更新日:2021-06-26

 

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これさえ読めば大丈夫!持ち家のリスクを解消する賃貸併用住宅パーフェクトガイド

賃貸併用住宅の失敗しない間取りとは?

賃貸併用住宅の失敗しない間取りとは

「賃貸併用住宅を建築したいけどどんな間取りであれば経営が上手くいくのか」

 

実際に経営を考えている方の中には、自宅の間取りや、縦割り横割り、どのような割り方であれば入居者とのプライベート部分と共用部分を上手く分けられるのか考えつかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、賃貸併用住宅を建築する際に参考にできる間取りの事例や、やってはいけない失敗ポイントなどをまとめています。

これから賃貸併用住宅を建築する方から、間取りの検討段階に入っている方は、是非参考にしてみてください。

1.【快適に暮らすなら】賃貸併用住宅は設計を失敗しないことが肝!

賃貸併用住宅は設計を失敗しないことが肝

賃貸併用住宅は、「住みながら家賃収入を得られる」という住宅のことですが、どんな住宅を建築しても良いというわけではありません。面積を最大化するあまり快適に過ごせない間取りになってしまっては本末転倒です。他人とひとつ屋根の下に住むからこそ、決めなくてはならない共用部やプライベート部分は正確に区分けしなくてはいけません。プライバシーを守るために自宅と賃貸との入口導線をあえて分けたり、目隠しするなどの配慮が必要になってくるのです。トラブルを生み出さない家を建築するためには、設計の段階で想定できるあらゆるトラブルを回避できるように設計することを心がけましょう。

2.賃貸併用住宅の間取りは目的別で決める

賃貸併用住宅の間取りがわからない!というときは、「賃貸併用住宅をどう経営していきたいのか」という目的別に間取りを決めていくと難しく考える必要なく建築できますよ!

賃貸併用住宅を建てるメリットは、いくつかありますが、主要な目的をピックアップしてご紹介します。

【収益を重要視?初期投資を抑えたい?】それぞれの目的から考慮するなら

賃貸併用住宅を建築する際に、どんな目的で経営をしたいと考えますか?

  • 家に住みながら家賃収入を得られるのだから収益を重要視して始めたい

  • 今は収益のことだけど今後もしかしたら手放すかもしれないから初期費用は抑えめに

  • 今は賃貸併用住宅として活用し、将来的には両親と二世帯住宅で住みたい

  • 減税対策と資産として残したい

 

など、人によってあらゆる目的があることでしょう。

もしくは、今まだ目的がわからない場合は、賃貸併用住宅を経営をするシミュレーションを行いながら目的を明確にしていく必要があります。目的が分かることによって、オーナーとして必要となる設備や制度の検討などもできるため、目的は最初の相談の段階である程度でも絞りだせるようにしておきましょう。

 

収益性から間取りを考慮するなら『賃貸スペースの割合を多くする必要』がある

収益性から間取りを考慮するのであれば出来る限り「賃貸スペース」の割合を多くする必要があります。

例えば、3階建ての賃貸併用住宅であれば最上階の3階を居住スペースとして、他の1から2階は賃貸専用のスペースにするなどして、「賃貸である部分」を多くとっておくことにより、収益性を意識した賃貸併用住宅を建築することが可能になります。

この場合、住宅ローンの可否が問われますが一般的に住宅ローンは「居住スペースが50%であること」が求められるので、居住スペースは50%を下回ることのないように確認しておかなくてはなりません。

最上階や2階から3階までを居住スペースにすることで、賃貸スペースが割合的に多くなるので、得られる家賃収入が多くなるということが予想されます。居住スペースが万が一狭く感じる場合には、屋上テラスや、ルーフバルコニーなどを設置し、3階の一部を居住スペースに組み込んでみましょう。

賃貸空間が50%を超えてしまう規模の大きい賃貸併用住宅を建築する場合はアパートローンの利用となります。

 

初期投資で考慮するなら物件規模も抑えつつ手放す事態にも未然に防ぐ方法がある

一方でこちらは初期投資を抑える場合に参考になる間取りです。

初期投資を抑えたい場合には、物件規模を抑えつつ、居住スペースの割合を50%にすることにより住宅ローンも利用しながら賃貸併用住宅の経営が可能になります。

主に

  • 2階建ての住宅に2階のみを居住スペースとする

  • 縦型のメゾネット型で居住と賃貸スペースとを分ける

など、「居住スペースを狭くする」か「賃貸スペースを狭くとるか」という二手にわかれる特徴もあるでしょう。

次のポイントで詳しく解説するのですが、居住スペースを狭くすることにより、相続時の売買がしやすいかどうかが左右され、賃貸スペースを狭くとることにより収益性は低くはなるものの、初期費用が抑えられます。

 

下記は、賃貸併用住宅専門メーカーの株式会社GIFT社の「Wood Maison Series」の間取りとイメージをお借りしました。

Wood Maison Series間取り
Wood Maison Seriesイメージ

3.賃貸併用住宅の間取りを確定するポイントは主に3つ

賃貸併用住宅の間取りを確定していくポイントはたくさんあるのですが、中でも快適に過ごしていきたいなら主に次の3つが上げられます。

①建築条件を充分に踏まえた決定をする

地域によって「建築条件」という条件があることを知っていますか?

賃貸併用住宅を建築する場合は、その「建築条件」を地域によって踏まえて間取りを決定しなくてはいけないのです。

例えば工業専用地域には「住宅・共同住宅や寄宿舎」などを建築することが出来ませんが、工業地域には建築することが可能です。

建築条件を充分に踏まえた建築物でなければ、どれだけ初期投資を抑えたいと思っていても理想の住宅は建築することが出来ません。

 

他にも

  • 第一種低層住居専用地域:住環境を守ることが最優先されている地域のこと。建設許可があるところは、戸建てや住宅がメインで、駐車場も屋外駐車場が一般的。

  • 第二種低層住居専用地域:150㎡までの店舗建設が許可されているエリアで、少し利便性が高い地域を指す。

  • 第一種中高層住居専用地域:大学や専門学校などの教育施設や病院などの建設が認められたエリアのこと、4階以上の建設が可能。

  • 第二種中高層住居専用地域:第一種中高層住居専用地域と変わりなし。

  • 第一種住居地域:住居やマンションなどの住居の他に3,000㎡までの店舗や事務所も建設が可能なエリアのこと。

  • 第二種住居地域:住居エリアではあるが、あらゆる商業施設の範囲であり、いわば商店街のようなエリアのことを指す。

  • 準住居地域:道路の沿道で住宅とファミリーレストランなどの商業施設が安全に調和していることを目的したエリアのこと。

 

「住環境を守るため」に建築条件が定められているので、第一種低層住居専用地域では4階以上のマンションや戸建てが建築できないなどの条件は間取りを選定する前に確認するようにしておきましょう。

 

②入居したいという需要にどんな供給を返せるかを考慮して決定する

入居してほしい世帯に対して、どんな供給を提供できるでしょうか。

間取りを検討する際に必要になる情報のひとつとして、賃貸を入居者に提供する場合、賃貸そのものが「どのような需要が期待できるのか」というところをよく考えてから決めることも重要になります。

例えば、人口増加によって賃貸の需要が高まっている地域では、賃貸併用住宅を建設したとしてもすぐに安定して家賃収入を得られるような需要も期待できます。

しかし、人口が減少傾向にある地域では需要に合わせた間取りでないと賃貸としての需要確保が難しいのです。

1次取得者層の多くが建築するのが、住宅ローンを利用した賃貸併用住宅となります。その多くの方が、土地から購入し、賃貸併用住宅を建築しておりますので、超都心というよりは、比較的郊外のベッドタウンであることが多く、車庫付きで建築される方が多いのが特徴となります。

これらを踏まえると、超都心であれば「単身でも住める間取り」郊外型であれば、「ファミリー層向けの間取り」を考慮する必要があるでしょう。

 

③今のことだけではなく相続時のことも考慮しておく

あなたは今、「賃貸併用住宅を始めたら家賃収入を得られるのでタダ同然で家を確保できる」と考えているのではないでしょうか。

もちろん現段階ではそういった考えは、良いことでオーナーとしても精が出ます。しかし、今後もし「賃貸併用住宅を辞める」となった想定を考えていますか?つまり出口戦略です。

現在のことは誰でも分かりますが、将来のことは誰にでも分かるというわけではありません。オーナーご自身に何か万が一の事態が生じたとき、相続人が賃貸併用住宅を相続しますが、現金化での相続となった場合には、「住宅ローンが使えない大型の賃貸併用住宅は買い手が見つかりにくい」というデメリットが大変大きいので、注意してください。

現段階で想定をすることは難しいことでもありますが、もしかしたら相続は現金化が必要になる、賃貸併用住宅を売却する可能性がある、などという可能性がある場合は、自宅部分の割合を50%以上確保し住宅ローンが利用可能な間取りで設計するのがポイントとなります。

4.まとめ:賃貸併用住宅の間取りは目的を明確にしてから決めていこう

賃賃貸併用住宅の間取りは、目的を明確にしてから決めることにより、今後の住宅経営のヒントにもなり、より管理がしやすくなるのです。

どんな経営をしていきたいのか、相続時のことを考えて今後売る可能性があるのかなども視野に入れて充分な検討が必要とも言えるでしょう。

 

賃貸併用住宅について9ページにわたって解説しています。
すべてお読みになると賃貸併用住宅についてのさまざまな知識が手に入ります!

▼持ち家のリスクを解消する賃貸併用住宅パーフェクトガイド すべてのコンテンツ▼

  1. 賃貸併用住宅とは
  2. 賃貸併用住宅の価格費用について
  3. 賃貸併用住宅で失敗・後悔しないための方法・成功例を解説
  4. 賃貸併用住宅のメリット・デメリットガイド
  5. 賃貸併用住宅の失敗しない間取りとは?(このページ)
  6. 賃貸併用住宅は中古戸建てでリフォーム!
  7. 賃貸併用住宅のハウスメーカー選びガイド
  8. 賃賃貸併用住宅のローンを徹底ガイド
  9. 賃貸併用住宅のまとめ解説
これさえ読めば大丈夫!賃貸併用住宅パーフェクトガイド

< 著者情報 >

稲葉 高志

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ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

弊社四代目代表の著書内容をこちらで解説しています。

創業大正8年5,000件を超える戸建て改修のプロ技術集団が解説する
 ~賃貸併用住宅で将来資産に3000万の差が出るマイホーム購入方法~

マイホームに住みながら一部の部屋を賃貸用にして、人に貸す。そしてそこから得られる家賃収入を住宅ローンの返済に充てる新しいマイホームの購入方法を解説します。プランニング次第では住宅ローンの返済を毎月ゼロに抑えることも可能です。そして住宅ローン完済後の家賃収入はそのまま収入に。将来3000万以上の差が出るこれからの家の買い方を伝授します。
本書では、賃貸併用住宅の「正しい建て方」「価格相場」「成功例と失敗例」「効果的な間取り」「中古住宅の賃貸併用化方法」「どこに頼むのが最良なのか?」「ローンの組み方」など賃貸併用住宅のあらゆる観点から解説し確実に資産とするためのポイントを解説しています。「このまま家賃を払い続けるのがよいのか…」「賃貸と持ち家はどちらが得なのか?」「マイホームなんて無理…」と考えている、または「住宅ローンを長期間組むことに躊躇してしまう」と思われている共働き夫婦の方、マイホーム購入におけるリスクを払拭する第3の選択肢をご紹介します。

これさえ読めば大丈夫!中古住宅を購入する前に必ず知っておくべき知識

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