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建物概要 | |
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名前 | M様 |
場所 | 東京都中野区 |
築年数 | 築50年 |
構造種別 | 木造戸建 |
家族構成 | 大人2人 子供1人 |
対象面積 | 16.85坪 |
リフォーム部位 | ベタ基礎/間取変更/断熱サッシ取替/外壁サイディング/屋上庭園 |
工期 | 4.5ヶ月 |
価格 | 1700万 |
・空家になっている戸建をフルスケルトンにして住みたい。
・屋上に小さくても良いので庭園が欲しい。
・2階の日当たりの良いスペースにLDKをワンフロアで持ってきたい。
・手造りのステンド硝子を玄関スペースへ設置したい。
・床下はべた基礎へ
・外壁は全て剥がしてサイディングへ
M様の祖父様所有の築古賃貸アパートをお孫様夫婦で改築し住みたいとお話がありました。狭小住宅となる建物のため、間取りの工夫が必要で、屋上を設置すること、2FにLDKを配置することが最優先のご要望でしたので、この点を検討しプランニングをさせていただきました。M様は新築されるか改築されるかで悩んでおられましたが、ご予算的に改築を選択されました。
昭和40年代築の築50年を超える建物になります。
空き家である期間が長く、建物は蔦に覆われている状態でしたので解体後の傷みも気になるところです。M様の今回の狭小住宅へのスケルトンリフォームですが、外壁まで解体する躯体残しの内外部スケルトンリフォームでの施工をさせていただきました。
屋内まで蔦が入り込んでいる状態でした。
一階にバストイレ洗面等の水周りと寝室を配置し、2階はLDKを配置しました。通り沿いの角地の立地であったため、道路側へ階段を配置し高窓としてプライバシーにも配慮致しました。
内部の解体を先に行い、外周部の蔦を剥がしの段階で足場を架けました。
道路沿い、角地ということで工事ロケーションとしては大変有難い現場です。
外壁解体前にシートを張っておきます。
外部のモルタル解体は、騒音も出ますし、解体する外壁のモルタルの破片が隣家に飛んでしまう事のないようにしっかりと養生をしてから行っていきます。
内部及び外部の解体が終わり、基礎工事の準備に入っていきます。台風の予報があったため、シートを一度外しています。
スケルトンにするメリットとして最も大きいのが、既存の構造体の状態をすべてチェックできるという点になります。手壊しによる外壁解体は大変費用がかかる工事となりますが、建物をスケルトンにした際に、痛んでいる構造体は手直しをしていくことになります。
多くの建物をスケルトンにする改築をしている中で、築40年を超える建物になりますと、メンテナンスをお施主様がどこまで行っていたかが大変重要になりますが、多くの建物で躯体の損傷を見受けることになります。M様邸においても例外ではありませんでした。賃貸としてお貸ししていたMさまの祖父様が長年空き家となっていたとのことでしたので痛みを多く発見しました。
通し柱と通し柱を支える土台がまるごと腐食していました。
建物がスケルトンになった状態で、現況の構造体の状態をM様を現場にお呼びして確認していただきました。補修が必要なところ、補強が必要なところなどです。今回は通し柱を入れ直す工事が必要となりました。
基礎を補強後はいよいよ大工工事となります。間取りが大幅に変更されるため軸組を再構築する必要があります。抜いた柱にはサポートをかけつつ新たな構造材を木組みしていきます。スケルトン状態をみてわかりますが、柱の数が圧倒的に少ないのがわかります。使える構造材を補強しつつ使用しながら新たな構造補強を加えていきます。
外部は構造用合板を全面張りし壁倍率を上げ、既存の構造材に張りつけ、サイディングの下地とします。築年数が経過した建物にこのような補強法ができるのも外部を剥がしているからといえます。
M様邸の狭小住宅リフォームにおいても二階の床組は剛床を採用しました。梁を縦横3尺の千鳥状に組んでいき、24ミリの構造用合板で固定することで風荷重・地震荷重といった水平荷重に対しての剛性と耐力を持たせ水平方向に変形することのない構造体とします。
剛床は、既存の構造躯体を一部バラシ、新たな梁をキザミ千鳥状の下地を組まねばなりません。そのため、剛床はリフォームでは棟梁のみが出来る工法となります。新築の場合はプレカットされてくるため、刻みの出来ない大工であっても組み立てることが可能です。
床下地、天井野縁を組んでいきます。
2階リビングとなる空間の下地が組み上がってきました。
3階部は屋上を設置するため、剛床工法で下地を組みつつも下地の構造用合板は2重に張っています。新旧の材木を比較すると一目瞭然ですが既存の構造材以上に新たな構造材で組まれているのがお分かりいただけると思います。新築とかわらない材木量になるのはこのような工事になるからになります。
1階天井より2階の剛床の仕掛けがわかります。梁には金物補強を加えていきます。
外壁までを解体する内外部のスケルトンリフォームだけの特権のような工事になりますが、M様邸狭小住宅リフォームは躯体残しのスケルトンリフォームとなったため、外部は構造用合板で全面を張っていきます。ここで壁倍率が倍に上がります。
構造用合板で既存躯体部との接合をします。全面張りです。
構造用合板全面張り後は、すぐさま防水透湿シートを全面に張り込んでいきます。
外壁の構造用合板張りが終わると、大工は造作工事に移行していきますので、造作部材が続々と搬入され、現場は佳境に入っていきます。
透湿防水シートを施工する際はかぶせが必須です。下から上へとかぶせをとりながら張り込んでいきます。これを逆に張り込んでしますと隙間から雨水が浸入してしまいますので防水は絵に描いた餅となりますので注意が必要です。。
防水透湿シートが下から張られていきます。
防水透湿シートを張り終え、サイディング張りへ移行します。
中野区M様邸狭小住宅リフォームでは、奥様が小さくても良いから屋上で菜園がしたいとのご要望がお打ち合わせの初期の段階よりありました。その為、木造で屋上施工が可能な専門の防水工法にて、屋上工事をしております。
屋上への材料搬入はハシゴで行いました。 木造のために生まれた柔構造の金属防水です。
等間隔で水路を作り排水口へ流し込む設計となっております。防水層設置後、仕上げとなるデッキ材を設置していきます。↑の右の写真は家庭菜園をするスペースになります。
外部も仕上がり、現場は佳境に入っていきます。大工、内装職人、電気職人など詰め作業へと移行していきます。
ここから現場の景色は一気に変わっていきます。解体〜セルロースファイバー充填までに大半の時間を要するのが木造改築工事の特長でもあります。
システムキッチンの設置直後
養生を剥がしました、ここからクリーニングに入ります。
M様ご夫婦のお母様が手作りされたステンドグラスを玄関に設置しました。
狭小住宅であることとロケーションから居室部を最大化するプランニングをしているため、道路面に階段を配置しております。採光を居室側へ取り込むため壁を開口しています。
作業も大詰め、最終チェックを夜間に行いました。
既存は賃貸4世帯の木造で使用しておりましたので、今回のリフォームで1世帯用に全て変えさせて頂きました。
玄関は通りに面した場所に設置させて頂きました。1階にトイレ・ユニットバス・洗面所・洋室を持ってきております。
1階寝室・トイレ・洗面所には可動棚を設置させて頂きました。
洗面化粧台はクリナップファンシオ 間口600です。洗濯機の上に可動棚+洗面化粧台上に固定棚を設置させて
頂きました。
1階の玄関の脇には、お施主様のお母様の手作りのステンド硝子を壁面に埋め込みました。玄関からの光が入ってとても綺麗です。
2階にワンフロアにLDKを持ってきております。こちらにも可動棚を設置させて頂きました。
キッチンは2m10cmのサイズのクリナップクリンレディです。
3階の屋上庭園に上がる階段になります。
3階の屋上庭園になります。庭園の前に小さな洋室を作りました。1間のクローゼットも設置してあります。
既存建物は長い間空家になっていた4世帯賃貸物件です。
蔦がお部屋の中まで入ってしまっていました。
新規外壁はサイディングです。エクセレージ・親水14「スレッドストーン」 QWマーチブラック
4世帯各居室、小さなキッチンと和式のトイレが付いている6畳間です。
当社にご相談が来たのは、大手リフォーム会社での見積もりが大幅に予算をオーバーしていたことでした。工事半年前より、何度もプランニングをさせていただき、ご要望の優先順位を決めて頂き、実現可能な範囲でご予算に収める提案をさせていただきました。M様はこだわりが強く、細かな建材の仕様までご契約の段階で決定をしていましたので工事側と致しましては大変スムーズでした。狭小住宅リフォームはいかに無駄なスペースを無くすか、そのプランにかかっていると思います。
理想の間取りをヒアリングさせていただき、構造的に無理なご要望もございました。それらを何度も話し合いをさせていただき工事をスタートすることができました。M様(奥様)のご実家は群馬で材木会社をされているため、一部の銘木と呼ばれる高級材木を群馬まで取りに行き、設置させていただいております。奥様のご両親には弊社にも一枚板の無垢テーブルを頂くなどこちらも大変お世話になってしまいました。
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戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
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どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)の4月1日建築基準法改正が決定、2025年(令和7年)4月以降に着手するフルリフォームに確認申請が義務化されることに伴い、2025年3月までの着工希望のお施主様の駆け込み相談で現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
現在、首都圏のリノベーションにつきましては、法改正前の着工工事枠は2月着工のお施主様まで埋まっております。
・直近は2025年3月中旬の着工スタートより空きありとなります。※2025年1月20日時点
※ご契約順に施工班の予定を組ませて頂いております。フルリフォームのご予定のお施主様はお急ぎくださいますようお願い申し上げます。
※ローンを利用予定のお施主様は、ローンの審査に平均1か月程度かかっておりますので事前に金融機関に審査依頼をされることをお勧めします。
※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
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