戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 断熱リフォーム(リノベーション)の費用や工期、工事内容について> 住みながらの断熱リフォーム
更新日:2025.7.7
これまで500棟を超える木造住宅のリノベーションに携わる中で、日本の多くの住まいが抱える、ある共通の問題と向き合い続けてきました。
それは、夏のうだるような暑さ、冬の凍えるような寒さという、暮らしの質を根底から揺るがす温熱環境の問題です。
「家が古いから仕方がない」「昔の家はこんなものだ」。多くの方がそう諦めていらっしゃるかもしれません。
しかし、断言します。その不快感は、決して我慢すべきものではありません。
なぜなら、その家の多くは、例えるなら真冬にTシャツ一枚でいるような、あまりに“無防備”な状態だからです。これでは、どんなに暖房を強くしても、その熱は常に外へ逃げ続け、寒くて当たり前なのです。
では、どうすれば良いのでしょうか。
すべてを脱ぎ捨てて、分厚いダウンジャケットに着替える(フルスペックの断熱リフォームをする)のが理想かもしれません。
しかし、それには相応の覚悟と費用が必要です。
そこで、私たちがご提案したいのが、まず、最も体温が奪われやすい部分から、賢く対策を始めるという考え方です。
人間が寒い時、まず頭に「ニット帽」をかぶり、首元に「マフラー」を巻くように。家の断熱においても、まず、最も熱が出入りする「天井」と「窓」という二大弱点を、集中的に守ってあげるのです。
それが、私たちがご提案する「エントリーグレード断熱」です。
比較的に築年数の経過していない中古戸建を購入されたお施主様間などによく採用していただく断熱リフォームのエントリーモデルともいうべき工事メニューです。
これは、決して中途半端なリフォームではありません。家の熱環境における本質的な弱点を的確に捉え、最小限の投資で、最大の効果を引き出す、極めて戦略的で賢い選択です。
この記事では、なぜ「天井」と「窓」だけであなたの暮らしが劇的に変わるのか、その科学的な理由と、私たちが採用する具体的な技術、そして正直な費用について、余すところなくお話ししていきます。この長い解説を読み終える頃には、あなたはきっと、ご自宅の断熱リフォームへの、確かな第一歩を踏み出す勇気と知恵を手にしていることでしょう。
「天井と窓を対策するだけで、本当に家は快適になるのだろうか?」――
そう思われるのは当然です。その答えは、熱の性質と、家がどのように熱を失い、あるいは取り込んでしまうのか、そのメカニズムを知ることで、明確になります。
1-1. 夏の暑さの最大の原因は「天井」にあった
夏の強い日差しに熱せられた屋根の表面温度は、時には60℃以上にも達します。この強烈な熱は、屋根から小屋裏(天井裏)へと伝わり、そして天井を通して、2階の部屋に容赦なく降り注ぎます。これが、夏の2階が「蒸し風呂状態」になる最大の原因です 。暖かい空気が上昇する性質も相まって、熱気が2階に溜まり、夜になっても室温が下がらず寝苦しい、という悪循環を生み出します。
1-2. 冬の寒さの最大の原因は「窓」にあった
一方、冬の寒さはどうでしょうか。私たちがこれまで調査してきたデータによれば、冬に家の中から暖かい熱が逃げ出していく割合は、驚くべきことに、窓やドアといった開口部からが全体の約58%を占めています 。壁から逃げる熱が約15%、床からが約7%、屋根からが約5%であることと比較すると、窓がいかに断熱上の「最大の弱点」であるかがお分かりいただけるでしょう。
特に、古いアルミサッシに一枚ガラスの窓は、熱を伝える性能が非常に高く、外の冷気をそのまま室内に伝えてしまいます 。これにより、窓際で冷やされた空気が下降し、床を這うように流れる「コールドドラフト現象」が発生します 。いくら部屋を暖房しても、足元がスースーして寒い、あの不快感の正体はこれです。
つまり、冬の寒さ対策においては、この窓の断熱性能を飛躍的に向上させることが、何よりも優先されるべき課題なのです。窓を「熱が逃げる最大の穴」から「熱をしっかり守る壁」へと変えること。それが、冬の快適な暮らしを実現するための、最も重要な鍵となります。
1-3. 「壁」の断熱に手を出さない、という戦略的判断
では、なぜ「エントリーグレード」では、壁の断熱を行わないのでしょうか。それは、費用対効果を最大化するための、プロフェッショナルとしての「戦略的な判断」です。
壁の断熱改修は、面積が広い分、どうしても費用が高額になりがちです。一方で、先述の通り、熱の出入りが最も激しいのは天井と窓です。ならば、限られたご予算を、最も効果の高い部分に集中投資するのが、最も賢明な選択ではないでしょうか。
まずは、二大弱点である天井と窓を徹底的に対策し、その効果を実感していただく。そして、もし将来、さらなる性能向上を望まれる場合には、次のステップとして壁の断熱を検討する。
この「エントリーグレード」は、決して中途半端なリフォームではありません。家の問題を正確に診断し、最も効果的な「処方箋」から治療を始める、極めて合理的で、後悔のないリフォームへの第一歩なのです。
天井断熱は、夏の快適性を左右する最も重要な工事です。その成否は、どのような断熱材を、どのように施工するかにかかっています。ここでは、私たちが「エントリーグレード」において標準仕様として採用する「セルロースファイバー」と、その施工法について詳しく解説します。
2-1. なぜ私たちはセルロースファイバーを選ぶのか
断熱材には、グラスウールや発泡プラスチック系のものなど、様々な種類があります。その中で、なぜ私たちが天井断熱に「セルロースファイバー」を推奨するのか。それは、この断熱材が、単に熱を伝えにくいという性能だけでなく、日本の気候風土と木造住宅に極めて適した、多くの付加価値を持っているからです。
原料と環境性能: セルロースファイバーは、新聞古紙をリサイクルして作られる、環境に優しいエコ断熱材です 。木から生まれた紙を原料としているため、木造住宅との相性も抜群です。
圧倒的な多機能性:
調湿性能: 木質繊維特有の吸放湿性があり、天井裏の湿度を適度に保ち、結露の発生を抑制し、家の構造体を健全に保ちます 。
防音性能: 繊維が複雑に絡み合った構造が、音のエネルギーを吸収します 。屋根に当たる雨音や、外部の騒音が室内に伝わるのを大幅に軽減し、静かな住環境を実現します。
防火性能: ホウ酸が添加されており、万が一火災が発生しても、表面が炭化するだけで燃え広がりにくく、有毒ガスも発生しません 。
これらの複合的な性能が、断熱効果に加えて、住まいの耐久性と暮らしの質を、総合的に高めてくれるのです。
2-2. 隙間なく性能を発揮させる「ブローイング(吹き込み)工法」
天井裏には、梁や火打ち梁、配線、配管など、多くの障害物が複雑に入り組んでいます。マット状の断熱材を敷き詰める方法では、どうしてもこれらの障害物との間に隙間が生まれやすく、その隙間が熱の通り道となり、断熱性能を大きく損なってしまいます 。
そこで、私たちは、綿状のセルロースファイバーを専用の機械で天井裏に吹き込んでいく「ブローイング工法」を採用します 。この工法であれば、どんなに複雑な形状の天井裏でも、雪が降り積もるように、隅々まで隙間なく断熱材を充填することができます 。この「隙間なく施工できる」という点こそが、断熱材の性能を100%引き出すための、最も重要なポイントなのです。
2.3. 推奨厚み250mm以上がもたらす世界
断熱材の性能は、その「厚み」に比例します。私たちは、「エントリーグレード」であっても、天井には最低でも250mm(25cm)以上の厚みでセルロースファイバーを吹き込むことを標準としています。この分厚い断熱層が、夏場の屋根からの強烈な輻射熱をしっかりとシャットアウトし、2階の室温が異常に上昇するのを防ぎます 。それは、まるで森の木陰にいるような、自然で心地よい涼しさをもたらしてくれるでしょう。この厚みこそが、快適な暮らしを実現するための、私たちの譲れないこだわりの一つです。
【天井】断熱リフォームの内容 | 1㎡あたりの費用 |
天井材を剥がさない場合 | 3,000~8,000円程度 |
天井材を剥がす場合 | 6,000円~14,000円程度 |
天井に断熱リフォームを施されている場合には、室温を一定で保つことができるようになり、エアコンが必要な季節の電気代を抑える効果があります。
天井の断熱リフォームには、「敷込み工法」と「吹込み工法」が存在します。
「敷込み工法」は天井裏に断熱材をすき間なく敷き込んでいく施工法のことです。比較的安価に取り組むことができる方法になります。
「吹込み工法」は専用の機械を用いてグラスウールやロックウールと呼ばれる断熱材を吹き込んでいく方法になります。
グラスウールとは一般的に多く活用されている断熱材で安価でありながら断熱性が高いと言われています。
ロックウールはグラスウールよりも性能がいい断熱材で、グラスウールよりも高くなります。
吹込み工法の場合、専門の機械、専門の業者による施工が必要となりますので、敷込み工法と比べると若干割高となります。
また「敷込み工法」「吹込み工法」いずれにおいても断熱リフォームを行う場合には、天井を剥がすのかどうかが重要なポイントとなります。
天井材を剥がす場合には、剥がさない場合に比べて費用は高くなってしまいます。
【天井】断熱リフォームの内容 | 工期 |
天井材を剥がさない場合 | 2日~4日程度 |
天井材を剥がす場合 | 3日~4日程度 |
天井の断熱リフォームには、天井を剥がす場合と剥がさない場合の2種類に分けることができます。共に大きく工期は変わりません。
施工方法には「敷き込み工法」「吹込み工法」の2種類がありますが、天井裏に人が入れる場合には天井を剥がさずに行われます。
冬の寒さ対策の要は、窓にあります。ここでは、「エントリーグレード」の柱となる「内窓」設置について、その驚くべき効果とメリットを詳しく解説します。
3-1. 1窓1時間で暮らしが変わる「内窓」の圧倒的な手軽さと効果
「窓の断熱」と聞くと、壁を壊したり、足場を組んだりする大掛かりな工事を想像されるかもしれません 。しかし、「内窓」の設置は、そうした心配とは無縁です。内窓とは、その名の通り、今ある窓の内側の木枠部分に、もう一つ新しい窓を取り付けるだけの、非常にシンプルな工法です 。壁や外壁を一切傷つけることなく、1つの窓あたり、わずか1時間程度の作業で完了します 。この「手軽さ」でありながら、暮らしにもたらす変化は劇的です。
その秘密は、既存の窓と新しく設置した内窓との間に生まれる「空気層」にあります 。この動かない空気の層が、ダウンジャケットの羽毛のように、強力な断熱層として機能し、外の冷気が室内に伝わるのを防ぎ、室内の暖かい空気が外に逃げるのをブロックしてくれるのです。
3-2. 断熱・気密・防音・防犯…内窓がもたらす4つのメリット
内窓の設置は、断熱性能の向上による「省エネ効果」や「快適性向上」だけでなく、暮らしを豊かにする多くのメリットをもたらします。
気密性向上: 既存の窓との二重構造になることで、気密性が格段に向上します。窓際で感じていた、あの不快な「すきま風」が解消されます 。
防音性向上: 空気層が音の伝わりを和らげるため、外の車の騒音や、近隣の生活音が気になるお住まいにも絶大な効果を発揮します 。静かで落ち着いた住環境が手に入ります。
3-3. 結露問題を根本から解決する
冬の窓辺を悩ませる、びっしょりとした「結露」 。これは、外気で冷やされた室内側のガラス面に、室内の空気中の水蒸気が触れて、水滴に変わる現象です 。結露は、見た目の不快さだけでなく、カーテンや壁紙にカビを発生させ、アレルギーの原因となるなど、健康にも悪影響を及ぼします 。
内窓を設置すると、既存の窓と内窓の間の空気層が断熱の役割を果たすため、室内側の内窓のガラス表面温度が、外気の影響を受けても下がりにくくなります。これにより、結露の発生条件そのものが満たされにくくなり、長年の結露の悩みを根本から解決することができるのです 。毎朝の窓拭きの手間から解放されるだけでなく、カビの心配のない、清潔で健康的な暮らしを実現します。YKK AP社の「プラマードU」などは、その代表的な製品です 。
【壁】断熱リフォームの内容 | 費用 |
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置 | 80,000~150,000円程度 |
樹脂サッシへの交換 | 40,000円~15,000円程度 |
ペアガラス(複層ガラス)への交換 | 70,000円~15,000円程度 |
窓はどうしても建物の中で一番薄い部分になりますので、熱気や冷気の出入りがしやすい部分であると言えます。
建物の熱気や冷気の出入りの多くは窓からであるといったことも言われていますので、窓の断熱リフォームはとても効果的です。
しかも、二重窓や二重サッシにすることによって防犯性が高まりますので、安心を得ることもできるでしょう。
窓の断熱リフォームにはいくつかの方法があります。
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置については新たに窓を設置する方法で、施工が簡単であるといったメリットがあります。
樹脂サッシへの交換は、アルミサッシに変わるものとして注目を集めています。
アルミサッシは断熱性が低いために、北海道など寒い地域では樹脂サッシへの交換が普及しています。
ペアガラス(複層ガラス)とは2枚1組になったガラスのことを言います。
ガラスとガラスの間には中間層と呼ばれるすき間があり、このすき間によって断熱効果が高まることが知られています。
【窓】断熱リフォームの内容 | 工期 |
内窓(二重窓・二重サッシ)の設置 | 1日~2日程度 |
樹脂サッシへの交換 | 1日~2日程度 |
ペアガラス(複層ガラス)への交換 | 1日~2日程度 |
窓のリフォームには3種類ありますが、工期そのものは窓を入れ替えるだけになりますので、1日~2日程度で終えることができます。
それぞれの特徴や価格差などに注目して、施工内容を決めるといいでしょう。フルリフォームなど全体のリノベーションとなるケースで、既存のサッシを断熱サッシへ取り換えるケースでは外壁を解体して入れ替える大規模な工事となるため、工期はかなり長くなります。
※インナーサッシはUa値計算では30%数値が落ちてしまいますのでUa値を重視するケースでは入れ替え工事を推奨しております。
エントリーグレード断熱は、最も費用対効果の高い「天井」と「窓」に集中するプランですが、もちろん、床下からの冷気にお悩みの方も多くいらっしゃいます。そこで私たちは、エントリーグレードにおける床断熱を「お住まいの条件が許せば、追加で実施可能な、効果の高い推奨オプション」と位置づけています。
3.5.1 床下からの断熱充填:施工できる家の条件とは
床断熱で最も理想的なのは、床を解体せずに、床下から断熱材を施工する方法です。具体的には、床下空間に専門の職人が潜り、大引の間に吹付硬質ウレタンフォームなどを隙間なく吹き付けていきます。これにより、地面からの冷気や湿気が室内に侵入するのをブロックし、足元の底冷えを大幅に改善することができます。
しかし、この「床下からの施工」には、絶対的な条件があります。それは、床下空間に、人が安全かつ確実に作業できるだけの高さがあることです。私たちは、その目安を基礎高さ350mm以上と考えています。
この基準は、お住まいの築年数と深く関わっています。一般的に、2000年以降に建てられた住宅では、床下の点検などを想定して、この高さを満たしているケースが多く見られます。
3.5.2 旧耐震基準の家で「床下施工」を推奨しない、プロとしての理由
一方で、旧耐震基準で建てられたお住まいの多くは、この床下の空間が非常に狭く(基礎高30cm以下など)、人が入って作業するための十分な高さを確保できないのが実情です。
もちろん、無理な体勢で施工すること自体は不可能ではないかもしれません。しかし、私たちは、それでは意味がないと考えています。狭く暗い床下で、不自然な体勢での充填作業は、断熱材の充填ムラや、見えない部分での隙間を生む大きな原因となります。中途半端な施工は、十分な断熱効果が得られないばかりか、かえって床下と室内の温度差から、見えない場所での結露を誘発するリスクすらあるのです。床下から施工する会社も存在しますが、正しい気密処理等を考えますと過去の経験から難しいと考えているからです。
**お客様の家を、決して実験台にはしない。**これが、500棟以上の木造住宅と向き合ってきた私たちの哲学です。
ですから私たちは、床下の状況を精密に調査した上で、この「床下からの施工」がお客様の家にとって最適ではないと判断した場合には、正直にその旨をお伝えします。そして、床を解体せずに上から断熱する【スタンダードグレード】の「既存床への高性能断熱パネル重ね張り工法」、あるいは、もし基礎にも不安があれば、床を解体して根本から解決する【ハイパフォーマンスグレード】の工法を、次のステップとしてご提案させていただいております。
【床下】断熱リフォームの内容 | 工期 |
床下断熱のみ | 1日~2日程度 |
床下断熱+床材の張り替え | 3日~1週間程度 |
床下の断熱リフォームには大きく2種類の方法があります。
床材をはがさず床下から断熱材を充填する施工方法の場合であれば、短期間で工事を終了させることができます。
床材を張り替える場合には、古い床材を剥がし、床下断熱を施工したうえで新しい床材に張り替えていく工事を行いますので、断熱材を充填させるだけと比べると当然大がかりとなり長くなります。
「これだけの効果があるのは分かったけれど、一体いくらかかるのだろう?」――当然の疑問だと思います。ここでは、「エントリーグレード断熱」の具体的な費用感と、その負担を大幅に軽減できる補助金制度について、詳しく解説します。
費用は、お住まいの広さや窓の数・大きさ、そして「床の断熱」を実施するかどうかによって変動しますが、ここでは一つの目安として、一般的な「25坪木造2階建て」の住宅をモデルケースとして考えてみましょう。
天井断熱工事(セルロースファイバー 250mm厚):
2階天井:約40万円~60万円(費用には、材料費、専門業者によるブローイング施工費、養生費などが含まれます)
窓断熱工事(高性能内窓設置):
掃き出し窓(大):1箇所あたり 約8万円~12万円
腰高窓(中):1箇所あたり 約5万円~8万円
小窓:1箇所あたり 約3万円~5万円
(費用には、製品代、設置工事費が含まれます。ガラスの種類によって変動します)
【推奨オプション】床の断熱工事(床下からの断熱材充填):
1階床:約20万円~40万円
(費用には、材料費、専門業者による吹付施工費などが含まれます。床下の状況により変動します)
さらに、お住まいの条件(主に1981年の新耐震基準以降の建物で、床下スペースが350mm以上確保できる場合)が許せば、オプションで「床の断熱」を追加することをお勧めします。
もちろん、これはあくまで概算であり、正確な費用はプロによる現地調査の上でお見積もりさせていただきます。
ご安心ください。国も、住宅の省エネ性能を高めるリフォームを、手厚い補助金制度で強力に後押ししています。「エントリーグレード断熱」で活用できる代表的な制度が「住宅省エネ2025キャンペーン」です。
このキャンペーンは、いくつかの事業で構成されていますが、特に注目すべきは以下の二つです。
先進的窓リノベ2025事業:
内窓の設置や、高断熱ガラスへの交換など、窓の断熱改修に特化した補助金です。性能の高い製品ほど補助額が大きく、工事費の最大50%相当が補助される、非常に手厚い制度です。
子育てエコホーム支援事業:
天井・床・壁の断熱改修、エコ住宅設備の設置など、幅広い省エネ改修が対象となります。子育て世帯や若者夫婦世帯には補助額の上限が引き上げられるという特徴があります。(※世帯要件は年度により変更の可能性あり)
これらの制度は、条件を満たせば併用することも可能です。最新の情報を常にチェックし、どの制度を、どのように組み合わせればお客様のメリットが最大化されるかを提案するのが、私たちプロの重要な役割です。
ここまで、「エントリーグレード断熱」の具体的な内容とその効果について、詳しくお話ししてきました。最後に、この選択が、あなたの未来の暮らしにとって、いかに価値ある一歩となるかをお伝えしたいと思います。
エントリーグレードで得られる、暮らしの具体的な変化
実際にこのリフォームを施工されたお客様からは、数多くの喜びの声をいただいています。
「冬の朝、リビングのエアコンをつける前に感じていた、あの突き刺すような寒さがなくなった」
「寝苦しかった夏の2階の寝室で、初めて朝までぐっすり眠ることができました」
「窓の結露が全くなくなり、毎朝の窓拭きから解放されたのが、何より嬉しいです」
「外の車の音が気にならなくなり、家の中が本当に静かになりました」
これらはすべて、「天井」と「窓」という二大弱点を対策したことで生まれる、紛れもない効果です。エントリーグレードは、決して「気休め」ではありません。日々の暮らしの質を、明確に、そして劇的に向上させる力を持っています。
将来のアップグレードへの布石として
そして、この「エントリーグレード」は、それ単体で完結するだけでなく、将来のさらなる性能向上への、非常に合理的な布石ともなります。
今回、天井と窓という基本性能を高めておくことで、数年後、もしあなたが「スタンダードグレード」へとステップアップし、壁の断熱リフォームを行う際にも、その効果を最大限に引き出すことができます。今回の投資は、決して無駄にはなりません。むしろ、長期的な視点で、計画的に家の価値を高めていくための、最も賢明な基礎工事となるのです。
さあ、次のステップへ
「うちの家でも、本当に効果があるのだろうか?」
「天井裏や床下の状態がどうなっているか、一度見てほしい」
もし、あなたがこの記事を読んで、少しでもそう感じていただけたなら、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。私たちは、無理に高額な工事をお勧めすることは、決してありません。
まずは、あなたのお住まいの「ニット帽とマフラー」の状態を、プロの目で診断します。どこに一番の弱点があり、どこから手をつけるのが最も効果的か。そして、この「エントリーグレード断熱」が、本当にあなたの暮らしにとって最適な選択肢なのかどうか。それを、誠実に見極め、ご提案させていただきます。
その診断結果を聞いてから、じっくりとご検討いただければ結構です。大切なのは、あなたが第一歩を踏み出すこと。その勇気を、私たちは全力でサポートします。あなたの家が秘めている、本当の快適さへの扉を、一緒に開いてみませんか。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。
2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。
250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
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