戸建てフルリフォームなら「増改築.com®」TOP>施工事例>都道府県で探す>東京都>豊島区>M様 再建築不可物件を耐震等級3(評点1.5)へのリノベーション
●M様は豊島区池袋駅より徒歩10分圏内という好立地での再建築不可物件を購入され、数社のリノベーション会社へご相談されておりましたが、M様のご要望に沿う提案がなかなかなく、再建築不可の戸建てリノベーション実績が豊富なハイウィルへご相談されたのが最初の出会いでした。
超都心の好立地の再建築不可を弊社でも幾度となくリノベーションさせて頂いて参りましたが、今回の物件は好立地かつ建物の面積も超都心としては大きく購入費用もそれ相応の価格となっておりましたため、新築同様の戸建てリノベーションとしながらも、予算を極力抑えたいご要望でした。
建物概要 | |
---|---|
名前 | M様 |
場所 | 東京都豊島区 |
築年数 | 築40年 |
構造種別 | 木造戸建 |
家族構成 | 大人5人 |
対象面積 | 28.3坪 |
リフォーム部位 | 1階改装/2階内部スケルトンリフォーム/添え基礎/間取り変更/断熱サッシ/耐震等級3/ |
工期 | 5ヶ月 |
価格 | 1900万 |
今回の戸建てリノベーションで、M様からのご要望は以下の5点です。
デザインをニューヨークのカフェのようなイメージ
M様はご自身でリフォーム後のイメージが明確であった為、再建築不可物件購入後、さまざまなリフォーム会社(業者)を現地に呼んでご要望をお伝えし業者からの提案を受けておりました。大手ハウスメーカー系のリフォーム会社や地元工務店、リフォーム専業の会社などなど4社に「2階をオープンにして耐震性能を新築の最高水準レベルまで性能向上させたい」というものでした。
どの会社もオープンにすると耐力壁が少なくなり耐震性能が落ちるという提案だったそうです。確かに耐力壁が少なくなるということは壁倍率が取れない為、耐震性能は下がってしまいます。抜く柱が増えるため梁の補強法の難易度が上がります。M様のご要望を叶える為には、一般的な耐震補強では難しい事がわかりました。最後に「増改築.com」へご相談頂いたM様へは、壁倍率6.3倍を実現できる特許工法のご紹介と構造計算(許容応力度計算)をさせていただき、ご要望の空間を作るためにはどのような補強計画が必要なのかをじっくり説明させていただき当方へのご依頼となりました。
M様邸は、再建築不可の中古戸建(一軒家)物件をご購入後弊社へリノベーションのご相談を頂きました。
現場調査をさせて頂いた時点で、何社かのリノベーション、リフォーム会社様とお話をされていただのでM様のリノベーション後のイメージはとても明確でした。1階の間取りは基本既存のままで、トイレ・洗面所の場所を移設をしました。その他は、壁・天井の壁紙のお取替え、1部屋床暖房の設置。2階は既存、リビングダイニングと和室・洋室があったのですがワンフロアにし全て開放的にするとご要望を頂きました。
耐震補強の構造計算をしているので、大きくワンフロアを取る事を可能にしております。
既存も小屋収納があったのですが、ここも2階のワンフロアから見られる様開放的に納めさせて頂いております。
今回、2階は小屋裏収納がない方の天井は構造をあらわしにして納めさせて頂いております。あらわし様に組まれておらず、化粧がしてある構造ではないので塗装で仕上げさせて頂きました。
M様の豊島区南池袋の再建築不可物件は、建築基準法上の道路に敷地が接道しておらず、再建築不可となっておりました。戸建てリノベーションをする際には搬入経路が厳しい現場になると予測ができます。
M様の建物は建築基準法上の道路に敷地が接道していないため、再建築不可となっている状態でした。通路には1.8m以上接道していますが、建築基準法上の道路へは通路を通らないと道路に出れない敷地であることがわかります。
●M様の前の持ち主の方が何度か工事をしている作りになっており玄関が二つありました。1つの玄関は増築されておりブロック基礎となっている状態で耐震上良くない構造となっていました。今回のリノベーションでは、2階をスケルトン状態にして、1階は間取り変更は1部として居室部分は改装にとどめ費用を圧縮しました。
間取り変更プラン
▲既存平面図
▲フルリフォーム後平面図
※ここに説明
耐震等級3実現への戸建てリノベーションプラン
●M様邸のリノベーションプランは、1階スペースは改装、2階スペースは中央にロフト階段で大空間LDKを仕切る間取りとなっていました。その為、内壁を解体しない1階部分は外部からの耐震補強、内壁をすべて解体する2階スペースは内壁からの耐震補強を計画しました。
木工事での2階梁補強がポイントになることと1階部の増築部分のブロック基礎への添え基礎補強が必須となる補強計画です。
M様の耐震等級3への戸建て戸建リノベーション工事はこうしてはじまりました。
●豊島区のM様邸の2世帯住宅リノベーションでは、1階部は改装、2階部は躯体残しのスケルトンとなっておりますので、解体のボリュームは2階のウェイトが高くなります。また2階はオープンなLDKとなり、中央に新たに新設されるロフト階段部の柱でリビングとダイニングを梁で補強する計画となります。柱の抜く箇所が多くなることから、解体時に一部の梁補強を加えながら丁寧に解体をしていきます。
豊島区南池袋のM様邸は、既存の建物の布基礎が、無筋基礎ではなく鉄筋コンクリート基礎でした。
しかしながら、比較的新しく増築をされた形跡があり、増築部の基礎がブロック基礎となっていました。
基礎補強の方法として、構造計算の結果、無筋基礎の増築部へは添え基礎補強をする方針で計画をさせていただきました。
●戸建てリノベーションをする際に、耐震補強工事はセットとなりますが、基礎をしっかりやらない会社がまだまだいます。
平成25年の耐震改修促進法改正により基礎補強の義務が実質的に目をつむる形となったことと、工事の難易度が高いこと、費用がかかることなどが理由としてあげられますが、耐震改修の世界では、建物の数値を評点という指標をもって安全性を確認しますが、この評点の数値が上部構造評点という形で示されております。
上部構造評点とは、土台から上の構造体のことを指しますが、基礎は別建てとなっているのです。基礎の作りにより、上部の構造計算で0.7といった係数をかけ上部で数字を取るという理屈になっています。もちろん基礎は補強しなくてよいとは書かれておりませんが、実際のところは上部に制震ダンパーを設置して、基礎で減点された数値を補うような計算をされていることが多いのです。
「増改築.com」では、無筋基礎へは「添え基礎(抱き基礎)を推奨しています。地盤面がしっかりしていることが確かめられた場合、ベタ基礎への補強をお勧めするケースもございます。
●豊島区M様邸戸建てリノベーションの木工事のポイントは梁の補強です。柱を抜く箇所が多く、中央に配置されたロフトへのオープン階段脇に配置された柱のみで大空間を支える設計となっているからです。梁の納め方、使用する金物まですべて指示をして構造計算通りに施工をしていきます。
●M様邸では、新築での最高基準相当の耐震性能まで上げたいとのご要望から、壁倍率6.3倍の特殊工法を採用させていただきました。
昨今たくさんの高壁倍率商品が出回っておりますが、高倍率になればなるほど地震の際には、引き抜き力が高倍率の耐力壁に集中します。つまり、高倍率になる耐力壁には基礎と土台を緊結するホールダウン金物が必須となりますが、壁倍率が高い商品はホールダウン金物での補強までは面倒を見てくれません。
このような工法はその現場に応じてセレクトしていきんす。
●M様邸は、1階は表層工事(親世帯)、2階は内部も躯体状態にする戸建てリノベーション(M様世帯)の2世帯住宅リノベーションとなりますので、補強計画は、1階と2階で変えました。
1階は内壁を解体する箇所が少ないことから、外部からの耐震補強を選択。2階につきましては、躯体残し状態となることから、外周面の内壁への補強計画を立案。
M様邸の基礎は、前の持ち主の方がやられた増築部以外は鉄筋コンクリート基礎であったため、増築部の無筋基礎(ブロック基礎)部分を添え基礎(抱き基礎)補強とし、鉄筋コンクリート基礎部はあと施工アンカーでのAFRP補強としました。
基礎補強→木構造の補強まで完了するとはじめて、造作工事へと移行していきます。
約5か月の工事を経て、いよいよ竣工です。
築40年中古住宅、かつ再建築不可の建物でありながら、耐震等級3相当(評点1.5以上)をクリアして2世帯住宅に生まれ変わったM様邸の様子をご紹介します。
== 2F LDK ==
リノベーション後は家具のイメージに合わせ塗装やダイノックシート等を使用し施工させていただきました。
== ロフト ==
== 1F・2F 水まわり ==
Before
== 1F 廊下・WIC ==
== 1F 洋室 ==
再建築不可リフォームの実際の詳細を施工事例とともにレポートしています。再建築不可リフォームには様々な制約があります。様々な条件下で様々な課題をクリアしていく必要があります。以下でケース別の現場詳細レポートを公開しています!
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2025年(令和7年)の4月1日建築基準法改正が決定、2025年(令和7年)4月以降に着手するフルリフォームに確認申請が義務化されることにより、現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
首都圏のリノベーションにつきましては、法改正前の着工工事枠は1月着工のお施主様まで埋まっております。
・直近は2025年2月上旬の着工スタートより空きありとなります。※2024年11月25日時点
※ご契約順に施工班の予定を組ませて頂いております。スケルトンリフォームには6ヶ月程度の期間が必要になります。余裕をもったスケジュールでご相談をお願い申し上げます。
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