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2021年02月01日
世界遺産の姫路城、白鷺城という別名の由来の一つにされるほど白い漆喰が美しいお城ですね。
このように、漆喰は日本建築に古くから使われ、親しまれてきた壁材の一つです。
とはいうものの、「漆喰は値段が高くて手が出ない!」「漆喰の白壁は汚れが目立つのでは?」などのイメージがありませんか?
現代では様々な壁材の開発、特に安価なビニールクロスの普及によって漆喰を使う施主様は少なくなってしまいました。
しかし、自然素材、天然素材にこだわって住まいづくりをするなら、漆喰はおすすめの壁材です。
こちらでは漆喰について解説していきたいと思います。
まず、漆喰の魅力=メリットとは何なのでしょうか?
漆喰壁の一番のメリットはその見た目の美しさです。表面は白くてスベスベ、手触りがとてもなめらかで高級感があります。内壁に使用しても気持ちよい仕上がりにすることができます。
漆喰を使った壁は「呼吸する」と言われていることをご存じでしょうか。呼吸することで乾燥や湿気を防ぎ、お部屋を快適に調整してくれます。
漆喰の主原料である消石灰は不燃性です。古くからお城やお屋敷の壁材として使われてきたのは、この防火性の為でもあるのです。
漆喰が強アルカリ性の特性からカビの発生を抑止する効果があります。シックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)も吸着・分解してくれます。一緒に臭いも吸着して再放出しないため、人やペットに優しい住まいづくりにおすすめの壁材です。
では逆に、漆喰のデメリットは何でしょうか?
漆喰壁は左官屋さんの腕前に仕上がりが左右されやすいです。当然腕のいい経験豊かな職人さんを使えばコストがかさみます。
また漆喰は養生、下塗り、中塗り、仕上げ塗りと手間がかかり、天候によって乾燥時間が変わるためビニールクロス貼りに比べると工期もかかります。
漆喰の魅力の一つである白さは、汚れが目立ってしまうデメリットにもなります。小さなお子様のいるご家庭の場合は特に心配ですよね。
ひび割れも心配です。施工下地や環境の影響を受けてひび割れが発生することがあります。
ただ、軽い汚れなら消しゴムなど身近なもので落ちますし、落ちない汚れやひび割れもその上から漆喰を薄く上塗りすることで簡単に補修が可能です。
一般的なビニールクロスの場合、低コストや工期の短縮という点では優れていますが、経年劣化が進みやすく定期的に貼り替えなどを行わなければなりません。
漆喰は経年劣化に強く、一度塗ってしまえば長年キレイな状態が続くため基本的に塗り替えは不要です。
多少のメンテナンスは必要ではあるものの、長期的な視点にたてばコストパフォーマンスに優れた壁材と言えるのではないでしょうか。
▲外壁に漆喰を塗る職人(増改築.com®新潟下越支部の施工事例より)
▲汚れ対策として仕上げに撥水剤を塗ることで雨染みも付きにくくなります(増改築.com®新潟下越支部の施工事例より)
漆喰には完全自然素材のものと、ボンド(化学接着剤)が入っているものとがあります。
①本漆喰
昔からお城や蔵の壁に使われてきた日本独自の漆喰。消石灰・麻すさ・海藻のりと水を混ぜて作られた完全自然素材の漆喰です。
②土佐漆喰
高知県で昔から作られている漆喰。雨の多い高知県の気候に対応した堅牢性を持つ。稲わらを大量に使用するのが特徴で、原材料の特性上仕上がりは黄白色。
③ムチ漆喰(琉球漆喰、屋根漆喰)
沖縄県の伝統的な漆喰。主に沖縄では、赤瓦屋根の瓦止めとして使用されています。
以上の3つは日本の伝統的な漆喰で、自然素材の漆喰です。
④既調合漆喰
漆喰メーカーが製造している漆喰製品のことを総じて「既調合漆喰」と言います。のり(ツナギ)に合成樹脂、化学繊維を使用しているものもあります。
⑤漆喰関連製品(海外製漆喰など)
海外製の消石灰を使用した塗り壁材。
最後の2つにはさまざまな種類があり、中には完全自然素材といえないものもあります。
▲完全自然素材かどうかを見分けるエフフォースターマーク
完全自然素材のものとそうでないものとを見分けるには、『F☆☆☆☆(エフフォースター)』の表示があるかどうか?で判断できます。
『F☆☆☆☆(エフフォースター)』とは告示対象建築材料のことで、ボンドが入っている建材を内装に使う場合には建築基準法で『F☆☆☆☆(エフフォースター)』規格を取得し表示する義務があります。
つまりこの表示がある漆喰にはボンド(化学合成樹脂)が入っているということで、表示のないものが完全自然素材の漆喰となります。
したがって生活空間である内装に使う漆喰には完全自然素材が好まれているようです。
外壁には施主様のニーズや好みで分かれている、というのが現状のようです。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
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※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
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