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更新日:2025.7.7

【あなたはどのタイプ?】断熱リフォーム3つのグレードを徹底比較!性能・費用・工事内容から最適なプランを見つける方法

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性能向上リノベーション(断熱編)

序.あなたの住まいに、最適な「断熱の処方箋」を

これまで、私たちのホームページで「断熱」の重要性について学んでこられた皆様は、今、一つの大きな岐路に立たれていらっしゃることと存じます。それは、「では、私の家には、具体的にどのような断熱リフォームが最適なのか?」という、非常に重要で、そして難しい問いです。

 

500棟以上の木造住宅を診断し、再生させてきた経験から申し上げますと、人間の体に個性があるように、家もまた、一棟として同じものはありません。築年数、構造、立地条件、そして何より、そこに住まうご家族の暮らし方や価値観。それらすべてが異なります。ですから、「誰にとっても一番良いリフォーム」というものは存在しません。存在するのは、「あなたの家と、あなたの暮らしにとって、最も適したリフォーム」ただ一つです。

断熱の悩み

私たちは、その最適解を見つけ出すお手伝いをするために、3つの異なる考え方に基づく断熱リフォームのグレードをご用意しました。 それは、優劣を示す「松・竹・梅」ではありません。 言うなれば、お客様一人ひとりの症状とご要望にお応えするための、3種類の「断熱の処方箋」です。

 

  • まずは最も効果の高い部分から、賢く治療を始める【エントリーグレード】

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  • 家全体の体質を、バランス良く健康な状態へと導く【スタンダードグレード】

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  • そして、最高の技術で、未来永劫の健康と安心を手に入れる【ハイパフォーマンスグレード】

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このページでは、これら3つのグレードが、それぞれどのような考え方に基づき、どのような工事を行い、どのような未来をお届けするものなのかを、徹底的に比較・解説してまいります。さらに、究極の選択肢としての「外断熱」というアプローチについても詳しくお話しします。

この長い解説を読み終える頃、あなたはきっと、ご自身の住まいに最適な「処方箋」を、ご自身の意志で選び取ることができるようになっているはずです。さあ、一緒に、あなたの家にとっての最高の選択を見つける旅を始めましょう。

1.まずは「目的」の明確化から。あなたのリフォームが目指すゴールは?

最適な処方箋を選ぶためには、まずご自身の「症状」と「なりたい姿」を明確にすることが不可欠です。焦ってプランを選ぶ前に、まずは以下の3つの視点から、ご自身の想いを整理してみてください。

 

1-1.【お悩みの軸】ピンポイントの悩みか、家全体の不満か?

あなたが今、最も解決したいお悩みは何でしょうか。 「とにかく夏の2階が暑くて、寝室として機能しない」「冬、リビングの窓際だけが異常に寒い」。こうした「ピンポイントの明確な悩み」が主であれば、その原因である「天井」と「窓」に集中特化する【エントリーグレード】が、非常に高い満足度をもたらす可能性があります。 一方で、「家全体が古くて寒い」「廊下や脱衣所との温度差が辛い」「結露が家中で発生している」といった、「家全体の根本的な不満」をお持ちであれば、壁まで含めて総合的に対策する【スタンダードグレード】以上のプランが必要となります。

 

1-2.【ご予算の軸】「賢い支出」か、「価値ある投資」か?

断熱リフォームは、未来への投資です。しかし、ご予算には限りがあるのもまた現実です。 「まずは限られた予算で、最大限の効果を実感したい」「将来の追加リフォームも視野に入れ、今回は賢く支出を抑えたい」。そうお考えであれば、費用対効果に優れた【エントリーグレード】が最適です。 「ある程度の予算を確保し、性能とコストのバランスが取れた、後悔のない標準的なリフォームがしたい」。これが、多くの方が選ばれる【スタンダードグレード】の考え方です。 「予算も重要だが、それ以上に、最高の快適性と健康、そして未来の資産価値という、お金には代えがたい価値を手に入れたい」。そうした強い想いをお持ちであれば、【ハイパフォーマンスグレード】への「価値ある投資」を検討する意義があります。

 

1-3.【未来の軸】「今の暮らし」の改善か、「100年先」への継承か?

この家で、あと何年暮らすことを想定されていますか。その未来像によっても、選択は変わってきます。 「これから10年、20年を、まずは快適に過ごしたい」。そうであれば、【エントリーグレード】や【スタンダードグレード】で、現在の暮らしの質を劇的に向上させることが、何よりの満足に繋がるでしょう。 「この家を、子供や孫の世代まで、価値ある資産として残していきたい」「日本の住宅の常識を超える、究極の性能を持つ家に住みたい」。そのような長期的な視点をお持ちであれば、家の構造躯体から見直し、最高の性能を追求する【ハイパフォーマンスグレード】こそが、その想いを実現する唯一の道となります。

2. ハイパフォーマンスグレードの技術全解説

それでは、3つのグレードの具体的な違いを見ていきましょう。以下の比較表で、それぞれの特徴を掴んでみてください。詳細は、各グレードの個別紹介ページで詳しく解説しておりますので、気になるグレードが見つかったら、ぜひそちらもご覧ください。

断熱グレード別比較

 

項目 エントリーグレード断熱 スタンダードグレード断熱 ハイパフォーマンスグレード断熱
コンセプト 費用対効果No.1
「家のニット帽とマフラー」
性能とコストの最適バランス
「家のセーターとコート」
新築を超える究極の快適性
「家の高機能シェルター」
こんな方へ ・まずは効果を実感したい方
・予算を抑えたい方
・バランスを重視する方
・家中を快適にしたい方
・性能に一切妥協したくない方
・健康と資産価値を追求する方
目指す性能 体感温度の劇的改善 断熱等級5(ZEH水準)相当 断熱等級6(HEAT20 G2)相当以上
天井断熱 ◎ セルロースファイバー 250mm厚 ◎ セルロースファイバー 250mm厚以上 ◎ セルロースファイバー 300mm厚以上
窓断熱 ◎ 高性能な内窓(二重窓) ◎ カバー工法による高断熱サッシ ◎ カバー工法による最高性能サッシ
壁断熱 ― 原則なし ◎ 既存内壁への上張り工法 ◎【選択制】解体充填 or 上張り
床断熱 ― 原則なし ◎【選択制】解体 or 重ね張り ◎ 床解体+高性能断熱材
費用目安
工期目安
詳細ページ >>エントリーグレードの詳細はこちら >>スタンダードグレードの詳細はこちら >>ハイパフォーマンスグレードの詳細はこちら

備考

  • 「セルロースファイバー」は自然素材由来の断熱材で、防音性・調湿性にも優れます。

  • 「カバー工法」は既存のサッシを撤去せずに断熱性能を強化する、効率的なリフォーム工法です。

  • 「上張り工法」は壁や床を解体せず、内側から断熱材を設置する方法で、コストと工期を抑えることができます。

3. グレード選択の核心。どこが、どう違うのか?

比較表で大まかな違いはご理解いただけたかと思います。ここでは、グレード間の選択を決定づける、特に重要な3つのポイントについて、さらに深く掘り下げていきましょう。

 

3-1.【壁】を断熱する意味(エントリー vs スタンダード)

エントリーグレードとスタンダードグレードの最大の違いは、「壁」を断熱するか否かにあります。壁の断熱は、窓や天井に比べて熱損失の割合は小さいですが、面積が圧倒的に広いため、体感温度に与える影響は絶大です。壁を断熱することで、壁際からの不快な放射冷却がなくなり、家全体が均一な暖かさに包まれます。それは、単に「暖かい部屋」から、家中どこにいても心地よい**「質の高い温熱環境」**へのアップグレードを意味し、ヒートショックのリスクをさらに低減させます。

断熱リフォーム 壁断熱施工写真

3-2.【床】を解体する価値(スタンダード vs ハイパフォーマンス)

スタンダードグレードとハイパフォーマンスグレードの大きな違いの一つが、床の「解体」を推奨するか否かです。床を解体する最大の価値は、単に高性能な断熱材を入れられるという点だけではありません。それは、家の土台となる部分の気密処理を完璧に行えること、そして、普段は見ることのできない土台や床組の健全性を直接確認できることにあります。床下からの湿気や空気の流入を完全にシャットアウトし、構造躯体の状態まで把握して手を入れる。これは、家の寿命と安心感を、未来永劫にわたって盤石にするための、究極の品質管理なのです。

断熱リフォーム 床断熱施工写真

 

 

 

 

3-3.【性能目標】が暮らしにもたらす差(等級5 vs 等級6以上)

スタンダードグレードが目指す「断熱等級5(ZEH水準)」は、未来の新築住宅の“あたりまえ”になるレベルです 。これを実現するだけで、現在の日本の多くの住宅とは別次元の快適性と省エネ性を手に入れることができます。 一方、ハイパフォーマンスグレードが目指す「断熱等級6(HEAT20 G2水準)」以上は、その“あたりまえ”をさらに超える、「究極の領域」です 。最小限のエネルギーで、外の世界とは隔絶された、常に春のような安定した環境を実現します 。健康への貢献度、資産価値の維持という点においても、その差は歴然です。どちらを選ぶかは、あなたが住まいに「何を求めるか」という、価値観そのものの選択と言えるでしょう。

 

4. 究極の選択肢「外断熱」という考え方

断熱リフォーム 外断熱という考え方

これまでご紹介した3つのグレードは、主に家の内側から断熱性能を高める「内断熱(充填断熱・内張り断熱)」という考え方に基づいています。しかし、もう一つ、家の性能を飛躍的に向上させるアプローチとして「外断熱(外張り断熱工法)」という選択肢も存在します。

 

4-1. 外断熱とは?家を外側から丸ごと“ダウンジャケット”で包む

外断熱とは、その名の通り、既存の外壁の外側に、板状の高性能断熱材を隙間なく張り巡らせ、その上から新しい外壁材で仕上げる工法です。柱や梁といった構造躯体の外側で断熱層を構築するため、家全体を切れ目なく、丸ごとダウンジャケットで包み込むようなイメージです。

 

4-2. 外断熱の比類なきメリット

この工法最大のメリットは、「熱橋(ヒートブリッジ)」をほぼ完璧に防げる点にあります 。内断熱では、どうしても柱や梁の部分が断熱材の切れ目となり、そこから熱が逃げる「熱橋」が発生します。しかし外断熱であれば、構造躯体ごと断熱材で覆ってしまうため、熱橋の発生を極限まで抑え、極めて安定した断熱性能を発揮します。また、構造躯体が常に室内側の安定した温度・湿度環境に置かれるため、結露や木材の劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばす効果も非常に高いと言われています。

4-3. 採用できる条件と注意点

ただし、外断熱は誰もが選択できる万能の工法ではありません。まず、費用は内断熱に比べて高額になります。また、外壁が厚くなるため、敷地境界との関係や、窓まわりのデザインなどに大きな影響を与えます。そして最も重要な注意点が、既存の外壁に通気層が設けられている場合、その上からさらに外断熱を行うと「二重通気」となり、断熱効果が著しく損なわれたり、壁体内に問題が発生したりするリスクがあるため、原則として採用できない、ということです。この判断には、極めて高度な専門知識と診断技術が求められます。

 

4-4. 外断熱を検討すべきケースとは

私たちは、外断熱を、特に「既存の外壁の劣化が激しく、どちらにせよ外壁の刷新が必要な場合」や、「熱橋の影響が大きい鉄骨造の住宅」など、特定の条件下において、ハイパフォーマンスグレードと組み合わせる究極の選択肢としてご提案することがあります。

 

エントリー、スタンダード、ハイパフォーマンス、そして外断熱。 ここまで、様々な「断熱の処方箋」についてお話ししてきました。それぞれの特徴をご理解いただくことで、あなたの中で「我が家には、これくらいのレベルが必要かもしれない」という、おぼろげな方向性が見えてきたのではないでしょうか。

しかし、どうか、まだご自身だけで結論を出さないでください。 最終的な処方箋は、経験豊富な医師が患者を直接診察するように、私たち専門家が、あなたのお住まいの「健康状態」を精密に診断して初めて、責任を持ってお出しできるものです。

「あなたの家にとっての、本当の最適解」を、私たちと一緒に見つけませんか?

私たちの無料診断では、無理に高額なプランをお勧めすることは決してありません。お客様の家の現状、ご予算、そして未来の暮らしへの想いを真摯にお伺いした上で、なぜそのグレードが最適なのか、その専門的な根拠を、どなたにも分かりやすく、丁寧にご説明することをお約束します。

まずは、あなたの家を知ることから。それが、後悔しないリノベーションの、最も確かな始まりです。どうぞ、お気軽にお声がけください。

< この記事の著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

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