戸建てリノベーションのできること、できないこと

戸建てリノベーション(フルリフォーム)ではできないこと

型式認定の家の増築

住宅に関する省エネ基準の返還

まずは「戸建リノベーションの問題点、型式認定の家の増築」についてです。

結論から言いますと、この型式認定の建物を増築するのは、非常に費用が掛かります。

なぜかというと、住宅メーカーさんがよくやるこの型式認定は、企画型住宅のように間取りが決まっている家のことで、大量に販売されているものです。

すべて同じものなので、構造計算や確認申請、完了検査などが簡略化できる訳です。

型式認定の住宅を大量につくることによって、仕事を楽にするわけです。

増築をすると家の形や、力の掛かり方が変わります。構造上必要な壁を壊さざるをえなくなることも出てくるわけです。そうすると構造計算のやり直しになります。

また、建てた時期にもよるんですけど、地盤改良をしてある家の場合は、この地盤改良の保証も効かなくなります。

ですので、型式認定の家をいじることはハードルが高くなります。

まあ、型式認定の家は、作業が簡略化できたり、利益を上げやすいというメーカーのメリットがありますが、お客様にとってメリットはありません。

実際に、どうしても増築するということになると、この型式認定の建物の詳細設計書や建てたときの構造設計書が必要になります。

それに増築したものを足して、一から構造計算をすれば増築は可能になります。

ただし、この構造計算の費用がまた思ったよりも掛かってくるわけです。

こういうところが問題点になりますので、しっかりと理解して進めて頂きたいと思います。

まあ、10㎡以下の増築工事で、確認申請のいらない地域では、役所に書類を提出しなくていいわけですから、可能だったりします。

どこまでやるかがポイントになりますので、しっかりと打合せをして頂きたいと思います。

「戸建リノベーションの構造上の問題点、型式認定の家の増築工事」についてでした。

 

2×4、プレハブ工法の家

 

次に「戸建リノベーションの構造上の問題点、2×4、プレハブ工法」についてです。

結論から言いますと、2×4、プレハブ工法の家をリノベーションするのはとても難しいです。というか家が壊れてしまいます。

なぜかというと、もともと柱がない工法なので、1階の壁を壊すと2階が落ちてしまうということです。

2×4工法ですと、外周りに合板が貼られています。この合板を取った段階で2階が壊れてしまいます。

よくある話ですけれども、2×4またはプレハブ工法の建物を、外壁を剥いで断熱材を入れ直して暖かくしたいって言われるんですけれども、難しいです。合板も合わせて耐力壁になっているからです。

確かに、簡単に建てられるので、2×4、プレハブ工法の家は多いのですが、日本全体での普及率は30%に過ぎません。

とういう家が多いかというと、一般的な在来工法の普及率が65%もあります。

元々日本の家の歴史は、家族構成が変わったら間取りを変えて対応していくことが当たり前でした。

在来工法であれば、柱を抜いたり壁を撤去するときは、補強梁など違うところで補強をすることが出来ます。

2×4、プレハブ工法は合理的な建物なんですが、逆にいじれないということです。

メーカーさんで建てた2×4、プレハブ工法の家をリフォームしましょうという場合は、壁を壊さないで、中をきれいにすることはできますが、壁を壊して二間をひとつにして大きな空間をつくりましょうとか、外壁を剥がして断熱性能を良くしていこうなどといくことは難しいものになります。

どちらかというとスクラップアンドビルドの家づくりのやり方になります。

耐震性能がいいからといって、2×4、プレハブ工法の家を選ぶんですけど、今は在来工法でも十分対応することが出ます。

これから家づくりを考えている方は、そういうところを十分考えて進めて頂ければと思います。

 

今の家の地盤改良

 

ここでは「戸建リノベーションの問題点、今の家に地盤改良工事」を解説していきます。

今の家に地盤改良工事ができませんかって言われることがよくあります。

結論から言いますと出来ます。出来るんですけども費用が掛かり過ぎて、なかなか皆さんやらないのが現状です。

今の家の地盤改良ってどんなことをするかというと、家の地盤の脇に穴をあけて、短い杭を横から差してジャッキで下げていく、それを何度も繰り返すわけです。

また短い杭を指して、周りをしっかりと固定して、またジャッキで下げていくという作業を、1本の杭に対して何日もかけてやるわけです。

そうすれば、下がっていた地盤をしっかりと地盤改良することができます。

一般的に40坪の総二階ですと、30本以上の杭を差し込んでつくっていくわけです。そうすると、正直費用という面ではかなりいい金額になります。なのでやる方が少ないというのが現状です。

それじゃあ今の家を持ち上げて地盤改良して基礎を作って、また元に戻せないかって言われれば、出来ます。

ですが、地盤改良の機械は高さ7mもあります。そのために家を8mも上にあげるのかっていう話になります。

持ち上げた家にぶつかれば、家が壊れてしまうわけですから、地盤改良業者はやりたがりませんし、現実的じゃありません。

隣の家の高さ以上に上げるわけですから、やはり危なくてしょうがないわけです。

それじゃあ、家を横にずらして、地盤改良して、基礎をつくって元にもどせないかという発想も出てきます。

これも可能です。可能なんですけど、当然ずらした家を置いておくだけの敷地があるかどうかというところがポイントになってきます。

なかなかそんなに広い土地もお目にかかりませんから、そうすると横に置くというのも難しいのかなと思います。

現実問題、今の家を地盤改良するということろにお金をいっぱいかけるくらいであれば、どちらかというと新しく建替えということに方向転換していくことが多いです。

また、戸建リノベーションでしたら、地盤をいじらずに、建物の部分でしっかりと耐震あるいは制震構造を取り入れていくというのが一般的です。

 

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更新日:2020/09/26

< 著者情報 >

大沼 勝志 『増改築.com®』新潟下越店
(自然派ライフ住宅設計株式会社代表)

 

自然派ライフ住宅設計㍿ 代表取締役

一級建築士事務所 自然派ライフ住宅設計㍿ 代表

一般社団法人住教育推進機構 理事長

大沼『木の家』リノベアカデミー 理事長

一般社団法人日本伝統再築士会新潟支部支部長

耐震診断士/古民家鑑定士/伝統再築士/工務店コンサルタント/住教育インストラクター/ 空き家アドバイザー

 

私の父は、私が幼い頃、新潟県新発田市で工務店を経営しており、田舎によくある入母屋造 りの住宅を建てていて、地域の家守りとして近隣の方々の信頼を得ておりました。 その父が、私の修行中に急逝し、工務店閉鎖を余儀なくされました。

私は、「いつか日本一の工務店になる!」を胸に、様々な経験を踏んでまいりました。

大工から現場監督へ、現場監督から一級建築士へと、あらゆる角度から住まいづくりのノウ ハウを吸収してまいりました。

住宅建材・建具・家具など 800 点以上のオリジナル商品開発や、物流改革によるコスト圧 縮、合理的かつ現実的な施工管理システムの導入にも携わりました。

サラリーマン生活の最後は、年商 155 憶のビルダーの代表取締役も経験致しました。

しかし、その経験から地域密着型の工務店こそが本来の住まいづくりができる存在だと感 じるようになり、2016 年自ら代表取締役の座を退き、自然派ライフ住宅設計を設立いたし ました。

「建てた人が、住んでから本当に喜んでくれる住まいづくり」を掲げて活動していくうちに、 住宅専門誌や住教育をすすめる団体、全国の工務店から自然派ライフ住宅設計の住まいづ くりを注目して頂き、作り手と住まい手両者に対する啓蒙活動やコンサルティングも、‟大 沼『木の家』リノベアカデミーとして行うようになり、全国の建築業界の方々や、建材メー カーでのセミナー活動も行っております。

、また、住まいづくりをお考えのお客様と実際に触れ合い、家づくりについて住まい手が学ぶ べきことをお伝えする「住まいづくりセミナー」も行っております。

一般社団法人住教育推進機構 大沼「木の家」リノベアカデミーは、お客様との話し合いを 大切にし、ご家族にとっての本当の価値、住まい心地、性能には絶対に手を抜かない住まい づくりを目指しています。

「大沼さんって何者ですか?」の問いには、‟建築屋“とお答えしています。

『増改築.com®』新潟下越店(自然派ライフ住宅設計株式会社)施工事例

農家造りの一軒家を二世帯住宅へ

・築40年

・90坪

・4487万

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