戸建フルリフォームなら「増改築.com」TOP > 【2024年最新情報】内窓(二重窓サッシ)補助金ガイド 快適かつ節約にもなる内窓の魅力と選び方
更新日:2023.12.12
増改築.com®(ハイウィル株式会社)からのお知らせ
2024年補助金活用の内窓工事・カバー工法工事の受付は終了いたしました
住宅の断熱に効果があるという「内窓」。
二重窓だということは知っているけど、どんなものなの?本当に効果があるの?とお考えの方も多いと思います。
この記事では、内窓設置がもたらす効果に焦点を当て、断熱効果、防音効果、結露対策、セキュリティ向上、そしてエネルギーコスト削減に関する具体的な情報を提供していきます。
今話題の「補助金」についても解説します。
内窓とは、今ある窓(外窓)の内側に設置する窓のことです。設置後は二重窓になります。
現在の窓枠に取り付けるため、施工が早く済みます。外壁に影響しないため、マンションでも導入可能です。ポピュラーな製品としては、YKKapの「プラマードU」やLIXILの「インプラス」などがあります。
現在の内窓自体も2枚ガラスの製品もあります。「複層ガラス」と呼ばれているガラスです。「複層ガラス」にすると、断熱性がさらに高まります。
下の図のように、今ある窓の内側に内窓を取付けることで、空気を挟むことになり、外の冷たい空気をシャットアウトし、かつ室内の暖かい空気を逃がさない構造です。
内窓設置の最大のメリットは「断熱」です。その利点は外部からの気温変化への対応、暖房と冷房の効率向上、そしてエネルギーコストの削減に多岐にわたります。
住宅の中で、窓は熱の出入りが最も多い場所です。冬は室内から暖かい空気が50%も逃げています。夏も外の暑い空気が70%も窓を通して室内に入ってくると言われています。これでは冷暖房の効果もうすく、電気代もかさむはずです。
世界的に見ても、日本の家は断熱性能については後進国です。
カーボンニュートラル実現へ向けて、日本もようやく「2025年省エネ基準適合義務化」へ重い腰を上げたばかりですが、それでも下の図を見ていただければ分かるように、日本の住宅の断熱性能は世界的なレベルには程遠い状況です。
決して内窓の設置だけで日本の住宅の断熱性能が一気に向上するわけではありませんが、住宅の中で熱の出入りの大きい窓の対策をすることで、快適な住環境を維持しながらエネルギーコストを削減でき、持続可能な住宅ライフスタイルを築く一助となるのではないでしょうか。
内窓には、住宅において外部からの騒音を軽減する優れた防音効果もあります。
内窓は既存の窓の内側に取り付けられ、窓と窓の間に空気層を形成することで、外部の音波が室内に侵入するのを防ぎます。特に交通騒音や都市部の喧騒など、外部からの様々な騒音に対して有効です。この二重構造は、音波の伝播を遮断することで、室内の静寂な環境を確保します。
このように内窓による防音効果は、そこに住む人にさまざまな利点をもたらします。室内の静寂な環境は心身のリラックスに寄与し、集中力の向上やストレスの軽減につながります。また、良質な睡眠の確保にも寄与し、日常生活の品質向上に大きな役割を果たします。
さらに内窓は、結露対策としても有効な手段となっています。
結露は窓ガラス表面で水蒸気が凝結して発生します。冬場に窓ガラスに水滴がつくアレです。しかし結露はガラスだけではなく、表面からは見えない壁の内部にも発生していることをご存知でしょうか?
結露の発生は、室内外の温度差が大きい場合や窓の断熱性が低い場合によく見られます。内窓は既存の窓の内側に設置され、窓と窓の間に空気層を形成することで、外部の冷気と室内の温暖な空気との直接的な接触を防ぎます。この断熱構造により、内窓は窓ガラス表面の温度差を軽減し、結露の発生を防ぐのです。
長年結露にさらされた木材や周辺の壁は腐食し、住宅の寿命を縮める原因となります。また、結露によって発生する水分は、カビやダニの発生源となる可能性があります。結露を防ぐことは、住宅の耐久性や住む人の健康も守ることになるのです。
泥棒はどこから侵入するのでしょう?
平成26年警察庁データによれば、「窓から」が58.2%で最も多かったとのことです。さらに㈶都市防犯研究センターJUSRIリポートによると、窃盗犯が侵入をあきらめる時間は「5分以内」が68.5%となっています。つまり「泥棒が入るのをあきらめる窓」が防犯上効果があるということになります。
そこで内窓です。
まず、内窓のセキュリティ向上に寄与する一因は、二重構造にあります。内窓は既存の窓の内側に取り付けられ、窓と窓の間に空気層を形成します。この構造が一般の窓に比べて侵入者にとって突破が難しくなります。
さらに内窓には暗証番号ロックやストッパーなどキュリティ機能を組み込んだ製品も存在します。ガラス自体もハンマーによる破壊に耐える防犯性の高いものもあります。これらを必要に応じて追加することで、内窓を住宅のセキュリティレイヤーとして利用できます。
今ある窓に合わせて内窓の種類を選びましょう。YKKap、LIXILともに4種類の内窓があります。
既存の窓で多いのが引違い窓かと思います。既存の窓が2枚の引違いなら、内窓もそれに合わせて2枚建の引違い窓を選びましょう。
大きな開口の4枚建や3枚建、左右のガラスの大きさが違う偏芯タイプもあります。
FIX窓とは開かない窓のことです。内窓の場合、既存の窓の開け閉めや窓掃除の際には枠ごと取り外し可能となっています。普段は外れ止めのネジを締めておけば不意にはずれることはありません。
既存の窓がFIX窓の場合や、開閉する機会の少ない窓の場合にFIX内窓を選ぶことが多いようです。
内開き窓とは、室内側にだけ開く窓のことです。左右どちらかに開き、上下には開きません。
既存の窓が縦長形状の外開き窓の場合や、ジャロジー窓などの場合に内開き内窓を選ぶことが多いようです。
開き窓テラスとは、室内側にだけ開く掃き出し窓のことです。左右どちらかに開き、上下には開きません。
既存の窓が勝手口やバルコニードアのように縦長形状の外開きドア(窓)の場合は開き窓テラスの内窓を選びましょう。
窓の形を選んだら、ガラスの種類も選びましょう。ガラスの種類とは、性能を選ぶことです。
内窓で使えるガラス種類は主に以下の4種類です。しかしながら「単板ガラス」「複層ガラス」では断熱性能の向上は期待できず、補助金対象の性能水準以下となっています。これから内窓を設置するなら、「Low-E複層ガラス」となるでしょう。
内窓のガラス種類 | ガラス性能の説明 |
Low-E複層ガラス 遮熱タイプ | LIXILインプラスでは「グリーン」 Low-E金属膜を室外側ガラスに施すことで、日差しをカットし室内の暖かい空気を逃がしにくいガラス 夏の日差しや西日が気になる窓におすすめ 熱貫流率:1.6以下 日射熱取得率:27~39% |
Low-E複層ガラス 断熱タイプ | LIXILインプラスでは「クリア」 Low-E金属膜を室内側ガラスに施すことで、日差しを取り入れ室内の暖かい空気を逃がしにくいガラス 日の当たりにくい窓、寒冷地におすすめ 熱貫流率:1.7以下 日射熱取得率:27~58% |
(一般)複層ガラス | 2枚のガラスの間に空気層 熱貫流率:2.9以下 日射熱取得率:53~80% |
単板ガラス | 一枚だけのガラス 熱貫流率:6.0以下 日射熱取得率:58~88% |
Low-E複層ガラス 遮熱タイプ
透明なガラスの他に、目隠し効果のあるガラスもあります。人目を気にせず光を取り込むことができます。
メーカーによって呼び方等が変わることがあります。
和室の場合、既存の窓には和障子が設置されていることが多いですが、内窓をつける時には和障子は撤去しなければなりません。
そんな時には和室の雰囲気を演出できる和紙調ガラスと格子デザインの内窓を選ぶこともできます。
複層ガラスは中空層に組子や格子が挟み込まれているため、ホコリが溜まらずお手入れが不要です。格子や組子の色も複数ありますので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
メーカーによって商品が違うため、参考にしてください。
ガラス破り対策を施したガラスもあります。破壊しにくいガラス、割れても破片が飛び散りにくいガラスなどです。ガラス自体の強度を高めた強化ガラスなどもあります。
メーカーによって商品が異なりますので参考にしてください。
窓の状況によってはオプション部材を追加しないと取付けられない場合もあります。オプション部材には追加代金がかかります。よく使われるオプション部材を紹介します。
これらのオプションが必要かどうかは、主に施工会社の判断となります。
他にもより使いやすい窓にするためにデザインや機能をプラスするオプションもあります。
メーカーホームページやカタログをご参照ください。
オプションには追加代金が発生しますので、見積段階でオプションの指定もおこなう方がスムーズに進みます。
ここまで内窓の効果や選び方を解説してきましたが、実際に内窓の工事をしたい!と決めたなら、補助金を活用しない手はありません。
2023年から過去最大級の補助金が始まっています。ここでは内窓工事に使える補助金・助成金制度について解説します。
2023年の国の補助金制度『先進的窓リノベ事業』は、最大補助額200万円という大型の補助金・助成金制度として大きな話題を呼びました。
その継続事業が2024年にも行われることが決定しました。
ここでは『先進的窓リノベ2024事業』の具体的な補助金額をご紹介します。住宅タイプで補助額が違いますので下の表をご覧ください。
戸建・低層集合住宅と中高層集合住宅で違うのは、外窓交換の補助金額となっています。内窓設置の補助金額には違いはありません。
『先進的窓リノベ2024事業』では、かかった工事費とは関係なく、設置する内窓のサイズと性能区分によって補助金額が決まっています。
最も金額が高いのは性能区分「SS」ですが、内窓の場合現時点ではそこまで高性能の内窓は製品として販売されていませんので、性能区分「S」が最高ランクとなっています。
性能区分「S」とは、YKKapの内窓「プラマードU」でいうと、引違い窓かFIX窓のアルゴンガス入り、あるいは内開き窓のアルゴンガス入りかつ樹脂スペーサー仕様のものが適合します。
また、2023年事業では認められていなかった高断熱ドアの申請も認められるようになりました。
窓工事と同一契約内に限り可能です。補助額は窓のサイズと工法をドアにそのまま適用します。内窓でいうと開き窓テラスのことですが、2023年事業では『こどもエコすまい支援事業』で申請しなければならなかったところ、2024年事業では『窓リノベ事業』で申請できます。『窓リノベ事業』の補助金額の方が高いので、これはうれしい変更ですね。
■『先進的窓リノベ2024事業』はもう始まっています!
補助内容の詳細は未発表ですが、すでに制度自体は始まっています。
2024年「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」、通称『先進的窓リノベ2024事業』
対象工事:2023年11月2日以降に着工した工事
申請開始:2024年3月下旬
申請のタイミング:契約工事が完了してから
2023年『先進的窓リノベ事業』は大変な人気となり、サッシメーカーの対応が追い付かないという事態になりました。
弊社ハイウィル株式会社にもたくさんの方からお問合せをいただきましたが、混雑状況を鑑み途中で受付を打ち切らざるを得ませんでした。
2024年事業も同様の事態が考えられます。
内窓設置をご検討中の方は、ぜひお早めにお問合せください。
2024『子育てエコホーム支援事業』は、2023『こどもエコすまい支援事業』の後継事業となります。
ドア・窓の他に断熱材や住宅設備機器に対する国の補助金・助成金制度です。
内窓に対する補助金額は『窓リノベ』よりも下がりますが、『窓リノベ』の性能に届かない内窓を設置する際はこちらで申請できます。
『子育てエコホーム支援事業』についても詳細が発表されていますのでご紹介します。
■内窓のサイズ、性能別補助金額一覧
窓の性能分類 | 内窓のサイズ | ||
大(2.8㎡以上) | 中(1.6~2.8㎡) | 小(0.2~1.6㎡) | |
省エネ基準レベル | 25,000円 | 20,000円 | 17,000円 |
ZEHレベル | 34,000円 | 27,000円 | 22,000円 |
■ドアのサイズ、性能別補助金額一覧
ドアの性能分類 | ドアのサイズ | |
大:開戸:1.8㎡以上・引戸:3.0㎡以上 | 小:開戸:1.0~1.8㎡・引戸:1.0~3.0㎡ | |
省エネ基準レベル | 37,000円 | 32,000円 |
ZEHレベル | 49,000円 | 43,000円 |
■2024年継続事業はもう始まっています!
対象工事:2023年11月2日以降に着工した工事
申請開始:2024年3月下旬
申請のタイミング:契約工事が完了してから
『子育てエコホーム支援事業』もすでに始まっています。
『先進的窓リノベ2024事業』とワンストップで利用できる補助金ですので、1つの契約で両方の補助金が利用できるので便利ですね。
どちらの補助金も申請は工事を担当する施工会社となります。工事を発注するお施主様ではありませんのでご注意ください。
申請できる施工会社は、補助金事務局に「事業者登録」されている会社だけです。
内窓工事を依頼する際には、「補助金を使って内窓をつけたい」ということと、施工会社が「事業者登録」しているかどうかをしっかり確認しましょう。
弊社ハイウィル株式会社はもちろん事業者登録しておりますので、補助金利用の内窓工事をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
お住まいの自治体に断熱・省エネの補助金制度があれば、併用することで更に補助金額がアップします。
東京都の『既存住宅における省エネ改修促進事業』や、神奈川県の『令和5年度 神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金』は、要件をクリアすれば内窓工事に補助金が出ます。
補助金制度 | 要件 | 補助金額・率・上限額 |
東京都『既存住宅における省エネ改修促進事業』 | 一つの居室において外気に接する全ての窓を改修することが必須 | ・対象経費の1/3程度 ・上限額100万円 ・併用補助金がある場合は減額あり |
神奈川県『令和5年度 神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金』 | 一つの居室において外気に接する全ての窓を改修することが必須 | ・対象経費の1/3程度 ・上限額15万円 |
■事前申請制に注意!
補助金制度によっては、契約前の申請が必要な場合があります。契約・着工してから申請しても認められませんので注意しましょう。
上に紹介した東京都と神奈川県の補助金制度も事前申請制です。
自治体のホームページでよく調べたり、施工会社に早い段階で補助金制度の利用の希望を伝えておくことが重要です。
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)の4月1日建築基準法改正が決定、2025年(令和7年)4月以降に着手するフルリフォームに確認申請が義務化されることにより、現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
首都圏のリノベーションにつきましては、2024年度工事枠は11月解体着工のお施主様まで埋まっております。
・直近は2024年12月下旬の解体着工スタートより空きありとなります。※2024年10月9日時点
※ご契約順に施工班の予定を組ませて頂いております。スケルトンリフォームには6ヶ月程度の期間が必要になります。余裕をもったスケジュールでご相談をお願い申し上げます。
図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。
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