戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP>>お役立ち情報>インテリアビジネスニュース インタビュー記事

インテリアビジネスニュース2022年6月10日号 インタビュー記事の紹介
~リノベーションビジネス最前線~

耐震、断熱性能を向上させる戸建リノベーションに特化新築以上の労力とコスト

 

 新築の着工減が予測される中、住宅市場ではリノベーション市場の活性化に期待がかかっている。近年はマンションを中心に中古物件の売買とからめたリノベーションビジネスが盛り上がりを見せているが、耐震性能や断熱性能に問題の多い戸建住宅ではまだまだ広がりをみせていない。

 そうした中でYKKAP㈱は、昨年十月に戸建リノベーション市場の活性化を目指して、全国の不動産業者・リノベーション業者による「性能向上リノベの会」を発足した。

 今回はYKKAP㈱に、同会のメンバーで性能向上リノベーションのトップランナーであるハイウィル㈱(東京・西日暮里/稲葉高志社長)をご紹介いただき、戸建リノベーションの最前線を取材した。

 

 「戸建住宅の性能向上リノベーションは、新築とやることは変わりません。むしろ新築で耐震・断熱性能を一からつくりあげるほうが簡単で、既存住宅をリノベーションによって性能向上を行うには新築の数倍の労力とコストがかかります。その中で、どれだけお客様に理解していただくのか、業者側もどれだけ真摯に向き合えるのかがポイントになると思っています」と語るのは、ハイウィル㈱の稲葉高志社長だ。

 同社が戸建の性能向上リノベーションに取り組みはじめたのは二〇〇三年のこと。先代から事業を継いだ稲葉社長が、それまでの新築中心の建築業からリフォーム業に舵を切っていく中で、木造住宅のリフォームのあり方に疑問を持ったことがきっかけだった。

 「昔の木造住宅は大工さんのカンが頼りで、解体してみると耐震強度が不十分だったり、断熱材も入っていない状態がほとんどでした。例えば二十年前にリフォーム済みという住宅でも、その問題に手を付けていないため、かえって事態が悪化しているケースもあります。その中で、表装部分だけをリフレッシュする工事をしていていいのでしょうか。そこで耐震や断熱性能を新築並みに向上させる、性能向上リノベーションに取り組みました。当時は性能向上という言葉も概念もありませんでしたね」

(3,4面につづく)

着実に広がる性能向上ニーズインテリアへの意識も高い

(1面から)

 もともと修行時代は大工をしていたという稲葉社長。性能向上リノベーションに取り組むに当たっては、先代から付き合いのある宮大工の指導も受けて、まずは自宅に一畳の木造住宅を増築したそうだ。それで性能向上のための施工を自ら体験し、ノウハウを得てから提案をスタートしたとのことだ。

 当初は、他社のリフォーム(リフレッシュ)工事と比較され、価格が高いこともあってなかなか受け入れられなかったそうだが、地道に提案してきたこと、そして法律も耐震や断熱性能を重視する方向に変わってきたことから、意識の高いユーザーからの受注が着実に増えていった。

 「性能向上リノベーションは新築を建てることと同じですから、柱の状態まで解体して、基礎の補強から木部の構造体の補強、その上にウレタン吹付けといった断熱工事を行います。価格は新築以上に高くなりますし工期もかかりますが、しっかり説明すればほぼ決めていただけます」

 「最近は外国人のお客様も増加しています。断熱性能の高い住宅が当たり前の欧米の人たちからすれば、日本の寒い家は耐えられないということでしょう。今では当社のキャパ以上に受注が入っている状況です」

 同社では月二棟(年間二十四棟)の物件の受注が可能だが、すでに今年分の受注は終了しており、まさに行列のできるリノベーション業者となっている。今後は施工体制の強化を図り、受注体制を拡大する考えだ。

 さて、耐震や断熱に問題の少ないマンションに比べて停滞している戸建リノベーションビジネスであるが、同社のように性能向上を訴求すれば戸建リノベーション市場はすぐさま活性化するのかといえば、まったくそうではない。稲葉社長が再三語るように、労力とコストは新築の数倍かかるため、容易に参入ができないのだ。

 「例えば、マンションのように中古住宅を購入してリノベーションを施し再販するというビジネスモデルなら、絶対に新築よりも高くなりますから成り立ちません。性能向上リノベーションは請負で行うしかありませんが、お客様とのやり取りの中で、実際の現場を目の前に進めていきますから、その現場ごとにどのような問題が発生するかわからないため施工の難易度は並大抵ではありません。当社も相当に経験を重ねて対応できるようになりました。もし新築を手掛ける会社が性能向上リノベーションを行うならば、施工体制ごと変えないと難しいと思います」

 また東京という都市部だからこそ成り立つビジネスモデルとも稲葉社長はいう。

 東京都内では土地が狭く、建て替えると既存住宅よりも狭くなるケースも多い。それなら、たとえ新築以上にコストが掛かってもリノベーションをしようというユーザーも出てくるわけだ。土地の大きな地方なら、建て替えたほうが良いということになる。

 「戸建の性能向上リノベーションに取り組むハードルはとにかく高いと感じています。しかし、地方でも古民家など思い入れのある家に住み続けたい、あるいは減築する場合に性能向上のニーズはあります。実は当社には全国からそうした要望をいただいています」

 工事の性質上、地元でしか受注できないことから、稲葉社長は専用サイト『増改築.com』を立ち上げ、同様のリノベーションを手掛ける事業者とネットワークを組み全国対応をはじめている。しかし、同社同様の性能向上リノベーションに対応できる業者は少なく、一歩ずつ進めているところだ。

 ところで、インテリア・内装業界としては、今後増加していくであろう戸建リノベーション市場にどのように絡んでいけるのかが重要な課題といえる。マンションリノベーションの場合、耐震や断熱性能にあまり問題がないため、インテリアデザインが差別化のポイントとなり、インテリアの出番が自然と増えていった。

 「当社自身は、デザインよりも性能を重視してきましたから、インテリアについてはこちらから提案するのではなく、お客様のご要望に沿うという形で対応してきました。しかし、住宅の性能に関心が高いお客様ですから、傾向としてはインテリアについても意識の高い方がたくさんいらっしゃいます。性能は当社にお任せいただき、インテリアはお客様自身が時間をかけてつくりあげていくといった形ですね」

 特に若い世代や外国人などはインテリアをDIYで進めていく人たちも多いとのことだ。

 インテリア業界としては、こうしたリノベーション事業者、あるいはそのユーザーとうまくつながることができれば、インテリア提案の可能性は広がるはずだ。

 「性能向上をともなう戸建リノベーションは、非常にハードルが高いのが実情ですが、法律も含めて世の中がその方向で進んでいるのは間違いありません。空き家問題も深刻ですし、住宅業界も変化をするときにきていると思います」と語る稲葉社長。

 このような戸建リノベーション市場の動向を注視しつつ、インテリア業界がこの市場にどのように関わっていくのか、しっかりと向き合っていきたい。

フルリフォームをどこに相談すればいいか迷っている方は、木造戸建て専門会社の増改築.com®にご相談下さい。木構造を熟知する技術者が直接現場を担当致します。お問い合わせはこちらからどうぞ!

< 著者情報 >

稲葉 高志

Twitterで戸建てリノベーションのポイントをオンタイムで配信しています♪

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

戸建てリノベーション・リフォームに関するお問合せはこちら

増改築.comの一戸建てリフォーム専用ホームページに
お越しいただき、誠に有難うございます。
 
増改築.comメンバーは技術集団となり、
他社のような営業マンがおりません。
技術者が直接ご相談にのり問題解決を行います。
 
従いまして、
お客様の方である程度のご要望が整理されました段階、
お悩みが工事内容のどのようなところにあるのか?
ご予算がどの程度絞る必要があるのか?
など明確になった段階でのご相談をお願いしております。
お問合せ・ご相談はお電話・メールにて受け付けております。
メールの場合は以下のフォームに必要事項をご記入の上、
「送信する」ボタンをクリックをお願いします。

代表稲葉高志

戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください

よくあるご質問
  • 他社に要望を伝えたところできないといわれたのですが・・・
  • 他社で予算オーバーとなってしまい要望が叶わないのですが・・・
  • サービスについて詳しく聞きたいのですが・・・

どのようなお悩みのご相談でも結構です。

あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。

営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。

設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。

※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。

2025年の建築基準法改正が決定、フルリフォームに確認申請が義務化されることから、現在大変混みあっております。

お問い合わせも殺到状態のため、プランのご提案までに日数を頂いております。

首都圏のリノベーションにつきましては、2024年度工事枠は4月解体着工のお施主様まで埋まっております。

・直近は2024年5月GW明けの解体着工スタートに1枠が空きありとなります。※2024年2月6日時点

※ご契約順に施工班の予定を組ませて頂いております。スケルトンリフォームには6ヶ月程度の期間が必要になります。余裕をもったスケジュールでご相談をお願い申し上げます。

必須

(例:増改築太郎)

必須

(例:contact@high-will.co.jp)

(例:03-5615-2826)

必須

(例:東京都荒川区西日暮里2-35-1)

(例:築40年)

(例:25坪・100㎡など)

(例:2000万程度など)

  • ※再建築不可のリフォームでは金融機関が限られます。事前審査をお勧めいたします。

    (例:2024年3月くらいに完成希望など)

    必須

    できるだけ具体的にお知らせくださいませ。既存設計資料、リフォーム後のイメージ図等をお持ちであれば下記のメールアドレスより添付をお願いします。

    ※次の画面がでるまで、4~5秒かかりますので、
    続けて2回押さないようにお願いいたします。

    ※次の画面が出るまで、4〜5秒かかりますので、
    続けて2回押さないようにお願いいたします。

    図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。

    お電話でのお問合せはこちら

    0120-246-991

    営業時間:10:00~18:00(土日祝日を除く)

    ★Facebookページにいいね!を押して最新コンテンツ情報をいち早くGET!!★

    4代目代表よりご挨拶

    稲葉高志

    親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。