戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 断熱リフォーム(リノベーション)の費用や工期、工事内容について
更新日:2023.11.16
断熱改修には様々な方法があります。このページでは、断熱リフォーム(断熱改修)の種類や費用・工期・工事内容について、その効果や注意点なども踏まえ、今まで軽視されがちであった断熱についての理解を深めていただければと思い解説していきたいと思います。
耐震には、『耐震等級3』という基準があり、耐震等級3相当ではなく、「耐震等級3」の性能評価を受けている建物を選ぶという指標がありますのでわかりやすいのですが、断熱性能については、なかなか購入される方ご自身も購入する際の優先順位の中では、低いように感じます。
しかし、断熱性能こそ最重要と言っても過言ではありません。YKK-AP社の資料を見てもわかる通り、住む前は、こだわりが1位:価格、2位:間取りに対して、住んだ後の不満ランキング1位が暑い、2位が寒い、3位が結露となっています。確かに購入前は、予算ありきでの家探しとなりますので、価格は重要な要素でしょう。しかしながら、購入後はその建物で毎日暮らしていくわけです。快適に生活を送るためには、「夏涼しく、冬温かい建物」である必要があるわけです。
住んだ後の不満ランキングTOP3は、すべて断熱性能の低い建物にしてしまったことが原因となっています。
そもそも断熱性能の目的とはなんでしょうか?
第一に室内の温度差を減らすことで一年中快適に過ごせること、つまり「快適性」です。
冷暖房をつけている部屋とつけていない部屋での温度差がヒートショックの原因ともなります。しっかりと断熱された建物は、温度差がなく快適な居住環境を作りますので良い事づくめです。
冬の寒さから断熱化で室内の温度を温かく保ち温度差がなくなることで体温の低下も防ぎ免疫低下を低減しますし、夏の暑さに対しても断熱化することで熱中症のリスクも低減します。
過去の数多くのお施主様のリノベーションをさせていただく中で、当初は予算のお話が中心となりますが、お引渡し以降にお施主様とお会いして、一番お喜びなられるのがこの快適性でもあります。しかしながら、目に見えないのがこの「快適性」となりますので、施工側からみて最も最優先にしていただきたい要素でもあります。
第二に「省エネルギー性と経済性」です。断熱と省エネは密接な関係にあります。最新の平成28年の省エネ基準では、居住地域ごとに建物の断熱性能と一次エネルギー(冷暖房・換気設備・照明・給湯)の消費量に基準が定められました。
建物の「外皮平均熱貫流率」と「冷房期の平均日射熱取得率」を各地域ごとに定め、冬の寒さ夏の暑さに耐える断熱性能があるのか?
夏の日射を遮る性能があるかの基準値が設けられています。
年間を通じて家庭で消費されるエネルギーの約25パーセントは冷暖房が占めている事実をご存知でしょうか?
しっかりと断熱化された建物は、最低限の基準が強化された平成4年基準以前の断熱性能の住宅に比べ、年間の冷暖房費用を約1/3以下に抑えることができます。つまり、断熱性能を高めた住まいほど、冷暖房費が少なくてすみ、健康で快適に暮らすことができます。しっかりとした断熱性能へと性能向上されたお施主様は初期に断熱にリノベーション費用がどうしてもかかります。しかしながら、15年以内に断熱性能にかけた費用が光熱費の削減によって回収できますので、最初のポイントであった快適性の為にも費用を充填しておきたい要素となります。
第三に「結露の防止」です。
結露には表面にできる「表面結露」と壁の内部などにできる「内部結露」があります。冬の暖房で室内の窓ガラスが濡れるのは「表面結露」です。湿った暖かい空気が冷たい壁や天井などに触れて露を結ぶ現象で、これを防ぐには高性能の断熱材で壁面などの温度を下げないことがポイントになります。また、「内部結露」は、室内の水蒸気が壁の内側などに入り込んで発生するため気付きにくく、ふき取ることもできません。そのまま放っておくと、住宅の土台の構造材や外壁までも腐らせる恐ろしい被害を招きかねません。日本の住宅の寿命が30年と言われている原因のひとつがこの結露だと言っても過言ではありません。
断熱性と防湿性を兼ね備えた断熱材の使用が必要になります。しっかりとした断熱性能の建物へと性能向上リノベーションをする=建物を長期的に維持することにもつながりますので、結果として、建物の維持にかかる生涯コストを考えますと費用を充当しておきたい要素となることがお分かりいただけるかと思います。
以上3つのポイントを押さえつつ次へと進んでいきましょう。次の項では、諸外国に比べ日本がいかに断熱について遅れをとっているのかを解説していきます。
日本の建物は、なぜ夏暑く、冬寒い家なのか?今現在新築されている建物の多くもこの現状は変わっておりません。リノベーションをされる方も、この環境に慣れてしまっているのか、リノベーションをしても当たり前となっている印象すら感じます。
我が国では、昭和55年に省エネ基準が制定されて以来、4回の改正を得て現在に至っておりますが、4回目の改定の平成25年改正省エネ基準を2020年に最低限達成する基準として義務化される予定でしたが、努力義務として見送りされた経緯があります。
しかしここにきて大きな変化も起きております。2022年4月より断熱等級5が新設され、2022年10月より断熱等級5・6・7が新設されました。とりわけ、断熱等級6・7は、これまでの断熱等級4と比べてはるかに高いレベルの断熱性能を求められるようになります。
実際、日本は、省エネへの対応が諸外国の中でも最も遅れている国で、暑さの7割、寒さの6割の原因とされる窓の性能基準で見てみると、発展途上国レベルであることが理解できます。
窓の断熱性能は、U値で表され、Uwと記載されます。
U値は熱貫流率のことで、窓や壁などの部材がどれだけ熱が伝わりやすいかを示し、W/㎡Kという単位で表します。
窓のU値(Uw )は、数値が0に近ければ近い程、熱が伝わりにくく断熱性に優れています。
数値が大きい程、窓から失われる熱が多いことを示しています。
厳密にいうと、窓はガラスとサッシ(枠)で構成され窓となり、それぞれのU値は異なります。
ガラスのU値をUg値、サッシのU値をUf値と呼んでいます。そして、ガラスとサッシを合わせた窓全体のU値をUw値と呼んでいます。
Uw値は、Ug値とUf値の平均から計算されます。
断熱の先進国ドイツでは、窓の断熱性能の基準を法律で定めています。
ドイツは国内全土でU≦1.3と定められています。このUは熱貫流率と言い、この数値が小さいほど断熱性能が高い窓であることを表します。
アメリカは地区によりますが、U≦1.98、中国ではU≦2.0(北京)です。
さて、日本の場合はどうでしょうか?残念ながら、日本では最高基準でもU≦2.33、しかもこれには法規制がありません。。
そして今日流通している標準的なアルミサッシの断熱性能が、U=4.65が一般流通されている始末です。
窓一つとっても諸外国と比較して、いかに日本が大きく遅れを取っているのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
昨今はようやく断熱サッシの開発も進み始め、YKKやLIXILを中心としたサッシメーカー各社が、断熱性能の高いサッシを次々と発表してきております。
例えば、LIXIL社であれば、従来品のデュオPG(Uw=3.49)に対して、
YKKapであれば、従来品のエピソード(Uw=3.49)に対して、
というラインナップとなり開発が進んでいます。
日本には拘束力のあるサッシの基準がない事はお話ししましたが省エネ基準にも同様の事が言えます。
先の表で解説しました「次世代省エネ基準」という1999年(平成11年)に定められたH11基準が、いまだ住宅業界ではスタンダードとなっている現状をまず押さえておきましょう。次世代となっている為、聞こえが良いですが時代遅れの何物でもありません。
また、同年の1999年(平成11年)に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が制定され、住宅性能表示制度が始まり「断熱等性能等級」と「省エネ基準」の関係は次のように定められました。
等級2 :昭和55年(旧省エネ基準)基準相当
等級3 :平成4年(新省エネ基準)基準相当
等級4(最高等級) :平成28年(建築物省エネ法基準)基準相当
ここで注意をして欲しいのが、よく目にする「断熱等性能等級4(最高等級)の高断熱住宅」という文言ですが、先進国の中で最低水準の省エネ基準レベルをクリアしているのに過ぎず、決して高断熱と言えるレベルではないので、同様に注意が必要です。
つまり約40年の間で4回の省エネルギー基準の改正を経てもなお、日本の家は世界最低水準の省エネルギー(断熱性)である前提を知っておく必要があるのです。サッシにおいてもアルミのペアガラスで施工すればよいと考えている施工会社が多数おります。
新築や注文住宅の世界でこのような断熱レベルとなっている現状ですので、リフォームにおいては、まさに無法地帯と呼べるほどであり、局所的なリフォームであればまだ良いものの、家全体のフルリフォームやリノベーションにおいて、断熱を軽視した建物としっかりと断熱改修をおこなった建物では、天と地ほどの差が出てしまう結果となりますので注意しましょう。
実際に某大手リフォーム会社の断熱仕様をお聞きしたところH4年の新省エネ基準を標準仕様としていると明確な答えを頂きました。
これでは夏暑く冬寒い建物となってしまうわけです。
『増改築.com®』でフルリフォーム・フルリノベーションをされるお施主様へは、耐震性能だけでなく、断熱性能向上までをご提案していきます。
平成25年の省エネ基準改正では、以前の省エネ基準の指標となっていたQ値より建物の内部から外部に逃げる単位時間あたりの熱量を住宅の『外皮(外壁や屋根・天井、床、そして窓など)』面積で割ったもの、Ua値(ゆーえー値)へ指標が変更されたのです。
それまでのQ値(熱損失係数)では、建物の内部から外部に逃げる単位時間あたりの熱量を床面積で割るという熱損失係数(Q値)が採用されていました。
しかしQ値では熱損失量を床面積で割るという計算方式だったため、床面積の少ない建物ほど断熱性能をあらわす数値が悪くなってしまうなど不公平な指標となっていたことから指標を変更したのです。
このようにUa値を含めて省エネの基準が新しく設定され直されたのが、冒頭の平成25年の省エネルギー基準であったわけです。Ua値という世界基準の指標を使おうという事です。断熱に詳しい方は従来型の指標Q値にこだわる方などもおられますが、Ua値を断熱の指標としていただいて問題はございません。
建物の断熱性能を表す基準として、世界共通の指標が「Ua値(ゆーえー値)」となります。
この「Ua値」とは外皮平均熱貫流率のこと示す指標となりますが、そのような数値なのかというと、
建物内部の窓や壁、天井(屋根)などから、外部へと逃げる熱量を外部(外皮等)の面積全体で平均した値のこと。
外皮というわかりにくい表現は、家の外部を囲んでいる屋根や外壁、床や窓のことと考えてください、もっと簡単に考えれば外に面している家の外側の面積と考えてよいでしょう。
言い換えれば、住宅の「熱の逃げやすさ」を示した数値といえます。
値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことになります。
外皮平均熱貫流率(Ua値)=熱損失量(w/k)÷外皮面積(m2)
簡単に言い換えると、1㎡あたりに対して何wの熱が逃げるかを表している数値です。
これらの数値はどのような要素で計算されるのかというと、
・サッシの種類と大きさ
・ガラスの種類
・断熱材の種類と厚み
・断熱の方法
これらの項目がわかると数値を出すことが可能となります。
高性能な断熱材を厚く充填し、より高性能な断熱サッシを使用することで、当然Ua値は低くなっていく理屈です。
Ua値は、政府が定めた省エネルギー基準や、ZEH基準を満たしているかどうかで評価することができます。どのようなグレードがあるのでしょうか?
上の基準を見てお分かりのとおり、等級4(最高等級)といわれる平成28年(建築物省エネ法基準)基準相当のUa値0・87程度では、まったく省エネ住宅とは言えない事がお分かりいただけるのではないでしょうか?
●S55年基準
最も底辺の「S55年基準」では旧省エネ基準や断熱等性能等級2ともいわれます。
断熱性を表す基準については当時は、Ua値ではなくQ値を使っていました。
昭和55年基準はQ値で5.2。これはUa値に換算すると約1.80となります。
●H4年基準
そして下から2番目の「H4年基準」では、新省エネ基準や断熱等性能等級3と言われており、言葉だけでは断熱性能が高そうですが、いまから28年も前の基準で、5、6地域に適用されるUa値は1.54。Q値2.7です。
●H11年基準→H28年改正省エネ基準
次に下から3番目となる「H11年基準」もUa値は1.54。Q値2.7の換算です。
その後、H11 年基準に制定された「次世代省エネルギー基準」が、H25年基準へと進化、
さらに一部の見直しを行い「H28年改正省エネ基準」が生まれ、
等級4(最高等級)といわれるUa値0・87(5,6,7地域)、現在の基準となりました。
ここまでの数値では高断熱とはとても呼べるものではなく、
省エネと呼べるのは、その上のグレードからになります。
●「ZEH基準」
地域区分4~7迄のZEH基準がUa値0.6です。
イメージとしては、外壁105mm、U値2.33の樹脂アルミ複合サッシ窓で、
天井の断熱材は105mmあれば実現できます。
●「HEAT20 G1」
ZEH基準の上にあるのが「HEAT20 G1」グレード (6地域でUa値0.56)。
このレベルになると断熱環境を体感できるレベルとなります。
つまり、夏涼しく、冬温かい建物となってくるわけです。
●「ZEHプラス」
HEAT20G1の上が「ZEHプラス」となります。
1・2地域:Ua値0・30、3地域:Ua値0・40 、4~7地域:Ua値0・50
●「HEAT20 G2」
そして日本での最高水準となるのが「HEAT20G2」グレード
5地域でUa値0・46
ZEH基準(Ua値0・6以下)以上の計画で初めて、
断熱性能の高い省エネ住宅の入り口となることを覚えておきましょう。
日本ではH28年基準(下から4つ目)が2020年施行の建築基準法では、努力義務となっている状況です。つまり、予算がオーバーしてしまうので、下げましょうということが現状ではできてしまうということ。しかし、2022年4月より断熱等級5が新設され、2022年10月より断熱等級6・7が新設される予定です。とりわけ、断熱等級6・7は、これまでの断熱等級4と比べてはるかに高いレベルの断熱性能を求められるようになります。
現状もっとも問題なのは、この決して省エネ住宅とは言えないこの基準をクリアしていれば、等級4(最高等級)の“省エネ住宅”ですと言えてしまう事です。この辺りの知識がなく、「断熱も最高等級みたいだから安心!」などと考えてしまうと後から後悔することになります。これからリノベーションやフルリフォームをされる方は最低でもZEHレベルである0.6以下にしたいものです。
Ua値を基準に「断熱等性能等級」「各認定住宅」「HEAT20」と呼び名が違いますが、下記の表がわかりやすくまとめられていましたので掲載します。縦軸にUa値、横軸に各グレードを表しています。いずれにしましてもUa値を目安にするとわかりやすいですね。
いずれにしましてもUa値を検討した断熱リノベーションを行う際には、部分的な断熱リフォームではなく建物全体の断熱改修が必要であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
実際に増改築comにおいて施工されたお施主様の事例の外皮計算を見てみましょう。下記の事例はHEATG2の事例です。
日本の気候(寒暖差)は各地域によって異なります。そこでUa値も各地域で異なる設定がされております。
各地域の基準は次のようになっています。
東京は6地域となります。
下の図は、H28年基準の建物とHEAT20のG1とG2の建物との省エネ性能と室内環境の比較になります。1,2地域と3~7地域でそれぞれ比較しています。
東京を例にとれば、HEAT20のG2グレードの建物が、50%の省エネとなるだけでなく、暖房をつけていない部屋である、廊下や脱衣所、トイレでも13度以上を保てる断熱性能になるということですから、ヒートショックの防止にもつながります。
東京で考えるとHEAT20 のG2グレードの建物は、北海道基準の断熱性能だと考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
ここからは、日本がいかに断熱後進国であるかを示す下の図をみながら解説していきましょう。
やっとのことで、Ua値という指標を採用した日本ではありますが、依然としてH28の省エネ基準では、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスには太刀打ちできるレベルではないことがわかります。日本の基準がいかに甘いかが理解できるはずです。
ここではUa値という難しい単位が出てきましたが、断熱を示す指標として理解をしましょう。そして、数値が小さいほど性能が良いということ。日本には法的な義務は未だなく、施工会社に委ねられている状況であることを理解しましょう。
そして、フルリフォームやリノベーションをする際には、断熱性能がどのレベルに相当するのかを必ず確認しましょう。
リフォーム会社では全く知識がない会社も多く存在します。建物全体の大掛かりな工事をするにあたり、断熱の性能もわからない会社へ工事を依頼して快適な建物が作れると思いますか?
戸建てリノベーションをする際には耐震性能ばかりに目が行きがちです。しかし、毎日の生活をする空間の快適性に大きな影響をもたらす要素がこの断熱性能となりますので必ずチェックが必要です。
ここまでお読みいただけるとお分かりいただけると思いますが、フルリフォームをされる建物では旧耐震基準で建てられた建物だけでなく築浅の建物であっても、断熱性能が充たされているといえる建物をほぼ見ることがありません。つまり、フルリフォームやリノベーションをする際には、必ず見ておかなければいけない必須要素となってくるのです。
とはいえ、何から手を付ければよいかわからない。という方もおられるでしょう。
ここでは、そもそも断熱リフォーム(断熱改修)では何を解決できるのか?そして断熱リフォームはどのような工事を行い、断熱材にはどのような種類があるのかをお話ししていきたいと思います。ここでは建物全体の性能向上リノベーションではなく部分的に断熱リフォームができないか、そして費用はどれくらいかかるのかも見ていきましょう。
冬は寒く、夏は暑い…。
しかし近年、冬にやってくる寒気は絶えられないほどで、夏の暑さは命を落としてしまうほどの熱気となっています。
そのため、自宅で過ごす時間くらいは、快適に過ごしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
でも断熱性の低い住宅の場合、外気による影響をまともに受けてしまい、エアコンが十分に効果を発揮することができずコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
それどころか、ヒートショックや熱中症など、健康に対する被害を受けてしまうケースも少なくないのです。
『断熱リフォーム』は、これらのお悩みを解決でき、快適な暮らしに繋がります。
どのようなことが解決できるのか、3つのポイントにまとめてみましたので、順番にご説明していきましょう。
冬場になると、いつも寒い部屋があったり、入浴時にいつもヒヤッと不快な気分になることがありませんか。
また、夏場にはエアコンをつけずにはいられないほど、熱気が充満することが多いでしょう。
しかし、断熱リフォームを行うことで、冬場では室内の暖気を外に逃がすことを防ぎ、夏には外からの熱気を室内に侵入しないようにすることができます。 快適に暮らすことができるようになり、しかも健康的に過ごすことができるようになるのです。
特に小さなお子さまやお年寄りのおられるご家庭であれば、断熱リフォームによる効果はとても期待できるものになります。
近年では、冬場の寒暖差によるヒートショックでお亡くなりになられる人数は、交通事故の3倍以上であるといわれます。
夏場になると、熱中症の報道もよく見かけるようになりました。
断熱リフォームの基本的な考えとして、このような寒暖差を失くしてしまうことが特徴であると言えるでしょう。
断熱性の低い住宅で気になるのは、エアコンによる電気コスト。
エアコンが必要な時期に、必要以上にコストをかけてしまうことになるからです。
少々の暑さや寒さであれば無理して我慢してしまうかもしれませんし、つけたとしても温度設定などが気になってしまうでしょう。
つまり結局は快適に過ごすことができなくなってしまい、またコストパフォーマンスが悪くなってしまうのです。
しかし、断熱リフォームを行うことによって、エアコンを使い過ぎていないにもかかわらず、しっかりと快適な室温に保つことができるようになります。 それでいて、節電対策にも繋がりますから、以前よりも低い光熱費で十分快適に過ごすことができるようになるのです。
コストパフォーマンスが良くなることによって、不安な点が解消できるようになりますから、さらに安心して過ごすことができるようになるでしょう。
冬の寒い日になり暖房をつけていると、窓にびっしりと結露が発生するというご家庭も多いのではないでしょうか。
気が付いた時には、サッシや窓枠が水で濡れたままになっていて、知らないうちにカビが発生したということも珍しいことではありません。
カビはぜんそくやアトピーなどのアレルギーを引き起こすなどの健康に対する影響だけではなく、木造住宅では最も大切な構造体を腐食させてしまうことにも繋がります。 結露やカビを防ぐためには、断熱リフォームが最適です。
室内を極端に冷やすようなことがなくなり、暖房をつけた場合に室内の暖気を外に逃がすことがなくなるからです。
断熱改修工事の種類には、さまざまな種類がありますが、フルリフォームの際に行う断熱改修工事では、既存の内装を解体して、室内の天井、壁、床に「断熱材」を充填するものや、既存の内装の上から「断熱パネル」を張るもの、既存の窓サッシを断熱サッシに変更するもの、あるいは、既存の窓サッシの内側に断熱サッシを設置する(二重窓、インナーサッシ取付)ものなどがあります。また外(外壁)から断熱塗料を塗る、断熱パネルを外壁に張る工事なども、断熱改修工事になります。断熱は外部の寒さや暑さを室内に防ぐのが目的となりますので、隙間なく施工することが、大前提となります。その為、「天井が暑いから、天井だけ断熱して欲しい」などご相談されることもありますが、多少の効果はあるかもしれませんが、厳密に言えば、天井、壁、床、窓サッシを全て断熱することで、初めて効果が出ると言って良いでしょう。「増改築.com」でご相談される工事は、フルリフォーム、フルリノベーション になりますので、建物全体の断熱改修を行いますが、外気と接する外周面、つまり、二階の天井、外部に接する壁すべて、一階の床に断熱改修工事を行うのが通常となります。
断熱改修工事のアプローチ(工法)には、主に二つあります。それは、柱などの構造体の内側に断熱材を入れる充填断熱工法と呼ばれる工法と、外張り断熱工法と呼ばれる構造体の外側の外周壁に断熱パネルを全面に張り外壁仕上げを行う工法の二つになります。充填断熱+外張り断熱を両方行う「付加断熱」、さらに充填断熱工法の内側に断熱パネルを張る「内張断熱」を加える場合など、断熱性能をどこまで向上させるかで、アプローチが変わってきます。
使用される断熱材の種類もさまざまで、充填断熱工法では、繊維系フェルト状のグラスウール、発泡軟質ウレタン、発泡硬質ウレタン、硬質ウレタンフォーム、セルロースファイバーなど、外張り断熱では、外壁面は発泡プラスチック系のEPSが主流となっています。どれが一番優れていると言うことはありません。それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。フルリフォーム、リノベーションの計画からどの様な断熱工法を採用し、断熱材を使用するのが一番最良なのかを断熱の知識な施工会社へ相談しましょう。
主要断熱材であるグラスウール、ロックウール、ポリスチレン、ウレタンフォーム、セルロースファイバーについて、どのような素材からできているのか?そしてそれぞれの長所と短所はどうなのかを簡単にまとめましたのでご確認ください。
ここでは部位別での断熱リフォームの費用感を見ていきましょう。断熱リフォーム(リノベーション)は、「床下」「天井」「壁」「窓」「屋根」に分けることができ、それぞれに役割や効果が異なります。ここでは、それらの場所の断熱リフォーム(リノベーション)にどのような役割があり、一般的にはどのくらいの費用になるのかご紹介していきます。
【床下】断熱リフォームの内容 | 1㎡あたりの費用 |
床下断熱のみ | 4,000~8,000円程度 |
床下断熱+床材の張り替え | 10,000円~18,000円程度 |
建物を床下は地面の温度や湿度に影響されてしまいますので、断熱リフォームを施すことによって快適な環境へと生まれ変わります。
特に冬場の床の冷たさを防ぐためには、床下への断熱リフォームは必須となります。断熱リフォームの実績がある会社へ依頼をすれば、床暖房のいらない断熱リフォームの提案を受けることも可能でしょう。
床下の断熱リフォームを行うことによって、床下のカビやひび割れ、シロアリなどのチェックでもできますから、相乗効果の高いリフォームだと言えます。
床下に断熱材を施工する方法としては、ボード状になっている断熱材を施工する方法やウレタンフォームなどを吹き付けて施工する方法があります。 いずれの方法においても、既存の床を残して施工することができます。 しかしこれらの施工ができるのは床下の空間が人が入れる場合に限られます。基礎高が30㎝程度の建物の場合は床を剥がしてから断熱材を充填する形となります。
室内から床を剥がして床材を張り替え断熱材を施工する方法もあります。
床全体のリフォームを検討している場合には、同時に断熱リフォームを行っておくと、効率的であると言えるでしょう。
また、効果を最大化するためには、断熱材の選定とともに、使用する床材の蓄熱性にも注目してリフォームをされることをお勧めいたします。
【天井】断熱リフォームの内容 | 1㎡あたりの費用 |
天井材を剥がさない場合 | 3,000~8,000円程度 |
天井材を剥がす場合 | 6,000円~14,000円程度 |
天井に断熱リフォームを施されている場合には、室温を一定で保つことができるようになり、エアコンが必要な季節の電気代を抑える効果があります。
天井の断熱リフォームには、「敷込み工法」と「吹込み工法」が存在します。
「敷込み工法」は天井裏に断熱材をすき間なく敷き込んでいく施工法のことです。比較的安価に取り組むことができる方法になります。
「吹込み工法」は専用の機械を用いてグラスウールやロックウールと呼ばれる断熱材を吹き込んでいく方法になります。
グラスウールとは一般的に多く活用されている断熱材で安価でありながら断熱性が高いと言われています。
ロックウールはグラスウールよりも性能がいい断熱材で、グラスウールよりも高くなります。
吹込み工法の場合、専門の機械、専門の業者による施工が必要となりますので、敷込み工法と比べると若干割高となります。
また「敷込み工法」「吹込み工法」いずれにおいても断熱リフォームを行う場合には、天井を剥がすのかどうかが重要なポイントとなります。
天井材を剥がす場合には、剥がさない場合に比べて費用は高くなってしまいます。
【壁】断熱リフォームの内容 | 1㎡あたりの費用 |
内壁側から断熱する場合 | 断熱材の追加:4,000~30,000円程度 断熱パネルの貼付:5,000~30,000円程度 |
外壁側から断熱する場合 | 断熱塗装:2,000円~5,000円程度 断熱材の追加:9,000~30,000円程度 断熱パネルの貼付:7,000~30,000円程度 |
壁の断熱は、住宅の外側からの熱を遮ることができるために、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができるようになります。
梅雨時期など、室内にカビが発生しているような場合には、外壁に断熱材を施すことによって解消させることが可能です。
壁の断熱リフォームにはいくつかの方法があり、リビングなど特定の部屋の断熱を高める方法と、家屋全体で断熱する方法があります。
実際の工事においては、壁の内側から断熱する方法と壁の外側から断熱方法に分けられます。
内側から施工する場合には、クロスや内装下地を取り除き、壁内部に断熱材を充填したり、断熱パネルを貼り付けていきます。
木造建築で断熱リフォームを行う場合には、グラスウールやロックウールなどの断熱材を用いて、充填する方法が取られることが多くなっています。
住宅の外側から施工する場合も同様に、外壁を外して壁内部に断熱材を充填したり、断熱パネルを貼り付けていく方法が取られます。
また、断熱性のある塗装を行う方法もあります。
戸建て住宅の場合には、住宅を守るために外壁塗装が必要ですが、外壁に塗る塗装には断熱効果のあるものがあります。
【壁】断熱リフォームの内容 | 費用 |
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置 | 80,000~150,000円程度 |
樹脂サッシへの交換 | 40,000円~15,000円程度 |
ペアガラス(複層ガラス)への交換 | 70,000円~15,000円程度 |
窓はどうしても建物の中で一番薄い部分になりますので、熱気や冷気の出入りがしやすい部分であると言えます。
建物の熱気や冷気の出入りの多くは窓からであるといったことも言われていますので、窓の断熱リフォームはとても効果的です。
しかも、二重窓や二重サッシにすることによって防犯性が高まりますので、安心を得ることもできるでしょう。
窓の断熱リフォームにはいくつかの方法があります。
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置については新たに窓を設置する方法で、施工が簡単であるといったメリットがあります。
樹脂サッシへの交換は、アルミサッシに変わるものとして注目を集めています。
アルミサッシは断熱性が低いために、北海道など寒い地域では樹脂サッシへの交換が普及しています。
ペアガラス(複層ガラス)とは2枚1組になったガラスのことを言います。
ガラスとガラスの間には中間層と呼ばれるすき間があり、このすき間によって断熱効果が高まることが知られています。
【外壁】断熱リフォームの内容 | 費用 |
屋根塗装 | 1㎡あたり:3,000円~6,000円程度 |
断熱性の高い屋根材への葺き替え | 50万円~250万円程度 |
屋根のカバー工法 | 80万円~200万円程度 |
屋根の内側に断熱材を充填 | 15万円~50万円程度 |
屋根の断熱が弱いと、夏には太陽からの熱がそのまま影響を受けてしまうことになり、また冬には室内の暖気が屋根から逃げてしまうことになります。
屋根の断熱リフォームは、快適性を高めるとともに、光熱費の節約にも繋がります。
先ほど「天井」の断熱リフォームについてお伝えしましたが、どちらを行えばいいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
天井断熱だけを行っており、屋根の断熱性が低い場合には、屋根から入った熱が小屋裏に溜まってしまい、その熱が室内に入ってしまう可能性があります。
そのため、断熱性が低い屋根の場合には、屋根の断熱リフォームに取り組んだほうが効果的であると言えます。
屋根の断熱リフォームの方法は大きく分けて、屋根の「外側で行う工事」と「内側で行う工事」になります。
外側から行う工事として、「屋根塗装」「断熱性の高い屋根材への葺き替え」「屋根のカバー工法」があります。
「屋根塗装」には断熱性のあるものが活用されます。
塗料の中でも断熱性が高いものは、価格相場も高くなってしまいますが、光熱費の削減効果もありますので、屋根塗装を検討しているのであれば断熱塗料を選ぶといいでしょう。
「断熱性の高い屋根材への葺き替え」はトタン屋根など断熱性が低い屋根の場合にはかなり有効な手段となります。
断熱性の高い屋根材は日本瓦であると言われており、ほかにもガルバリウム鋼板など断熱性の高いものがあります。
「屋根のカバー工法」とは、既存の屋根材に別の屋根材を覆ってしまう工事のことで、屋根を二重にしてしまうことによって断熱性を高めるという方法になります。
内側から行う工事としては、「屋根の内側に断熱材を充填」があります。
屋根の裏側にある垂木のすき間に、断熱材を敷き詰めたり、ウレタンフォームと呼ばれる断熱材を吹き付けたりして断熱効果を高めます。
屋根の外側から行う工事と比べて割安であると言えるでしょう。
断熱リフォームの内容 | 工期の目安 |
床下 | 1日~1週間程度 |
天井 | 2日~4日程度 |
壁 | 2日~1か月程度 |
窓 | 1日~2日程度 |
屋根 | 2日~1か月程度 |
断熱リフォームは、施工する部位によって工期が異なります。
また、同じ部位でも施工内容によっては工期が大きく異なることがあります。
実際にどの程度の工期を目安にしておけばいいのか、部位ごとにお伝えしていきましょう。
【床下】断熱リフォームの内容 | 工期 |
床下断熱のみ | 1日~2日程度 |
床下断熱+床材の張り替え | 3日~1週間程度 |
床下の断熱リフォームには大きく2種類の方法があります。
床材をはがさず床下から断熱材を充填する施工方法の場合であれば、短期間で工事を終了させることができます。
床材を張り替える場合には、古い床材を剥がし、床下断熱を施工したうえで新しい床材に張り替えていく工事を行いますので、断熱材を充填させるだけと比べると若干長くなります。
【天井】断熱リフォームの内容 | 工期 |
天井材を剥がさない場合 | 2日~4日程度 |
天井材を剥がす場合 | 3日~4日程度 |
天井の断熱リフォームには、天井を剥がす場合と剥がさない場合の2種類に分けることができます。共に大きく工期は変わりません。
施工方法には「敷き込み工法」「吹込み工法」の2種類がありますが、天井裏に人が入れる場合には天井を剥がさずに行われます。
【壁】断熱リフォームの内容 | 工期 |
内壁側から断熱する場合 | 2日~4日程度 |
外壁側から断熱する場合 | 1週間~1か月程度 |
壁の断熱リフォームは内壁側から施工する場合と外壁側から施工する場合でかなり工期は異なります。
内壁側から施工する場合には、壁の骨組の間に断熱材を詰めていくことになります。
部分的に水道や電気の専門職人が必要となる場合もありますが、工期は2日から4日程度で終えることができます。
外壁側から施工する場合には、断熱効果のある塗料を外壁塗装する方法と、壁の骨組の間に断熱材を貼っていく方法があります。
その内容の違いよって、工期が1週間~1か月程度と異なっています。
【窓】断熱リフォームの内容 | 工期 |
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置 | 1日~2日程度 |
樹脂サッシへの交換 | 1日~2日程度 |
ペアガラス(複層ガラス)への交換 | 1日~2日程度 |
窓のリフォームには3種類ありますが、工期そのものは窓を入れ替えるだけになりますので、1日~2日程度で終えることができます。
それぞれの特徴や価格差などに注目して、施工内容を決めるといいでしょう。フルリフォームなど全体のリノベーションとなるケースで、既存のサッシを断熱サッシへ取り換えるケースでは外壁を解体して入れ替える大規模な工事となるため、工期はかなり長くなります。
※インナーサッシはUa値計算では30%数値が落ちてしまいますのでUa値を重視するケースでは入れ替え工事を推奨しております。
【屋根】断熱リフォームの内容 | 工期 |
屋根塗装 | 2日~4日程度 |
断熱性の高い屋根材への葺き替え | 1週間~10日程度 |
屋根のカバー工法 | 1週間~10日程度 |
屋根の内側に断熱材を充填 | 10日~1か月程度 |
屋根には大きく4種類の断熱リフォームの方法がありますが、どの工法を選ぶかによって工期も大きく異なります。
場合によっては、天井断熱よりも長い工期になることもあります。
そのため、断熱リフォームの目的をはじめとして、どのような効果があるのか、施工業者にしっかり相談したうえで決定するようにしましょう。
断熱リフォームは「快適」と「省エネ」に大きな特徴があります。
実際にどのように快適になるのか、どのくらい省エネ効果が高まるのかご紹介していきましょう。
断熱リフォームは、住宅の断熱性が高くなりますので、エアコンの効果を高めることが可能です。
エアコンをフル稼働させていても、なかなか快適な室温にならないことやエアコンを切った途端に環境が悪化してしまうようなお悩みを持つご家庭であれば、劇的に改善させることができます。
断熱リフォームに取り組むだけで、冬場にエアコンをつけないようになったというご家庭や夏場では今までの温度設定より高くしても涼しいというご家庭も多くあります。
断熱性が高くなると、エアコンの効きが良くなりますので、余計な電力を使わなくて済むというメリットがあります。
夏場でも冬場でも、今までのような設定温度でエアコンをフル稼働させることなく快適に過ごすことができるようになります。
そのため、必然的に電力コスト削減に繋がることは間違いありません。家全体の本格的な断熱改修を行うことで、光熱費と比較し12年~15年で断熱改修でかけた費用の元が取れるというデータもございます。
壁や床の断熱リフォームを行うと、表面温度が8℃上昇するというデータがあります。
一般的な住宅においては冬場の壁の表面温度は10℃程度になりますが、断熱リフォームをしていると18℃程度になるのです。
仮に室温が同じ20℃で保たれているとしても、体感温度は3~4℃程度異なることになります。
そのため、冬場でもそれほどエアコンを使用しなくても、暖かく快適に過ごすことが可能になります。
近年、夏場には40度近くにまで気温が上昇しますが、このような日には天井の正面温度は40℃を超える日も多く、室温は30度を超えてしまいます。そのような状態になってしまうと、日中はエアコンの温度設定を下げ、フル稼働させなければならないでしょう。
しかし、天井の断熱リフォームを施工しておけば、天井の表面温度を5~6℃程度下げる効果があり、室温も同様に4~5℃程度下げることができます。エアコンをつけても快適な空気を逃しませんので、今までのような温度設定や風量でなくても快適な環境を作り出すことができるのです。
断熱リフォーム(リノベーション)の費用は、リフォームする部位によっては高額な費用になりますので、うまく安く抑えることが肝心です。
特に意識しておきたい3つのコツをお伝えしますので、ぜひ参考にお取り組みください。
断熱リフォームを行う業者の中には、悪質な業者も紛れているために、必ず信頼できる業者に依頼することが大切です。
信頼できる業者を選ぶための基準ですが、
● 断熱リフォームの施工実績が十分あること
● 費用面や工事内容など詳しく伝えてもらえること
● 不安な点や質問に対して明確に答えてくれる こと
になりますが、業者のスキルや姿勢によって判断するといいでしょう。
断熱リフォームは、実は大変難易度が高い工事と言えます。コストパフォーマンスが良く、広く一般的に使用されているグラスウールなどは少しの隙間があった時点で、全く無意味な断熱リフォームとなってしまう事から、施工する職人自身がこれらの知識をしっかり持ち合わせているかも重要となります。腕のいい大工であっても断熱の知識が乏しい職人は多くいます。断熱リフォームの施工において多くの実績を持っているのであれば、断熱材の扱いにもなれているために効果的な工事を期待することができます。また工事内容やその効果について、明確に説明してくれるのであれば、安心して工事をお任せすることができるでしょう。
さらに、費用面においてもしっかりと打ち合わせをする業者であれば、工事内容が変更になることもなく、追加費用が発生するようなこともありません。
断熱リフォームをできる限り安く抑えようとして、一部分だけをリフォームしようとする方も少なくありませんが、一部分だけでは十分な断熱効果を発揮できないこともあります。そのため、結局はそれほど効果を感じることができない工事になってしまう可能性もあります。
優先的に断熱リフォームを行いたい部屋を明確にして、予算に応じたリフォームを行うようにするといいでしょう。例えば、家全体のフルリフォームを期に断熱リフォームをするようなケースでは、建物の外部と面する2階天井、外周面となる内壁、1階の床下の断熱、そして窓の性能すべてが関わってきます。新築では性能評価として外皮計算(UA値)という指標がありますが、このような数値が提案できる会社へ相談することをお勧めします。
そして3つ目は、
断熱リフォームは、省エネの対策に繋がることから、国や自治体ではいくつかの補助金が用意されています。
うまく活用すると、かなり費用を抑えることができます。
補助金は各自治体で行っているものもあり地域差があります。そのためここでは、地域に関係なく条件を満たせば補助金がおりる制度についてお話をしていきましょう。
大型の補助金制度に『住宅省エネ2024キャンペーン』があります。
国の補助金ですので、日本全国が対象です。以下のリフォーム工事を行うことが要件となっており、4つの補助金制度がワンストップで利用できます。
どんな制度なのかは解説ページで説明しています。
その他の補助金制度についても以下のページで紹介しています。
断熱リフォーム(リノベーション)で注意したい点について3つにまとめてみました。
とても重要な内容になりますので、順番にご紹介していきましょう。
断熱リフォーム(リノベーション)は断熱性が高いために、防湿対策がしっかりと行われていないと、室内の湿度を外に出すことができなくなってしまいます。防湿対策が万全に行われていないと、結露を生み出してしまうことになり、そこからカビを発生させてしまうことにも繋がります。そのため、正しい方法で通気口を作っておく必要があるのです。優良なリフォーム業者であれば必ず説明がありますが、事前にしっかりと打ち合わせを行っておくようにしましょう。
断熱工事は断熱材をすき間なく施工していくことによって、高い断熱性能を発揮することができるようになります。
仮に断熱材にすき間があるような場合には、十分に断熱性を高めることができず、せっかくのリフォームの意味がなくなってしまいます。
そのため工事については積極的に関わるようにして、適宜確認するようにすることも大切です。
断熱リフォーム(リノベーション)は部位によっては長期間にわたる工期となり、費用も高額になることもあります。
工事がどれくらいの期間になるのか、また費用は総額でどれくらいになるのか、追加費用は必要になるのかなど、確認しておくようにしましょう。
断熱リフォーム(リノベーション)に関する費用や工期をはじめとして、さまざまな情報を詳しくお伝えしました。
室内の断熱性が高まりますので、冬に室内の暖気を逃がさず、夏に外気を室内に侵入させないようになります。
エアコンによって効率よく快適な室温に保つことができ、省エネ効果も発揮してくれます。
壁や窓にカビや結露を発生させませんので、快適に過ごすことができるようになり、またアレルギーなどの対策に繋げることもできるでしょう。
費用面と注意点のポイントをおさらいしておくと次の通りです。
■断熱リフォーム(リノベーション)費用を安く抑えるコツ
● 信頼できる業者を選ぶこと
● 効果や目的を明確にすること
● 国や自治体の補助金をうまく活用する
■断熱リフォーム(リノベーション)の注意点
● 防湿対策は十分行われているか
● 断熱工事は丁寧に行われているか
● 工期や費用を把握しておくこと
断熱リフォーム(リノベーション)にうまく取り組んで、快適な暮らしを実現させてみませんか。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)の4月1日建築基準法改正が決定、2025年(令和7年)4月以降に着手するフルリフォームに確認申請が義務化されることにより、現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
首都圏のリノベーションにつきましては、2024年度工事枠は11月解体着工のお施主様まで埋まっております。
・直近は2024年12月下旬の解体着工スタートより空きありとなります。※2024年10月9日時点
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