戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える360の知恵【健康寿命が延びる家】断熱等級とは?等級1~7の決定的違いと、光熱費・快適性・病気リスクへの全影響

更新日:2025/11/05

木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える360の知恵

【健康寿命が延びる家】断熱等級とは?等級1~7の決定的違いと、光熱費・快適性・病気リスクへの全影響

【健康寿命が延びる家】断熱等級とは?等級1~7の決定的違いと、光熱費・快適性・病気リスクへの全影響

序章:「我慢」は、もはや美徳ではない。あなたの家の「寒さ」が、静かに奪っているもの

第1章:【定義】「断熱等級」とは何か? ― 家の“健康診断”の結果表

第2章:【健康へのメリット】断熱等級は、あなたの“健康寿命”を左右する

第3章:【快適性へのメリット】“家中、春”という、最高の贅沢

第4章:【経済性へのメリット】あなたの家が、「金の卵」を産む鶏になる

終章:あなたは、どんな「温度」の未来を、選びますか?

序章:「我慢」は、もはや美徳ではない。あなたの家の「寒さ」が、静かに奪っているもの

 

章の概要:

 結論として、あなたが「当たり前」だと思って我慢している、その家の「寒さ」は、あなたの「①健康」「②快適な時間」「③大切なお金」という、人生における、3つの最も重要な資産を、静かに、しかし、確実に奪い続けています。 「冬は寒くて当たり前」。その、長年、日本の住宅に根付いてきた“常識”は、もはや過去のものです。この記事では、断熱等級とは何か、そして、その等級を高めることが、単なる贅沢ではなく、あなたの未来を守るための「必須の投資」である理由を、ヒートショックのリスクや光熱費 削減といった、具体的なデータと共に、徹底的に解説します。この章を読み終える時、あなたの「我慢」は、「未来への賢明な選択」へと変わっているはずです。

 

 

序章.1 あなたの家の「室温」、測ったことがありますか?

 

 

ここでのポイント: 結論として、多くの人が、自らの家の「本当の室温」という、健康を左右する、最も重要な数値を知らないまま、「こんなものだろう」という、危険な“感覚”だけで、暮らしてしまっているのが、日本の住宅の、最大の問題点です。 このセクションでは、なぜ、その「感覚」が危険なのか、あなたの「現在地」を知るための、最初の問いを投げかけます。

 

1.1.1 あなたの「当たり前」を、疑うことから始まる

 

 

「冬の朝は、寒くて布団から出られない」 「暖房の効いたリビングから、廊下に出ると、ヒヤッとする」 「窓の結露を拭くのが、毎朝の日課だ」 これらは、築年数の経った木造住宅にお住まいの方から、私たちが、毎日のように、お聞きするお悩みです。そして、その多くが、「古い家だから、仕方がない」「冬とは、そういうものだ」と、半ば、諦めにも似た「我慢」を、何十年も、続けてこられています。 しかし、5000棟以上の家と向き合ってきた、私たちプロとして、あえて、あなたに、お伺いします。 あなたの家のリビングは、冬の朝、暖房をつける前、何度ですか? そして、暖房の効いていない、脱衣所や、トイレの室温は、何度でしょうか?

おそらく、この問いに、正確な「数値」で、答えられる方は、ほとんど、いらっしゃらないのではないでしょうか。 私たちは、ご自身の「血圧」や「体重」といった、健康の数値は、あれほど気にするのに、一日の、大半の時間を過ごす「家の室温」という、健康と密接に関わる、最も重要な数値に対して、驚くほど、無頓着です。 「こんなものだろう」という、曖昧な“感覚”。 それこそが、あなたの家の、本当の問題点から、目を逸らさせ、あなたの健康や、家計を、静かに蝕んでいく、最初の、そして、最も危険な「入り口」なのです。

 


 

序章.2 なぜ、現代の家づくりは、これほどまでに「断熱」を重要視するのか

 

 

ここでのポイント: 結論として、家づくりにおける「断熱」の重要性が高まっている理由は、それが、単なる「快適性」の問題ではなく、あなたの「①健康(ヒートショック等)」「②経済性(光熱費の高騰)」「③家の資産価値」という、3つの、未来の“幸福”に、直結する、極めて重要な要素であると、科学的に、証明されたからです。 このセクションでは、なぜ「断熱」が、現代の家づくりにおける、最大のテーマの一つとなったのか、その、時代的な背景を解説します。

 

 

1.2.1 「断熱」は、「贅沢品」から「必需品」へ

 

 

あなたの家が建てられた、30年、40年前。確かに「断熱」という言葉は、存在しました。しかし、それは、まだ「あれば、嬉しい」という程度の、どちらかと言えば「贅沢品」の、一つだったかもしれません。 しかし、私たちは、今、全く異なる時代に生きています。断熱等級を高めることは、もはや「贅沢」ではなく、家族の未来を守るための「必需品」へと、その価値を、根本から変えたのです。 その背景には、3つの、明確な理由があります。

  • 理由①:【健康】 「家の寒さ=病気のリスク」が、常識になった

    かつては、個人の健康問題と、片付けられていた「ヒートショック」。その、家庭内での、突然死のリスクが、交通事故死者数を、遥かに上回る、という衝撃的な事実。そして、その、最大の原因が「家の温度差(寒さ)」であることが、医学的にも、社会的にも、広く認知されました。高断熱住宅は、この、命に関わるリスクを、根本から取り除くための「予防医療」として、そのメリットが、見直されたのです。

  • 理由②:【経済性】 「エネルギー価格の高騰」が、家計を直撃した

    第4章でも触れた通り、電気代や、ガス代は、この10年、20年で、高騰を続けています。かつてのように「寒いなら、暖房をガンガンつければ良い」という時代は、終わりを告げました。家の「燃費(=断熱性能)」は、高騰し続ける光熱費から、家計を守るための、必須の「防衛策」となったのです。

  • 理由③:【資産価値】 「家の性能」が、資産価値の“物差し”になった 2025年4月から、全ての新築住宅に「省エネ基準(断熱等級4以上)」への適合が、義務化されました。これは、国の政策が、「家の性能」を、これからの住宅の、スタンダードな「価値基準」として、明確に、位置づけたことを意味します。これからの、中古住宅市場では、断熱等級の高い家が、その資産価値を、高く維持し、逆に、低い家は、その価値を、大きく下げていく。その、二極化が、確実に、始まっています。

断熱等級とは、まさに、この、激変した、現代社会を生き抜くための、家の「体力」を、示す、成績表なのです。


 

序章.3 この記事が、あなたの「我慢の暮らし」を、「最高の快適」へと変える羅針盤となる

 

 

ここでのポイント: 結論として、この記事は、あなたが抱く「断熱って、本当にお金に見合う価値があるの?」という、正当な疑問に対し、感情論ではなく、誰もが納得せざるを得ない、客観的な「データ」と「論理」で、その答えを、明確に示します。 最後に、この先の旅路で、あなたが、どのような知識と、確信を、手に入れることになるのか、その、約束をします。

 

1.3.1 あなたは、もう「我慢」しなくていい

 

 

「寒いのは、仕方がない」。その、長年の「我慢」から、あなたを、解放すること。それこそが、この記事の、最大の目的です。 この先の章で、私たちは、断熱等級という「物差し」を、徹底的に、解剖していきます。

  • 第1章では、断熱等級とは何か、その「1から7」までの、各レベルが、具体的に、どのような性能を持つのか、その「物差し」の、基本の“キ”を、解説します。

  • 第2章では、高断熱住宅がもたらす、最大のメリットである「健康」について、ヒートショックのリスク軽減や、高血圧、アレルギー改善といった、医学的データを交え、その、驚くべき効果を、証明します。

  • 第3D章では、「一年中、春のような」と、私たちが表現する、究極の「快適性」が、あなたの、日々の暮らしを、どのように変えるのか、その、具体的なシーンを、お見せします。

  • 第4章では、光熱費 削減のシミュレーションや、資産価値の維持といった「経済的メリット」を、具体的な「数値」で、お示しします。

この旅を終えた時、あなたは、もはや「寒いのは、我慢するもの」とは、決して、思わなくなっているはずです。 「快適で、健康で、経済的な暮らしは、正しい知識と、技術で、自ら選び取るものだ」と。 その、揺るぎない「確信」を、その手にしていることを、ここに、固く、お約束します。 さあ、あなたの「我慢の暮らし」を、「最高の快適」へと変える、知の冒険を、始めましょう。

 

第1章:【定義】「断熱等級」とは何か? ― 家の“健康診断”の結果表

 

章の概要:

結論として、「断熱等級」とは、国の法律(品確法)に基づき、あなたの家が「どれだけ熱を逃しにくいか(=魔法瓶としての性能)」を、7段階のレベルで客観的に評価する、いわば“家の健康診断”の結果表です。 序章で、私たちは「寒いのは当たり前」という我慢の時代が終わり、家の「性能」が、家族の健康や資産を左右する、必須の投資へと変わったことをお話ししました。では、その「性能」とは、一体、何で測れば良いのでしょうか。この章では、断熱等級とは何か、その制度の基本から、等級1から7までの、それぞれのレベルが、何を意味するのか。その、全ての基本を、誰にでも分かるように、やさしく解説します。この章を読み終える時、あなたは、家の性能を語るための、最も重要な「共通言語」を、その手にしているでしょう。

 


 

1-1. 全ての始まり:家の「燃費」を“見える化”する、という革命

 

 

ここでのポイント: 結論として、2000年に誕生した「品確法」と、それに基づく「断熱等級」は、それまで“感覚”でしか語れなかった家の「快適性」や「省エネ性」を、初めて、客観的な“数値”で、誰もが比較できる形に「見える化」した、日本の家づくりにおける、歴史的な革命です。 このセクションでは、この制度が生まれた背景と、それが、あなたの家づくりに、どのような意味を持つのかを、解説します。

 

 

1-1.1 「匠の勘」だけでは、もう家は守れない時代

 

 

「この家は、暖かいですよ」 「うちは、腕の良い大工が、しっかり造っていますから」 かつての、日本の家づくりでは、このような「感覚」や「経験」に基づいた言葉が、品質を保証する、全てでした。しかし、その「暖かい」が、具体的に、どれくらい暖かいのか。その「丈夫」が、どれほどの地震に耐えられるのか。それを、客観的に知る“物差し”を、私たち消費者は、持っていませんでした。 それは、自動車を、買う時に、ディーラーから「この車は、よく走りますよ」と言われるだけで、その「燃費(km/L)」や「安全性能(★★★★★)」の、具体的なデータを、一切、見せてもらえないまま、高額な契約書に、ハンコを押すようなものです。

1995年の阪神・淡路大震災、そして、その後の、度重なる、自然災害。これらは、私たちに「勘や経験だけでは、命は守れない」という、厳しい現実を、突きつけました。 そして、高騰し続けるエネルギー価格は、「なんとなく暖かい」という、曖昧な快適さではなく、「具体的に、光熱費がいくらになるのか」という、科学的な「燃費性能」を、家づくりに、求めるようになったのです。 このような、時代の大きな変化と、国民の、高まる不安に応える形で、2000年、一つの、画期的な法律が、誕生しました。

 

 

1-1.2 「品確法」の誕生 ― “物差し”を手に入れた消費者

 

 

それが、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」、通称**「品確法(ひんかくほう)」です。 「品確法」とは、住宅の品質(性能)を、客観的な基準で評価し、消費者が、安心して、住宅を取得・比較できるようにするために、作られた法律です。 この法律が、もたらした、最大の革命。それは、これまで、専門家だけの、ブラックボックスの中にあった、家の「性能」を、「10の分野」(①構造の安定、②火災時の安全、③劣化の軽減、④維持管理への配慮、⑤温熱環境**…など)に分類し、それぞれのレベルを、誰にでも分かる「等級」で、表示する、という、全国共通の“物差し”を、創り出したことです。 そして、その中でも、あなたの、日々の暮らしの「快適性」や「健康」、「光熱費」に、最も深く関わる項目こそが、⑤の温熱環境、すなわち**「断熱等性能等級」、一般に「断熱等級」**と呼ばれるものなのです。 断熱等級とは、まさに、家の「燃費性能」を、客観的に“見える化”した、成績表。 この物差しが、誕生したことで、あなたは初めて、業者の「暖かいですよ」という、曖昧な言葉を、鵜呑みにするのではなく、「あなたの提案は、断熱等級で言うと、いくつですか?」と、その「科学的根拠」を、問い質す“権利”を、手に入れたのです。

 


 

1-2. 【全レベル解説】断熱等級1~7は、それぞれ、どれくらいの性能なのか?

 

 

ここでのポイント: 結論として、断熱等級1~3は「過去の低い基準」、等級4は「2025年に義務化された最低基準」、等級5は「ZEH(ゼッチ)基準」、そして、私たちが目指す、等級6・7は「健康で快適な暮らしを実現するための、未来の基準(HEAT20 G2・G3)」であり、それぞれが示す「快適性」と「省エネ性」は、全くの別次元です。 このセクションでは、7段階の目盛りが、具体的に、どのような性能を意味するのかを、徹底的に解説します。

 

 

1-2.1 「等級」とは、何を測っているのか?

 

 

断熱等級は、「Ua値(ユーエーち:外皮平均熱貫流率)」という、専門的な数値によって、決定されます。 「Ua値(外皮平均熱貫流率)」とは、その家が、「どれだけ熱を逃しやすいか」を、科学的に計算した数値です。

このUa値は、数値が、小さいほど、熱が逃げにくく、高性能である、と覚えてください。 例えるなら、Ua値とは「家の“隙間”の大きさ」のようなものです。数値が小さいほど、魔法瓶のように、隙間がなく、一度暖めた(冷やした)空気を、長く保つことができます。 断熱等級とは、このUa値の、レベルに応じて、与えられる「ランク」なのです。(※Ua値の基準は、地域によって異なります。ここでは、東京や大阪など、最も多くの人が住む「6地域」を、基準に解説します)

 

 

1-2.2 等級1~7、それぞれの「実力」

 

 

  • 断熱等級1・2・3(過去の基準)

    • 【等級1】(昭和55年基準): Ua値の規定なし。無断熱、あるいは、申し訳程度の断熱材。

    • 【等級2】(平成4年基準): Ua値 1.67。壁に、わずかな断熱材。窓は、一枚ガラスのアルミサッシ。

    • 【等級3】(平成11年基準): Ua値 1.54。断熱材が、少し厚くなる。アルミのペアガラスが、使われ始めた時代。 → これらは、もはや「過去の基準」です。もし、あなたの家が、築25年以上(1999年以前)であれば、この、極めて低いレベルである可能性が、高いです。冬が寒く、夏が暑いのは、当たり前。ヒートショックのリスクも、非常に高い状態です。

  • 断熱等級4(現在の“最低”基準)

    • 【等級4】(平成28年基準): Ua値 0.87。2025年4月から、新築で、義務化された「最低ライン」。 → しかし、このレベルでも、冬のリビングで、無暖房時の室温は、10℃を下回ることも。私たちが目指す「快適性」には、程遠いレベルです。

  • 断熱等級5(ZEH基準)

    • 【等級5】(ZEH基準): Ua値 0.60。国が推進する「ZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」に、求められるレベル。高断熱住宅と、呼べるようになる、最初の入り口です。

  • 断熱等級6(私たちが、標準目標とするレベル)

    • 【等級6】(HEAT20 G2グレード): Ua値 0.46。 → ここからが、私たちが「本物」と考える、性能の領域です。これは、「HEAT20(ヒートニジュウ)」という、国の基準より、遥かに厳しい、快適な暮らしを、科学的に研究する団体が定めた「G2グレード」に相当します。「冬の朝、無暖房でも、室温が、おおむね13℃を下回らない」。ヒートショックのリスクを、大幅に低減できる、健康住宅の、一つの答えが、このレベルです。

  • 断熱等級7(究極のレベル)

    • 【等級7】(HEAT20 G3グレード): Ua値 0.26。 → これは、HEAT20の、最高峰「G3グレード」に相当する、究極の断熱性能です。**「冬の朝、無暖房でも、室温が、おおむね15℃程度」**を、維持できる、まさに「別次元」の快適性。ここまで来ると、もはや、家全体を、小さな暖房器具一つで、暖めることが可能になります。

断熱等級とは、このように、1と7では、全く、別世界の、住環境を意味する、極めて重要な「物差し」なのです。


 

 

1-3. あなたの家の「現在地」は? 築年数でわかる、おおよその断熱等級

 

 

ここでのポイント: 結論として、あなたの家が、築25年(1999年)以前に建てられた「中古戸建て」である場合、その断熱性能は、現在の最低基準である「等級4」さえも、満たしていない、極めて寒い家(等級3以下)である可能性が、非常に高いです。 このセクションでは、あなたの家の「築年数」から、おおよその「現在地」を把握し、リフォームの必要性を、自分事として、捉えていただきます。

 

 

1-3.1 あなたの家は、どの「時代」の、生まれですか?

 

 

前項で、等級ごとの性能の違いを、ご理解いただけたと思います。 では、あなたが、今お住まいの家、あるいは、親の家として、リフォームを検討されている中古戸建ては、一体、どのレベルに、該当するのでしょうか。 もちろん、正確な数値は、プロによる「外皮計算」でしか、算出できません。しかし、その家が建てられた「築年数」によって、当時の、建築常識であった、おおよその断熱等級を、推測することは可能です。

 

 

1-3.2 築年数で、見る「断熱性能の、歴史」

 

 

  • 1980年(昭和55年)以前(築約45年以上) → ほぼ「等級1」(無断熱) この時代は、まだ「断熱」という概念そのものが、法律に、存在しませんでした。壁の中に、断熱材が、全く入っていなくても、不思議ではない時代です。まさに、外気と、一枚の板だけで、仕切られた、過酷な環境です。

  • 1980年 ~ 1992年(昭和55年~平成4年)(築約33~45年) → 「等級2」相当 この時代に、日本で、最初の「省エネ基準」が、制定されました。しかし、その基準は、極めて緩やかなもので、壁に、わずか50mm程度の断熱材が、入るようになった程度。窓は、一枚ガラスのアルミサッシが、標準でした。あなたの家が、築40年であるなら、このレベルである可能性が、高いでしょう。

  • 1992年 ~ 1999年(平成4年~平成11年)(築約26~33年) → 「等級3」相当 「新省エネ基準」と呼ばれ、断熱材の厚みが、少し増し(壁75mm程度)、アルミのペアガラスが、一部で、使われ始めました。しかし、高断熱住宅と呼ぶには、程遠いレベルです。

  • 1999年 ~ 2013年(平成11年~平成25年)(築約12~26年) → 「等級4」相当 「次世代省エネ基準」と呼ばれ、ようやく、現在の「最低基準」である、等級4のレベルに、達しました。しかし、この基準で建てられた家でさえ、冬の寒さや、夏の暑さに、不満を持つ人は、少なくありません。

この、歴史が示す、動かぬ事実。それは、もし、あなたの家が、築25年以上、経過しているのであれば、その断熱性能は、現代の、最低基準である「等級4」にさえ、達していない、危険な状態である、ということです。


 

 

1-4. 【最重要】 なぜ、国の最低基準(等級4)では、全く不十分なのか

 

 

ここでのポイント: 結論として、2025年から義務化された「断熱等級4」は、あくまで“最低限のライン”であり、あなたの家族を「ヒートショックのリスク」や「高騰する光熱費」から、守るには、全く不十分です。だからこそ、私たちは、その、遥か先を行く「等級6(HEAT20 G2)」を、目指すのです。 このセクションでは、断熱等級とは何か、という疑問の、本質的な「答え」を、お伝えします。

 

 

1-4.1 「法律 = 最低限」という、不都合な真実

 

 

「2025年から、等級4が、義務化された。ならば、等級4にすれば、十分なのではないか?」 その疑問は、ごもっともです。 しかし、私たちは、5000棟以上の性能向上リノベーションの経験から、断言します。 「断熱等級4」では、あなたの、本当の悩みは、解決しません。 なぜなら、法律が定める基準とは、常に、国民の健康や安全を守るための「最低限(ミニマム)」のラインでしかないからです。 Ua値0.87という、等級4のレベル。それは、「これ以下では、あまりにも、不健康で、不経済だから、禁止します」という、言わば「赤点スレスレの、合格ライン」です。 そのレベルの家で、本当に、あなたは、満足できるでしょうか?

 

 

1-4.2 「断熱等級4」で、防げない、三つの「現実」

 

 

断熱等級4の家では、残念ながら、以下の、三つの「現実」から、逃れることはできません。

  • 現実①:「ヒートショック」のリスクは、防げない

    Ua値0.87の家では、冬、暖房の効いたリビングと、暖房のない、北側のトイレや浴室との間には、依然として、10℃以上の、危険な温度差が、発生します。ヒートショックのリスクは、そこに、厳然と、残り続けるのです。

  • 現実②:「快適な暮らし」は、実現できない 等級4の性能では、窓際から、冷たい空気が降りてくる「コールドドラフト」を防ぐことはできず、足元は、寒いままです。夏は、日射の熱を防ぎきれず、エアコンの効きも、悪い。結局、「我慢」の暮らしが、続くことになります。

  • 現実③:「光熱費」は、思ったほど、安くならない 「最低基準」の燃費性能では、高騰し続ける、未来のエネルギー価格の、上昇分を、吸収することはできません。あなたは、結局、高い光熱費を、払い続けることになるでしょう。

 

 

1-4.3 私たちが、目指すのは「合格点」ではなく、「満点」の未来

 

 

だからこそ、私たち『増改築.com®』は、法律の、遥か先を行く、「断熱等級6(HEAT20 G2)」(Ua値0.46)を、標準目標としています。

断熱等級メリットは、等級5あたりから、明確に「体感」できるようになり、等級6で、その「価値」は、決定的となります。 等級6の世界では、家中の温度差は、わずか2~3℃。ヒートショックのリスクは、劇的に低減され、冬でも、裸足で過ごせるほどの、快適性が、手に入ります。 光熱費は、等級4の家に比べ、さらに、30~40%も削減できる、と試算されています。 断熱等級とは何か? それは、あなたの「覚悟」を、測る、物差しです。 法律の、最低限の「合格点」で、妥協するのか。 それとも、ご家族の「健康」と「快適」、そして「資産」という、未来の「満点」を、目指すのか。 その、賢明な、選択の手助けをすること。それこそが、高断熱住宅の、プロフェッショナルとしての、私たちの、使命なのです。

第2章:【健康へのメリット】断熱等級は、あなたの“健康寿命”を左右する

 

章の概要:

結論として、断熱等級を高めることは、家の中に潜む最大の死亡リスク「ヒートショック」を劇的に低減させ、高血圧やアレルギーといった慢性疾患のリスクを遠ざける、最も効果的な“予防医療”です。 前章で、私たちは断熱等級とは何か、その「1から7」までのレベルが示す、客観的な性能の違いを学びました。しかし、その数値は、単なる家の「燃費」を示すだけでは、ありません。この章では、高断熱住宅がもたらす、最も重要で、計り知れないメリットである「健康」について、医学的なデータを交えながら、その、驚くべき効果を、徹底的に解説します。あなたの家が、あなたの「健康寿命」を、静かに支え、育んでくれる。その、科学的な根拠を、あなたにお見せします。

 


 

2-1. 家庭内事故死No.1「ヒートショック」という、静かなる暗殺者

 

 

ここでのポイント: 結論として、日本の住宅における、部屋間の、極端な「温度差」こそが、交通事故死者数を、遥かに上回る「ヒートショック」による、家庭内死亡事故を引き起こす、最大の“犯人”です。そして、その唯一の根本的な対策は、家の断熱等級を、飛躍的に高めることにあります。 このセクションでは、断熱等級の低さが、いかに、あなたの「命」を、直接的に、脅かしているのか。その、恐ろしいメカニズムと、私たちが、断熱リフォームを「命を守る工事」と呼ぶ、その理由を、解説します。

 

 

2-1.1 暖かいリビングと、寒い浴室・トイレの温度差が、なぜ命を奪うのか

 

 

「冬の、お風呂は、寒いもの」。 「トイレに行くのが、億劫だ」。 その、あなたが、長年「我慢」してきた、日本の家の「当たり前」が、実は、あなたの命を奪いかねない、極めて危険な「凶器」であるとしたら。あなたも、決して、看過することは、できないはずです。

あなたが、今、最も恐れるべき、家庭内のリスク。それは、地震でも、火災でもありません。 それは、「ヒートショック」です。 「ヒートショック」とは、暖かい部屋と、寒い部屋との、急激な温度差によって、血圧が、ジェットコースターのように乱高下し、心筋梗塞や、脳卒中といった、命に関わる、深刻な疾患を引き起こす現象です。 冬の夜を、想像してみてください。

 

  1. あなたは、エアコンの効いた「22℃」の、暖かいリビングで、テレビを見て、くつろいでいます。

  2. そして、お風呂に入るために、服を脱ぎに、暖房のない「8℃」の、凍えるような脱衣所へ、移動します。

  3. その瞬間。あなたの身体は、強烈な寒さに晒され、血管が、急激に収縮。血圧が、一気に、急上昇します。

  4. 慌てて、熱い「42℃」のお湯に、肩まで浸かります。

  5. すると、今度は、急激な温熱で、血管が、一気に拡張。上昇していた血圧が、今度は、逆に、急降下します。 この、短時間での、血圧の、危険な「乱高下」。これこそが、ヒートショックの正体です。この、血圧の、激しい変動が、血管に、致命的なダメージを与え、最悪の場合、入浴中に、意識を失い、浴槽で溺れてしまう…、という、悲劇を、引き起こすのです。 そして、驚くべきことに、消費者庁の発表によれば、この、入浴中の事故で亡くなる方は、年間、推定1万9000人。これは、同年の、交通事故による死者数(約2,600人)を、遥かに、遥かに、上回る数字です。 あなたの家の中に、高速道路の、何倍も危険な「事故現場」が、潜んでいる。それが、断熱等級の低い、古い日本の家の、恐ろしい現実なのです。

 

 

2-1.2 断熱等級を高めることが、なぜ、最高のヒートショック対策なのか

 

 

では、どうすれば、この、静かなる暗殺者の手から、逃れることができるのでしょうか。 脱衣所に、小さなヒーターを置きますか? 浴室暖房乾燥機を、設置しますか? もちろん、それらも、一定の効果はあります。しかし、それは、根本的な「治療」では、ありません。 なぜなら、問題は、脱衣所や浴室が「寒い」こと、“だけ”ではないからです。 問題の本質は、リビングと、脱衣所、トイレ、廊下との間に存在する、「10℃以上の、極端な温度差」そのものにあります。 私たちが、性能向上リノベーションで目指す「断熱等級6(HEAT20 G2)」レベルの高断熱住宅が、もたらす、最大のメリット。それは、この、家の中に潜む、危険な「温度差」を、限りなく“ゼロ”に、近づけることです。

 

「断熱等級6」の家は、家全体が、高性能な「魔法瓶」のようになります。そのため、24時間、小さなエネルギーで、家全体を、緩やかに暖め続けることが可能になります。 その結果、暖房の効いたリビングが22℃なら、暖房のない廊下や脱衣所も、18℃~20℃程度に、保たれる。 そこに、もはや「10℃以上の、危険な温度差」は、存在しません。 あなたは、冬の夜でも、何の不安も、我慢もすることなく、暖かいリビングから、暖かい廊下を通り、暖かい脱衣所で服を脱ぎ、暖かい浴室で、リラックスすることができるのです。 脱衣所に、ヒーターを置く、という「対症療法」では、ありません。 家の、根本的な性能を高め、「病」の、根源そのものを、断ち切る。 それこそが、断熱等級を高めることが、最高のヒートショック対策であり、最も効果的な「予防医療」であると、私たちが断言する、理由なのです。

 


 

2-2. 「寒い家」が、万病の元である、という医学的データ

 

 

ここでのポイント: 結論として、ヒートショックという、突然死のリスクだけでなく、低い室温は、高血圧、アレルギー、呼吸器系疾患といった、あなたの「健康寿命」を、静かに蝕む、様々な慢性疾患のリスクを、高めることが、医学的なデータによって、科学的に証明されています。 このセクションでは、家の「寒さ」が、いかに、万病の元であるか、その、動かぬ証拠を、お見せします。

 

 

2-2.1 低い室温が、高血圧、アレルギー、呼吸器疾患のリスクを高めるという科学的根拠

 

 

「家が寒いのは、健康に良くない」。 それは、誰もが、感覚的には、理解していることでしょう。しかし、その「感覚」は、今や、明確な「科学的根拠(エビデンス)」によって、裏付けられています。 この分野の、第一人者である、近畿大学の岩前篤教授が、全国の約2万7000人を対象に行った、大規模な健康調査は、私たちに、衝撃的な事実を、教えてくれました。 その調査によれば、「断熱性能の低い、寒い家」に住んでいる人ほど、「断熱性能の高い、暖かい家」に住んでいる人に比べて、様々な病気のリスクが、有意に高い、という結果が、明確に示されたのです。

 

  • 高血圧のリスク: 寒い家(断熱等級3レベル)に住む人は、暖かい家(断熱等級4以上)に住む人に比べ、高血圧症である割合が、明らかに高い。これは、日常的な寒さによる、血管へのストレスが、血圧を、慢性的に押し上げている、可能性を示唆しています。

  • アレルギー疾患のリスク: アレルギー性鼻炎や、アトピー性皮膚炎といった、アレルギー疾患の有病率も、寒い家ほど、高い傾向にありました。これは、低い室温が、結露を招き、カビやダニの、温床となることと、深く関係していると、考えられています。

  • 呼吸器系疾患のリスク: 気管支喘息や、COPD(慢性閉塞性肺疾患)といった、呼吸器系の疾患も、同様の傾向が、見られました。

 

これらのデータが、私たちに、突きつけているのは、**「家の断熱性能は、あなたの、日々の健康状態、ひいては、将来の“健康寿命”そのものを、左右している」**という、動かしようのない、事実なのです。

 

 

2-2.2 暖かい家に住むだけで、なぜ、人は健康になるのか

 

 

では、なぜ、高断熱住宅に住むだけで、人は、健康になるのでしょうか。 その理由は、単に「ヒートショックのリスクが、減るから」だけでは、ありません。

  • ① 免疫力の、維持・向上: 私たちの身体は、体温が1℃下がると、免疫力が、30%以上も、低下すると言われています。冬でも、室温が、常に18℃以上に保たれた「暖かい家」は、あなたの、身体の「深部体温」を、高く維持し、免疫力が、正常に機能するための、最適な環境を、提供してくれます。

  • ② 活動量の、増加: 「寒いから、リビングの、こたつの前から、動きたくない」。その、無意識の「不活動」が、あなたの、筋力や、基礎代謝を、低下させています。 一方、家の中の、温度差がない、暖かい家では、冬でも、家事や、趣味、ストレッチなど、家の中での「活動量」が、自然と、増加することが、分かっています。この、日々の、僅かな活動量の差が、10年後、20年後の、あなたの、身体機能に、大きな違いを生むのです。

  • ③ カビ・ダニの、温床(結露)の、根本的な解消: アレルギーの、最大原因である、カビやダニ。それらの、温床となるのが「結露」です。断熱等級を高め、壁や窓の、表面温度を、室温に近づけることで、結露の発生そのものを、根本から、断ち切ることができます。

断熱等級とは、まさに、あなたの家を、病気を誘発する「ストレス環境」から、健康を育む「最適な療養環境」へと、変えるための「処方箋」でもあるのです。


 

2-3. 私たちが「断熱等級6(HEAT20 G2)」以上を目指す理由

 

 

ここでのポイント: 結論として、私たちが「断熱等級6(HEAT20 G2)」以上という、国の最低基準を、遥かに超えるレベルを目指す理由は、それこそが、前述の「ヒートショックのリスク」や「健康被害」を、本質的に、解消できる、科学的根拠のある、唯一の“解”だからです。 このセクションでは、断熱等級の、レベルの違いが、あなたの「体感」と「健康」に、どれほど、決定的な違いをもたらすのか、その、核心に迫ります。

 

 

2-3.1 なぜ、国の最低基準(等級4)では、ダメなのか

 

 

第1章で、私たちは、2025年から、新築で義務化される、最低基準が「断熱等級4」であることを学びました。 「ならば、リフォームも、等級4で、十分なのではないか?」 その疑問に、私たちは、5000棟の経験から、明確に「NO」と、お答えします。 なぜなら、「断熱等級4」レベルの家(Ua値0.87)では、あなたの、本当の悩みは、解決しないからです。 等級4の家では、冬、暖房をつけたリビングが20℃の時、暖房のない、北側のトイレや廊下は、**8℃~10℃**程度にまで、冷え込みます。 そこには、**10℃以上の、危険な「温度差」**が、厳然として、存在し続けます。ヒートショックの「根本的なリスク」は、温存されたままなのです。 法律の基準とは、あくまで「最低限」です。最低限の安全で、本当に、あなたの、大切な家族の、命と健康を、守りきれるでしょうか。

 

2-3.2 「冬の朝、無暖房で13℃」が、あなたの身体に、もたらすもの

 

 

だからこそ、私たち『増改築どっとコム』は、その、遥か先を行く「断熱等級6」、そして、さらなる高みである「断熱等級7」を、標準の目標としています。 「断熱等級6」は、「HEAT20 G2グレード」(Ua値0.46)に相当します。 このレベルの高断熱住宅が、もたらす、最大のメリット。 それは、「冬の、最も寒い朝、暖房を、一切つけていない状態で、室温が、おおむね13℃を、下回らない」という、驚異の、保温性能です。

「13℃」という温度。 それは、あなたの身体が、強烈な寒さのストレスに、晒されることなく、血圧の、急激な上昇を、引き起こさない、一つの「安全ライン」です。

布団から、出た瞬間の、あの、心臓が、縮み上がるような、苦痛がない。 夜中に、トイレへ行くことが、億劫にならない。 その、日々の、ストレスフリーな暮らしが、10年、20年と、続くことで、あなたの「健康寿命」が、どれほど、豊かに、延びていくか、想像してみてください。

断熱等級とは、単なる、家の「燃費」を示す数字では、ありません。 それは、あなたの「健康」と「命」の、質そのものを、左右する、未来への、最も、重要な「選択」なのです。 次の章では、この「断熱等級」が、あなたの「快適な暮らし」、そして「経済性(光熱費 削減)」に、どのような、劇的なメリットをもたらすのか、さらに、詳しく、お話ししていきます。

第3章:【快適性へのメリット】“家中、春”という、最高の贅沢

 

章の概要:

結論として、断熱等級を高めることは、一年を通じて、家のどこにいても、まるで春の陽だまりのような、穏やかで快適な温熱環境を実現し、あなたを「暑さ・寒さ」という、日々のストレスから、完全に解放します。 前章で、私たちは、断熱等級の低さが、いかに「健康」を脅かすか、特にヒートショックという、命に関わるリスクについて、学んできました。この章では、高断熱住宅がもたらす、もう一つの、そして、何物にも代えがたいメリットである「快適性」について、具体的な暮らしのシーンと共に、徹底的に解説します。光熱費 削減といった、経済的なメリット以上に、あなたの「毎日」が、どれほど豊かに変わるのか。その、驚くべき変化を、ぜひ、想像してみてください。

 


 

3-1. 【冬の快適】「裸足で過ごせる冬」「窓際でも寒くない」という、驚きの体験

 

 

ここでのポイント: 結論として、断熱等級を「等級6(G2)」レベルまで高めると、家の中の「温度ムラ」が、ほぼゼロになります。これにより、冬の床の冷たさや、窓際から来る冷気といった、不快なストレスが、根本から解消され、家全体が、春の陽だまりのような、均一な暖かさに包まれます。 このセクションでは、高断熱住宅が、従来の日本の家とは、全くの別次元にある「冬の快適性」を、シミュレーションを交えて、解説します。

 

3-1.1 あなたの「冬の常識」は、こう変わる

 

 

「冬とは、こういうものだ」。あなたが、長年、耐え忍んできた「冬の常識」を、少し、思い浮かべてみてください。 朝、布団から出る時の、あの、意を決するような、寒さ。 リビングの床が、冷たくて、スリッパと、分厚い靴下が、手放せない。 暖房をつけても、なぜか、足元だけが、スースーする。 そして、一番寒い、窓際からは、冷たい空気が、滝のように降り注ぎ、結露で、ビショビショになった窓を、毎朝、拭き掃除する、あの、憂鬱な時間…。

これらは全て、あなたの家の「断熱性能」が、低いことによって、引き起こされている、現象です。 では、もし、あなたの家が、私たちが標準とする「断熱等級6(HEAT20 G2)」に、生まれ変わったとしたら。その「冬の常識」は、どのように、覆されるのでしょうか。

 

 

3-1.2 室温シミュレーションが示す、「温度ムラ」のない世界

 

 

私たちが、断熱等級ごとの、冬の朝の室温を、シミュレーションした、CGを見てみましょう。(※外気温0℃、無暖房状態のリビングを想定)

  • 断熱等級4(Ua値 0.87):

    これが、2025年からの「最低基準」の家です。 室温は、なんとか**「8℃」を、保っています。しかし、熱が、最も逃げやすい「窓際」は、「5℃」**近くまで、低下。床も、壁も、冷え切っており、その表面温度の低さが、あなたの体から、容赦なく、熱を奪います(=放射冷却)。まさに「底冷え」する、空間です。

  • 断熱等級6(Ua値 0.46):

    これが、私たちが目指す「G2グレード」の家です。 室温は、驚くべきことに**「13℃」を、維持しています。そして、注目すべきは、その「均一性」です。高性能な樹脂サッシを採用した「窓際」でさえ、「11℃」**程度。壁も、床も、天井も、ほぼ、室温と変わらない温度を、保っています。

この「温度ムラ」がない、ということ。それこそが、高断熱住宅の、快適性の、源泉です。 家の、どこにいても、不快な寒さを感じない。窓際に、近づいても、ヒヤッとしない。床暖房など、入れていなくても、床からの冷え込みがないため、冬でも「裸足で過ごせる」という、これまでの常識では、考えられなかった、最高の贅沢が、現実のものとなるのです。

 

 

3-1.3 「結露」との、永遠の決別

 

 

そして、もう一つ、高断熱住宅がもたらす、計り知れないメリット。それは、「結露との、永遠の決別」です。 「結露(けつろ)」とは、室内の、暖かく湿った空気が、冷たい窓ガラスや、壁に触れることで、冷やされ、空気中に、含みきれなくなった水分が、水滴となって、現れる現象です。 あなたの家の、結露が、なぜ、あれほど酷かったのか。それは、窓や壁の断熱性能が低く、外気によって、キンキンに冷やされていたからです。 しかし、断熱等級6の家は、違います。 高性能な断熱材と、樹脂サッシ(熱を、ほとんど通さない)によって、外が氷点下でも、室内の、壁や窓の「表面温度」が、ほとんど、下がりません。 冷たい「受け皿」が存在しないため、結露は、原理的に、発生しようがないのです。

これは、何を意味するか。 毎朝の、憂鬱な、窓拭き掃除から、あなたが、生涯にわたって、解放される、ということ。 そして、何よりも、その結露を、エサにして繁殖する、カビやダニといった、アレルギーの元凶を、根本から、断ち切ることができる、ということです。 断熱等級を高めることは、あなたの「時間」と「精神的な、ゆとり」、そして「健康」そのものを、取り戻す、行為でもあるのです。


 

3-2. 【夏の快適】「エアコン1台で、家中が涼しい」という、新しい常識

 

 

ここでのポイント: 結論として、高い断熱性能は、冬だけでなく、夏の「暑さ」対策にも、絶大な効果を発揮します。特に「遮熱(しゃねつ)」と組み合わせることで、外からの熱の侵入を、強力にブロックし、エアコン1台で、家全体を、涼しく保つことが、可能になります。 このセクションでは、「断熱=冬」という、一般的な誤解を解き、高断熱住宅が、いかに、日本の、蒸し暑い夏を、快適に変えるか、その、本当の鍵を、解説します。

 

 

3-2.1 「断熱」と「遮熱」の、決定的な違い

 

 

「断熱性能を高めると、冬は暖かいかもしれないけど、夏は、熱がこもって、逆に、暑くなるんじゃないの?」 これは、私たちが、お客様から、非常によく頂く質問であり、最も、大きな「誤解」の一つです。

まず、「断熱」という言葉の、本当の意味を、思い出してみましょう。「断熱」とは、「熱を、伝わりにくくする」という技術です。 それは、冬には「室内の、暖かい熱を、外に逃がさない」ように働き、そして、夏には「室外の、灼熱の熱を、中に入れない」ように、働きます。

つまり、高性能な「魔法瓶」は、冬も夏も、等しく、私たちを、快適に守ってくれるのです。 しかし、夏の「暑さ」対策には、この「断熱」だけでは、不十分です。 なぜなら、夏の室温を、上昇させる、最大の原因は、壁や屋根を伝わってくる「伝導熱」よりも、窓から、直接、差し込んでくる「日射熱(にっしゃねつ)」だからです。 この「日射熱」を、防ぐための技術。

それこそが「遮熱(しゃねつ)」です。 「遮熱」とは、太陽からの、強力な日射熱(赤外線)を、窓ガラスなどで、反射または吸収し、室内への侵入を、防ぐ技術です。

本物の高断熱住宅とは、この「断熱」と「遮熱」を、両輪で、完璧に、機能させることで、初めて、実現します。

 

 

3-2.2 2階の寝室が、蒸し風呂にならない理由

 

 

夏の夜、2階の寝室が、ムッとする熱気に包まれ、寝苦しい思いを、された経験は、ありませんか?

あれは、日中、太陽に熱せられた、屋根からの熱が、貧弱な天井の断熱材を、いとも簡単に、突破し、2階の空気を、一日中、温め続けるために、起こる現象です。 しかし、私たちが、性能向上リノベーションで、断熱等級6を目指す時。 屋根、あるいは、最上階の天井には、従来の、3倍~4倍以上もの、厚さ(200mm~300mm)の、高性能断熱材を、隙間なく、充填します。

 この、分厚い「熱のバリア」が、灼熱の太陽熱を、強力にブロック。さらに、窓には「遮熱型Low-E複層ガラス」を採用し、日射熱も、カットします。 その結果、外気温が35℃の猛暑日でも、家の中は、エアコンをつける前から、ひんやりと、涼しく、2階の室温も、ほとんど、上がりません。

家全体が、もはや「熱せられない」状態になるため、たった1台の、小さなエアコンを、緩やかに運転させるだけで、家中の、全ての部屋が、まるで、高原の木陰のような、快適な涼しさに、包まれるのです。

「各部屋に、1台ずつ、強力なエアコンが、必要」という、これまでの常識は、高断熱住宅の前では、完全に、過去のものとなります。そして、それは、次の章で、お話しする、劇的な光熱費 削減という、経済的メリットへと、直結していくのです。

 


 

3-3. 【その他の快適】「静かさ」と「空気の質」という、見えない価値

 

 

ここでのポイント: 結論として、断熱等級を高めるために、必然的に行われる「高気密化」は、家の「遮音性能」を、劇的に高め、さらに、「計画換気」を、正しく機能させることで、常に、クリーンな「空気の質」を実現するという、目に見えないが、極めて重要な“快適性”をもたらします。 最後に、温度以外の「快適性」について、高断熱住宅がもたらす、驚くべきメリットを、ご紹介します。

 

 

3-3.1 高気密化がもたらす、驚異の「遮音性能」

 

 

これまで、「断熱」(熱を伝わりにくくする)について、お話ししてきましたが、高断熱住宅を実現するためには、もう一つ、絶対に、欠かせない、双子の兄弟のような、性能があります。 それが「気密(きみつ)」です。

「気密(きみつ)」とは、家全体にある、目に見えない「隙間」を、どれだけ少なくできるかを示す性能です。 どれほど、高性能な断熱材を、分厚く入れても、家に、隙間が、たくさん空いていては、そこから、熱が逃げ放題になり、全く、意味がありません。断熱気密は、常に「セット」で、考えなければならないのです。

そして、この「高気密化」が、私たちに、素晴らしい「副産物」を、もたらしてくれます。 それが、「遮音性能」の、劇的な向上です。

音は、空気の振動です。家の「隙間」が、限りなくゼロに、近づくことで、外の「空気(=音)」が、家の中に、入ってくること自体が、困難になります。 その結果、家の外の、車の騒音、工事の音、近所の話し声といった、様々な「ノイズ」が、まるで、一枚の、分厚いベールに、包まれたかのように、遠くに聞こえ、家の中は、驚くほどの「静けさ」に、包まれます。

この「静けさ」が、どれほど、私たちの、日々のストレスを軽減し、精神的な、平穏と、深い眠りを、もたらしてくれるか。これは、高断熱住宅に、住んだ人でなければ、分からない、最高のメリットの一つです。

 

 

3-3.2 「計画換気」が実現する、常にクリーンな「空気の質」

 

 

そして、もう一つ。「高気密」であるからこそ、実現できる、重要なメリットがあります。 それが、「空気の質」です。

「気密性が高いと、息苦しくなるんじゃないの? 空気が、よどみそう…」

これもまた、大きな誤解です。現実は、その「逆」です。 考えてみてください。隙間だらけの、古い家(低気密)では、どこから、どんな空気が、入ってくるか、全く、コントロールできません。トイレの換気扇を回しても、近くの窓の隙間から、空気が入ってくるだけで、リビングの、汚れた空気は、よどんだまま、かもしれません。

しかし、隙間が、ほとんどない「高気密住宅」では、空気の「入口(給気口)」と「出口(排気口)」を、明確に、設計することが、可能になります。 これこそが「計画換気(けいかくかんき)」です。 「計画換気」とは、家の気密性を高めた上で、機械(24時間換気システム)によって、室内の空気を、強制的かつ効率的に、入れ替え続ける仕組みです。

高気密住宅では、この「計画換気」が、設計図通りに、完璧に機能します。 家の中の、汚れた空気(CO2、ハウスダスト、建材から発する微量な化学物質)は、2時間に1回、家全体が、まるごと、入れ替わるように、強制的に、屋外へ排出されます。

そして、給気口からは、フィルターを通した、クリーンな外気だけが、取り込まれます。 断熱等級を高めることは、単に「温度」を、快適にするだけでは、ありません。 それは、家の「静けさ」と「空気の質」という、目には見えないが、私たちの健康と、快適性に、深く関わる「環境品質」そのものを、根本から、引き上げる、ということなのです。

 

第4章:【経済性へのメリット】あなたの家が、「金の卵」を産む鶏になる

 

章の概要:

結論として、高い断熱等級への投資は、高騰し続ける未来の「光熱費」を、劇的に削減し続け、さらには、家の「資産価値」そのものを、長期にわたって高く維持する、最も賢明な“経済的戦略”です。 前章までで、私たちは断熱等級を高めることが、いかにご家族の「健康」と「快適性」に、直結するかを、学んできました。しかし、高断熱住宅メリットは、それだけではありません。この章では、あなたが、この決断を下す上で、避けては通れない「お金」の問題、すなわち「経済性」について、真っ正面から、お話しします。5000棟以上の実績と、具体的なシミュレーションに基づき、この初期投資が、いかにして、あなたの未来の家計を守る「防波堤」となり、そして、あなたの家を「金の卵を産む鶏」へと変貌させるのか。その、驚くべき「投資対効果」を、徹底的に証明します。

 


 

4-1. 光熱費 削減シミュレーション:10年後、20年後、あなたの手元に、いくら残るか?

 

 

ここでのポイント: 結論として、「断熱等級6(G2)」の家は、一般的な古い家(等級3以下)と比較して、年間の冷暖房費を15万円以上削減できる可能性があり、その差額は、エネルギー価格が高騰する未来において、10年で数百万円という、巨大な「資産」となって、あなたの手元に残ります。 このセクションでは、高断熱住宅がもたらす、最も直接的な経済的メリットである、光熱費 削減の、驚くべきシミュレーション結果を、お見せします。

 

 

4-1.1 あなたの家は、「お金」を、外に捨て続けていませんか?

 

 

あなたは、毎月、ポストに届く「電気代」や「ガス代」の請求書を見て、重いため息をついてはいないでしょうか。「また、値上がりしたのか…」「冬と夏は、我慢するしかないのか…」。 しかし、その、あなたが支払っている高額な光熱費の、実に半分以上が、あなたの暮らしを快適にするためではなく、家の壁や、窓の隙間から、外気へと、ただただ、捨てられているとしたら、どう思いますか?

断熱等級の低い家とは、まさに「穴の開いたバケツ」です。あなたは、その、底の抜けたバケツに、毎月、何万円もの、高価な水を、必死に注ぎ込み続けているのです。 この、不毛で、絶望的な「浪費」を、根本から断ち切ること。それこそが、断熱リフォームが、もたらす、最初の「経済的メリット」なのです。

 

 

4-1.2 衝撃のシミュレーション:断熱等級で、これだけ変わる「未来の家計簿」

 

 

では、具体的に、どれくらいの「浪費」を、止めることができるのでしょうか。 ここに、同じ延床面積(40坪)の木造住宅で、断熱性能だけが異なる、二つの家の、年間の冷暖房費を、シミュレーションした、未来の家計簿があります。

  • Aの家:築40年の、典型的な家(断熱等級3相当)

  • Bの家:私たちが標準とする、性能向上リノベーション後の家(断熱等級6 / HEAT20 G2)

  • Aの家(等級3)の年間光熱費: 約350,000円

  • Bの家(等級6)の年間光熱費: 約180,000円

 

その差は、年間で、実に「17万円」にも達します。 この「17万円」という数字。これを、単なる「節約」と、侮ってはなりません。これは、あなたの家が、毎年、あなたのために、稼ぎ出してくれる「配当金」なのです。

 

  • 10年後、あなたの手元には… 17万円 × 10年 = 170万円

  • 20年後、あなたの手元には… 17万円 × 20年 = 340万円

  • 30年後、あなたの手元には… 17万円 × 30年 = 510万円

 

このシミュレーションは、決して、甘い見積もりでは、ありません。 なぜなら、これは「エネルギー価格が、一切上がらなかった場合」の、最も控えめな、試算だからです。第1章で、私たちが確認したように、これからの未来、エネルギー価格が、下がる要因は、どこにも見当たりません。 もし、電気代が、10年後に1.5倍になったとしたら? あなたの、手元に残る「資産」は、1000万円を、超えるかもしれません。 高断熱住宅を選ぶことは、高騰し続ける、未来の光熱費リスクに対する、最も確実で、最も堅固な「防波堤」を、築くことなのです。

 


 

4-2. 「ライフサイクルコスト」という、本当の物差し:初期投資は、必ず元が取れる

 

 

ここでのポイント: 結論として、家の価値は、目先の「初期費用」で判断してはならず、30年、50年というスパンで、建築費と、全ての維持費(光熱費・修繕費)を合計した「ライフサイクルコスト」で、判断すべきです。 このセクションでは、高断熱住宅の初期費用は、この光熱費 削減と、メンテナンス費用の削減によって、長期的には、必ず「元が取れる」という、本質的な「投資」の考え方を、解説します。

 

 

4-2.1 あなたは、「安い家」と「得する家」、どちらを選びますか?

 

 

「Bの家(等級6)が、経済的なのは、よく分かった。でも、そのために、初期費用が、Aの家(表層リフォーム)より、500万円も、高くなるとしたら…?」。 それこそが、あなたが、今、直面している、最も、悩ましい疑問でしょう。 多くの人が、この「初期費用の、壁」を前に、判断を誤ります。「500万円も安いのだから、Aの家の方が、お得だ」と。 しかし、5000棟の家づくりに、携わってきた、私たちプロは、断言します。 「初期費用が安い家」と、「トータルで得する家」は、全くの別物である、と。 あなたが、本当に、比べるべきは、目先の「見積金額」では、ありません。 あなたが、本当に、比べるべきは、その家に、30年間住み続けた場合に、あなたの財布から、トータルで、いくらのお金が、出ていくのか。その、生涯コスト、すなわち「ライフサイクルコスト」です。

「ライフサイクルコスト(LCC)」とは、建物の生涯にかかる、全ての費用(①初期建設費 + ②維持管理・修繕費 + ③光熱費)を、合計した、考え方です。

 

 

4-2.2 「表層リフォーム」が、結局、高くつく理由

 

 

では、先ほどのAさんとBさんの、30年間の「ライフサイクルコスト」を、比較してみましょう。

  • Aの家:表層リフォーム(初期費用 1200万円)

    • ① 初期費用:12,000,000円

    • ② 修繕費(10年ごと2回、計400万円と仮定):4,000,000円

    • ③ 光熱費(30年間、高騰を考慮せず):10,500,000円 (35万 x 30年)

    • 30年間の、本当のコスト(LCC)= 26,500,000円

  • Bの家:性能向上リノベーション(初期費用 1700万円 ※Aより500万高いと仮定)

    • ① 初期費用:17,000,000円

    • ② 修繕費(高耐久仕様のため、1回 200万円と仮定):2,000,000円

    • ③ 光熱費(30年間、高騰を考慮せず):5,400,000円 (18万 x 30年)

    • 30年間の、本当のコスト(LCC)= 24,400,000円

どうでしょうか。 衝撃の事実が、ここにあります。あれほど「高い」と感じていた、Bさんの性能向上リノベーションの方が、30年後には、Aさんの「安い」はずだったリフォームよりも、200万円以上も、安くなっているのです。 これは、何を意味するか。 Bさんが、最初に、多く支払った500万円は、「消費」されたのでは、ありません。それは、未来の、光熱費と、修繕費を「先払い」した、極めて賢明な「投資」であり、その投資は、30年という歳月をかけて、利子(210万円)まで生んで、Bさんの元に、返ってきたのです。 これが、高断熱住宅メリットの、恐るべき「経済合理性」です。


 

4-3. 資産価値の維持・向上:「燃費の良い家」が、高く評価される時代へ

 

 

ここでのポイント: 結論として、2025年の法改正以降、家の「燃費性能(Ua値)」は、自動車の燃費と同じように、その家の「資産価値」を、客観的に証明する、極めて重要な“物差し”となります。 このセクションでは、断熱等級を高めることが、いかに、あなたの家を、未来永劫、価値の落ちない「本物の資産」へと、昇華させるのか。その、決定的な理由を、解説します。

 

4-3.1 「築年数」という、古い物差しが、壊れる日

 

 

「日本の家は、築20年で、価値がゼロになる」。 それは、長らく、日本の不動産市場の、常識でした。 なぜなら、これまで、家の価値を測る物差しが、「築年数」と「立地」しか、存在しなかったからです。 しかし、その、古い常識は、今、まさに、音を立てて、崩れ去ろうとしています。 きっかけは、第3章でも触れた、**2025年の「建築基準法改正」です。 この改正により、国は、「省エネ基準(断熱等級4以上)」を、全ての新築住宅の「最低ライン」として、義務化しました。これは、国が、初めて「家の“燃費性能”は、これからの住宅における、基本的な価値である」**と、公式に、宣言したことを意味します。

 

4-3.2 あなたの家は、「性能証明書」を持っていますか?

 

 

これからの、中古住宅市場を、想像してみてください。 二つの、同じ築40年、同じ広さ、同じ立地の家が、売りに出されています。

  • Aの家: 「10年前に、表層リフォーム済み。綺麗です」

  • Bの家: 「10年前に、性能向上リノベーション済み。断熱等級6耐震等級3。第三者機関の性能証明書(BELS評価書など)付きです」

あなたは、どちらの家に、より高い資産価値を、感じますか? 答えは、火を見るより、明らかです。 Aの家は、相変わらず「築40年の、古い家」としてしか、評価されません。 しかし、Bの家は、違います。「燃費性能」と「安全性」という、客観的な「お墨付き」を持つ、極めて価値の高い「優良ストック」として、市場から、高く評価されます。 高断熱住宅の、究極のメリットは、まさに、ここにあります。 それは、あなたの家を、「築年数」という、古い呪縛から、解き放ち、「性能」という、未来永劫、色褪せることのない、普遍的な「価値」を持つ、本物の**「資産」**へと、昇華させることなのです。

 


 

4-4. 【結論】 なぜ、断熱等級7を目指すことが、究極の投資となるのか

 

 

ここでのポイント: 結論として、私たちが「断熱等級6(G2)」を標準としながらも、常に、その先にある「断熱等級7(G3)」を見据えている理由は、それが、未来の、さらなる環境激変に対する、究極の「保険」であり、一切の我慢から、解放された「最高の快適」と「経済合理性」を、実現する、“究極の投資”であると、確信しているからです。 最後に、この断熱等級という、長い旅の、終着点について、お話しします。

 

 

4-4.1 「等級6(G2)」と、「等級7(G3)」の、世界の違い

 

 

私たちは、「断熱等級6(HEAT20 G2)」(Ua値0.46)を、現代の日本において、健康と快適性、経済性を、高いレベルで両立させるための「最適解」として、標準目標としています。 しかし、その、さらに先には、「断熱等級7(HEAT20 G3)」(Ua値0.26)という、まさに「究極」とも言える、世界が、存在します。 この二つのレベルの違いは、もはや「快適」か「不快」か、では、ありません。 それは、「極めて快適」か、「想像を絶するほど、快適」か、という違いです。 等級7の世界とは、 「冬の朝、外が氷点下でも、無暖房で、室温が、15℃程度に、保たれる」 「家全体を、小さなエアコン、たった1台で、全館冷暖房できる」 という、まさに「パッシブハウス」に匹敵する、異次元の領域です。

 

 

4-4.2 「未来」への、究極の“保険”

 

 

この、断熱等級7への投資は、単なる「贅沢」でしょうか? 私たちは、そうは、思いません。 第1章で、私たちが確認した、気候変動や、エネルギー価格の高騰は、10年後、20年後、さらに、深刻化している、可能性が、極めて高いのです。 その時、「等級6」が、かろうじて、快適性を保つための「防波堤」となっている一方で、「等級7」は、余裕をもって、その脅威を、受け流しているかもしれません。 断熱等級7を目指すこと。 それは、「これ以上、何も望むものはない」という、究極の、心の平穏と、どんな未来が来ても、揺らぐことのない、絶対的な「安心」を手に入れるための、“究極の投資”なのです。 あなたの、リノベーション。 それは、あなたの、未来への「覚悟」の、表れです。 あなたは、どのレベルの「安心」と「快適」に、投資をしますか?

終章:あなたは、どんな「温度」の未来を、選びますか?

 

章の概要:

結論として、「断熱等級」を選ぶことは、単なる性能の選択ではなく、あなたが、これからの人生を、どのような“温熱環境”の中で、過ごしていきたいか、その「暮らしの質」そのものを、選択する行為です。 この記事を通じて、あなたは、断熱等級とは何か、そして、その数字が持つ、本当の意味を、深く、ご理解いただけたはずです。それは、あなたの「健康寿命」「日々の快適性」、そして「未来の家計(光熱費 削減)」の、全てを左右する、極めて重要な“物差し”である、と。最後に、その、手に入れた知識を、あなたの、最高の未来へと繋げるための、最後のメッセージを送ります。

 


 

終章.1 あなたは、もう「寒いのは当たり前」という、我慢はしない

 

 

ここでのポイント: 結論として、あなたは、もはや「寒いのは、我慢するもの」という、過去の“常識”に、縛られる必要は、ありません。なぜなら、その「寒さ」が、あなたの「健康」と「資産」を静かに蝕む“病”であり、そして、その病は「断熱等級」という、科学的な“処方箋”によって、完全に治療可能であることを、知ってしまったからです。 このセクションでは、この長い旅を通じて、あなたが手に入れた、最も大きな「価値」について、改めて確認します。

 

 

1.1.1 旅の始まりの、あなたを、思い出してください

 

 

 この、断熱等級とは何か、という、長い旅も、いよいよ最終章です。 もし、よろしければ、この旅の、始まりの日のことを、少しだけ、思い出してみていただけますでしょうか。 「冬は、寒くて当たり前」 「光熱費が、高いのも、仕方がない」 「結露は、古い家だから、我慢するしかない」 そんな、何十年にもわたって、あなたの身体に、深く染み付いてきた「我慢」と「諦め」。それが、あなたの家の「常識」になってはいませんでしたか? しかし、今のあなたは、もう、違います。 あなたは、この旅を通じて、その「常識」が、単なる「知識の不足」が生み出した“幻想”であったことを、知ってしまいました。

 

 

1.1.2 あなたが、その手に、手に入れた「真実」

 

 

あなたは、この旅で、動かぬ「真実」を手に入れました。

  • 真実①: あなたの家の「寒さ」は、ヒートショックという、家庭内事故死No.1のリスクと、直結していること。(第2章)

  • 真実②: あなたの家の「寒さ」は、高血圧やアレルギーといった、万病の元凶となり、あなたの健康寿命を、静かに蝕んでいること。(第2章)

  • 真実③: あなたの家の「寒さ」は、高騰し続ける光熱費として、あなたの貴重な資産を、穴の開いたバケツのように、外に捨て続けていること。(第4章)

  • 真実④: あなたの家の「寒さ」は、結露と、カビを呼び、家の資産価値そのものを、内側から、腐らせていること。(第3章、第4章)

そして、何よりも、あなたは、これらの、全ての「悲劇」が、「断熱等級」という、科学的な“物差し”に基づいた、正しいリフォームによって、完全に、解決可能である、という「希望」を、その手にしました。

もはや、あなたは、無知ゆえに「我慢」を、強いられる、か弱き「消費者」では、ありません。 あなたは、自らの知識で、未来の「健康」と「快適」を、選び取る力を持った、賢明な「計画者」なのです。

 


 

終章.2 「私たちの目標は、断熱等級6です」― その一言が、あなたの健康と資産を守る

 

 

ここでのポイント: 結論として、「私たちの家は、断熱等級6(HEAT20 G2)を目指してください」という、あなたの、明確な“一言”こそが、業者の本気度を見極め、あなたの家づくりを、曖昧な「感覚論」から、絶対的な「科学」へと引き上げる、最強の“武器”となります。 このセクションでは、あなたが手に入れた知識を、最高の未来を創造するための「武器」として、どう使うべきか、その、具体的な実践方法を、伝授します。

 

 

1.2.1 あなたが、家づくりの「主導権」を握る瞬間

 

 

業者との、打ち合わせの席を、想像してみてください。 「奥様、こちらの、最新のキッチンは、素晴らしいデザインですよ」 「ご主人、この、無垢の床材は、高級感がありますね」 多くの業者は、あなたの目を、こうした、分かりやすい「モノ」へと、誘導しようとするでしょう。 しかし、その時、あなたは、毅然として、こう、宣言するのです。 「素晴らしいデザインですね。しかし、その前に、私たちの、最も重要な要望を、お伝えします。私たちの目標は、この家の『断熱性能』を、Ua値0.46以下、すなわち『断熱等級6(HEAT20 G2)』レベルに、引き上げることです。それが、この計画の、全ての、大前提です」と。

その瞬間、その場の空気は、一変します。 あなたの、その一言は、業者に対して、 「私たちは、単なる見た目の美しさを、求めているのではない」 「私たちは、家の本質的な価値が、どこにあるかを、理解している」 「私たちは、科学的根拠(エビデンス)に基づかない、曖昧な言葉は、信じない」 という、極めて、力強いメッセージを、突きつけることになるからです。

 

 

1.2.2 本物の「プロ」だけが、その言葉に応える

 

 

あなたの、その宣言を聞いた時、業者の反応は、二つに分かれるでしょう。

もし、その業者が、高断熱住宅への、深い知識と、技術、そして、情熱を持たない、ただの「リフォーム屋さん」であれば、きっと、こう言うはずです。 「いや、お客様、等級6は、過剰品質ですよ。国の基準(等級4)でも、十分暖かいですから、費用が、もったいないです」と。

しかし、もし、その業者が、あなたの、未来の健康と、資産を、真剣に考える、本物の「プロフェッショナル」であれば、その眼を輝かせ、こう、答えるはずです。 「素晴らしいご要望です。よく、ご存知ですね。私たちも、全く同じ考えです。それでは、断熱等級6(G2)を、達成するために、どのような断熱仕様と、サッシを選定すべきか、早速、Ua値のシミュレーションを、始めましょう」と。 断熱等級とは何か。その本質を理解した、あなたの、その一言は、あなたの家の未来を託すに値する、本物のパートナーを、見つけ出すための、究極の「リトマス試験紙」となるのです。 その一言こそが、あなたの「健康寿命」と、未来の「資産」を守る、最強の“契約書”となるのです。

 


 

終章.3 さあ、あなたの家の「本当の健康診断」を、始めよう

 

 

ここでのポイント: 結論として、このガイドの、本当の最終章は、このページではなく、あなたが、勇気を持って、専門家との「対話」を始め、あなたの家の、今の“本当の断熱性能(現在のUa値)”を知るための、具体的な一歩、すなわち「断熱診断」を、申し込む、その瞬間です。 最後に、その、輝かしい、物語の始まりに寄せて。私からの、心からの、エールを、送らせていただきます。

 

 

1.3.1 全ての始まりは、「現在地」を知ることから

 

 

この、長いガイドの旅は、これで、終わりです。 しかし、あなたの家の、新しい物語は、まさに、ここから、始まります。 あなたは、最高の「物差し」を手に入れ、明確な「ゴール(断熱等級6、あるいは、究極の断熱等級7)」を、設定しました。 では、そのゴールへと、たどり着くために、最後に、あなたに、必要なものは、何でしょうか。 それは、**あなたの家の「現在地」**を、正確に知ることです。 あなたの家は、今、断熱等級にして、いくつなのか。等級3なのか、等級2なのか、あるいは、等級1(無断熱)なのか。 その、客観的な「Ua値」を、知らずして、正しい補強計画(治療計画)を、立てることは、不可能です。

 

 

1.3.2 新しい物語の、最初のページ

 

 

その、あなたの家の「現在地」を、明らかにするための、唯一の方法。 それが、「断熱診断(インスペクション)」です。 「私たちの家は、今、どれくらい寒いのか、科学的に、調べてほしい」。

その、専門家への、依頼こそが、この、知の冒険を、具体的な「行動」へと変える、あなたの、新しい物語の、最初のページです。 それは、お医者さんに「健康診断をお願いします」と、電話をかけるのと、同じです。少しの勇気が、あなたの、未来の健康を、大きく左右する、重要な一歩となります。

もし、その、最初の一歩を、踏み出す、パートナーとして、私たち、増改築どっとコムを、思い出していただけるなら。 私たちは、その、ご期待を、遥かに、超える、最高の技術と、誠意、そして、情熱をもって、あなたの家の「本当の健康診断」から、その先の、高断熱住宅への、全ての道のりを、伴走することをお約束します。 あなたの、その、勇気ある、一声を、心より、お待ちしております。

 

< この記事の著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級6」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

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