戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP>>お役立ち情報>家の傾きの原因やリフォーム費用とは?調べ方や修理方法を解説!
もしご自身の家が傾いていたら「原因はなんだろう?リフォームで直せるの?」と大きな不安を感じますよね。
家が傾いている場合は、建て直すしかないと考えている方も多くいるかと思います。
そこで今回は、家の傾きの原因とリフォーム方法や費用をまとめました。
家の傾きを調べる方法もご紹介していますので「家が傾いているかもしれない」と不安を抱いている方はぜひ参考にしてくださいね。
まずは家が傾いてしまう原因を見てみましょう。
ここでは4つの原因について解説します。
家が傾く原因のひとつに地盤沈下が挙げられます。
地盤沈下とは、建物の基礎を支える地面(地盤)が沈んでいく現象のことです。
地盤沈下が起きる要因として地震や液状化の他にも、地下水の過剰な汲み上げや近隣の工事などがあります。
また、地盤が弱いにもかかわらず、補強工事や盛土の締固め作業が不足した状態で家を建てることも地盤沈下の要因のひとつです。
地震による地盤のズレや液状化も、家が傾く理由のひとつです。
液状化は地震の振動により水分を含んだ砂の地層が液体のように柔らかくなることで、発生すると建物が沈下したり傾いたりします。
大きい地震の場合は、家が建っている土地の地形が変わってしまい、住宅が崩壊する可能性もあります。
また、土地の大きな変化で家の基礎部分が不安定になることも傾く原因です。
強固な地盤に建てたとしても、建物の老朽化によって家が傾くケースも多くあります。
古い家は住宅を支える柱や梁、コンクリート基礎などが腐食している場合があり、時間が経つと強度が弱くなります。
特に日本は温暖で湿気の多い国なので、木材が腐食しやすい環境です。
また、腐食は金属にも起こり得るため、構造物をつなぐボルトの緩みによっても家はゆがんできます。
シロアリ被害も家が傾く原因のひとつです。
木材を主食としているシロアリが、家を支える柱や構造部分を食べることで家が傾く場合があります。
日本の住宅の大半が木造建築のため、全国でシロアリ被害は起きています。
実際に家が傾いているのかは、普段の生活では気付きづらいかと思います。
ここからは簡単に家の傾きを調査する方法をお伝えします。
家の傾きを簡単に調べられる方法は、ビー玉を転がすことです。
ただし、ビー玉は少しの傾きや床の材質の違いによっても転がるため、正確な判断は難しいでしょう。
そのためビー玉を使う際は転がるかどうかよりも、転がるスピードに注目してみてください。
転がるスピードが速い場合は傾きが大きい可能性があるため、より正確な方法で測定したり専門業者に頼んだりした方がよいかもしれません。
また、複数の部屋に置いて同じ方向に転がる場合も、家全体が傾いている証拠になりうるので注意が必要です。
水平器は、床に置くだけで家の傾きを確認できます。
真ん中の液体の中にある気泡の位置を見て、水平なのかがわかるアイテムです。
置いたときに水平器の気泡が中央にあれば、床が水平であると判断できます。
もし、気泡の位置が左右にずれている場合は、床は水平ではなく家が傾いていることがわかります。
水平器はホームセンターなどで安く購入できるので、試しやすい方法のひとつですよ。
ただし正確に計測したい方には、50cm以上の長さがありデジタルタイプの水平器がおすすめです。
スマートフォンのアプリを利用して家の傾きを調べることも可能です。
アプリをインストールしたスマートフォンを置くだけで床の傾斜を測れます。
また、角度を表示するアプリもあるので、どのくらい傾いているかの目安も把握できますよ。
「アプリ 水平器」でインターネット検索して、どんなアプリがあるのか確認してみてください。
水平器などのアイテムを使わずに家の状態をチェックする方法でも、家の傾きを確認できます。
ご自宅で以下のような症状が見られた際は、家が傾いている恐れがあります。
・窓やドアの建付けが悪く開閉がしづらい
・外壁や基礎部分にひびや亀裂がある
・ドアが勝手に大きく開く
・窓の鍵がかかりにくい
・床がきしむ
・お風呂やキッチンの水の流れが悪い
これらの項目に当てはまる場合には、専門家に相談してみてください。
この章では、傾いた家をリフォームする費用を原因別でまとめました。
合わせて施工方法も紹介するので、リフォームを考えている方は参考にしてくださいね。
地盤沈下による家の傾きを修正する方法はいくつかあります。
工法ごとの費用相場は以下の通りです。
施工方法 | 費用相場 |
土台上げ工法 | 100~400万円 |
グランドアップ工法(薬液注入工法) | 200~600万円 |
耐圧版工法 | 200~700万円 |
アンダーピニング工法 | 600~1,000万円 |
4つの工法はすべて、家に居る状態でも施工は可能なので仮住まいや引っ越しの準備をする必要がありません。
また、大きな機械を使用しないため、振動や騒音などもなく狭い場所でも施工できます。
土台上げ工法は他の工法と比較すると費用が安価であり、基礎地盤に問題がない場合に実施可能です。
作業内容は、まず建物の基礎コンクリート部分とその上にある土台部分を切り離し、ジャッキで家が水平になるように土台の下から持ち上げます。
家が水平になったら、基礎と土台を締結させすき間にはモルタルを埋めることで傾きを直します。
グランドアップ工法(薬液注入工法)は、地上から建物基礎の下にある地盤に薬液注入を行うことで家の沈下を修復する方法です。
硬質ウレタン樹脂系やセメント系の薬液を使用して地盤全体の強度を高めるため、耐震性も高くなります。
液状化した地域で多く採用される工法です。
耐圧版工法も、土戸上げ工法と同じく地盤が安定している場合に用いられる方法です。
まずは、家の基礎の下部分を掘り、固化材で地盤を補強します。
補強した地盤の上に耐圧版を設け、その中にジャッキを設置し家が水平になるように持ち上げます。
基礎下にできたすき間などをモルタルで埋めて、おおよその工事は完了です。
アンダーピニング工法は、他の工法と比較すると費用が高額になる傾向があります。
ただし、杭を用いて家の基礎ごと持ち上げる施工内容のため、家の傾きを直すだけでなく再沈下を防ぐことも可能です。
工事の流れは、まず地表から家の基礎下にある土を部分的に掘り、基礎と杭の間にジャッキを設置します。
家の荷重を利用して杭を硬い地盤まで圧力をかけながら入れ込む方法です。
老朽化が原因の場合は家の状態や傾きの規模に応じて、部分的に工事を行うか、フルリフォームをするかが大半です。
腐食した柱の部分的な補修では1~5万円前後が費用の目安です。
ただし、被害が広い範囲に及んでいるときやフルリフォームをするときは費用が高額になることも少なくありません。
古い家が傾いている場合は、柱や梁などの木組みの状態にしてリフォームを行う「スケルトンリフォーム」を実施するケースもあります。
スケルトンリフォームの費用相場は、1,000~2,500万円が目安です。
スケルトンリフォームでは解体を実施した後に家の構造部分が明らかになるため、どの部分が原因で傾いているかを正確に調査することが可能です。
老朽化した柱や土台は差し替えて補強を行い、コンクリート基礎部分の強化に移ります。
その後に外装や内装のリフォーム工事へと移行し完了です。
間取りの変更や耐震性・断熱性を上げる工事もできる利点もあります。
シロアリ被害の場合は、床下や柱などの修繕リフォームとシロアリ駆除が必要になるでしょう。
作業内容 | 費用相場 |
シロアリ駆除 | 1,000~3,000円/㎡ |
柱の修繕 | 100~300万円 |
床下の修繕 | 100~300万円 |
ただし、シロアリ被害が深刻な場合は水まわり設備の入れ替えを行うなど、大規模なリフォームをしなければなりません。
家の老朽化による家の傾きのように、修繕箇所が多数あるケースでは費用も高くなるためフルリフォームの方が適しているケースもあります。
ここからは、当社が手掛けたリフォーム事例をご紹介します。
家の傾きを解消するために実施した施工内容も解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
こちらのお客様の家は、地盤沈下によりかなり傾いていました。
杭を打って傾きを解消する方法は高額になるため、他の方法での施工をご希望とのことです。
柱や梁だけのスケルトン状態にし、家の荷重を軽くしたうえで土台からのジャッキアップをご提案。
こちらの家の構造材は再利用が難しかったため、新規での設置や補強を実施しました。
外装・内装ともに新しくなり、傾きも補正された安心して住み続けられる家に仕上がりました。
こちらは、家の傾きの解消と間取りの変更をご要望のお客様です。
近隣のマンション等の工事により地盤が傾き、さらに築年数が古かったため内部スケルトンリフォームの実施をご提案しました。
解体時に家の構造自体の傾きやコンクリート基礎部分のひび割れが確認できました。
ジャッキアップと基礎補強を実施し、傾きの原因を解消。
耐震工事・断熱工事も行い、新築同様の性能の高い家となりました。
価格 | 1,600万円 |
家屋形態 | 木造戸建て |
築年数 | 築50年 |
こちらのお客様からは、二階の部屋の傾きについてのご相談を承りました。
打ち合わせや解体を通して過去に行った間取り変更により、本来あった柱を抜かれ、二階の傾きが起きていることが判明しました。
解決策としてジャッキを利用し梁を押し上げて傾きを補正し、新たに柱を立てて補強を実施。
断熱工事も行い、寒い冬でも居心地の良い家が完成しました。
価格 | 1,200万円 |
家屋形態 | 木造戸建て |
築年数 | 築30年 |
工事期間 | 2ヶ月 |
投稿日:2022/1/12
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
⇒ https://www.zoukaichiku.com/application
※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。
営業時間:10:00~18:00(土日祝日を除く)