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2020.04.16
新築一戸建てを買う方法には大きく分けて3つあります。
根本的にどれも数に限りがあるため探すのが難しく、自分の本当に住みたいエリアから範囲を広げて探すか、時間を数年かけて探しかなくなります。そのため購入時期が未定になってしまうことが多いです。
中古物件は新築に比べて売りに出されている物件数が多いので、見つけやすいです。
●物件数の上では見つけやすいのは中古戸建て
不動産に購入する上で一番重要な立地は中古戸建てに軍配が上がりました。
エリアを限定した場合は中古戸建ての方が物件数が多く見つけやすくなります。
その反面で新しく街や街区を作る開発物件やニュータウンの分譲地では、新築の販売しか行われません。新しいコミュニティーを希望される方は、新築戸建ての方がニーズに合致する事が多いこともあります。
一般的に新築一戸建ての物件価格は
建売住宅<売建住宅<注文住宅
と自由度が高くなるにつれて金額が上がる傾向にあります。
しかし最近は注文住宅でもローコスト住宅などの流行で価格を抑えた新築一戸建ても可能となってきています。
中古戸建ての価格と新築一戸建ての価格は、全国平均で建売住宅で約1000万円、注文住宅で約1500万円ものひらきがあります。
とはいえ中古戸建てという性質上、物件によっては購入後にメンテナンス費用が掛かります。
●購入価格では中古戸建て
物件を購入する場合価格は中古戸建てを購入する方が安くなります。
ただしこれは表面的な話で、実際には経年劣化している分安くなっているようなもので、実際にはメンテナンスコストを考えた場合にはどちらが安くなるかは難しくなります。
表面的な金額に惑わされず、将来のメンテナンス費用を見越した購入後計画をもってどちらが安いのかを考えられるのがよいでしょう。
新築なので当然入居時のメンテナンスは必要ありません。
また耐震面でも新築の場合耐震等級1以上は確保されています。
但しキッチンやバスなどの住宅設備という点では、建売住宅などでは既に設置済みのため、メンテナンスがしやすい設備などを選ぶことが出来ないという面もあります。
物件の状態によっては入居時のメンテナンスが必要です。
耐震については、2000年頃を境に耐震性能にバラつきがあり、2000年以前の物件は耐震が確保されていないものが多いのが実情です。
また住宅設備なども古くなり、故障リスクが高くなっていたり、故障していたりする場合があります。しかしその場合ご自身の好みの設備やメンテナンスしやすい商品を選んで設置できるというメリットもあります
●新築一戸建ては安心。しかし・・・?
安心度は新築一戸建てに軍配でしょうか。
新築一戸建ては、構造面では現在の建築基準法上で耐震等級1以上の性能が確保されています。中古物件では2000年以前に建てられた建てものに対して、それ以前の耐震性能が保証されてない物件が多いのが実情です。しかし新築で確保されているのは耐震等級1以上・・・。新築一戸建てでは耐震等級3の物件は珍しく、実は中古戸建てに耐震改修をして耐震等級3の建物にした方が安心して住むことができます。長いスパンで見たときには、中古戸建てをリノベーションした方が、お住まいに対してのコストを抑えられる可能性が高くなる場合があるのです。
設備面では、新築一戸建ての場合使っている設備などもすべて新品になります。初期不良などはもちろん修理・交換は当たり前ですが、故障のリスクも中古のものと比べて確率は低くなります。また、各メーカーは常に新製品を開発している為新築一戸建ての方が性能が良いケースが多いです。但し、近年の建築コストの増加により、過去の物件の方が使用しているものが高く性能が良いものがあったりしますので、購入する物件によっても判定は変わってきます。中古物件の場合売主が住まなくなってから日数が経過しているケースが多ので、使用しなくなったことで、ゴムパッキンの劣化による水漏れや給湯器の故障などが発生し、売主が住んでいた時には問題がなかったものも引渡後に故障が発生するなど揉め事の要因となるケースが見受けられます。しかしご自身で住宅設備を選んで設置できるメリットもあります。
物件購入時にある程度の安心が保証されている新築一戸建て、ご自身でしっかり確認しながら安心を作っていける中古戸建て、どちらにもメリットデメリットがあるということですね。
建物がすでに完成している建売住宅では、間取り仕様が決まっているため変更するとなると別途費用が発生してしまいます。
その点売建住宅では、物件購入者が建設を発注する形になるため間取り変更や仕様変更の余地が高いですが、建築業者があらかじめ決められていたり用意された設計モデルから選択して発注することも多いです。
注文住宅の場合は、工務店選びから購入者自身ですることになるため法規制内であれば自分の好みで建てることができます。
中古戸建ての場合リフォームすることが前提となりますが、工法・構造の種類により変更の制限はあるものの、例えば木造在来工法などでは間取り変更は自由に行えます。取替設置する住宅設備なども各メーカー幅広く採用でき、自由度は高いです。
また、セットバックや再建築不可など建物を取り壊してしまっては同じ大きさで建てることが出来ないといった制限のある物件にも対応できる可能性があります。
●ズバリ引き分け!
自由度は土地の利用方法をどれだけ引き出せるかによってかなり変わってきます。
実際に新築一戸建てVS中古戸建てと大きく枠取りをした場合、それぞれの選択肢の中で長所があり短所があり比較が難しく引き分け判定となりました。
設備に関しては1~2年間のメーカー保証期間があります。
構造体力上必要な部分や雨水の侵入を防止する部分の瑕疵に起因する損害が生じた場合は10年間のメーカー保証期間があります。
売主の意向が大きく採用されます。
業者が売主の場合、構造体力上必要な部分や雨水の侵入を防止する部分の瑕疵に起因する損害が生じた場合は2年間(5年などの場合も)の保証期間があります。また設備に関しては、保証のない場合や7日間程度の契約がケースが多くあります。
業者ではない一般の売主の場合は、屋根や主要構造部に関しては3カ月などの契約が多く保証が充実しているとは言えません。
●保証が充実している新築戸建て
保証に関しては、やはり保証年数の長さで新築戸建てが優れています。
新築一戸建て購入に関する税優遇の主なものは以下の通りです。
中古戸建て購入に関する税優遇は以下の通りです。
●リノベーションすることで引き分けに
税優遇に関しては、物件の状況やリノベーションの内容によってかなり異なります。
一般的には新築物件の方が税優遇などには適していると記載していることが多いですが、リノベーションした場合、中古物件にも使える補助金などが多数存在し甲乙つけがたい状態です。
新築一戸建て | 中古戸建て | |
---|---|---|
物件の見つけやすさ | ▲数に限りがあるため探すのが難しく、時間もかかる | ●新築に比べて売りに出されている物件数が多いので、見つけやすい |
価格 | ▲一般的に価格は高め | ●購入時の価格は安い |
安心度 | ●ある程度の安心は保証されている | ▲経年劣化などは否めない |
自由度 | ●条件によっては自由 | ●リノベーションすることで自由度が上がる |
保証 | ●一定期間の保証がある | ▲保証は充実しているとは言えない |
税優遇 | ●さまざまな税優遇がある | ●リノベーションすることで新築同様さまざまな税優遇がある |
●<結論>新築戸建ても中古戸建てもどちらも探すのが良い!!
中古戸建てのメリットは、立地条件が良い場所に購入できる可能性が高まることです。
中古戸建てしかないという状態が出てきた場合に新築志向の方は中古戸建てというジャンルを敬遠するのは得策ではありません。内外部スケルトンリフォームをし新築同然にすることも可能です。
新築一戸建てのメリットとしてはやはり安心して住めるというのが大きいポイントになるかと思います。
2000年に施工された住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)により新築物件の安全性はかなり高まりました。リノベーションではできない地盤改良や基礎の形状・柱頭、柱脚、筋交いの接合部の接合方法・金物の指定・耐力壁のバランス計算、そして10年間の瑕疵担保責任など、近年での失敗が取り入れられており、建物のある程度の性能は担保されるようになりました。
しかし、この安心は本当に安心なのかという問題が起こっています。
現在の新築は耐震等級1の住宅が多いのが実情です。長い年数を想像したときに地震が何度も起こる可能性は0ではありません。「新築だから大丈夫だ」と安易に考えられてはいないでしょうか。
さらに言うと、確かに中古戸建ては、2000年以降に建築された住宅以外はそれ以下の耐震性能の建物の可能性が極めて高く、その上保証年数が少なくなります。しかしこのデメリットは本当にデメリット足り得るのでしょうか。逆に私たちは、中古戸建てにしっかりとしたリノベーションを施すことで、住宅の価値を高め末永く安心して生活できる住まいを手に入れることができると考えます。
中古戸建てを購入する際には少なからず必要となるリノベーションですが、折角安価で中古戸建てを購入できたとしても、長持ちをする住宅でなければ意味がありません。適切なリノベーションを行うための物件調査の手間は新築よりはるかにかかりますが、リノベーションで構造躯体の耐震性と耐久性を高め、遮音性能や断熱性能を向上させることは十分に可能です。金銭面でも、耐震基準や断熱基準を満たすことにより通常の中古物件では使用できなかった税優遇・金利優遇・補助金など新築と同等もしくはそれを上回るメリットが発生する場合もあります。
中古戸建てをお探しの際は、設備の状態が…、クロスの状態が…など表面的な状態を見るだけでなく、購入金額は安く抑えつつリノベーションで住宅の質を高めるという選択も一つの考え方ではないでしょうか。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
著者情報
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早13年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
新築戸建てから中古戸建てのことならなんでもご相談ください!
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
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