公開日:2020-03-26

ローコスト住宅を買って後悔しないための注意点

弊社四代目代表の著書内容をこちらで解説しています。

創業大正8年5,000件を超える戸建て改修のプロ技術集団が解説する
 ~買ってはいけない中古物件の見分け方~

創業大正8年創業、100年を超える歴史を持つ、ハイウィル株式会社では、年間を通じ、常に順番待ちになっている工事があります。

その工事とは、「木造一戸建ての大規模全面改修工事」です。

過去5,000件を超える戸建て大規模改修の中で、木造においては難易度の高いらゆる工事ケースをこの目で見てきた同社が木構造を熟知する専門家の立場から、中古住宅を見るポイントを解説します。

ローコスト住宅とは一般的な注文住宅と比較して安価な建物を指します。一軒900万円から1000万円などで建てられます。

ローコスト住宅は本当にローコスト住宅なのでしょうか。

結論から申し上げます。ローコスト住宅必ずしもローコストになるわけではありません。ローコスト住宅を購入して後悔しない為に、その理由を解説していきたいと思います。

 

ローコスト住宅がローコストではない理由

①ローコスト住宅は丁寧に造ることが出来ず欠陥住宅になってしまう可能性が!

ローコスト住宅では家を造る大工さんや職人さんへの報酬を少なめにしていいるとこがあります。当然それだと大工さんは生活が出来ません、そこで一例ですが、通常60日の仕事を40日に収めて年間の仕事量を6件→9件をこなすようにしないといけなくなります。年間で考えると大工さんに支払うお金は同じ360万円と仮定すると一現場60万円だった報酬が40万円にはなってしまったが、年間通すと60万円×6で360万円、40万円×9で360万円と同じ所得をキープすることができます。

ですが、ここが問題の発生するポイントとなります。工期を短縮しているので、どうしても目の行き届かない箇所や妥協が生まれてしまいます。もちろんローコスト住宅は工期を短縮できる仕組みがあります。みなさまローコスト住宅は同じような家が多いと思ったことはありませんか、ローコスト住宅はどの家も同じような創りになっていますので、その為収まりを考える時間が少なく、大工さんもスピードアップして工事をこなせます。デメリットだけではなく、このような利点があることも忘れてはいけません。

ただし、普通に考えても、わざわざ単価の安い現場に行きたがる大工さんは少ないと思われます。つまりは単価の安い現場の大工さんは比較的に腕の悪い大工さんの割合が多くなります。もちろん腕の良い大工さんもおられますし、工事に慣れておられる大工さんもおられます。つまり注文住宅系のローコスト住宅はより危険性が高くなります。

現場監督も同様です。現場監督も管理を行う現場数が多くなるので、細かいところや、通常問題ないであろう箇所のチェックが甘くなってしまいます。もともと工期も迫られている中で、細かいところまで指摘していくと大工さんにも重圧になりますし、自分自身の首も絞めることになってしまいます。

私の知っている現場監督はすごく丁寧でしっかりとした管理を行う方でしたが、その付けを自身の労働時間と引き換えに管理を行っていました。無理がたたってついにはその会社を辞めてしまったのを目の当たりにしたことがあります。

わざと欠陥住宅を造る業者や大工さんはいないと思います。このように無理が積もることによって欠陥住宅になりかねないという可能性を生み出してしまっています。

②希望を入れると割高になる

ローコスト住宅は市場に沢山流通している一般的な材料を使用しています。一度に大量の材料を購入することをメーカーと交渉しコストダウンを行っています。

もちろん悪いことではありません。ある一定の品質の維持と材料が安く仕入れることが出来ますので、これがローコスト住宅の一番のメリットではないでしょうか。(ひと昔前の話になりますが、某パワービルダーのローコスト住宅は使用している部材の品質がかなり悪いものを使用していました。柱なども非常に細かったりしていた時代がありましたが、現在ではそのようなことはありません。)

ですが裏を返せば上記でも書いている通り、特徴のない平凡な家となってしまいます。

自分好みの材料を使用したい場合には、割高なオプション費用が発生してしまって追加金額が高くなってしまいます。例えば食洗器を入れたい場合やフローリングを変更したい場合などのオプション費用や間取りも同じです。ほとんどのローコスト住宅は間取りが決まっていて、少しでも変更しようとした場合は材料なども変更を行わないとならない為高くなってしまいます。そして、大工さんも通常の慣れた間取りの工事ではない納まりがかかわってくるのでミスも発生しやすくなります。

 

③高額な諸経費

家の本体金額とは別にかかる費用があります。

申請費用や手数料などがあります。銀行の事務手数料などがあてはまります。

これらにも利益をのせて請求してくる会社が存在します。

その他、管理諸経費や運搬費、保守点検費などが請負代金とは別にかかる可能性があるので注意が必要です。これらを合計すると結局建物は高くても総トータル費用が他の家と変わらないということも考えられます。

もちろん会社の方針によって見積もりの仕方は変わってくる可能性がありますが、そのような付帯工事や付帯費用の説明もしっかりと説明を行ってくれる会社、そして担当であることを必ず確認を行いましょう。

その他、水道工事やガス工事など付帯工事や地盤補強これらは、ローコスト住宅でなくともかかってくる費用にはなりますが、このあたりもしっかり確認する必要があります。

 

などの理由により、ローコストで住宅を購入しているはずが、総トータルの住宅に懸ける費用は変わらないケースが存在したりします。

 

また、ローコスト住宅のほとんどは耐震等級1の住宅がほとんどです。大規模な地震があった場合でもローコスト住宅だからと言って家が倒壊してしまうことは考えにくいですが、地震が起こった場合は、耐震等級1ではその後居住する場合、耐震補強やメンテナンスを行わないといけない可能性が非常に高くなり、リフォーム費用が高くついたりと、長期的に住宅に懸ける費用を考えるとローコスト住宅は本当の意味でのローコスト住宅になっているのか考えてから購入することをお勧め致します。

 自宅の建て替えをお考えの方や土地を購入して家を建てようとお考えの方、中古を買ってリフォームをご検討されておられる方の中にもローコスト住宅をご検討されておられると方もおられると思います。価格だけを求められるのでしたら、リフォームを行わない中古の戸建てを購入するよりも一見安いように思われると思いますが、それに付随する諸費用や諸経費なども確認した上で、将来の修繕費そして耐震等級3への対応を考えて契約や購入に進まれることをお勧め致します。

 

 

 

著者コメント

近年では、某パワービルダーのローコスト注文住宅事業への参入が目立ってまいりました。現在は将来的な修繕コストやご自身のライフスタイルに合わせた住宅を検討できる時代となっております。例えば、20年後には家を建て替えたいとか売却して故郷に戻りたいと思われている方は、極端な話ローコスト住宅でも構わないと思います。ですが、通常は一生の住まいとして考えられておられると思います。その為、住宅に費用をたくさんかけられる方も多いと思いますし、反対に住宅に関心があまりないので、安くしたい。ローコストで構わないという方もおられると思います。そんな時でも住宅にかける生涯コストを考えた際に、本当にローコスト住宅がローコストなのかを考える必要があると思います。

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