更新日:2025.7.10

断熱リフォームで失敗しない為の

断熱リフォーム 完全ガイドへようこそ【総合案内】

断熱リフォーム ハイパフォーマンスグレードバナー

「冬は寒く、夏は暑いのが日本の家だから…」

「光熱費が上がるのも、結露やカビも、古い家だから仕方ない…」

 

その“仕方ない”は、もう、終わりにしませんか?

 

断熱会社の宣伝、リフォーム業者の部分的な提案、断片的なブログ記事…。情報が多すぎるあまり、何が本当で、誰を信じれば良いのか、途方に暮れていませんか?

 

断言します。あなたのその悩みは、正しい知識と技術によって、根本から解決できます。

 

この「断熱リフォーム完全ガイド」は、そのための「完全な答え」を提示するために制作しました。

これは、単なる情報の寄せ集めではありません。500棟以上の建物全体のスケルトンリノベーションを誇る数多の現場で培われたプロフェッショナルの知見と、科学的根拠のすべてを結集し、あなたを断熱リフォームの成功へと導く、唯一無二の教科書を目指しています。

私たちの目的は、ただリフォームの方法を解説することではありません。 このガイドを読み終えた時、あなたご自身が、リフォーム会社の担当者以上に詳しくなり、最高のパートナーを見抜き、プロジェクトを成功に導く「最高の監督」になることです。

断熱・気密の基本から、家の燃費を示す「BEI」、さらには本物の快適性を生む「蓄熱」と「自然素材」の力まで。木造も、軽量鉄骨も、あらゆる家の種類に対応する、プロフェッショナルの知見のすべてが、ここにあります。

 

 

 

 


 

本ガイドの立場:500棟のスケルトンリノベーション実績が見せる「本物の断熱」

 

本ガイドの執筆にあたり、まず私たちの立場を明確にしておきます。

世の中には、壁を壊さない「非破壊工法」や、窓だけの「部分的な改修」など、手軽さを謳うリフォームも数多く存在します。それらは一つの選択肢ではありますが、私たちの視点は、それらとは一線を画します。

本ガイドの根底にあるのは、『増改築.com@』として手がけてきた、構造計算と断熱計算を含む500棟を超える建物全体のスケルトンリノベーションの圧倒的な経験と知見です。おそらく日本中を探してもこれほどの知見を有する会社は少ないでしょう。

家の壁を剥がし、床をめくり、天井を落とす。骨格(スケルトン)の状態まで戻して初めて見えてくる、隠された本当の問題。図面にはない隙間、断熱材の無残な脱落、壁の中の湿気、そして軽量鉄骨の巨大な熱橋…。私たちは、その全てを目の当たりにしてきました。

「非破壊」では、決して見ることのできない、家の「真実」です。

家の骨格からその性能を再構築する経験があるからこそ、私たちは断言できます。 本物の断熱リフォームとは、小手先の化粧直しではありません。家の構造と科学を深く理解し、その根本原因にメスを入れる、住宅の「外科手術」です。

このガイドが、時に「壁を壊す」ことや「基礎から考える」ことの重要性を説くのは、そのためです。私たちは、一時的な満足ではなく、この先何十年も続く、本物の快適性と安心をお届けするための「完全な知識」を提供することをお約束します。

 

 


 

 

                     本ガイドの歩き方

 

この断熱に特化したガイドは、あなたが断熱リフォーム全体を体系的に深く学習できるよう16章に設計しました。

  • 「何から手をつければいいか分からない」という方へ

    まずは【導入編】から順番にお読みください。ご自宅が抱える問題の深刻さと、解決への道筋が明確に見えてきます。

  • 「特定の悩みや疑問の答えが知りたい」という方へ

    下の全体マップから、興味のある章へ直接お進みください。そこには、あなたが求める、深く、そして正確な答えが必ずあります。

この断熱リフォームガイドが、あなたのリフォーム計画における、揺るぎない羅針盤となることをお約束します。 下の目次から、あなたの知りたい知識のページを開けてください。

 

性能向上リノベーション(断熱編)

1.【導入編】 なぜ今、断熱リフォームが「必須」なのか?

2.【基礎知識編】 快適性の科学

3. 【部位別 実践編】 我が家を最高の断熱性能へ

4. 【特殊ケース攻略編】 どんな家でも諦めない

5.【計画・実行編】 最高の断熱リフォームを成功させるために

 

1. 日本の住宅の衝撃的な現実。あなたの家は世界基準ですか? 

 

日本の住宅の断熱性能が、世界的に見て大きく遅れているという事実をご存じでしょうか。もちろん、近年の新築住宅では高性能なものも増えていますが、日本に存在する住宅ストック(既存住宅)の大多数は、驚くほど断熱性能が低いのが実情です。

国土交通省の調査データによれば、2025年から新築で義務化される省エネ基準(断熱等級4)を満たしている既存住宅は、全体のわずか18%に過ぎません 。つまり、日本の家の8割以上は、これからの時代の「最低基準」にすら達していないのです 。

 

さらに、その基準(断熱等級4)自体も、世界の先進国と比較すると決して高いレベルとは言えません 。下のグラフは、各国の断熱性能基準を比較したものです。グラフの下に行くほど性能が高いことを示しますが、日本の現行基準(等級4)は、温暖なイタリアや、日本よりはるかに寒い気候のドイツ、デンマークといった国々の基準よりも低いことが一目瞭然です 。

 

「昔の日本は、少ないエネルギーで暮らしていたから断熱は必要なかった」と言われることもあります 。しかし、生活が豊かになり、冷暖房が当たり前になった現代において、この断熱性能の低さは、次に述べる「健康」や「家計」の問題に直結しているのです 。

【導入編】 なぜ今、断熱リフォームが「必須」なのか?

導入編①:あなたの家の「寒い・暑い」は当たり前ではない

ぜ日本の家は寒いのか?ヒートショックの危険性、高騰する光熱費、そして2025年省エネ義務化がもたらす資産価値への影響まで。断熱リフォームが、もはや贅沢ではなく「必須」である理由を、データと共に解説します。

導入編②:お住まいの「健康診断」を始めよう ~見逃してはいけない危険なサイン~

専門家でなくても大丈夫。温度差、結露、隙間風など、ご自宅で簡単にできる「断熱性能の健康診断」の方法をご紹介。我が家の問題点を「自分事」として捉えるための第一歩です。

【基礎知識編】 快適性の科学

基礎知識編①:断熱リフォームの心臓部:「断熱」と「気密」の切っても切れない関係

「断熱」と「気密」は、なぜセットでなければ意味がないのか?熱の伝わり方(伝導・対流・放射)という基本原理から、UA値・C値という性能指標まで、断熱リフォームの最も重要な科学を解き明かします。

基礎知識編②:見えない敵「結露」を断つ!家の寿命と家族の健康を守る徹底対策

リフォーム失敗の最大原因「結露」。見える結露と、より深刻な「壁内結露」の恐怖を、その発生メカニズムから徹底解説。家の寿命と健康を守るための、完全な結露対策を授けます。

基礎知識編③:【本ガイドの核心】断熱の先にある快適性:「蓄熱」と「自然素材」という選択肢

断熱だけでは辿り着けない、ワンランク上の快適性の秘密「蓄熱」。なぜ無垢の床は温かいのか、その科学を解き明かし、「床暖房のいらない暮らし」を実現する、本ガイドの核心となる設計思想を授けます。

【部位別 実践編】 我が家を最高の断熱性能へ

部位別 実践編①:住まいの最大の弱点を克服する「窓・玄関ドア」の断熱改修

最も費用対効果の高い「開口部」のリフォーム。内窓、ガラス交換、カバー工法、サッシ交換という4つの手法を、費用・性能・工期の観点から完全比較。あなたに最適な窓リフォームの答えがここにあります。

 

 

部位別 実践編②:「壁」の断熱リフォーム完全攻略

「外断熱」と「内断熱」、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較。住みながら断熱と耐震を同時に実現する画期的な工法「ソトダンプラス」から、コストを抑える内断熱の定石まで、あらゆる壁の攻略法を解説。

 

 

 

部位別 実践編③:足元の冷えを断つ「床・基礎」の断熱改修

冬の底冷えを解消する「床断熱」と「基礎断熱」の違いと、それぞれの施工法、そしてシロアリ対策までを網羅。高性能断熱材と無垢材を組み合わせた「究極の床」の作り方も、実例と共に紹介します。

部位別 実践編④:夏の熱地獄・冬の暖気逃げを防ぐ「天井・屋根」の断熱改修

家の「帽子」にあたる天井と屋根。夏の暑さと冬の熱損失を防ぐための「天井断熱」と「屋根断熱」の違い、そして「敷き込み」と「吹込み」という2大工法の全てを、プロの注意点と共に解説します。

【特殊ケース攻略編】 どんな家でも諦めない

特殊ケース攻略編①:【最重要】軽量鉄骨住宅の断熱リフォーム(熱橋対策のすべて)

多くの業者が匙を投げる「軽量鉄骨住宅」の断熱。その最大の弱点である「熱橋」の正体と、それを完全に克服するための、部位別の外科手術的リフォーム手法のすべてを、実例写真付きで日本一詳しく解説します。

特殊ケース攻略編②:その他の特殊なケースと対策

1階がコンクリートや鉄骨の駐車場(ガレージ)、2階と3階が居住スペース…。都市部でよく見られるこの「混構造住宅」。実は、断熱リフォームにおいて最も複雑で、多くの業者が「対応できません」と匙を投げる、最難関の一つです。特有の注意点など、特殊な条件の家でも諦めないための専門知識を解説。

【計画・実行編】 最高の断熱リフォームを成功させるために

計画・実行編①:断熱材と仕上げ材、最適な「素材」の選び方

グラスウール、セルロースファイバーから最新のボード断熱材まで、あらゆる断熱材を性能・コスト・蓄熱性など8つの軸で徹底比較。さらに、杉や漆喰など、五感で感じる快適性を生む「仕上げ材」の選び方も。

【計画・実行編②】プロの思考法 ― 新築にはない、断熱リフォーム現場の「最適解」の見つけ方

既存の家を改修する断熱リフォームの現場は、ゼロから作る新築とは全く異なります。そこは、図面通りにはいかない数々の**「制約」や「想定外」に満ち溢れています。新築では起こり得ないこれらの問題に直面した時、その会社の「本当の実力」が試されます。この章では、そうした「現実の壁」を乗り越えるための、プロの思考プロセスと応用技術を、具体的なケーススタディを通して、余すところなく伝授します。これこそ、断熱リフォームの成否を分ける、経験(場数)に裏打ちされた本物のノウハウです。

計画・実行編③:住宅の燃費「BEI」と、それを達成する「設備」の最適解

我が家の燃費性能を示す指標「BEI」とは何か。断熱後の高性能な家に最適なエアコン、給湯器、熱交換換気システムなど、エネルギーを賢く使うための「設備」選びの最終結論。

計画・実行編④:気になる費用と、知らないと損する「補助金」活用術

部位別のリアルな費用相場から、モデルケース別の総額シミュレーションまで、お金の全てを公開。さらに、「先進的窓リノベ」など、数百万円の得になることも珍しくない国の補助金制度の全貌と、失敗しない申請の鉄則を解説。

部位別のリアルな費用相場から、モデルケース別の総額シミュレーションまで、お金の全てを公開。さらに、「先進的窓リノベ」など、数百万円の得になることも珍しくない国の補助金制度の全貌と、失敗しない申請の鉄則を解説。

計画・実行編⑤:最高のパートナーを見つける「業者選び」と「計画の立て方」

リフォームの成否を100%分ける、最も重要な「業者選び」。「ゾーン断熱」や「段階的改修」といった賢い計画の立て方から、プロの業者を見抜く「魔法の質問」、見積書の解読法まで、成功への最終ステップをガイドします。

< このガイドの著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 今では考えられないが、 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、大工学校へ通いながら、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。オープン10年、2025年現在750棟を超えるスケルトンリノベーションの実績を誇る

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お越しいただき、誠に有難うございます。
 
増改築.comメンバーは技術集団となり、
他社のような営業マンがおりません。
技術者が直接ご相談にのり問題解決を行います。
 
従いまして、
お客様の方である程度のご要望が整理されました段階、
お悩みが工事内容のどのようなところにあるのか?
ご予算がどの程度絞る必要があるのか?
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代表稲葉高志

戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
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あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。

営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。

設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。

※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。

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(例:03-5615-2826)

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(例:25坪・100㎡など)

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    (例:2024年3月くらいに完成希望など)

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    4代目代表よりご挨拶

    稲葉高志

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