戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 施工事例 > 都道府県で探す > 兵庫県 > 西宮市 > 施工事例 B様邸 築35年の建物を内部スケルトンリフォーム・外壁塗装工事
阪神タイガースで有名な甲子園球場よりほど近い甲子園にお住まいのB様。
元々建築関係にお勤めでしたので、お知り合いの工務店にお願いするつもりでしたが、ご事情があり,別でお探しの際に増改築.comをご覧いただき、お問い合わせを頂きました。
建物概要 | |
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名前 | B様 |
場所 | 兵庫県西宮市甲子園 |
築年数 | 築35年 |
構造種別 | 木造一戸建て |
家族構成 | 大人3人 |
対象面積 | 28.67坪 |
リフォーム部位 | 基礎補強/間取り変更/玄関ドア/サッシ取替/外壁塗装工事/グラスウール充填/屋根葺き替え/給湯器交換/水回り一式 |
工期 | 4ヶ月 |
価格 | 1750万 |
今回のリフォームで、B様からのご要望は以下の3点です。
もともと大工の棟梁だったB様は、ご自身も携わって建てたこのお家に自信を持たれていました。
ですので、この機会に経年劣化による傷み具合の確認を楽しみにされておられました。
B様のご希望は、息子様がご自宅を継いだ後も将来的にも安心して暮らしていける建物に補修・補強をして欲しい。自身の目が黒いうちにその工事を見届けたいという希望を強くお持ちでした。
そこで今回は表層リフォームを一歩踏み込んでのスケルトンリフォーム工事となりました。
間取りに関してもかなり具体的に考えられておりましたので、図面を作成し詳細打ち合わせにスムーズに進むことができました。
B様邸は、基本和室が多かったのでリフォーム後は洋室をメインでお部屋を造りたいとご要望を頂いておりました。
1階に大きめのLDKを持ってきて、浴室は今まで小さなバランス窯だったので浴槽を大きく取りたいと頂いていたので1620サイズと
1坪より少し大きな浴室にワイド浴槽でプランをさせて頂きました。
まったく和室が無くなるのは寂しいので、家族が集まるLDKの1角に4.5畳位の和室を設置させて頂きました。
2階は大きめの収納WICを2箇所プランさせて頂きました。
定期的に外壁塗装をしたり、クロスの張替え工事をしたりと、メンテナンスはされておられたのですが、それ以上の工事(躯体チェックなど)はなく、元大工のB様ですら躯体の状態を見てはいないとのことでした。なかなか構造躯体を検査する機会というのはないものです。
●外部からの調査では、クラック等も見受けられませんでしたし、内部でも、雨水侵入などの問題はないと現地調査では判断しました。ここまではB様も既に確認済みでした。
●間取りに関しては、スケルトンリフォーム前の間取りでは昔の間取りで二間がふすまで仕切られているそんな間取りでした。
間取り変更後はいかに廊下面積を増やさずにプライバシーを守った居住スペースを作るのかという課題はありましたが、大工の棟梁もされていたB様だけに、図面を書き起こして、修正を入れて頂くといった具合にスムーズに打ち合わせは進みました。
関西を代表する住宅地神戸では御影、芦屋市では六麓荘町、西宮では西宮七園があります。
西宮七園とは昭和園(北昭和町・南昭和町)甲風園、甲東園、甲陽園、苦楽園、香露園、そして今回ご依頼いただいたB様邸のある甲子園の七つの「園」のつく高級住宅地の総称で、いずれも大正から昭和初期にかけて、交通・環境とも恵まれた場所に開発された町になります。
一部のエリアには最低敷地面積等が規定された市指定建築協定が存在し、豪邸が軒を連ねるエリアとなっております。
近年よく目にする関西住みたいまちランキングでは西宮北口駅周辺が人気になっておりますが、こうした昔からある西宮七園も変わらず人気の高いエリアです。
間取りの変更プラン
既存は昔ながらの間取りでしたので、スケルトンリフォームでのスタンダードなプランへと変更しました。
1階はキッチンとリビング・ダイニングが分かれている間取りでしたので、LDKを一つにまとめ、大きな空間にしました。
逆に2階は昔ながらの襖で仕切られている形なので、各部屋を分離させました。
建築関係の資料、本などが多いので、書庫を作りたい。脱衣室、お風呂のサイズアップをご希望。趣味の釣り道具や仕事道具を入れる土間内の収納庫を併設させたい。奥様からのご要望はウォークインクローゼットとキッチンを独立させて欲しいとのご要望でした。
また、カラーは一階は明るい色でまとめ、2階はシックな色で落ち着いた空間を演出するなど、B様のセンスが光るお家となりました。
B様の内部スケルトンリフォーム・外壁塗装工事はこうしてはじまりました。
●断捨離として使っていない家具等も産業廃棄物として処分していきます。どのご家庭もそうですが、想定した量の倍は覚悟が必要です。
作業スペースができると、天井、壁、床をすべて撤去していきます。手壊しによる解体になりますので、ここまでの工程で2日ほどかかりました。
これにより既存の構造躯体への影響を最小限にでき、この際に、補強を入れながら解体を行っていきますので、熟練の大工の腕が必要になってきます。
余談ですが、弊社の大工と施主のB様は、ほんとうに仲良くなりまして、平気で1時間おしゃべりを繰り広げておりました。そして、現場にはかなりの頻度でB様も登場されることになります。
既存の基礎は布基礎です、今回はB様の意向で補強工事をさせて頂くこともほとんどなくそのまま再利用の方針で進めさせて頂きました。計測の結果、35年前のレベルからずれがほとんど生じてないことを確認。
劣化が見られたお風呂、玄関回りや水の侵入が見られた箇所の土台は新しい土台へと入れ替えました。
B様邸は主要構造躯体も損傷か少なくほとんどの柱が再利用可能でした。
但し補強は必要になります。耐震の補強として充腹梁、耐震金具、制震ダンパーなどの提案をさせて頂きました。
制震ダンパーは診断結果に基づき、設置位置が決定されます。既存の構造計算書とともにダンパー設置後の構造耐力がわかります。
2階床に構造用合板を利用するなどB様からの補強のポイントがご提案されましたが、耐震等級3を採用されるか方が多い昨今設計サイドからの意見も入れさせて頂き補強させて頂きました。
今回は屋根を構造用合板で増し打ちし、ルーフィング施工後、カラーベストで仕上げました。
今回はB様も使い慣れているというグラスウールを採用させていただきました。採用隙間が空かないように充填していきます。
●写真はありませんが、サッシもLow-Eペアガラスに変更しました。
Low-Eガラス
Low-Eガラス(Low Emissivity = 低放射)とは板ガラスの表面に酸化スズや銀などの特殊金属膜をコーディングしたもので、このLow-E膜が遠赤外線の反射率を高めています。
室内に入り込む日射熱を50%以上カット紫外線を76%カットします。
Low-Eガラスを複層ガラスに使用することで、中空層の放射による熱伝達を低減し、高断熱性能が実現されました。
簡単に言えば、外からの熱を強力にカットし、室内の涼しさや温かさは外に逃がしにくい構造になっております。
外壁塗装はまずは高圧洗浄などで汚れ、異物、カビなどを落とします。この作業を疎かにすると、仕上がりにも影響してきますので、丁寧な仕事が求められる重要な作業になります。
続いて、ひび割れや、シーリング切れを補修していきます。この作業をしないと、構造体を外壁が十分に守り切れません。
そして塗装工事に入っていきます。塗装作業も、下塗り、中塗り、上塗りと3回塗ります。
最後に木部や鉄部、破風塗装をして完了です。
ほぼ毎日現場に来られていたB様この頃には石膏ボートの運びまで手伝って頂きました。若い頃は5・6枚一度に運んでいたらしいのですが、今は3枚でやっとみたいです。70近いご年齢を考えるとすごいですよね。
外部も仕上がりつつある中、工事も仕上げの段階に入っていきます。大工さん、内装職人、電気屋さんなど、詰めの作業を行っていきます。
どんどん出来上がりが見えていきます。
約4か月の工事を経て、いよいよ竣工です。
築35年の建物は、外壁塗装も施して見違えるようになりました。
B様邸の様子をご紹介します。
== 外観==
== 水まわり ==
Before
== その他のお部屋・階段 ==
B様は、元々大工さんで数年前まで棟梁を勤めていた木造建築のスペシャリストでした。
10代の頃に関西に来られてから50年間ずっと木造の建築に携わってこられたとのことです。その為、お知り合いの大工さんにお願いすることも考えたそうです。
ただ、知っている間だけに気を使ってしまうこと、「自分の知識以上の今までしてこなかった新しい工事が見てみたい」という飽くなきプロとしての探求心が勝ったこと、遠慮せずに意見を言って貰いたいとの思いで、今回弊社に依頼頂きました。
最初はすべて任せるという話からスタートして実際にはB様もキャリア50年のプロだけあり、譲っていただけない点もございましたが、私どもも勉強させていただくことはたくさんありました。
工事中も頻繁に差し入れをお持ちいただき、お心遣い大変ありがとうございました。
B様、奥様、この度はご依頼いただきましてありがとうございました。
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首都圏のリノベーションにつきましては、2024年度工事枠は4月解体着工のお施主様まで埋まっております。
・直近は2024年5月GW明けの解体着工スタートに1枠が空きありとなります。※2024年2月6日時点
※ご契約順に施工班の予定を組ませて頂いております。スケルトンリフォームには6ヶ月程度の期間が必要になります。余裕をもったスケジュールでご相談をお願い申し上げます。
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