戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP>性能向上リノベーションとは?>新耐震基準の建物の間取り変更希望の方へのポイント(断熱サッシ導入)
性能向上リノベーションとは、主に、耐震性能と断熱性能を現行の新築最低基準を上回る性能値でリノベーションをすることを言いますが、
新耐震基準の建物にも築年数より2つのタイプがあることがわかります。
まずは簡単に築年数でわかる建物の耐震性能からみていきましょう。あなたの耐震改修を考えている建物はどちらの建物でしょうか?
〇2000年以前(1981年以降2000年以前)の建物 ➡81-00(ハチイチゼロゼロ)住宅 ※新耐震基準
〇2000年以降の建物 ➡2000年基準の建物
で2つの基準の建物があることがわかります。
下記の図でみてみましょう。それぞれの年代の切れ目に赤いラインを引いてあります。
81‐00住宅と2000年基準の建物の違いを見ましょう。
建築基準法改正の変遷
日本の住宅市場において最も大きな改正となったのが、1978年に起きた宮城県沖地震の教訓から改正となった1981年の建築基準法大改正となります。この改正以降に建てられた建物を 「新耐震基準」、それ以前の建物を「旧耐震基準」と分けられるようになりました。
その後の阪神淡路大震災を受け2000年に建築基準法が改正され、以降の基準を「2000年 基準」と呼んでいます。
つまり81年以降の新耐震基準の建物であっても2000年以降に建てられた建物では耐震改修をする際に注意すべきポイントが変わってくるという事です。
皆さんの家が建てられた時代はどの時代になりますか?
耐震の具体的な方法を解説する前に断熱についても確認していきましょう。
断熱性能のグレード
日本の建物は、なぜ夏暑く、冬寒い家なのか?
この現象は今現在新築されている建物の多くもこの現状は変わっておりません。
それは我が国が、耐震性能以上に、断熱性能を軽視してきたからにほかなりません。
先進国のサッシの性能を見れば一目瞭然ですが、数年前までは、先進国最下位の性能となっておる状態でした。
ここ数年、やっと国が省エネを叫ぶようになり、サッシメーカーからもようやく高性能サッシが発売されることになりました。
ただし、義務化されていませんので、しっかりとした知識や経験がない施工会社、設計会社でないとサッシを含め断熱性能はないがしろにされるケースが大半となっている悲しい現実があります。
ここまで、お話すればお分かりかと思いますが、先の耐震の法改正ほど劇的な特徴はなく、今現在の建物であっても平成11年の基準で建てられている、つまり30年以上前の基準で建てられているということになります。
我が国では、昭和55年に省エネ基準が制定されて以来、4回の改正を得て現在に至っておりますが、4回目の改定の平成25年改正省エネ基準を2020年に最低限達成する基準として義務化される予定でしたが、努力義務として見送りされました。
理由は、施工する施工会社の断熱に対する知識、技術が追い付いていないからというお粗末なものです。
さまざまな技術優位の施工会会社から寄せられた意見書などが多数届けられ、ここにきて大きな変化も起きておりました。
2022年4月より断熱等級5が新設され、2022年10月より断熱等級6・7が新設されました。とりわけ、断熱等級6・7は、これまでの断熱等級4と比べてはるかに高いレベルの断熱性能を求められるようになります。
断熱性能については、とりわけ上図のZEH基準(断熱等級5)レベルではじめて断熱性能を体感できるというレベルですので、これから解説する3つの年代を問わず、断熱性能を大幅に向上させる必要があると言えることを念頭においていただければと思います。
通称ハイイチゼロゼロ住宅と言われている1981年の大改正以降から2000年までの建物での耐震改修でのポイントをみていきましょう。
今までの風潮として、「新耐震基準」は安心とされてきました。
なぜならば「新耐震基準」では、中規模地震ではほとんど損傷を生じないことを目標とし、 大規模地震に対しては、建物に損傷は残るものの、倒壊や崩壊はせずに建物内の人命を守れ るようにすることを目標として改正されたからです。
この改正後に建てられた「新耐震基準」の建物は、壁量が大幅に増えたことから一定の効果 はあり、事実、阪神淡路大震災でも一定の効果をみせました。 (被害の多くが旧耐震基準のものが多く新耐震基準の被害は少なかった)
この大改正の最大の特徴は必要壁量が大幅に強化されたことです。
鉄筋コンクリート基礎での施工が始まったのもこのころからです。
その為、国は今現在も先に解説した旧耐震基準の住宅の耐震化に注力していますが、 ハチイチゼロゼロ住宅への耐震化は思うように進んでいないのが実情です。熊本地震で新耐震住宅での不安が露呈されていながらもこちらの新耐震住宅までの耐震化は手つかずとなっているのが現実です。
そのため注意が必要な年代ともいえるのです。
お施主様の耐震への関心も旧耐震の建物に住まわれている方は、現状の建物の性能を不安 視するケースが多いのですが、新耐震住宅に住まわれている方は安心していることが多いのを現場で感じます。
この年代の建物の弱点を知るためには、この後に改正された2000年基準において、何が大きく変わったのかを見ていく必要があります。
2000年の改正での木造住宅のポイントは3つです。
地耐力に応じた基礎の構造形式の規定、 壁配置のバランス 使用する金物を具体的に指定、 つまり、壁の配置バランスと金物の指定が2000年にはじめて明確化されたのです。
そのため、2000年以前のハチイチゼロゼロ住宅は、接合部がくぎ打ち程度の状態であることがかなり多いのです。金物を使用している住宅も見られますが、この当時は国が定める明確な規定が ないわけなので、施工法もばらつきがあります。ホールダウン金物の規定もこの当時はあり ませんので、柱が抜けてしまった被害が多数でています。
この年代の方に、建物をよく見て欲しいのが、南側にLDKと大開口の窓を設け、北側にトイレなどを配置している間取りになっていませんか?
壁の配置もバランスを考慮されていなかった時代の特徴となります。
このような建物は北側に耐力壁が集中しているため、耐震上はバランスの悪い(剛心が偏った)建物が多いのです。
そのため、耐震性能においては既存不適格と言えます。
事実、熊本地震では、この建物の多くが倒壊したのです。 (識者の100棟の調査で60%~70%が倒壊、大破しています)
★ポイント
8100住宅の性能向上リノベーションのポイントは、耐震面の弱点となる、ホールダウン金物の代わりとなる基礎と柱の緊結、間取り方が耐震上アンバランスな建物が多い事から耐力壁の配置を考慮し、偏心率を下げる補強計画、金物による耐震補強が必要でしょう。 既存の耐震評点をみると0.7程度の建物が多いです。(1.0が現行基準) 補強計画を立てる際は、評点1.5以上を目指しましょう。
断熱性能を向上させるポイントは、窓の数の調整でになりますが、断熱改修はご予算との折り合いが必要です。
この時代の建物は、窓の数が多く窓の性能も低いため、夏暑く冬寒い建物になっています。
理想は最上階の天井裏や1階の床下への断熱材充填に加え、外に面する内壁の4面はすべて剥離し、断熱材の充填をした上で窓の数を調整し高性能サッシへ入れ替える。が理想です。
しかし、ここまでやってしまうと内部はほとんどスケルトン状態にしなければなりません。
この時代の建物は、窓が大きく、数も多いため、高額な断熱サッシをすべてに導入すると相当な費用がかかること、さらに高性能サッシを入れたとしましても熱還流率が断熱材よりも数値が劣ります(壁にした方が暖かい)ので、よくプランを練り不要な窓は断熱壁、耐力壁としていくのが費用を抑え性能を上げるポイントとなります。サッシを入れ替えると外壁工事も必要になることから、予算をセーブするために、既存の窓の内側にインナーサッシを設置し2重窓にする方法も有効です。
次に「2000年基準」以降の建物の耐震改修について解説します。2000年以降改正はありませんので、2000年以降の建物は現行基準になります。
現行の耐震基準をクリアしているため、誰もが「さすがに安心でしょう。」と言いたいところではありますが、熊本地震では、識者 の調査において、益城町の宮園、辻の城、惣領の各地区で205棟の調査結果では、1割 が2000年基準住宅であり、その30%~40%が倒壊・大破していると報告書をあげていま す。
では2000年住宅(現行基準の住宅)にはどこに弱点があるのでしょうか?
2000年基準の住宅で熊本地震の被害にあっている建物をみていると、設計の配慮不足や施工不備による事例が多くみられました。
設計の配慮不足というのは、ニュースなどでも取り上げられていましたが、「直下率」の問題です。
いわゆる「2階の耐力壁と1階の耐力壁が同じ位置にないケース」などです。
「1階と2階の窓の位置が揃っていない建物」など、1階と2階の 柱の位置が揃っていない建物は直下率を考慮していない建物となります。
これらは設計の配慮不足と言わざるをえない問題といってよく、基準はクリアしていても配置計画 が間違っているケースとなります。
施工のミスも含めて、耐震を熟知している会社へ依頼することが大切なことがわかります。
もちろん業者も耐震についての知識を深める必要があるということです。
施工では筋交いの入れ方も問題視されました。
現行規定ではルールが確立されてこそいないですが、被害にあっている多くが筋交いの断面寸法が小さいものが多かった
ことがわかっています。このような配慮ができる施工会社への相談が大切ということになります。
このような現状を踏まえて、2000年以降に建てられた建物の耐震改修をする際のポイントは何になるか考えていきましょう。
まず、耐震性能については、現実問題として、お施主様ご自身において大地震が起きた際に、どの程度の被害を許容できるのか?
ここが大事なポイントとなります。
熊本地震では「建築基準法(最低基準)と被害のギャップ」だけではなく、
「建てる(または補強する)耐震性能と施主の要望レベル(施主が許容できる被害レベル)に乖離」があることが、
今回の地震で露呈されたからです。
基準をクリアしながらも倒壊した建物が多数ある中で、ほぼ無傷であった建物は、現行の2倍の壁量が入っていました。
これは現行の1.5倍の耐震最高基準である耐震等級3をはるかに超える水準です。
お施主様 は建築基準法を守っているのだから全壊することはないだろうと考えている方が大半だとおもいます。
それが、耐震等級3で設計、施工をした場合、半壊で満足できるでしょうか? ということです。
ここに大きな温度差があります。
識者のシミレーションの結果、今回の連続して起きた熊本地震で現行基準では倒壊、1.25倍 の耐震等級2で全壊、1.5倍の耐震等級3で半壊、もしくは軽微な被害になると結論づけて おります。
つまり、現行基準の1.25倍以上、1.5倍程度の計画が必須なるということがわかります。
この辺りをリノベーション前に検討し、どの水準まで向上させるのかを検討しましょう。
★ポイント
2000年基準の性能向上リノベーションのポイントは、耐震面の弱点となる、直下率を考慮して耐力計算、構造補強計画を策定し、最低でも上部構造評点1.5以上の計画で施工をすることになります。
2000年基準の建物も先の8100住宅同様、断熱性能は低いため、断熱性能を向上させるポイントは、窓の数の調整でになりますが、断熱改修はご予算との折り合いが必要です。
この時代の建物は、窓の数が多く窓の性能も低いため、夏暑く冬寒い建物になっています。
理想は最上階の天井裏や1階の床下への断熱材充填に加え、外に面する内壁の4面はすべて剥離し、断熱材の充填をした上で窓の数を調整し高性能サッシへ入れ替える。が理想です。
しかし、ここまでやってしまうと内部はほとんどスケルトン状態にしなければなりません。
この時代の建物は、窓が大きく、数も多いため、高額な断熱サッシをすべてに導入すると相当な費用がかかること、さらに高性能サッシを入れたとしましても熱還流率が断熱材よりも数値が劣ります(壁にした方が暖かい)ので、よくプランを練り不要な窓は断熱壁、耐力壁としていくのが費用を抑え性能を上げるポイントとなります。サッシを入れ替えると外壁工事も必要になることから、予算をセーブするために、今あるサッシの内側に樹脂製のサッシを部屋側に設置し2重窓を設置する方法もございます。
数を減らす=断熱壁を増やす・耐力壁を増やす事になりますので、窓数が多いこの時代の建物のサッシすべてを、高額な断熱サッシをすべてに導入すると相当な費用がかかること、さらに高性能サッシを入れたとしましても熱還流率が断熱材よりも数値が劣りますので、よくプランを練り不要な窓は断熱壁、耐力壁としていくのが費用を抑え性能を上げるポイントとなります。
●室内の壁・床・天井すべてをスケルトン状態まで解体するから間取りは自由
以上のポイントから、新耐震基準の建物で、間取り変更を含むリノベーションをする場合に有効なリノベーションは内部スケルトンリフォームとなります。
内部スケルトンフルリフォーム後は、室内はもちろん新築同様になり、性能向上次第では、新築の最高水準までの耐震性能を目指すことも可能です。外装も塗装や左官をすることで見た目は一新されます。
しかし、そうなると1点問題が出てきます。
そうです。窓(マド)サッシだけが古いままに。。
窓(マド)サッシはすべて変えたい!
あるいは断熱性能を上げたいので窓(マド)サッシは交換したい!
このようなお客様が選択するのが、ベースは一戸建ての内部はスケルトンリフォームで施工し、すべての窓(マド)サッシの交換をする。という方法です。
ここでは、『増改築com®』運営会社ハイウィル株式会社で内部スケルトンフルリフォームに窓サッシの交換を行った東京都世田谷区H様の実際の事例を元にポイントを詳細に説明します。
●【ご相談の経緯】大手リフォーム会社で相談しましたが予算オーバーでした。
H様は名古屋市にお住まいのお客様です。今回、東京都世田谷区に築35年の中古住宅を購入されたお客様で、他社(大手リフォーム会社)でご相談をされておられたようですが、費用面と提案がご要望にあわず『増改築.com®』へ相談がきました。
世田谷区H様 中古物件ご購入リフォーム前既存建物
こちらのお客様は当初フルリフォームはフルリフォームでもスケルトンリフォームではなく、改装ベースの一戸建てリフォーム予定で弊社に相談がきました。
お話を聞いていると、他社で定額のまるごとリフォームパックのような商品で相談したところ、大幅な間取り変更をしたいという要望を伝えると費用が一気に上がり2500万を超えてしまったとのことでした。しかもリフォーム範囲は全部屋ではない上にサッシの交換も入っていないとのことでした。
詳しくお話をお聞きしておりますと外壁も落として躯体残しにしたいというお話でした。その為、躯体のみを残し、外部までを解体するスケルトンフルリフォーム費用の見積もりを提出したところ、これだと予算オーバーというお話をいただきました。
その理由は、外部まで手壊しで解体する費用と、外壁の前面に下地を張る工事などで費用が嵩んでいるからだとお話をしました。
何度か名古屋より足をお運び頂き、このような理由を説明させていただき、ご要望を整理していくと、古い窓(マド)サッシをすべて撤去し、新たな窓(マド)サッシを入れたいというご要望が優先順位として高いことがわかりました。
しかし、すべての外壁を解体し、外壁を新規で作り直すほどの予算もありません。しかし、間取りは大幅に変わるリフォームです。
そこで、間取り変更はしつつも現在の窓(マド)サッシの位置が現状とあまり変わらないようにプランを工夫し提出させていただきました。
既存の位置で入れ替えるイメージです。このようなプランであれば、解体面積を極力少なくすることができるからです。一戸建て内部スケルトンリフォームで内部はスケルトンにし、外部に関わるのは、窓(マド)サッシの入れ替えのみを行うというプランです。解体費用をなるべくかけないポイントになります。
●室内の壁・床・天井すべてをスケルトン状態まで解体するから間取りは自由
一戸建てスケルトンフルリフォームでは、この断熱窓(マド)サッシ(準防火地域では防火窓)交換をするかしないかで費用がかなり変わってきます。その根拠を解説したいと思います。
窓(マド)サッシの単体の費用だけをみると、そんなに費用は高くならないのでは?と考えているお客様も非常に多いので参考にしていただければと思います。窓(マド)サッシ交換をする際は、断熱窓(マド)サッシ単体の費用だけではなく、
①既存の窓(マド)サッシを解体
その後
②あらたな規格寸法の窓(マド)サッシが納まるように大工工事でまぐさや窓台等の枠を作り直す
③新規の窓(マド)サッシを設置
解体をした際に必ず外壁面への影響がでるため、
その部位を④モルタルで補修
してから、最後に
⑤仕上げをする工程が必要になります。
既存の窓(マド)サッシにカッターを入れ、撤去した状態が下の写真のようになります。既存の窓(マド)サッシは雨戸付窓(マド)サッシのため戸袋まで解体します。この時代の建物は雨戸が当たり前にありますが、スケルトンフルリフォーム後は雨戸がありませんので、その部分は外壁になりますので外壁の下地の準備もしなければなりません。
H様の現場は1棟すべての窓(マド)サッシを入れ替える工事のためすべてのサッシをこのように、カッターを入れ撤去します。この切り抜いた状態に、新たに設置される窓(マド)サッシの寸法に沿って、大工があらたな枠を作る工事が必要になります。枠を作り新たなサッシを設置すると、下のような写真になります。外からみるとこのようになりますこのように設置されます。
既存窓の箇所を大きめにカッターを入れ解体をします。
既存、つまり窓(マド)サッシがもともとあったところに、新たな窓を新設する場合はこのような処理になりますが、一戸建てスケルトンフルリフォームになると窓(マド)がないところに窓(マド)を設置したり、窓(マド)を塞いだり、窓(マド)の形状を変える場合もあります。下の写真は窓(マド)の形状を通常の腰高の引違窓から、縦長の縦滑り出し窓に変更した場合の写真です。外壁面が増えますので外壁になる部分の下地の準備が必要です。このようにたくさんの工程を踏まえ、窓(マド)サッシの取り換えが完了することになります。
一戸建てスケルトンフルリフォームの費用を検討する際、断熱窓(マド)サッシを取り換えたい。
昔の木戸とよばれた木製の窓というお住まいは、稀に見るくらいですが、築年数の古いお住まいはアルミサッシであっても断熱サッシの住まいであるお住まいは少ないです。
どうしても断熱性能の高いサッシを入れたい、また、デザインがどうしても気に入らないので窓(マド)サッシは取り換えたい!
というお客様はH様だけではなく非常にたくさんおられます。
断熱は窓(マド)サッシの性能を上げることで劇的に上がります。内窓をつけて2重サッシにして、断熱性もアップさせ、室内側からの内観を重視しコストダウンする方法もありますが、やはり、断熱性能の高い窓(マド)サッシへの取り換えをされたいお客様が大半であることはご相談を受けていて毎回感じております。
家の顔となる外観ですから、意匠の面からもやはり窓(マド)サッシをきれいにされたいお客様が大半です。H様の現場は完成後このようになりました。家4面のうちもっとも目立つ玄関面の一面を塗料ではなく、左官仕上げで施工しました。表情がでて重厚感が増しますね。
内観もやはり新しいサッシにすると新築同様になります。こちらの内部スケルトンフルリフォーム+窓(マド)サッシ交換でございますが、トータルコストとして、費用は2000万円(税別)の費用で納めることができました。増改築.com運営本部のハイウィル株式会社ではこのような性能向上を前提とした戸建てスケルトンフルリフォーム工事が常に順番待ちで6か月待っていただいたお客様もいらっしゃる、ご相談がもっとも殺到するリフォームになりますが、このように、戸建てスケルトンリフォームの費用価格を考える際、お客様が想像していた以上に費用がかかるものもございます。そのポイントとなるのが窓(マド)サッシの交換になります。中古住宅の戸建を購入される場合は、購入前に、その物件に対して、ご自分のされたい、したい生活を考えた際に、どれくらいの費用がかかるかを検討してみることが結果として満足のいくお住まいすることができるといえますし、すでに所有している一戸建て住宅であっても同じことが言えます。
●新耐震基準(昭和56年)以降に建てられた建物のポイント!外壁を活かす!
内部はすべて躯体の状態まで解体し、間取り変更後に耐震補強と断熱改修ができるのが内部スケルトンリフォームとなります。新耐震基準の建物の多くは鉄筋コンクリート基礎となっているため、基礎補強までは不要なケースが多いです。では費用を抑えるポイントを検討しましょう。
内部の間取り変更しつつもやはりサッシは変更したい。
既存のサッシがカッターで解体されました。従来の雨戸部分まで解体されます。
●外壁解体をいかに抑えて窓を入れ替えるかが費用を抑えるポイントとなる
内部を躯体状態まで解体するフルリフォームになりますので、間取り変更は自由です。間取り変更の結果、窓の位置を変更したいとしましょう。このとき、どのような工事が必要になるか、いてみましょう。
①既存の窓をカッターを入れて解体します。
②新たに設置したい窓の位置の外壁を解体して、窓サッシを新設。
※この時、もともとあった既存の窓は解体してしまっているため、外壁は開口された状態になっています。
③旧来の窓位置へ新たな壁下地を作り、補修。
④塗装
つまり、窓を一か所移動するためには、新たに設置する断熱サッシの費用と設置に費用がかかるだけではなく、新たに設置する箇所の壁解体に加え、既存の解体された外壁の補修費用までが、セットになってくるということになります。
フルリフォーム後の間取りが大幅な窓移動が必要な場合は、外壁をすべて剥がしてしまった方が良い場合もあります。間取り変更後のサッシの位置を極力変えない(解体を少なくする)プランニングの工夫がポイントとなってきます。
新たな断熱サッシに入れ替え外部は補修の上左官仕上げ
雨戸解体箇所には下地を新たに作り左官工事で補修をします。この際、既存の外壁が塗装壁の場合、仕上りに段差ができてしまうことがあります。補修した跡が見えないように、外壁塗装は左官仕上げで施工しました。
内部は耐震補強、断熱改修の上、新たな間取りで新築同様となります。
内部解体+窓サッシ交換フルリフォームでの費用を抑えるポイントは外部の解体面積を少なくするフルリフォームプランということです。
高断熱サッシは高価です。不要と思われるサッシは採光等も考慮し減らす事もポイントとなります。
出典:日経ホームビルダー
増改築.com®運営のハイウィル株式会社は創業大正八年、業界経験100年を超える弊社では、旧耐震基準で建てられた建 物の耐震改修を数多く手がけて参りました。また難易度の高い木造改修を主として活動し て参りました。
今ご覧いただいている「増改築.com®」は、日本初の木造スケルトンリフォー ムに特化した専門のサイトとなり、ここでの目的は通常公開されない木造の構造補強、断熱改修の中身を公開し続けることです。
性能向上リノベーションとは、通常のリフォームとは、全く異なります。
最低限の基準で建てられた新築の性能を大きく超える耐震性能と断熱性能となりますので費用も通常のリフォームとは違い費用も掛かります。
耐震性能については、法改正に伴い建物の弱点を補強し性能を向上させること。断熱性能については、現行の努力水準であっても、高断熱であるとは言えない現実を理解し、どの年代であっても性能値を向上させることを主眼に置くケースでは、本格的な断熱改修になるということになります。
優先順位として、年代が古い建物は耐震改修の優先順位が高く、年代が新しくなるにつれ、耐震改修の費用ウェイトは下がり、断熱性能に費用ウェイトを置くのがよろしいと考えます。
いずれにしても、これから性能向上リフォームをされる方は、耐震性能を数値化できる会社、断熱性能の性能を数値化できる会社、かつ耐震や断熱における多数の施工実績がある会社へのご相談をお勧めいたします。
更新日:2023年3月12日
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。耐震に関する正しい知識を知り大切な資産である建物を守りましょう。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
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あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
⇒ https://www.zoukaichiku.com/application
※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
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