戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP >木造リノベーションの“全”疑問に答える|匠が教える460の知恵>
更新日:2025/12/30
導入部:その「建て替え」の提案、一度疑ってみませんか?
第1章. 【費用比較】「新築の2/3」で実現する資産価値の再定義
第2章. 【法的戦略】「再建築不可」を「お宝物件」に変える技術
第3章. 【性能比較】「戸建ては寒い」は過去の話。新築を凌駕するスペック
第4章. 【税制・補助金】2026年改正を味方につけるファイナンス術
結論:「覚悟」と「知識」が、新築超えの未来を創る
章の概要:
ハウスメーカーや大手工務店は、築年数が経過した住宅に対して「古いから建て替えましょう」と安易な提案をしがちですが、その言葉を鵜呑みにすることは、資産を守るという観点からは非常に危険です。
建て替えには、現行の建築基準法による「セットバック」や「再建築不可」といった法的制約による床面積の減少、さらには仮住まい費用や登記費用といった膨大な「見えないコスト」が隠されています。
私は、家業の四代目として500棟以上の現場を見てきた経験から、思い出の詰まった「家の骨格」を活かし、新築以上の耐震・断熱性能を2/3の費用で実現する「性能向上リノベーション」こそが、多くの場合において最も合理的で誠実な選択であると断言します。
導入.1 ハウスメーカーが語らない「建て替え提案」の裏側
✔ここでのポイント:
ハウスメーカーが建て替えを推奨するのは、彼らのビジネスモデルが「新築販売」に特化しており、複雑な木造改修の知見を持たないためであり、必ずしも施主の利益と一致しているわけではありません。
リノベーションと建て替えを比較検討する際、まず理解しておかなければならないのは、提案する側の「論理」です。
多くのハウスメーカーや大手建築会社が、なぜ築30年や40年の家に対して一律に「建て替え」を勧めるのか。それは、彼らの生産システムが「規格化された新築」を効率よく建てることで利益を出す構造になっているからです。
古い木造住宅の改修には、一件ごとに異なる構造の歪みや劣化、さらには過去の職人の癖を読み解く高度な知見と、現場での臨機応変な対応力が求められます。
これを「スケルトンリフォーム(建物の構造体以外の全てを解体し、基礎や骨組みの状態から再生させる大規模な改修工事のこと)」として成立させるには、マニュアル化できない「木造の目利き」が必要です。
彼らにはそのノウハウがないため、全てを壊してゼロから建てる方が「リスクが少なく、利益が確実」なのです。しかし、それは施主様にとっての「最善」でしょうか。
ここで、性能向上リノベーション(建物の基礎や構造を補強し、断熱性能や耐震性能を現行の省エネ基準や耐震基準以上に引き上げる改修のこと)という選択肢を考えてみてください。
既存の「家の骨格(柱や梁などの構造体)」を活かすことは、単なるコスト削減ではありません。
何十年もその土地に馴染み、乾燥して強固になった良質な材を再利用することは、現代の若い木材を新しく使うよりも構造的に有利に働くことさえあるのです。
導入.1.1 「古いから」という言葉に隠された思考停止
「古い家は地震に弱い」「古い家は冬寒い」という言葉は、半分は正解ですが、半分は間違いです。
確かにそのままでは現代の基準に適合しませんが、それは「直せない」という意味ではありません。
私は四代目として、明治や大正期に建てられた家さえも、現代の耐震等級3(震度6強から7の地震に対して倒壊せず、その後も住み続けられるレベルの耐震性能のこと。建築基準法の1.5倍の強度を持つ)相当にまで引き上げてきました。
ハウスメーカーが言う「古いから」は、彼らが「直す技術を持っていないから」と同義である場合が少なくありません。
施主様が大切に守ってきた家の歴史を、彼らは一瞬で瓦礫(がれき)に変えてしまう。その提案の背後にある、法的制約や「見えないコスト」の存在を隠したまま。
導入.1.2 建て替えがもたらす「面積減少」の絶望
多くの方が驚かれるのが、建て替えを選択した結果、今よりも「家が狭くなる」という現実です。
特に都市部では、接道条件をクリアするために「セットバック(幅員4メートル未満の道路に接している場合、道路の中心線から2メートル後退して敷地の境界線を定めること。
後退した部分は敷地面積に算入できない)」が必要になり、有効な敷地面積が大幅に削られるケースが多々あります。
リノベーションであれば、既存の建物ボリュームを維持したまま、中身だけを最新の住宅性能へ刷新することが可能です。
これは「既存不適格(建築時には適法だったが、その後の法改正により現在の基準に適合しなくなった建物。
建て替え時には現行法が適用されるが、一定範囲のリノベーションであれば既存の状態を維持できる)」のメリットを最大限に活かす戦略です。
導入.2 「見えないコスト」が建て替え予算を食いつぶす
✔ここでのポイント:
建て替え費用として提示される「本体工事価格」は氷山の一角に過ぎず、実際には解体費、地盤改良、仮住まい、税金の増額など、リノベーションでは回避・抑制できる膨大な付帯費用が発生します。
リノベーションと建て替えの費用を比較する際、多くの施主様は「見積書の総額」だけで判断しようとします。
しかし、建て替えには見積書に載りにくい、あるいは後から膨らんでいく「付帯費用」が驚くほど多いのです。
例えば、解体費用です。昨今の産廃処分費の高騰により、一軒家をまるごと解体し、その廃材を分別・処分する費用は、10年前の比ではありません。
リノベーションにおいても解体は行いますが、「スケルトンリフォーム」であれば基礎や主要な構造体を残すため、排出される廃棄物の量は劇的に抑えられ、環境負荷とコストの両面で有利になります。
導入.2.1 地盤改良という「ブラックボックス」の追加費用
新築(建て替え)を行う場合、現行の法律に基づいた地盤調査が必須となり、多くのケースで数十万から百数十万円の地盤改良工事が必要と判定されます。
対して、長年その場所に建ち続け、不同沈下(建物が不均一に沈み込み、傾いてしまうこと)を起こしていない既存住宅であれば、リノベーションを選択することで、過剰な地盤改良コストを回避できるロジックが存在します。
導入.2.2 生活を脅かす「仮住まい」と「二度の引越し」
建て替えには通常、解体から完成まで半年から一年近くの期間を要します。その間の「仮住まい費用」は馬鹿になりません。
家賃だけでなく、敷金・礼金、そして二度の引越し費用(自宅から仮住まい、仮住まいから新居)。これだけで200万円近い支出になることも珍しくありません。
性能向上リノベーションであれば、住みながらの工事は推奨しませんが、工期は建て替えに比べて格段に短く(平均3〜4ヶ月)、精神的・経済的な負担を最小限に留めることが可能です。
さらに、固定資産税についても、建て替えを行うと「新築」として評価され直すため、毎年の税負担が急増しますが、リノベーションであれば「増改築」扱いとなり、評価額の急激な上昇を抑えることができます。
導入.3 プロが断言する「2/3の費用」で「1.5倍の価値」を作る道
✔ここでのポイント:
既存の構造体を有効活用することで、浮いた1/3の予算を「断熱性能」や「耐震性能」といった、本来投資すべき本質的な価値に集中投下でき、結果として新築よりも高い満足度を得ることが可能です。
私が提唱する「性能向上リノベーション」の最大の強みは、費用の配分(ポートフォリオ)を変えられることにあります。
建て替えにおいて「柱や基礎をゼロから造る」ために費やされる莫大なコストを、リノベーションでは「既存を補強し、性能を磨き上げる」ために使います。
その結果、新築の2/3程度の予算でありながら、断熱等級6(HEAT20 G2レベル、真冬でも暖房一台で家中が20度以上に保たれる極めて高い断熱性能のこと)を実現し、地震の揺れを吸収する「制震ダンパー(地震のエネルギーを吸収し、建物の揺れを抑制して構造体の損傷を防ぐ装置)」を備えた、まさに「最強の家」を造り上げることができるのです。
導入.3.1 資産を守るための「知的正直さ」
私は、全ての物件でリノベーションを勧めるわけではありません。
基礎が物理的に再起不能なほど劣化している場合や、あまりに不合理な構造改変が繰り返されている場合は、はっきりと「建て替えるべきだ」とお伝えします。
これが私の「知的正直さ(専門家として利害に左右されず、科学的・論理的な真実を述べる誠実さのこと)」です。
しかし、500棟以上の現場を見てきた経験から言えば、日本の木造住宅の多くは、正しい知識と技術があれば十分に再生可能です。ハウスメーカーの営業マンが「もう寿命です」と言ったその家には、まだ何十年も家族を守り続けるポテンシャルが眠っています。
導入.3.2 4代目の視点が捉える「家の命」
「家」は単なる工業製品ではありません。そこには先代の想いがあり、子供たちの成長の記憶が刻まれています。
建て替えはその全てを「ゴミ」として処分することから始まります。リノベーションは、その「命」を継承しながら、現代の快適さを吹き込む行為です。
リノベーションか建て替えか。その答えを出す前に、まずはご自身の家の「骨格」が持っている真の実力を知るべきです。
精密な建物診断(インスペクション:専門の建築士が住宅の劣化状況や欠陥の有無を調査し、改修の必要性や可否を判断する建物状況調査のこと)を行うことで、初めて公平な比較が可能になります。
この章を通じて、建て替えという「当たり前の選択」の裏側に潜むリスクを理解していただき、性能向上リノベーションという「賢い選択」が、いかにあなたの人生の資産を守ることに直結するかをお伝えしていきます。
専門用語の定義:
再建築不可物件:現在の建築基準法が定める接道義務(幅員4m以上の道路に敷地が2m以上接すること)を満たしていないため、一度壊すと新しい建物を建てられない物件のこと。
セットバック:幅員4メートル未満の道路に接している場合、道路の中心線から2メートル後退して敷地の境界線を定めること。後退した部分は敷地面積に算入できず、建て替え時には家が狭くなる原因となる。
スケルトンリフォーム:建物の構造体(柱・梁・基礎)以外の全てを解体し、骨組みの状態から住まいを再生させる大規模な改修工事のこと。
性能向上リノベーション:建物の基礎や構造を補強し、断熱性能や耐震性能を現行の省エネ基準や耐震基準以上に引き上げる改修のこと。新築以上の性能を目指すことが可能。
既存不適格:建築時には適法だったが、その後の法改正により現在の建築基準法には適合しなくなった建物。リノベーションではこの状態を維持しつつ改修できる場合が多い。
耐震等級3:建築基準法で定められた「震度6強から7の地震に対して倒壊しない」基準(耐震等級1)の1.5倍の強度を持つ、現行制度上の最高等級のこと。
断熱等級6:一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)」が提唱するG2レベルに相当し、真冬でも家中が快適な室温に保たれ、健康リスクを大幅に低減できる高い断熱水準のこと。
インスペクション(建物状況調査):専門の建築士が、住宅の劣化状況、雨漏りの有無、基礎のひび割れなどを目視や計測器で調査し、住宅の「健康状態」を客観的に診断すること。
章の概要:
木造住宅の再生において、費用対効果を最大化する絶対的な解は「建て替え」ではなく、新築の約2/3の予算で同等以上の性能を付加する「性能向上リノベーション」にあります。
多くの施主様が、ハウスメーカーの見積書にある「建物本体価格」だけを比較して判断を下そうとしますが、それは資産防衛の観点からは不完全な思考と言わざるを得ません。
建て替えには解体費や仮住まい費用、登記費用、さらには新築後の固定資産税の急上昇といった膨大な「目に見えないコスト」が隠されており、これらを合算すると、リノベーションとの実質的なコスト差は1,000万円以上に達することも珍しくありません。
本章では、500棟以上の木造改修を導いてきた実務経験に基づき、リノベーションがなぜ「新築以上のコストパフォーマンス」を実現できるのか、その経済的ロジックとインフレ時代における投資判断の基準を断定的に解説します。
結論として、既存の構造資材を「ウッドストック(建物に使用されている木材資産のこと)」として有効活用し、浮いた1/3の予算を断熱・耐震のコア性能に集中投下することこそが、令和時代における住宅投資の最適解です。
1.1 総予算のリアル:建て替えなら3,000万円〜かかる工事を、性能向上リノベなら2,000万円前後で完結させる「コストパフォーマンスの極意」
✔ここでのポイント:
性能向上リノベーションの最大の経済的メリットは、既存の「基礎」と「構造体」を再利用することで、新築時には不可避となる数千万円単位の初期コストを回避しつつ、現行の新築基準を凌駕する住宅性能を手に入れられる点にあります。
住宅の再生を検討する際、まず直面するのが「一体いくらかかるのか」という現実的な数字の壁です。
一般的に、現在の建築資材高騰と人件費の上昇を背景に、ハウスメーカーで一般的な注文住宅を建て替える場合、坪単価の向上により、標準的な30坪程度の住宅でも建物本体価格だけで2,500万円から3,000万円、付帯工事や諸経費を含めれば3,500万円を超えるケースが常態化しています。
これに対し、私たちが提唱する「性能向上リノベーション(建物の基礎や構造を補強し、断熱性能や耐震性能を現行の省エネ基準や耐震基準以上に引き上げる大規模改修のこと)」であれば、フルスケルトン状態からの改修であっても、概ね2,000万円前後で「新築と同等、あるいはそれ以上の性能」を実現することが可能です。
この「1,000万円から1,500万円の差額」こそが、施主様の将来のキャッシュフローを守る重要な資産防衛の源泉となります。
1.1.1 性能向上リノベーションにおける「資本的支出」の考え方
リノベーションにかける費用は、単なる修繕費ではなく「資本的支出(資産の価値を高め、あるいはその耐久性を増すために支出した金額のこと)」として捉えるべきです。
新築においては、支払った金額の約2割から3割が広告宣伝費や住宅展示場の維持費、営業マンの歩合給として消えていきます。つまり、3,000万円払っても、家そのものの価値として積み上がるのは2,000万円程度であることも少なくありません。
一方で、性能向上リノベーションにおいては、既存の構造体を活かすため、投資した費用の大部分が「断熱材の充填」「サッシの交換」「耐震補強」といった、家の実質的な性能向上に直結します。
これは、エンジニアリングの視点から見れば、極めてROI(投資利益率)の高い資金投下と言えます。
1.1.2 スケルトンリフォームが実現する「自由度」と「経済性」の融合
私が推奨するスケルトンリフォーム(建物の構造体以外の全てを解体し、骨組みの状態から住まいを再生させる大規模な改修工事のこと)は、間取りの自由度においても新築と遜色ありません。
一度、柱と梁だけの状態にするため、生活動線に合わせた大胆な空間変更が可能です。
新築で3,000万円以上をかけて「普通の家」を建てるよりも、2,000万円で既存の歴史ある骨組みを活かし、浮いた1,000万円で最高級のキッチンを導入したり、太陽光発電システムを完備したりする方が、住まいの満足度は圧倒的に高まります。
四代目として多くの家を見てきましたが、古い家には現代の安価な集成材にはない、経年によって強度を増した良質な木材が使われていることが多く、これを壊して捨てるのは経済的な損失であるだけでなく、文化的にも忍びない行為だと私は感じています。
1.2 隠れたコストの罠:解体費、仮住まい費用、登記費用、そして固定資産税の急上昇。建て替えには「本体工事費以外」の支出が重くのしかかる現実
✔ここでのポイント:建て替えを選択した場合、見積書の表面価格には現れない「解体処分費」「仮住まい家賃」「税負担の増大」といった多額の付帯費用が重なり、リノベーションとの実質的な費用差をさらに拡大させる「負のインパクト」が存在します。
施主様が陥りやすい罠の一つに、住宅ローンの「借入限度額」だけを見て判断してしまうことがあります。
しかし、真に比較すべきは「最終的にいくら手元からお金が出ていくか」というトータルコストです。
建て替えにおいては、建物そのものを作る費用以外に、驚くほど多くの「捨てるためのお金」と「制度上のお金」が必要になります。
1.2.1 解体費と産廃処分費の高騰という現実
まず、建て替えの第一歩は「現在の家を壊すこと」から始まります。
昨今の産業廃棄物処理法の厳格化により、住宅の解体費用は年々上昇しており、一般的な木造住宅でも150万円から250万円程度のコストがかかります。
これに加え、地盤調査の結果によっては、新築を支えるための「地盤改良工事(建物の荷重に耐えられるよう、地盤を固めたり補強杭を打ち込んだりする工事のこと)」にさらに100万円単位の費用が追加されることが珍しくありません。
リノベーションであれば、既存の基礎や主要構造部を再利用するため、解体される量は最小限に抑えられ、この多額の「破壊のためのコスト」を大幅に削減できます。
1.2.2 仮住まい、引越し、登記に伴う「事務的損失」
建て替えには通常、解体から竣工まで8ヶ月から1年近い期間を要します。
その間、家族が住むための仮住まい(賃貸住宅)の家賃、初期費用、そして「現居→仮住まい」「仮住まい→新居」という2度の引越し費用が発生します。これだけで200万円から300万円の現金が、資産として一切残らない形で消えていきます。
さらに、新築時には「滅失登記」と「建物表題登記」「所有権保存登記」が必要となり、これらに伴う登録免許税や司法書士への報酬も、リノベーションの場合と比較して高額になります。
1.2.3 固定資産税の急上昇
一生続く「税金の重圧」 最も見落とされがちなのが、完成後の固定資産税(土地や建物などの不動産を所有している場合に、その価値に応じて課される市町村税のこと)の増額です。
建て替えを行うと、建物は「新築」として評価され直します。新築当初は軽減措置がありますが、それが切れた後は、築数十年の中古住宅とは比較にならないほどの税負担が毎年発生します。
リノベーションであれば、建物の評価はあくまで「増改築」として扱われるため、評価額の劇的な上昇を抑えつつ、住空間の質だけを新築レベルに高めることができます。
この「毎年の維持費の差」を30年というスパンで考えると、建て替えとリノベの差は数百万円単位でさらに広がることになります。
1.3 インフレ時代の投資判断:資材高騰が続く今、既存の構造材(ウッドストック)を活かすことが、いかに賢いインフレ対抗策になるか
✔ここでのポイント:世界的な建築資材価格のインフレ局面において、すでに目の前にある乾燥しきった良質な木材(ウッドストック)を再利用する性能向上リノベーションは、投下資本を最小化しながら最大の資産価値を得る「究極のインフレヘッジ」となります。
現在、私たちは「ウッドショック」から続く世界的なインフレの渦中にいます。木材だけでなく、鋼材、樹脂、半導体など、あらゆる建築資材の価格が上昇し続けています。このような時代において、新築のために新たな資材を大量に購入することは、インフレの波を正面から受け、高値掴みをするリスクを伴います。
1.3.1 「ウッドストック」という眠れる資産の再評価
私が提唱する「ウッドストック(既存の建物に使用されている木材を、単なる廃材ではなく価値ある資源・資産として捉える概念のこと)」の活用は、このインフレ時代に対する明確なアンサーです。
築30年、40年が経過した住宅の柱や梁は、自然乾燥が極限まで進んでおり、現代の人工乾燥材(KD材)よりも寸法安定性が高く、強度もしっかりしているケースが多々あります。
これらは、今から同じ品質のものを揃えようとすれば、当時以上の高値で取引される貴重な天然資源です。
性能向上リノベーションは、この「既存資産」の価値を最新の補強技術で再定義し、現行の「耐震等級3(建築基準法の1.5倍の耐震性を持ち、警察署や消防署などの防災拠点と同等の強さを示す等級のこと)」へと引き上げる行為です。
1.3.2 2025年改正と資産価値の「選別」
2025年4月に施行される建築基準法改正により、いわゆる「4号特例(2階建て以下の木造住宅などにおいて、建築確認時の構造審査を一部省略できる制度のこと)」が事実上縮小され、リフォームにおいても厳格な構造チェックが求められるようになります。
これは、裏を返せば「正しく直されたリノベーション住宅」が、法的に裏付けられた高い資産価値を持つようになることを意味します。
将来的に、省エネ性能や耐震性能が不足している住宅は、市場での評価が極端に低くなり、融資も受けにくくなるでしょう。
インフレによって「モノの価格」が上がる今こそ、既存の建物をスケルトンリフォームによって最新スペックへとアップデートしておくことは、将来の売却や賃貸運用、さらには次世代への相続を考えたとき、最も賢明な投資判断となります。
1.3.3 コストパフォーマンスの極意
お金をかけるべき場所の見極め 性能向上リノベーションでは、新築のように「基礎を打つ」「骨組みを組む」という当たり前の工程に予算を奪われません。
その分、浮いた予算を「断熱等級6(HEAT20 G2レベルに相当し、真冬でも暖房一台で家中が快適に保たれる極めて高い断熱性能のこと)」を実現するための高性能なトリプルガラスサッシや、高断熱材に投じることができます。
「壊して新しく」という画一的な発想を捨て、今ある資産のポテンシャルを最大限に引き出す。四代目の私が現場で培った知見は、この「無駄を削ぎ落とし、価値に集中する」ための技術です。リノベーションは、単なる節約術ではなく、インフレ時代を生き抜くための、攻めの住宅投資戦略なのです。
専門用語の定義:
性能向上リノベーション:建物の基礎や構造を補強し、断熱性能や耐震性能を現行の省エネ基準や耐震基準以上に引き上げる大規模改修のこと。
資本的支出:資産の価値を高め、あるいはその耐久性を増すために支出した金額のこと。
スケルトンリフォーム:建物の構造体(柱・梁・基礎)以外の全てを解体し、骨組みの状態から住まいを再生させる大規模な改修工事のこと。
地盤改良工事:建物の荷重に耐えられるよう、地盤を固めたり補強杭を打ち込んだりする工事のこと。
固定資産税:土地や建物などの不動産を所有している場合に、その価値に応じて課される市町村税のこと。新築後は一定期間の軽減措置があるが、その後の負担は大きい。
ウッドストック:既存の建物に使用されている木材を、単なる廃材ではなく価値ある資源・資産として捉える概念のこと。
耐震等級3:警察署や消防署などの防災拠点に求められる、最高ランクの耐震性能。建築基準法の1.5倍の強度を持つ。
4号特例:木造2階建て住宅などの小規模建築物において、建築確認時の構造審査を簡略化できる制度。2025年の法改正により、この特例が大幅に制限される。
断熱等級6:一般社団法人HEAT20が提唱するG2レベルに相当する高い断熱基準。冷暖房費を劇的に抑え、健康的な室内環境を実現する。
章の概要:
都市部における住宅再生の成否を分けるのは、建築技術以上に「法律を味方につける戦略」にあります。
特に「再建築不可(現在の建築基準法の規定を満たしていないため、一度解体すると新しい建物を建てることができない敷地条件のこと)」や防火地域といった法的制限が厳しい物件は、多くのハウスメーカーや一般の工務店が「建て替え不可能」あるいは「過度なコスト増」として匙を投げますが、これこそが性能向上リノベーションによって「お宝物件」へと変貌を遂げる最大のチャンスです。
2025年の建築基準法改正による「4号特例(木造2階建て住宅等の建築確認時の構造審査を簡略化できる制度のこと)」の縮小という逆風の中でも、確認申請を不要としながら構造・断熱性能を最大化する「内部ハーフスケルトン」のロジックを駆使すれば、既存の床面積(ボリューム)を維持したまま、新築以上の資産価値を創出することが可能です。
本章では、法改正の壁を突破する具体的ノウハウと、既存不適格のメリットを活かした戦略的な家づくりについて解説します。結論として、法的な難題を抱えた物件こそ、正しい法的知識と施工技術を掛け合わせることで、周辺相場を凌駕する圧倒的な資産価値を手にできるのです。
2.1 2025年改正の壁を突破する:4号特例縮小により難易度が上がる大規模改修。確認申請を不要としながら「内部ハーフスケルトン」で適法に再生するロジック。
✔ここでのポイント:
2025年4月の法改正(4号特例の縮小)以降、木造住宅の大規模改修において確認申請の手続きが厳格化されますが、主要構造部の改修範囲を精緻にコントロールする「内部ハーフスケルトン」手法を選択することで、適法に手続きを簡略化しつつ、最高水準の耐震・断熱性能を実現できます。
2025年、日本の木造住宅市場は大きな転換期を迎えます。
いわゆる建築基準法改正(住宅の省エネ化や木材利用の促進、そして大規模修繕時の構造安全性の確認を強化する一連の法整備のこと)に伴い、これまで「4号特例」によって審査が簡略化されていた2階建て木造住宅の多くが、構造計算書の提出を求められる「新2号建築物」へと区分されます。これは、適当なリフォーム業者が行っていた「根拠なき大規模改修」の終焉を意味します。
2.1.1 2025年建築基準法改正(4号特例縮小)の本質
これまで、木造2階建て・500$m^2$以下の建築物は「4号建築物」として、建築確認申請時において建築士が設計していれば構造審査が省略されていました。
しかし改正後は、これらの建物の多くが「新2号建築物」となり、大規模な修繕・模様替を行う際にも厳格な構造審査が課されることになります。
用語定義:4号特例の縮小(建築基準法第6条第1項第4号の改正)
木造2階建て住宅等の小規模建築物において、建築士が設計に関与していれば構造計算書等の提出を不要としていた制度(特例)が廃止・縮小されること。2025年4月以降、大規模な改修においても構造安全性の確認が厳格化される。
この改正は、一見するとリノベーションのハードルを上げるように見えますが、実務を熟知したプロにとっては、むしろ「適正な施工」を証明する追い風となります。ここで重要になるのが、「大規模の修繕」や「大規模の模様替」の定義を逆手に取った設計戦略です。
2.1.2 確認申請のデッドラインを読み解く戦略
建築基準法上、確認申請が必要となるのは、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の1種以上について、その「過半」を修繕・模様替する場合です。
用語定義:大規模の修繕・大規模の模様替
建築基準法第2条第14号および15号に規定される。建物の主要構造部(壁・柱・床・梁・屋根・階段)の1種以上に対し、その過半(50%超)にわたって手を加える行為を指し、原則として建築確認申請が必要となる。
私たちが提唱する「内部ハーフスケルトン」は、外壁の仕上げ材や屋根の一部を残しつつ、内部から基礎・柱・梁を徹底的に補強する手法です。これにより、主要構造部の改修範囲を法的な「過半」未満に抑えながら、耐震性能を評点1.5(耐震等級3相当)まで引き上げることが可能になります。
2.1.3 内部ハーフスケルトンの圧倒的なメリット
なぜ、あえてフルスケルトンにせずハーフスケルトンにこだわるのか。
それは、再建築不可物件や既存不適格物件において、建築確認申請を出すことで「現行法への全面適合(遡及適用)」が求められ、結果として工事費が跳ね上がったり、家を小さくせざるを得なくなったりするリスクを回避するためです。
用語定義:内部ハーフスケルトン(増改築.com独自工法)
外装材や一部の主要構造部を維持しつつ、内側から構造補強と断熱改修を徹底的に行う大規模改修手法。建築確認申請の対象とならない範囲で最大限の性能向上を実現する設計手法を指す。
この手法を用いれば、2025年以降の厳格な規制下にあっても、工期を短縮し、コストを抑えながら、断熱等級6・耐震等級3という「新築超え」のスペックを適法に提供し続けることができます。これは4代目として現場の納まりと法規を突き詰めてきた、私たちの「知恵」の結晶です。
2.2 建て替えられない土地の救済:接道義務、防火地域、セットバック。他社が「無理だ」と匙を投げた物件こそ、私の専門ノウハウが光る領域。
✔ここでのポイント:
建築基準法上の制約により「建て替えができない」とされる物件こそ、性能向上リノベーションの独壇場であり、接道義務や防火規制の壁を「修繕・模様替」という枠組みの中でクリアすることで、都心の稀少な立地を最大限に活用できます。
都心部や古くからの住宅街には、今の法律では二度と建てることができない「難題物件」が数多く存在します。ハウスメーカーの営業マンは、これらの物件を「リスク」と捉え、門前払いするか、多額の付帯費用を乗せた見積もりを提示します。しかし、私はこれらを「資産の原石」と捉えます。
2.2.1 「再建築不可物件」を再生させる法的ロジック
多くの人が誤解していますが、再建築不可物件であっても、建物の「修繕」や「模様替」に制限はありません(※確認申請が不要な範囲において)。
用語定義:再建築不可物件
建築基準法上の道路(原則幅員4m以上)に、敷地が2m以上接していないなどの理由から、現在の法律では新築(建て替え)の許可が下りない物件のこと。
多くの会社が「再建築不可は直せません」と言うのは、彼らが「新築のルール」でしか家を考えられないからです。私たちは、既存の建物のアイデンティティを尊重しつつ、主要構造部を「交換」するのではなく「補強」することで、法的な枠組みを守りながら家を新しくします。
用語定義:接道義務(建築基準法第43条)
建築物の敷地は、道路(建築基準法上の道路)に2メートル以上接しなければならないとする規定。これに反する物件は原則として再建築が認められない。
2.2.2 防火地域・準防火地域における「遡及適用」の回避
都心の密集地では、防火規制が大きな壁となります。新築する場合、最新の耐火・防火基準に適合させるために、サッシや外壁に高額な仕様が求められます。しかし、リノベーション(大規模の修繕等に該当しない範囲)であれば、既存の防火性能を維持しつつ、内部の快適性(断熱・耐震)を劇的に向上させることが可能です。
用語定義:防火地域・準防火地域
都市計画法に基づき、火災の危険を防ぎ、火災の延焼を抑制するために定められた地域。建物の階数や面積に応じて、耐火建築物や準耐火建築物にすることが義務付けられる。
2.2.3 セットバックによる「面積ロス」を食い止める
建て替えの際、道路幅員を確保するために敷地を後退させる「セットバック」により、建物の面積が大幅に減ってしまうケースがあります。10坪の敷地が8坪になれば、間取りの自由度は壊滅的です。
用語定義:セットバック(道路後退)
幅員4m未満の道路(いわゆる2項道路)に接している場合、道路の中心線から2m後退して敷地境界線とみなすこと。後退した部分は敷地面積に算入できず、建築できない。
リノベーションであれば、この「セットバック」をせずに現在の外壁ラインを維持することが可能です。都心の限られた土地において、「今の広さを守る」ことは、数百万円、時には一千万円以上の価値に相当します。
他社が「法的に無理です」と言った時、それは「彼らの技術と知識では対応できない」という意味に過ぎません。四代目として培った法的解釈と、現場一筋500棟の経験があれば、どんな難題物件でも「住み継げる資産」へと昇華させることができます。
2.3 既存不適格のメリット:建て替えると今より家が狭くなるケースにおいて、現行のボリュームを維持しながら性能だけを最新化する戦略。
✔ここでのポイント:
「既存不適格」というステータスは、建て替えでは決して手に入らない「現行法以上の建物ボリューム」を合法的に享受できる特権であり、リノベーションによってそのハコの中身を最新化することこそが、資産価値を最大化する最短ルートです。
「既存不適格住宅」という言葉を聞くと、ネガティブな印象を持つかもしれません。しかし、ファイナンシャル・アーキテクトの視点で見れば、これは「法的ボーナスタイム」を享受している物件と言えます。
2.3.1 「既存不適格」は欠陥ではなく「既得権益」である
既存不適格とは、建てた当時は合法だったが、その後の法改正(容積率・建ぺい率の制限強化など)によって、今のルールには合わなくなった建物のことです。
用語定義:既存不適格建築物
建築時には法令を遵守していたが、その後の法令改正や都市計画の変更により、現行の建築基準法等の規定(容積率、建ぺい率等)に適合しなくなった建築物のこと。そのまま維持・利用することが認められている。
これを建て替えてしまうと、現行法が厳密に適用され、容積率オーバーの部分を削り取らなければなりません。「3階建てが2階建てにしかできない」「リビングが5帖狭くなる」といった悲劇が起こるのです。
2.3.2 容積率・建ぺい率を維持したまま性能をアップデートする
性能向上リノベーションは、この「法的にはもう造れない広さ」を維持したまま、中身を「最新の新築」に変える唯一の手段です。
用語定義:容積率・建ぺい率
建ぺい率は敷地面積に対する建築面積の割合。容積率は敷地面積に対する延べ床面積の割合。都市計画によって上限が厳格に定められている。
私たちは、この大きなボリューム(器)の中に、最新の断熱材と耐震補強を精密に組み込みます。外側は既存のまま、内側は耐震等級3。このギャップこそが、中古リノベの醍醐味です。
2.3.3 「性能の最新化」がもたらす資産価値の逆転
2026年の税制改正を控えた今、既存不適格物件の「広さ」に「性能」というエビデンス(証明)が加わると、不動産市場での価値は劇的に跳ね上がります。これまで「古いから安い」とされていた物件が、「この広さで断熱・耐震が完璧」という無二の価値を持つようになるからです。
用語定義:住宅性能向上
リノベーションにより、住宅の省エネ性能、耐震性能、バリアフリー性能などを、現行基準以上に高めること。資産価値の維持・向上に直結する。
建て替えを検討する前に、ご自身の家が「既存不適格」という名の恩恵を受けていないか確認してください。もしそうなら、壊すのは最大の損失です。その広さを活かし、性能を新しくする。それこそが、賢い施主が選ぶべき「法的戦略」の正解なのです。
専門用語の定義(統一・再確認):
4号特例の縮小:2025年4月施行予定。木造2階建て住宅の建築確認において構造審査を簡略化できた特例が廃止され、大規模改修時の手続きが厳格化される。
建築基準法第6条:建築物の建築、大規模の修繕等における確認申請の手続きを規定する法律。
主要構造部:建築基準法で定義される「壁、柱、床、梁、屋根、階段」のこと。これらを半分以上改修すると「大規模」とみなされる。
再建築不可物件:現在の道路付け等の規定(接道義務)を満たさず、解体後の新築ができない物件。
既存不適格建築物:法改正により現行法には適合しないが、違法建築ではない建物。
内部ハーフスケルトン:増改築.comが推奨する、外殻を維持しつつ内部から構造・断熱を刷新する高度な改修手法。
耐震等級3相当(評点1.5以上):一般診断法において上部構造評点が1.5を超える、極めて高い耐震安全性能。
断熱等級6(HEAT20 G2相当):地域区分によらず、冬の健康被害を防ぎ冷暖房費を抑えるための、現代の最高水準に近い断熱性能。
章の概要:
現代の高度な改修技術を駆使した「性能向上リノベーション」は、もはや「新築に近づける」レベルではなく、断熱・耐震の両面において「最新の新築を凌駕する」スペックを叩き出すことが可能です。
多くの施主様が抱く「中古住宅は冬寒く、地震に弱い」というイメージは、適切な科学的根拠に基づいたフルスケルトン改修を施すことで完全に払拭されます。
結論として、既存の良質な木材資産を活かしつつ、計算し尽くされた「断熱等級6(HEAT20 G2相当)」と「耐震等級3(評点1.5以上)」を実装することは、家族の命と健康を守るための「一生ものの健康投資」であり、建て替えよりもはるかに高いROI(投資利益率)を生み出します。
本章では、四代目として500棟以上の現場を指揮してきた私の実務経験から、中古住宅が新築以上の高性能シェルターへと変貌を遂げる技術的根拠を断定的に解説します。施主様はこの章を通じて、目に見えない「家の性能」を数値で理解し、妥協のない住まい選びの基準を手にすることになります。
3.1 断熱等級6(HEAT20 G2)の世界:ゾーン断熱とハーフスケルトンの組み合わせにより、冬のヒートショックから家族を守る「一生ものの健康投資」
✔ここでのポイント:中古住宅の最大の弱点である「寒さ」は、建物全体を断熱材で包み込むスケルトン改修と、生活動線に特化した「ゾーン断熱」の戦略的採用により、真冬でも薄着で過ごせる断熱等級6(HEAT20 G2レベル)まで引き上げることができ、これがヒートショックによる健康リスクを劇的に低減します。
「日本の家は、先進国の中で最も寒い」という不名誉な事実をご存知でしょうか。
特に築30年を超える木造戸建て住宅の多くは、無断熱か、あるいは当時の不十分な施工による「断熱の欠損」を抱えています。
しかし、私が提供する断熱リフォームは、単なる「寒さ対策」の域を大きく超え、新築のZEH基準すら上回る断熱等級6(HEAT20 G2相当)を標準的なゴールとして設定しています。
用語定義:断熱等級6(HEAT20 G2相当)
一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)」が提唱する高断熱住宅の指標。地域区分により異なるが、概ねUa値(外皮平均熱貫流率)が$0.46W/(m^2以下(6地域の場合)を指し、真冬に暖房を止めても室温がおおむね13度を下回らない、極めて高い断熱性能を指す。
3.1.1 ヒートショックという「静かな殺人者」を防ぐ
日本の住宅において、冬場の脱衣所やトイレでの急激な温度変化が引き起こすヒートショックは、交通事故死者数を大きく上回る深刻な問題です。
用語定義:ヒートショック
暖かい部屋から冷えた脱衣所や浴室へ移動する際の急激な温度変化により、血圧が乱高下して心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象。断熱性能の低い古い住宅で多発する傾向がある。
断熱等級6を実現した住宅では、家全体の温度差が極めて小さくなります。リビングだけでなく、廊下もトイレも、朝起きた瞬間の寝室も、春のような暖かさが保たれます。これは単なる快適性ではなく、家族の命を守るための「医療費の先払い」という側面を持つ投資なのです。
3.1.2 ゾーン断熱とハーフスケルトンの相乗効果
予算を無限にかけられる新築と違い、リノベーションでは「賢いコスト配分」が求められます。そこで私たちが採用するのがゾーン断熱という考え方です。
用語定義:ゾーン断熱
建物全体を均一に断熱するのではなく、家族が長時間過ごすLDKや寝室、水回りなどの「生活圏」に重点を置いて、高性能な断熱材やサッシを集中投下する手法。限られた予算で最大の快適性を得るための戦略。
特に、主要構造部の過半を残すハーフスケルトン(外装や一部の構造を維持しつつ、内側から徹底的に改修する手法)においては、このゾーン断熱が極めて有効に機能します。壁の中に吹き込み型のセルロースファイバーや高性能なグラスウールを隙間なく充填し、さらに窓には「トリプルガラスの樹脂サッシ」を導入することで、魔法瓶のような空間を造り上げます。
3.1.3 数値で証明する「光熱費」の逆転現象
断熱等級6の家は、冷暖房効率が極めて高いため、エアコン1台で家全体をまかなうことが可能になります。現在の電気料金高騰を考えると、無断熱の家で払い続ける電気代と、断熱リフォームに投資した費用の回収期間は、30年スパンで見れば確実にお釣りが出る計算になります。私は四代目として多くの施主様の「その後」を見てきましたが、「もっと早くやればよかった」という言葉の第一の理由は、この冬の朝の快適さと、驚くほど安い電気代にあるのです。
3.2 耐震等級3(評点1.5以上)の安心:基礎補強と混構造への適切なアプローチ。古い家を「日本で最も安全なシェルター」に作り替える技術的根拠。
✔ここでのポイント:
中古住宅の地震に対する不安は、精密なインスペクションに基づく「基礎補強」と、上部構造のバランスを整える設計により、建築基準法の1.5倍の強度を誇る耐震等級3(評点1.5以上)を確実に達成でき、家を「家族を最期まで守るシェルター」へと昇華させます。
「古い家は地震で潰れる」という恐怖を、数値に基づいた安心感へと変えるのが、木造改修500棟の実績を持つ私たちの耐震補強技術です。多くの人が「耐震診断」を受けて数値の低さに絶望しますが、それはリノベーションにおいて「伸び代」でしかありません。私たちは、中古住宅を最新の防災拠点と同等の性能である**耐震等級3(評点1.5以上)**へと引き上げます。
用語定義:耐震等級3(評点1.5以上)
住宅性能表示制度における最高ランクの耐震性能。建築基準法で定められた震度6強〜7の地震に対して倒壊しない基準(耐震等級1)の1.5倍の強度を持つ。一般診断法に基づく数値では、上部構造評点が1.5を超えるレベルを指す。
3.2.1 基礎からやり直す「根本的耐震改修」
多くの業者は壁を強くするだけの「安価な耐震工事」を提案しますが、それでは不十分です。
四代目として私が最もこだわるのは、目に見えない「基礎」です。古い家の基礎にひび割れ(クラック)がある場合や、鉄筋が入っていない「無筋基礎」である場合、私たちは既存の基礎に沿って鉄筋コンクリートを抱かせる「基礎の増し打ち補強」を行います。建物と地面を繋ぐ土台が脆弱なままでは、どんなに強い壁を作っても意味がないからです。
3.2.2 混構造という難題への答え
都市部に多い、1階が鉄骨造で2階が木造といった混構造の物件は、構造計算が極めて複雑なため、多くの工務店が匙を投げます。しかし、私たちはこの異質な構造の接合部をいかに固めるか、重心と剛心の偏りをいかにゼロに近づけるかという独自のノウハウを持っています。
用語定義:混構造
異なる構造形式(例:鉄筋コンクリート造と木造、鉄骨造と木造など)が一体となって一つの建物を構成している状態。地震時の揺れ方が異なるため、高度な構造設計技術が必要となる。
3.2.3 「評点1.5」がもたらす、眠れる夜
熊本地震の教訓から明らかになったのは、耐震等級2(評点1.25)でも倒壊するケースがあった一方で、耐震等級3(評点1.5)の家は、度重なる本震・余震にも耐え抜き、そのまま住み続けられたという事実です。
用語定義:上部構造評点
耐震診断において、建物の地震に対する強さを数値化したもの。1.0が建築基準法の最低ラインで、1.5以上が耐震等級3相当の「非常に安全」な状態とされる。
私は施主様に「評点1.0(基準ギリギリ)」の改修は勧めません。やるからには「何があってもこの家の中にいれば安全だ」と思える1.5を目指すべきです。スケルトンリフォーム(構造体以外を全て解体する手法)であれば、壁の配置を自由に変更し、耐力壁をバランス良く配置できるため、この「1.5」という数値は確実に達成可能な現実的な目標になります。
3.3 寿命の逆転現象:「古い=短命」ではない。骨格から作り直したリノベ住宅は、メンテナンス次第でさらに50年住み継げる資産になる。
✔ここでのポイント:
日本の住宅の平均寿命が30年と言われるのは「性能が低いまま放置されたから」であり、良質な既存の木材(ウッドストック)を活かし、性能向上リノベーションによって劣化対策を施した家は、新築の建売住宅よりも遥かに長い、50年以上の耐用年数を誇る高寿命資産となります。
「中古を買ってもあと何年住めるのか」という不安。これは日本に蔓延する「住宅=使い捨て」という誤った価値観が生んだ呪縛です。しかし事実は逆です。
適切な性能向上リノベーションを施した家は、そこからさらに50年以上、次の世代、その次の世代まで住み継げる資産に生まれ変わります。これが「寿命の逆転現象」です。
3.3.1 「ウッドストック」の強度という真実
築30年〜50年の家を解体(スケルトン化)すると、そこには現代の建売住宅で使われている集成材(接着剤で固めた木材)とは比較にならないほど、乾燥しきって強固になった無垢の柱や梁が現れます。
用語定義:ウッドストック
既存の建物に使用されている木材を、単なる廃材ではなく価値ある資源・資産として捉える概念。長年その場所で乾燥しきった古材は、強度や寸法安定性において非常に優れた特性を持つ。
木材は伐採されてから数百年かけて強度を増していく性質があります。この良質な「骨格」を活かし、腐朽した部分だけを丁寧に取り替え、防蟻(防シロアリ)処理と湿気対策(防湿フィルムの敷設など)を施せば、その家の寿命はリセットされ、新築以上の耐久性を手に入れます。
3.3.2 メンテナンスが資産価値を創る
「古い=短命」なのではなく、「性能が低くて住み心地が悪いから、メンテナンスされずに壊される」のが日本の住宅の悲しい現状です。断熱等級6、耐震等級3という最高レベルの性能を与えられた家は、住み手にとって「手放したくない価値」になります。
用語定義:インスペクション(建物状況調査)
専門の建築士が住宅の劣化状況や欠陥の有無を客観的に診断すること。改修前に行うことで、見えないリスクを洗い出し、適切な延命プランを立てる基礎となる。
私たちが推奨するスケルトンリフォームでは、給排水管や電気配線もすべて一新します。これにより、家の「血管」と「神経」も若返り、将来的なメンテナンスコストも大幅に低減されます。
3.3.3 次世代へのバトンタッチ
2026年の税制改正も含め、これからの時代は「性能の低い家は売れない、貸せない」という選別が加速します。一方で、私たちが手がける性能向上リノベ住宅は、客観的な数値(等級)によってその価値が裏付けられています。
用語定義:既存不適格住宅の資産化
現在の法令には合致しないが当時の法で建てられた広さ(既存不適格のメリット)を維持しつつ、性能だけを最新化した住宅。希少性が高く、中古市場でも高値で取引される可能性がある。
「家を建てる」のではなく「資産を育てる」。四代目の私が現場で培ってきたのは、目先の美しさではなく、50年後の佐藤さんの孫の代まで感謝されるような、本質的な「家の命」の延ばし方なのです。
中古リノベは、建て替えよりもはるかにドラマチックで、そして合理的な「寿命の逆転劇」なのです。
章の概要:
2026年から本格始動する「住宅ローン減税の拡充」と「大型補助金の併用」は、中古住宅再生を検討する施主様にとって、数百万単位の自己負担を軽減し、資産価値を最大化させるための最大の武器となります。
これまで「中古住宅は10年間」と制限されていた減税期間が、性能向上リノベーションを施すことで新築と同等の「13年間」へ延長され、借入限度額も最大4,500万円へと大幅に拡大される見込みです。
結論として、この「ファイナンスの逆転劇」を味方につける鍵は、建築実務と税制・法規を横断的に理解し、適切なエビデンスを提示できる「証明書戦略」にあります。
単なるリフォーム業者ではなく、ファイナンシャル・アーキテクトとしての視点を持つパートナーと組むことで、住宅ローン減税(最大409.5万円)と補助金(数百万円)を組み合わせ、実質的な投資コストを劇的に圧縮することが可能です。
本章では、四代目として500棟以上の実績を積み上げてきた私が、制度の落とし穴を回避しつつ、ランニングコストである固定資産税まで含めた「トータル・ファイナンス戦略」を断定的に提示します。
4.1 住宅ローン減税の逆転劇:2026年改正で中古リノベも「13年・4,500万円枠」へ。新築と変わらない税制優遇を勝ち取るための証明書戦略。
✔ここでのポイント:
2026年度の税制改正により、性能向上リノベーションを施した中古住宅は、所得税・住民税の控除期間が「13年間」に延長され、借入限度額も「最大4,500万円」へと拡大されるため、新築と全く遜色のない巨額の税制優遇を受けることが可能になります。
住宅取得における最大の経済的インセンティブである「住宅ローン減税」が、2026年を境に中古住宅市場へ圧倒的な追い風を吹かせます。これまでは、どんなに高性能なリノベーションを行っても「中古住宅」という区分けのみで、控除期間は10年、借入限度額は3,000万円という「新築との格差」が存在していました。しかし、今回の改正はこの壁を壊します。
用語定義:住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)
個人が住宅ローンを利用してマイホームの新築、取得、または一定の増改築(リフォーム)をした場合に、年末のローン残高の0.7%を、原則として所得税(一部住民税)から直接差し引くことができる制度である。
4.1.1 2026年改正がもたらす「13年・409.5万円」の威力
2026年以降に入居する場合、子育て世帯や若者夫婦世帯が「ZEH水準(断熱等級5かつ一次エネ等級6以上の省エネ性能)」へ性能向上リノベーションを行うと、借入限度額が4,500万円、控除期間が13年となります。
用語定義:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準省エネ住宅
断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6以上の性能を有し、住宅の年間の一次エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることを目指した極めて高い省エネ性能を持つ住宅を指す。
年間最大控除額: 31.5万円(変わらず) 改正後の期間: 13年間 真の最大控除額: 31.5万円 × 13年 = 409.5万円
4.1.2 「増改築等工事証明書」というエビデンスの死活的な重要性
この巨額の還付を受けるための「絶対条件」があります。それは、工事内容が国の定める基準に適合していることを建築士が証明する増改築等工事証明書の提出です。
用語定義:増改築等工事証明書
特定の性能向上リフォーム(耐震、省エネ、バリアフリー等)が行われたことを、建築士や指定確認検査機関等が証明する公的書類であり、住宅ローン減税やリフォーム減税の申請に必須となるエビデンスである。
多くのリフォーム業者は「工事はできます」と言いますが、この証明書を適切に、かつ迅速に発行できる能力を持つ会社は驚くほど少ないのが実情です。断熱材の厚み、窓の熱貫流率、耐震診断の数値——これらを緻密に計算し、税務署が求める形式でアウトプットできるパートナーを選ばなければ、数百万円の還付金は一瞬で藻屑(もくず)と消えます。四代目として私が断言するのは、これからのリノベーションは「造る技術」と同じくらい「証明する技術」が問われるということです。
4.1.3 インフレ時代を生き抜く「ファイナンシャル・アーキテクチャ」
物価高騰が続く今、額面の工事金額だけに目を奪われてはいけません。還付される409.5万円を含めた実質負担で考える。それが私の提唱する「ファイナンシャル・アーキテクト」の視点です。
4.2 補助金のトリプル活用:「先進的窓リノベ」「給湯省エネ」「自治体の耐震助成」。これらを組み合わせて自己負担を数百万円単位で圧縮する術。
✔ここでのポイント:
国の「住宅省エネキャンペーン」と自治体の「耐震改修補助金」を戦略的に併用することで、窓、給湯器、構造補強といったコアなリノベーション費用に対し、数百万円規模の「返済不要な資金」を充当することが可能です。
リノベーションの総予算を劇的に下げるもう一つの柱が、補助金の「トリプル活用」です。現在、日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向け、住宅の省エネ化に史上空前とも言える規模の予算を投じています。これを使わない手はありません。
4.2.1 「先進的窓リノベ事業」という最強のブースター
まず主役となるのが、窓の断熱改修に対して最大200万円が補助される先進的窓リノベ事業です。
用語定義:先進的窓リノベ事業
既存住宅の断熱性能を早期に高めるため、断熱効果の高い高性能な窓への改修に対して国が補助金を交付する制度である。内窓設置、外窓交換、ガラス交換などが対象となり、非常に高い補助率が特徴である。
築古の戸建てにおいて、熱の出入りの最大要因は「窓」です。ここをトリプルガラスの樹脂サッシに変えるだけで、家の快適性は劇的に向上します。この補助金を活用すれば、実質負担額の半分近くを国が肩代わりしてくれるケースもあります。
4.2.2 耐震改修と給湯省エネのコンボ
次に、命を守るための耐震改修補助金です。
用語定義:耐震改修補助金
昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた住宅等を、現行の耐震基準に適合させるための改修工事に対し、各自治体がその費用の一部(数十万〜百数十万円)を助成する制度である。
これに加えて、高効率なエコキュート等の設置に対する「給湯省エネ事業」の補助金を組み合わせます。窓(断熱)、給湯(省エネ)、基礎(耐震)という、性能向上リノベーションの「三種の神器」すべてに補助金を当てることで、自己負担額を200万円から300万円単位で圧縮することが現実的になります。
4.2.3 「早い者勝ち」の権利を確実に掴むために
補助金には「予算枠」と「申請期限」があります。四代目として500棟以上の申請実務を指揮してきた私が痛感しているのは、補助金は「運」ではなく「段取り」だということです。工事着工前に適切に予約を入れ、完了後すぐに不備なく報告する。この事務能力の高さこそが、施主様の利益に直結します。「補助金があるからリノベしよう」ではなく「リノベするから補助金を1円も漏らさず取り切る」という姿勢が重要です。
4.3 固定資産税の据え置きメリット:建て替えによる増税を避け、賢く資産を維持する「ランニングコスト」の視点。
✔ここでのポイント:
建て替え(新築)を行うと固定資産税が劇的に上昇し、一生涯のランニングコストを圧迫しますが、リノベーションであれば建物の評価額が急上昇しにくいため、低額な税負担を維持しながら新築以上の住み心地を享受できるという「税制上の隠れた優位性」があります。
ファイナンシャル・アーキテクトとして、私が施主様に必ずお伝えするのが「出口のコスト(維持費)」です。住宅ローンを完済した後も一生続くのが固定資産税です。
用語定義:固定資産税
土地、家屋(建物)、償却資産を所有している者に対して、その資産の価格(固定資産税評価額)に基づいて毎年課される地方税である。原則として評価額の1.4%が課税される。
4.3.1 新築増税の恐怖 vs リノベ据え置きの安心
家を建て替えて「新築」になると、その建物の資産価値はゼロリセットされ、最新の再建築費評点に基づいて高額な評価額が設定されます。当初の軽減措置が切れた瞬間、毎年の税金が数十万円単位で跳ね上がる「新築増税」に驚く施主様は後を絶ちません。
一方、性能向上リノベーションは、法的には「家屋の維持・修繕」の延長線上にあります。外観の大幅な変更や床面積の増減がない限り、建物全体の評価額が新築のように跳ね上がることは稀です。つまり、「新築並みの性能」を手に入れながら「中古並みの税金」で住み続けられるという、究極の歪みが存在するのです。
4.3.2 都市計画税とトータルコストの差
都市部であれば、これに都市計画税(0.3%等)も加わります。
用語定義:都市計画税
都市計画事業や土地区画整理事業の費用に充てるため、市街化区域内に所在する土地・家屋に対して、固定資産税と併せて課される地方税である。
30年、40年という居住期間を考えれば、固定資産税・都市計画税の差額だけで、リノベーションの工事費用の数割を回収できる計算になります。「建て替えは新築だから綺麗で価値がある」という不動産屋のトークの裏には、この「一生払い続ける高額な税金」という負の側面が隠されています。
4.3.3 資産価値の「透明性」を高める
リノベーションで評価額を上げすぎず、しかし性能(断熱・耐震)という実質的な価値を証明しておく。このバランスこそが、賢い施主様の取るべき戦略です。私の仕事は、単に壁を塗ることではありません。将来、あなたがこの家を売る時、貸す時、あるいは子に引き継ぐ時に、最も多くの現金が残るような「財務設計」を行うことなのです。
まとめ: 「建て替え」か「リノベ」か、迷っている佐藤さんへ。もしあなたの家が「家族の歴史」を刻んでいるなら、安易に壊してはいけません。
ここまでの比較でお分かりいただけたはずです。リノベーションは、建て替えに比べて「安上がりな代用品」ではありません。法を読み解き、税制をハックし、既存の構造資産を最大限に活用する、極めて知的で合理的な「攻めの住宅取得戦略」なのです。
「古いから無理だ」というハウスメーカーの言葉を信じるのは簡単です。しかし、そこには450万円以上の減税メリットも、数百万円の補助金も、そして家族の思い出もありません。必要なのは、今の家が持つ真の実力を知るインスペクションから逃げない「覚悟」と、複雑な制度を使いこなす「知識」を持つパートナーです。
次なるステップ: まずは「知的正直さ」に基づくインスペクション(建物診断)を。投資に見合わない場合は、はっきりと「見送り」を提案します。それがプロとしての私の誠実さです。
用語定義:インスペクション(建物状況調査) 既存住宅状況調査技術者(建築士)が、住宅の劣化状況や不具合の有無を客観的に診断すること。目視、計測、非破壊検査等を行い、リノベーションの可否や補強計画の策定、住宅ローン減税の適合判断に用いられる。
もし、あなたの家が再生に値する「原石」であるなら、私は四代目の名にかけて、それを日本で最も安全で、最も暖かく、そして最も経済的な「資産」へと変貌させてみせます。
専門用語の定義(再確認・統一):
住宅ローン減税:年末ローン残高の0.7%を所得税等から控除。2026年改正で中古ZEH水準なら13年・4,500万円枠。
ZEH水準省エネ住宅:断熱等級5以上かつ一次エネ等級6以上の高性能住宅。
増改築等工事証明書:リノベによる性能向上を建築士が証明する書類。減税申請に不可欠。
先進的窓リノベ事業:窓の断熱改修に特化した高額補助金制度。
固定資産税:家屋・土地の評価額に課税される地方税。リノベなら評価額の急騰を抑えられる。
インスペクション:建築士による建物の精密な健康診断。リノベのスタート地点。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。
2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。
250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級6」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※2026年の大型補助金が確定したことで現在大変込み合っております。
耐震性能と断熱性能を向上させるフルリフォームには6か月~7か月の工期がかかります。
補助金獲得には年内に報告を挙げる必要があることから、お早目にご相談をお願いいたします。(5月着工までが目安)
ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
(3月までの着工枠が埋まりました)・・・2026/02/01更新
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