荷重を底板全体の面で受け止めるため、ベタ基礎は不同沈下を起こさない。といわれますが、それは良好な地盤での話です。
基礎の下の地盤面の地耐力が均一でない場合は、不同沈下が起こる可能性が充分あるのです。従って戸建てリノベーション・フルリフォームでは地盤が良好である場合にベタ基礎を採用します。
●ベタ基礎補強の注意点
すべてがベタ基礎が良いというわけではありません。
ベタ基礎は建物全体と同程度の荷重となりますので、建物の重さとのバランスもかかわってきます。足元だけ固めていても屋根を含めた建物とのバランスが悪いと大地震が起きた際にせん断力が働き、ホールダウン金物が抜けるような事態になるケースもあるからです。
大規模な戸建てリノベーションをされる際には、木造を熟知し、実績が豊富な会社へ相談することをお勧めする理由でもあります。
耐震の世界では、『重い瓦屋根は外して、軽いものに変えましょう』と言われておりますが、それ自体は間違っていませんが、この理屈でいくと、戸建てリノベーションによってせっかく重い屋根の瓦を外しても、基礎補強でベタ基礎にしてしまうと、地盤に与える荷重は、瓦屋根以上の荷重がベタ基礎の荷重により地盤面にかかることになります。
地盤が軟弱な場合、基礎補強では布基礎に抱き合わせ基礎での補強を採用した方が有利な場合も出てきます。
戸建てフルリフォームやリノベーションで、基礎補強をする際は、このような知識のある会社に相談することが必要です。
布基礎からベタ基礎への変更をする際の補強方法について紹介していきます。
スケルトンリフォームでの解体時の布基礎の状態から
鋤取り→砕石の敷き詰め→転圧→防湿シートの敷き詰め(並行するように基礎底盤の配筋を行うこともある)→既存布基礎と鉄筋の緊結→コンクリートの打設までを流れを追って紹介します。
既存の布基礎状態。補強前の段階です。建物によって布基礎の状態も違います。
布基礎の場合床下部分は土になります。ベタ基礎への基礎補強をする場合、コンクリートを水平に打つ必要があるため余分な起伏をコンクリート厚から逆算し、所定の高さに平らに削り取らなければなりません。
そもそもベタ基礎への変更工事をする目的は地盤に建物の荷重を均等にかけることにあります。鋤取り後、砕石を敷いて転圧をかける事で基礎と地盤との接地面積を増やし地盤に均等に荷重をかけることができるようになります。
砕石をランマ―等をかけることで基礎面が地盤に均一に荷重がかかるようにします。
防湿シートを基礎の下に敷き込み理由は、床下の防湿が目的で構造に直接関係するものではありません。床下が湿気だらけになると土台や大引き、柱など重要な木部が腐朽したり、湿気による白蟻等の被害を防ぐ為の対策の一貫となります。
鉄筋の太さは、タテ筋10mm、ヨコ筋13mmです。それぞれの間隔は、150mm間隔に千鳥に組んでいきます。これらの鉄筋ををシングル(一重)かダブル(二重)に地盤・荷重などの状況に合わせて設計施工していきます。
既存の布基礎部分(立ち上がり部)に一定のピッチで孔を開け(ホールインアンカー)ケミカルアンカーを打ち、接着剤を充填後ボルトを締め(あと施工アンカーとも呼ばれています)既存基礎との一体化を図る工程です。
打ち増し厚さ100mm程度、状況によって250mm程度までを墨出ししコンクリートを打設していきます。
布基礎からベタ基礎への補強工事が完成しました。
お困りの方はお気軽にご連絡ください。お客さま一人ひとりに最もふさわしい解決策を一緒に考えさせていただきます。
フルリフォーム(全面リフォーム)やリノベーションにおいて最も大切なのは建物の”ハコ”としての性能である「断熱」と「耐震」です。耐震に関する正しい知識を知り大切な資産である建物を守りましょう。
更新日:2020/10/29
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
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2025年(令和7年)の4月1日建築基準法改正が決定、2025年(令和7年)4月以降に着手するフルリフォームに確認申請が義務化されることに伴い、2025年3月までの着工希望のお施主様の駆け込み相談で現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
現在、首都圏のリノベーションにつきましては、法改正前の着工工事枠は2月着工のお施主様まで埋まっております。
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