戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える460の知恵木造住宅の寿命:「30年で建て替え」は本当か?正しい寿命と長持ちさせる方法

更新日:2025/12/10

木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える460の知恵

木造住宅の寿命:「30年で建て替え」は本当か?正しい寿命と長持ちさせる方法

木造住宅の寿命:「30年で建て替え」は本当か?正しい寿命と長持ちさせる方法
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木造住宅は30年で終わり?築30年の家→耐震等級3・断熱等級7に|性能向上リノベの全て【Q22】

第1章: 「30年寿命説」はどこから来たのか

第2章: 物理的耐用年数と経済的耐用年数の違い

第3章: 木造住宅の正しい寿命とは

第4章: 住宅を短命にする3つの原因

第5章: 住宅を長持ちさせる5つの方法

第6章: 建て替えとリノベーションの比較

第7章: 実践的な長寿命化戦略

まとめ

はじめに

 

「うちの家、築30年だからもう建て替えないとダメかしら…」

この相談、本当に多いです。築30年前後の住宅所有者の方々が、一様に「そろそろ寿命」と思い込んでいらっしゃる。

結論から申し上げます。築30年で建て替えが必要というのは、完全な誤解です。

日本の木造住宅は、適切なメンテナンスと性能向上リノベーションを施せば、60年、100年と住み継ぐことができます。この記事では、「30年寿命説」がなぜ広まったのか、物理的な寿命と経済的な寿命の違い、そして住宅を長持ちさせる具体的な方法まで、データと実例でお伝えします。

佐藤さんのように「築30年だから建て替えるしかない」と思い込んでいる方こそ、この記事を最後までお読みください。住宅の主治医として、500棟以上の戸建てリノベーションを手がけてきた経験から、真実をお話しします。

第1章: 「30年寿命説」はどこから来たのか

1-1. 税制上の法定耐用年数が生んだ誤解

 

「木造住宅の寿命は30年」という認識は、税制上の法定耐用年数に由来します。

国税庁が定める木造住宅の法定耐用年数は22年です。これは減価償却の計算に使用される数値で、建物の資産価値がゼロになるまでの期間を示しています。さらに、住宅ローンの返済期間が30〜35年に設定されることが多いため、「30年で家の価値がなくなる」「30年で寿命が来る」という誤解が広まりました。

しかし、これは物理的な寿命とは全く関係ありません。

法定耐用年数は税務上の便宜的な数字であり、建物が実際に何年住めるかを示すものではないのです。例えば、京都の町家は築100年を超えるものが多数現役で使われています。伊勢神宮は20年ごとに建て替えられますが、これは宗教的・文化的理由であって、木造建築の寿命とは無関係です。

 

 

1-2. 戦後の住宅政策が生んだ「スクラップ&ビルド文化」

 

日本の住宅寿命が短い理由は、戦後の住宅政策にあります。

戦後、住宅不足を解消するため、政府は「とにかく数を建てる」ことを優先しました。

1966年の住宅建設計画法では、年間100万戸の住宅供給が目標とされ、質よりも量が重視されたのです。

この時期に建てられた住宅の多くは、断熱性能や耐震性能が低く、実際に30〜40年で建て替えが必要になるケースが多発しました。

これが「30年寿命説」の実態です。

つまり、木造住宅そのものの寿命が30年なのではなく、戦後の低品質な住宅が30年程度しか持たなかった、という歴史的事実が誤解を生んだのです。

 

 

1-3. 欧米との比較:日本の住宅寿命は異常に短い

データで見てみましょう。

住宅の平均寿命
日本 約30年
アメリカ 約66年
イギリス 約80年

(出典: 国土交通省「住生活基本計画」2021年)

 

日本の住宅寿命は、欧米諸国の半分以下です。これは木造建築の性能の問題ではなく、メンテナンス文化の欠如スクラップ&ビルド志向が原因です。

アメリカやイギリスでは、住宅は「世代を超えて住み継ぐ資産」と認識され、定期的なメンテナンスとリノベーションが当たり前に行われています。一方、日本では「新築が最高」という新築神話が根強く、中古住宅の価値が不当に低く評価されてきました。

しかし、2025年現在、この状況は変わりつつあります。

性能向上リノベーションの技術が確立し、既存住宅を新築以上の性能に引き上げることが可能になったのです。

第2章: 物理的耐用年数と経済的耐用年数の違い

2-1. 物理的耐用年数とは何か

 

物理的耐用年数とは、建物が構造的に使用可能な期間を指します。

木造住宅の場合、主要構造部である柱・梁・土台が腐朽や蟻害を受けずに健全であれば、100年以上の使用が可能です。

実際、法隆寺は築1300年以上ですし、京都の町家は築100〜200年のものが数多く残っています。

現代の木造住宅も、適切な設計と施工、そしてメンテナンスを行えば、少なくとも60〜80年の物理的耐用年数を持ちます。国土交通省の「長期優良住宅認定制度」でも、木造住宅の想定耐用年数は最低75〜90年と定められています。

つまり、木造住宅は本来、人間の一生以上の寿命を持つ建築物なのです。

 

 

2-2. 経済的耐用年数とは何か

 

一方、経済的耐用年数とは、建物が経済的に使用する価値がある期間を指します。

これは市場価値や維持管理コストと密接に関係しています。

例えば、築30年の住宅でも物理的には問題なく住めるとしても、断熱性能が低く光熱費が高い、耐震性能が不足している、設備が古くて使いにくいといった理由で、「建て替えた方が経済的」と判断される場合があります。

日本で「30年寿命」と言われるのは、この経済的耐用年数の話です。

しかし、性能向上リノベーションを行えば、経済的耐用年数を大幅に延ばすことができます。

例えば、築30年の住宅に耐震改修と断熱改修を施せば、新築同等の性能になり、光熱費も大幅に削減されます。

建て替えコストの半額以下で、経済的価値を新築以上に引き上げることが可能なのです。

 

 

2-3. 日本の住宅が短命な本当の理由

 

日本の住宅が30年程度で建て替えられる理由は、物理的な寿命ではなく、以下の3つの要因によるものです。

 

1. メンテナンス不足

日本では住宅のメンテナンスが軽視されてきました。外壁や屋根の定期点検、雨漏りの早期発見・補修、シロアリ対策などを怠ると、木材の腐朽が進み、物理的耐用年数が大幅に短くなります。

 

2. 性能不足

戦後から1990年代までに建てられた住宅の多くは、断熱性能や耐震性能が現代の基準に満たしていません。このため、住み心地が悪く、光熱費も高く、地震への不安もあるため、「建て替えた方がいい」と判断されるのです。

 

3. ライフスタイルの変化への対応不足

家族構成や生活スタイルの変化に柔軟に対応できない間取りや設備も、経済的耐用年数を縮める要因です。子どもが独立した後の大きすぎる家、バリアフリー非対応の階段や浴室などが典型例です。

 

これらは全て、性能向上リノベーションで解決できる問題です。

第3章: 木造住宅の正しい寿命とは

第3章: 木造住宅の正しい寿命とは

3-1. 構造別の物理的耐用年数

 

建物の寿命は、構造によって大きく異なります。

構造 物理的耐用年数(適切なメンテナンス前提)
木造 60〜80年(最大100年以上)
鉄骨造 60〜90年
鉄筋コンクリート造 80〜120年

(出典: 国土交通省「長期優良住宅認定基準」)

木造住宅の耐用年数は60〜80年ですが、これは最低限の数字です。適切な設計・施工・メンテナンスを行えば、100年以上の使用も十分可能です。

重要なのは、「木造だから短命」ではなく、「メンテナンス次第で寿命が決まる」ということです。

 

 

3-2. 長期優良住宅の基準から見る寿命

 

2009年に施行された「長期優良住宅認定制度」では、住宅の長寿命化を目的とした基準が設けられています。

この制度で認定される住宅は、以下の性能を満たす必要があります。

 

  • 耐震性: 耐震等級2以上(できれば耐震等級3)
  • 劣化対策: 75〜90年間構造躯体が使用できる措置
  • 維持管理・更新の容易性: 配管の点検・補修が容易な構造
  • 省エネルギー性: 断熱等級5以上(できれば断熱等級6〜7)

これらの基準を満たせば、木造住宅でも75〜90年以上の使用が可能とされています。

そして、既存住宅でも性能向上リノベーションを行えば、この基準を満たすことができます。

 

 

3-3. 実例で見る木造住宅の長寿命化

 

増改築.com®が手がけた実例をご紹介します。

 

ケース1: 築35年の木造住宅を耐震等級3・断熱等級6に改修

  • 築年数: 35年
  • リノベーション内容: スケルトンリフォーム、耐震補強、断熱改修
  • 改修後の性能: 耐震等級3、断熱等級6(HEAT20 G2レベル)
  • 想定耐用年数: 改修後60年以上
  • 総工事費: 2,800万円(建て替えの場合4,500万円相当)

この住宅は、改修前は耐震性能・断熱性能ともに現代基準を大きく下回っていました。

しかし、性能向上リノベーションにより、新築以上の性能を獲得し、さらに60年以上使用できる住宅に生まれ変わりました。

 

ケース2: 築40年の住宅を3世代住宅にリノベーション

  • 築年数: 40年
  • リノベーション内容: 二世帯住宅化、バリアフリー改修、耐震・断熱改修
  • 改修後の性能: 耐震等級3、断熱等級7(HEAT20 G3レベル)
  • 想定耐用年数: 改修後80年以上
  • 総工事費: 3,200万円(建て替えの場合6,000万円以上)

この事例では、築40年の住宅を孫の世代まで住み継げる3世代住宅に改修しました。

建て替えと比較して約2,800万円のコスト削減を実現しつつ、100年以上使用できる住宅性能を獲得しました。

 

これらの実例が示すのは、「築30年だから建て替え」という判断は、経済的にも非合理的だということです。

第4章: 住宅を短命にする3つの原因

4-1. 水気(湿気・雨水)が最大の敵

 

木造住宅の寿命を縮める最大の原因は、水気です。

木材は水分に触れ続けると腐朽菌が繁殖し、強度が著しく低下します。

また、湿度が高い環境はシロアリの発生を招きます。日本の住宅が短命な理由の多くは、この水気対策の不足にあります。

 

水気が侵入する主な経路

  1. 雨漏り: 屋根や外壁のひび割れ、シーリングの劣化から雨水が侵入
  2. 結露: 断熱不足により壁内部で結露が発生し、木材が常に湿った状態に
  3. 地面からの湿気: 床下の防湿対策が不十分で、地面からの湿気が土台を腐らせる
  4. 配管漏水: 給排水管の老朽化による漏水

これらを放置すると、わずか10〜20年で主要構造部に深刻なダメージが蓄積します。

 

 

4-2. シロアリ被害のリスク

 

シロアリは、日本全国どこにでも生息しています。特にヤマトシロアリとイエシロアリが住宅被害の大部分を占めます。

シロアリは湿った木材を好むため、前述の水気対策が不十分な住宅は格好の標的になります。

土台や柱が食害を受けると、耐震性能が著しく低下し、地震時に倒壊するリスクが高まります。

 

シロアリ被害を防ぐポイント

  • 5年ごとの定期点検と予防処理
  • 床下の換気を確保(換気口の設置、防湿シート施工)
  • 木材と地面の距離を30cm以上確保
  • 薬剤処理だけでなく、構造的な対策を優先

増改築.com®の調査では、築30年以上でシロアリ対策を一度も行っていない住宅の約65%に、何らかのシロアリ被害が確認されています。

 

 

4-3. メンテナンス不足が招く連鎖的劣化

 

住宅は、小さな不具合を放置すると、連鎖的に劣化が進行します。

 

典型的な劣化の連鎖

  1. 外壁のひび割れ発生(初期段階)
  2. ひび割れから雨水が侵入(数ヶ月後)
  3. 壁内部の断熱材が濡れて性能低下(1〜2年後)
  4. 壁内部で結露が発生しやすくなる(2〜3年後)
  5. 木材が腐朽し始める(5年後)
  6. 構造的な強度が低下(10年後)

この連鎖を断ち切るには、早期発見・早期補修が不可欠です。

 

国土交通省の調査によれば、定期的にメンテナンスを実施している住宅の平均寿命は67年、

実施していない住宅は32年という結果が出ています(「既存住宅の長寿命化に関する調査」2020年)。

 

つまり、メンテナンス次第で寿命は2倍以上変わるのです。

第5章: 住宅を長持ちさせる5つの方法

5-1. 定期点検とメンテナンススケジュール

 

住宅を長持ちさせる最も基本的な方法は、定期点検とメンテナンスです。

推奨メンテナンススケジュール

点検箇所 頻度 主な作業内容
屋根 5〜10年 スレート・瓦の破損確認、棟板金の固定確認
外壁 10〜15年 ひび割れ確認、シーリング打ち替え、塗装
雨樋 1〜2年 詰まり除去、破損確認
床下 5年 シロアリ点検、防蟻処理、換気状態確認
給排水管 10〜20年 漏水確認、必要に応じて更新
設備機器 10〜15年 給湯器、換気扇、エアコンなどの更新

これらを計画的に実施することで、大規模な修繕を回避し、トータルコストを抑えることができます。

 

 

5-2. 水気対策の徹底

 

前述の通り、水気は木造住宅の最大の敵です。以下の対策を徹底してください。

 

雨漏り対策

  • 屋根・外壁の定期点検
  • ひび割れやシーリング劣化の早期補修
  • 雨樋の詰まり除去

結露対策

  • 断熱性能の向上(壁・床・天井の断熱改修)
  • 計画換気システムの導入(24時間換気)
  • 窓の断熱性能向上(樹脂サッシ、トリプルガラスへの交換)

床下湿気対策

  • 防湿シートの施工
  • 床下換気口の確保
  • 基礎パッキン工法の採用

増改築.com®では、性能向上リノベーションの際、必ず壁内部の含水率を測定し、15%以下になるよう徹底した防湿・断熱対策を施します。これにより、木材の腐朽リスクを劇的に低減できます。

 

 

5-3. 耐震性能の確保

 

地震大国日本では、耐震性能の確保が住宅の長寿命化に直結します。

現行基準と旧基準の違い

建築時期 耐震基準 特徴
1981年以前 旧耐震基準 震度5強程度の地震で倒壊しないレベル
1981〜2000年 新耐震基準 震度6強〜7の地震で倒壊しないレベル
2000年以降 2000年基準 接合部の強化、耐力壁配置の厳格化

 

築30年以上の住宅の多くは、現行基準を満たしていません。

しかし、耐震改修を行えば、耐震等級3(新築の1.5倍の耐震性能)まで引き上げることが可能です。

 

耐震改修の主な工法

  • 耐力壁の増設(筋交い、構造用合板)
  • 接合部の補強(金物補強)
  • 基礎の補強(無筋基礎→有筋基礎)
  • 屋根の軽量化(瓦→軽量屋根材)

増改築.com®の実績では、築30〜40年の住宅でも、耐震等級3を達成した事例が400棟以上あります。

 

 

5-4. 断熱性能の向上

 

断熱性能の向上は、住み心地の改善だけでなく、住宅の長寿命化にも大きく貢献します。

 

断熱性能向上のメリット

  1. 結露の防止: 壁内部の結露を防ぎ、木材の腐朽を防止
  2. 光熱費の削減: 年間20〜30万円の削減も可能
  3. ヒートショックの予防: 浴室やトイレでの急激な温度変化を防ぐ
  4. 資産価値の向上: 高断熱住宅は市場価値が高い

 

推奨断熱レベル

断熱等級 外皮平均熱貫流率(UA値) 光熱費削減効果
等級4(最低基準) 0.87 W/㎡K以下 -
等級5(ZEH水準) 0.60 W/㎡K以下 約30%削減
等級6(HEAT20 G2) 0.46 W/㎡K以下 約50%削減
等級7(HEAT20 G3) 0.26 W/㎡K以下 約70%削減

増改築.com®では、性能向上リノベーションで最低でも断熱等級6(HEAT20 G2レベル)を推奨しています。これにより、新築以上の快適性と省エネ性能を実現できます。

 

 

5-5. 性能向上リノベーションの実施

 

ここまで述べてきた全ての対策を統合的に実施するのが、性能向上リノベーションです。

 

性能向上リノベーションとは

既存住宅の構造躯体を活かしながら、耐震性能・断熱性能・耐久性能を現代基準以上に引き上げる改修工事です。一般的なリフォームとは異なり、住宅性能表示制度に基づく客観的な性能評価を伴います。

 

標準的な工事内容

  • スケルトン状態まで解体(構造躯体のみ残す)
  • 構造躯体の劣化状況を詳細調査
  • 耐震補強(耐震等級3を目標)
  • 断熱改修(断熱等級6〜7を目標)
  • 防蟻処理、防腐処理
  • 設備・配管の全面更新
  • 間取り変更、バリアフリー化

性能向上リノベーションのコストと効果

  • 工事費: 2,500〜3,500万円(延床面積120㎡の場合)
  • 建て替えとの比較: 建て替えの約60〜70%のコスト
  • 改修後の耐用年数: 60年以上
  • 光熱費削減: 年間25〜35万円

増改築.com®では、築30年以上の住宅500棟以上に性能向上リノベーションを実施してきました。

全ての住宅で耐震等級3・断熱等級6以上を達成し、お客様満足度は98%に達しています。

 

「築30年だから建て替え」ではなく、「築30年だからこそ性能向上リノベーション」。これが2025年の新常識です。

第6章: 建て替えとリノベーションの比較

6-1. コスト比較

 

築30年の住宅を前提に、建て替えと性能向上リノベーションのコストを比較してみましょう。

建て替えの場合(延床面積120㎡)

項目 金額
解体費 150万円
新築本体工事費 3,000万円
外構工事費 200万円
設計料 150万円
諸経費 200万円
合計 4,700万円

 

性能向上リノベーションの場合(延床面積120㎡)

項目 金額
解体費(スケルトンまで) 100万円
耐震改修工事 500万円
断熱改修工事 600万円
設備・内装工事 1,500万円
設計料 100万円
諸経費 200万円
合計 3,000万円

差額: 1,700万円

性能向上リノベーションを選択すれば、建て替えと比較して約1,700万円のコスト削減が可能です。この差額で、太陽光発電システムの導入、外構の充実、家具家電の新調など、生活の質を高める投資ができます。

 

 

6-2. 性能比較

 

「建て替えの方が性能が高いのでは?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

しかし、性能向上リノベーションを適切に実施すれば、新築以上の性能を獲得できます。

 

性能比較表

項目 一般的な新築 性能向上リノベーション(増改築.com®)
耐震性能 耐震等級2程度 耐震等級3
断熱性能 断熱等級5(ZEH水準) 断熱等級6〜7(HEAT20 G2〜G3)
省エネ性能 一次エネルギー消費量等級6 一次エネルギー消費量等級6以上
耐久性能 劣化対策等級3(75年) 劣化対策等級3(75年以上)
維持管理性 維持管理対策等級3 維持管理対策等級3

増改築.com®の性能向上リノベーションでは、耐震等級3を標準仕様としています。

これは、一般的な新築住宅(耐震等級2が多い)を上回る性能です。

また、断熱性能についても、HEAT20 G2〜G3レベル(断熱等級6〜7)を推奨しており、

これは現在の新築住宅の標準(ZEH水準=断熱等級5)を大きく上回ります。

つまり、性能面では建て替えに劣るどころか、むしろ上回ることが可能なのです。

 

 

6-3. 工期比較

 

工期も重要な比較ポイントです。

 

建て替えの場合

  • 解体: 2週間
  • 地盤調査・基礎工事: 1ヶ月
  • 躯体工事: 2ヶ月
  • 内外装工事: 2ヶ月
  • 合計: 約6ヶ月

 

性能向上リノベーションの場合

  • 解体(スケルトンまで): 1週間
  • 耐震・断熱改修工事: 2ヶ月
  • 内外装工事: 1.5ヶ月
  • 合計: 約4ヶ月

性能向上リノベーションの方が工期が短く、仮住まい費用も抑えられます。

 

 

6-4. 環境負荷比較

 

持続可能な社会を目指す上で、環境負荷も重要な判断材料です。

 

建て替えの場合

  • 解体による産業廃棄物: 約80〜120トン
  • 新築による新規資源消費: 約60トン
  • CO2排出量: 約30トン

 

性能向上リノベーションの場合

  • 解体による産業廃棄物: 約20〜30トン
  • 新規資源消費: 約15トン
  • CO2排出量: 約10トン

性能向上リノベーションは、建て替えと比較してCO2排出量を約70%削減できます。

これは、SDGsの観点からも推奨される選択です。

 

「もったいない」という日本の伝統的な価値観と、最新の建築技術を融合させたのが性能向上リノベーションです。

第7章: 実践的な長寿命化戦略

7-1. 築年数別の推奨対策

 

住宅の築年数に応じた推奨対策をまとめます。

 

築10〜20年の住宅

  • 優先度高: 外壁・屋根の点検、シロアリ対策
  • 優先度中: 設備機器の点検(給湯器など)
  • 推奨: 断熱性能向上の検討(特に窓の断熱)

この時期はまだ大規模な改修は不要ですが、予防的メンテナンスが重要です。特に外壁のひび割れやシーリングの劣化は早期に補修してください。

 

築20〜30年の住宅

  • 優先度高: 耐震診断の実施、必要に応じて耐震改修
  • 優先度高: 給排水管の点検、必要に応じて更新
  • 推奨: 性能向上リノベーションの検討開始

この時期は、建物の性能と現代基準のギャップが顕著になります。特に1981年以前建築の住宅は、耐震改修が必須です。

 

築30年以上の住宅

  • 優先度高: 性能向上リノベーションの実施
  • 優先度高: 構造躯体の詳細調査(腐朽、蟻害の確認)
  • 推奨: スケルトンリフォームで全面的な性能向上

 

築30年を超えたら、「建て替えか性能向上リノベーションか」の判断時期です。ただし、構造躯体に致命的な損傷がない限り、性能向上リノベーションの方がコスト・性能・環境負荷の全ての面で優れています。

7-2. 業者選びの7つのポイント

 

性能向上リノベーションの成功は、業者選びで8割決まります。以下のポイントを確認してください。

 

 

1. 性能向上リノベーションの実績

  • 最低でも50棟以上の実績がある
  • 耐震等級3、断熱等級6以上の達成実績がある
  • 施工事例を写真・データ付きで公開している

2. 構造の専門知識

  • 構造設計一級建築士が在籍、または提携している
  • 耐震診断・耐震改修の有資格者がいる
  • 劣化診断(インスペクション)を標準で実施

3. 断熱・気密の技術力

  • 気密測定(C値測定)を実施している
  • HEAT20 G2以上の施工実績がある
  • 熱損失計算(UA値、ηAC値の算出)ができる

4. 透明性のある見積もり

  • 工事項目が詳細に記載されている
  • 性能数値(耐震等級、断熱等級)が明記されている
  • 追加費用の条件が明確

5. アフターフォロー体制

  • 定期点検サービスがある
  • 保証内容が明確(構造10年、防水10年など)
  • 緊急時の連絡体制が整っている

6. 補助金活用のサポート

  • 補助金制度に精通している
  • 申請代行サービスがある
  • 補助金を考慮した資金計画提案ができる

7. コミュニケーション力

  • 専門用語を分かりやすく説明してくれる
  • 要望をしっかり聞いてくれる
  • デメリットやリスクも正直に伝えてくれる

これら全てを満たす業者は、残念ながら多くありません。

増改築.com®は、500棟以上の性能向上リノベーション実績を持ち、上記全ての条件をクリアしています。

 

 

7-3. 補助金の活用

 

性能向上リノベーションでは、様々な補助金が活用できます。

主な補助金制度(2025年度)

補助金名 補助額 対象工事
長期優良住宅化リフォーム推進事業 最大250万円 耐震・断熱・耐久性向上工事
子育てエコホーム支援事業 最大60万円 断熱改修、省エネ設備導入
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 最大120万円 断熱改修(HEAT20 G2以上)
地方自治体の補助金 自治体により異なる 耐震改修、省エネ改修など

これらを組み合わせれば、最大400万円以上の補助金を受給できるケースもあります。

 

補助金活用のポイント

  • 工事着工前に申請が必要(後からは受けられない)
  • 性能基準を満たす必要がある(耐震等級、断熱等級など)
  • 期限や予算枠があるため、早めの相談が重要

増改築.com®では、補助金申請の専門スタッフがおり、お客様の負担なく最大限の補助金受給をサポートしています。

まとめ

「30年寿命説」は誤解である

 

木造住宅の「30年寿命説」は、税制上の法定耐用年数や戦後の低品質住宅の実態から生まれた誤解です。

適切な設計・施工・メンテナンスを行えば、木造住宅は60年、80年、100年と住み継ぐことができます。

 

 

物理的耐用年数と経済的耐用年数を理解する

 

住宅の寿命には、「物理的耐用年数」(構造的に使用可能な期間)と「経済的耐用年数」(経済的に使用価値がある期間)の2つの概念があります。日本の住宅が30年程度で建て替えられるのは、物理的な寿命ではなく、性能不足やメンテナンス不足による経済的価値の低下が原因です。

 

 

住宅を長持ちさせる5つの方法

 

  1. 定期点検とメンテナンス: 5〜10年ごとの計画的な点検・補修
  2. 水気対策の徹底: 雨漏り防止、結露対策、床下湿気対策
  3. 耐震性能の確保: 耐震診断と耐震改修で耐震等級3を目指す
  4. 断熱性能の向上: 断熱等級6以上(HEAT20 G2レベル)を推奨
  5. 性能向上リノベーションの実施: 統合的な性能向上で60年以上の耐用年数を獲得

 

 

建て替えより性能向上リノベーションが優れている理由

 

  • コスト: 建て替えの60〜70%(約1,700万円の削減)
  • 性能: 新築以上の性能(耐震等級3、断熱等級6〜7)を実現可能
  • 工期: 約4ヶ月(建て替えより2ヶ月短縮)
  • 環境負荷: CO2排出量を約70%削減

 

 

築30年は「終わり」ではなく「始まり」

 

築30年の住宅は、建て替えの時期ではなく、性能向上リノベーションで生まれ変わる絶好の機会です。

構造躯体さえ健全であれば、新築以上の性能を持つ住宅に再生できます。

 

 

行動を起こすタイミングは今

 

「うちの家、築30年だからもう無理」と諦める前に、まずは専門家による調査を受けてください。

増改築.com®では、無料の耐震診断・劣化診断を実施しています。

その結果を見てから、建て替えか性能向上リノベーションかを判断しても遅くありません。

 

住宅の主治医として、私たちは断言します。「築30年で建て替え」という選択は、

多くの場合、経済的にも環境的にも非合理的です。

日本の住宅が30年で価値を失う時代は終わりました。

2025年は、既存住宅を大切に住み継ぐ時代です。

性能向上リノベーションで、あなたの家を次の世代に引き継ぎましょう。

< この記事の著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級6」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

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お越しいただき、誠に有難うございます。
 
増改築.comメンバーは技術集団となり、
他社のような営業マンがおりません。
技術者が直接ご相談にのり問題解決を行います。
 
従いまして、
お客様の方である程度のご要望が整理されました段階、
お悩みが工事内容のどのようなところにあるのか?
ご予算がどの程度絞る必要があるのか?
など明確になった段階でのご相談をお願いしております。
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代表稲葉高志

戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
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よくあるご質問
  • 他社に要望を伝えたところできないといわれたのですが・・・
  • 他社で予算オーバーとなってしまい要望が叶わないのですが・・・
  • サービスについて詳しく聞きたいのですが・・・

どのようなお悩みのご相談でも結構です。

あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。

営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。

設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。

2026年の大型補助金が確定したことで現在大変込み合っております。

耐震性能と断熱性能を向上させるフルリフォームには6か月~7か月の工期がかかります。

補助金獲得には年内に報告を挙げる必要があることから、お早目にご相談をお願いいたします。(5月着工までが目安

ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。

(3月までの着工枠が埋まりました)・・・2026/02/01更新

※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。

必須

(例:増改築太郎)

必須

(例:contact@high-will.co.jp)

(例:03-5615-2826)

必須

(例:東京都荒川区西日暮里2-35-1)

(例:築40年)

(例:25坪・100㎡など)

(例:2000万程度など)

  • ※再建築不可のリフォームでは金融機関が限られます。事前審査をお勧めいたします。

    (例:2024年3月くらいに完成希望など)

    必須

    できるだけ具体的にお知らせくださいませ。既存設計資料、リフォーム後のイメージ図等をお持ちであれば下記のメールアドレスより添付をお願いします。

    ※次の画面がでるまで、4~5秒かかりますので、
    続けて2回押さないようにお願いいたします。

    ※次の画面が出るまで、4〜5秒かかりますので、
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    図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。

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    4代目代表よりご挨拶

    稲葉高志

    親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。