戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 施工事例 > 都道府県で探す > 兵庫県 > 尼崎市 > 施工事例 R様 一戸建てのフルリフォーム&フルリノベーション※混構造
兵庫県尼崎市のR様は、大阪府豊中市H様邸のフルリフォーム事例をご覧いただいてお問合せをいただきました。
R様のご両親が長年営んでおられた尼崎市の中華料理店(2~4階は住居)が閉店してから5年程経過し、1階の店舗スペースを遊ばせておくのも勿体ないと感じるようになったそうです。
せっかくリフォームするなら2~4階の各部屋もフルリフォームで一新し、これからも長く安心に住める住まいにしたい。というご要望からのスタートでした。
建物概要 | |
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名前 | R様 |
場所 | 兵庫県尼崎市 |
築年数 | 築30年 |
構造種別 | 木造・鉄骨混構造 |
家族構成 | 大人2人 子供2人 |
対象面積 | 46.6坪 |
リフォーム部位 | 白蟻対策/間取変更/断熱サッシ取替/外壁サイディング/屋根塗装 |
工期 | 5ヶ月 |
価格 | 2,500万円(税別) |
今回のリフォームで、R様からのご要望は以下の4点です。
兵庫県尼崎市のR様邸は、ご両親が営まれていた中華料理店で、尼崎で長く愛された地元の名店でした。
施工中もご近所様から「また店をやって欲しいと」、たくさんの方からお声がけいただきました。
フルリフォームによってお店を復活させるわけではありませんが、誠心誠意努めさせていただき、安心安全で快適なお住まいにリニューアルさせていただければと思います。
R様邸の特徴は建物構造が木造と鉄骨の混構造の建物のため、混構造特有の留意点からご説明させていただきました。
最大の特徴は単体の木造に比べ、鉄骨で支えられている分、耐震性には元々優れています。
但し、1階から4階まで全ての床はコンクリートスラブ仕様になるため、木造のような床下が存在せず、配管の移設や増設には床上げを行い、専用のスペースを造ることが必要になります。
イメージでいうとマンションに近い構造といえば分かりやすいでしょうか。コンクリート床は一見すると平行に見えるのですが、実はかなりの凹凸(不陸)があり、フローリングも一般戸建用のものは使えず、凹凸を吸収するクッション付きのマンション用フローリングを使う必要があります。
尼崎市のR様にもその説明からはじめさせていただきました。
また、懸案の雨漏りの問題は、屋根まわりの笠木部分が飛んでしまっておりカバーするべき梁が剥き出しになったため、雨水で梁が徐々に腐ってしまい、雨漏りを引き起こしていたことが原因でした。
▲尼崎市R様邸1階の木造・鉄骨柱が並ぶ様子。R様邸は鉄骨の柱がなければ白蟻被害で大変な事態に陥っていたことでしょう。
家を建てる時、その大きさや立地、耐震性や耐久性について、木造だけで設計することが出来ない場合は多々あります。
尼崎市のR様邸のお宅はご両親が1階で中華料理店を、2階から4階を住居にということで、新築時から4階建てを想定されていました。当然木造だけで4階建てを建てるのは構造計算上不可能であり、木造だけでなく堅牢な非木造つまり鉄骨コンクリート造を組み合わせることで必要とされる耐震性や耐久性を担保されたのでした。これを『混構造(構造材混用構造)』といいます。
身近な混構造建築には学校の体育館が挙げられます。体育館は屋根を立体トラスにし、木造の軽量性と鉄骨の強度を併せ持つ根拠で構造計算を行います。
一般的に混構造物件は、1階を頑丈で地震に強い鉄筋コンクリート造りに、2階を温かみがありコストも安い木造する平面の混構造が多い傾向がありますが(複数の駐車スペースを確保する等)、R様邸は1階から4階までの立面混構造物件が特徴として挙げられます。
混構造物件は耐震性が既築の状態で担保されており、木造で前提とされる基礎補強を必要としません。そういう意味でもフルリフォームに適した建築物ということが出来るのかもしれません。
▲3階床コンクリートづくりの様子。R様邸は4階まで全階の床はコンクリート仕様です。混構造ならではの設計で、木造の水平力を鉄骨に負担させること出来る上、耐火性も抜群です。
▲床のコンクリートを鋼製のデッキプレートで支えられています。
▲1階の店舗まわりはタイル貼り、2階より上はサイディングという、築30年頃の住居でよくある仕様でした。
▲既存のサイディングは軽量の金属サイディングでした。
▲2階の浴室用の給湯器はどうやら追焚専用タイプの様です。非常に珍しい機器が付いてました。
▲1階の店舗スペース。床は店舗らしくフロアタイルが貼られていました。
▲厨房スペースは中華料理店らしく油がかなり付着しています。厨房は鉄製でかなりの荷重となるため、搬出の方法を考えておかねばなりません。
▲1階から2階への階段は鉄骨階段ため、階段の架け替えよりもクッションフロアの貼替がローコストです。
▲2階のキッチンスペース。新しいキッチンではもっと収納できるシステムキッチンがおすすめですね。
▲既存のバスはユニットバスのため、タイル風呂に比べて解体がスムーズそうです。
▲4階建てということもあり尼崎市R様邸はトイレだけでも3ヵ所あります。
▲脱衣場は少し手狭な様子です。1階に新しく増設するのは広々スペースを想定しています。
▲2階から3階、3階から4階の階段は鉄骨階段ではなく木造階段のため、架け替えがスムーズに出来そうです。
▲現状でも6LDKのため使っていないお部屋もありました。
▲混構造物件のため床は全てコンクリートスラブ下地です。現状はほとんどクッションフロアが貼られています。
▲4階は雨漏りのため壁のクロスが剥がれてきています。
▲屋根は折半屋根でした。塗装も剥がれ始めているので塗り替え時期にきていました。
▲折半屋根と梁をカバーする笠木が取れてしまっており、梁が腐ってしまっています。雨漏りの原因はこちらに間違いありません。おそらく2018年夏に関西で大きな被害を出した巨大台風による被害と考えられます。
R様邸は階段が2階、3階、4階の中央に架けられており、床コンクリート部分に挟まれている状態でした。
階段の移設が難しいため、3階、4階は大幅な間取り変更はせず、和室を洋室にする等、現状の間取りを継承するプランとなりました。
1階の旧店舗スペースは将来的にもう一部屋造れるようにスペースを確保し、厨房があった空間に厨房の給排水を利用して2階の浴室を移設、脱衣場を新設するプランを立てさせていただきました。
▲1・2階 既存平面図
▲3・4階 既存平面図
▲1・2階 戸建てリノベーション後プラン
▲3・4階 戸建てリノベーション後プラン
▲外観イメージ
▲1階脱衣場イメージ
▲DKイメージ
▲2階洗面スペースイメージ
▲2階リビングイメージ
▲3階洋室イメージ
▲4階洋室イメージ
▲4階洋室イメージ
R様は、外観・内観問わず色にはこだわりたいというご希望でしたので、水回りや外壁、建具やクロスに至るまで、それぞれメーカーショールームを予約させていただきました。
実物を見ながらお好みの色と素材を決定させていただいてからのプランニングでしたので、スムーズに進めることが出来ました。
<訪問したメーカーショールーム(時系列)>
〇TOTO大阪ショールーム ⇨ バス・トイレ
〇YKK.apショールーム大阪 ⇨玄関ドア・断熱サッシ
〇LIXIL大阪ショールーム ⇨ キッチン・洗面化粧台・タイル
〇パナソニックセンター大阪リビングフロア ⇨ 内装ドア・収納建具
〇ニチハ大阪ショールーム ⇨ サイディング
〇サンゲツ大阪ショールーム ⇨ クロス・クッションフロア
R様の混構造一戸建てのフルリフォーム&フルリノベーション工事はこうしてはじまりました。
着工の2週間前にご近所様へのご挨拶をさせていただき、いよいよ着工の運びとなりました。
足場組立から解体と当初の想定を超えることなくスムーズに進みましたが、1階の旧店舗スペースが酷い白蟻被害を受けていることが分かりました。改めて木造・鉄骨混構造物尼崎市R様邸のフルリフォーム(スケルトンリフォーム)では、改めて木造・鉄骨混構件の強度と、解体してみなければ分からないという現実を突きつけられた格好となりました。
白蟻被害の原因は既存サイディングに下地も防水シートもなく、雨水が漏れていたこと、外装タイルの割れから同じく浸水が起こったことが考えられます。白蟻は木部に水分が浸透することで寄ってくるため、外装がタイルあるいはサイディングのご自宅の場合は注意が必要です。
●足場組立から解体・搬出
▲まずは足場の組立からスタートしました。前面道路の通行車に気を付けながら慎重に進めます。
▲足場が組み上がったら、解体の粉塵が屋外に飛ばないように粉塵防止のシートをかけていきます。
▲足場の組立が完了しました。着工初日の午前中で完成しスムーズな工程となりました。
▲足場の組立と並行して屋内の解体も進めていきます。設備職人組はまずは場所をとっているキッチンを解体。
▲続いて1階に移設する2階の浴室も解体していきます。
▲洗面台も取外しします。
▲大工組は既存の内装をどんどん解体していきます。フルリフォームの解体は解体箇所が難しいため、解体業者ではなく大工さんに考えながら進めてもらいます。
▲4階天井も剥がし古い断熱材も剥がしていきます。
▲あっという間に産業廃棄物がたまっていきます。
▲ベランダの笠木部分も取外ししていきます。4階建てのR様邸は2階から4階の内外装の解体だけで10日間を要しました。
▲内壁が剥がし終わった部屋から、既存の金属サイディングもバールを使って剥がしていきます。現代の工法と違い尼崎市のR様邸はサイディングを直接間柱に打ち込んでおり、合板等の下地が無い状態で固定されていました。
▲産業廃棄物が各部屋に溜まってきたら、力を合わせて1階に降ろしていきます。平屋や2階建の住居と違い、4階建の荷下ろしは時間を要します。
▲2日に1回のペースで溜まった産業廃棄物を専門業者に引き取りしてもらいます。
▲3トン車両が満杯です。尼崎市R様邸ではこの産廃処分を合計16回を要しました。
▲搬出と並行することでR様邸のスケルトン化が進んでいきました。
▲写真は3階トイレスペースのスケルトン化の様子です。フルリフォームの第一段階が完了してきました。
▲フローリングが貼られていた部屋はテコの原理を使い、バールで剥がしていきます。
▲フローリングを剥がし終わってもこの通りフローリングの接着剤が床に残っています。
▲床に残った接着剤はスクレーパーで平になるように削りとっていきます。
▲スクレーパーで削り取ることでようやく床のコンクリート面が顕になりました。この工程の精度が後のフローリング貼りの仕上がりに関わっていきます。
▲1階の厨房は荷重く、人力で持ち上げるのは危険が伴うため、別途クレーン車を手配し、安全に吊り上げることで搬出しました。
▲厨房と一緒に1階店舗スペースの業務用エアコンの室外機も吊り上げ搬出させていただきました。
▲解体の仕上げ段階として再活用できる垂木や間柱の釘やビス、タッカーを抜いていきます。
▲バール(小サイズ)でテコの原理を使って引っ掛けながら抜いていきます。
●解体後の躯体チェック
▲解体が進む中で各部屋の主要構造部(柱・梁等)の使えるところと差し替えするところが見えてきました。
▲画像は4階の雨漏り部分の躯体の様子です。雨水で腐ってしまっており、差し替えが必要な箇所です。
▲3階のサイディング雨漏りによって腐敗した木部
▲3階の木部腐食
▲バルコニー部分の躯体も浸水でボロボロに腐敗していました。
●白アリ被害状況チェック
▲解体の後半、それまで産廃の仮置き場だった1階の解体を進める中で、想定を超える現状を目の当りにすることになりました。
▲1階の外装タイルを剥がす中で、ひどい白蟻被害を確認することになりました。
▲1階の特に店舗スペースの間柱は、白蟻によりほぼ全滅という状況でした。木造の在来工法で4階建ての住居はありえませんが、尼崎市のR様邸は木造・鉄骨の混構造物件でなければ、とても持たない状況でした。
▲木造の間柱部は白蟻によりスカスカに。1階のサッシが固定出来ているのが不思議な状態でした。
▲白蟻被害は2階の一部にも進行していました。
▲木摺りの白蟻被害
▲白蟻被害が確認された主要構造部は、大工さんにより全て解体撤去させていただくことになりました。
▲1階の間柱はほとんど全滅しており、改めて木造・鉄骨混構造の強度を実感したR様邸でした。
!大事な構造部のすべてが目視可能となるスケルトンリフォーム
内部の天井・壁・床だけでなく外壁まで解体しスケルトン状態(躯体残し)にする戸建てリノベーションの最大のメリットはこのような重要な主要構造部のすべての状態が目視でわかることになります。
フルリノベーション後は、これらの構造上の弱点をすべて修正し補強することで新築と同水準、もくしくはそれ以上の建物性能をもつ構造躯体へ甦らせることが可能となります。
ここから兵庫県尼崎市R様邸のフルリフォーム(スケルトンリフォーム)のメインに入っていきます。
まずは何といっても白蟻被害を受けていた1階の店舗スペースの土台と柱部分の改修からです。
木造・鉄骨混構造であることから建物そのものの耐震強度は問題ないものの、今後同じように白蟻被害に合わないように施工部隊一丸となって防虫・防腐処理の徹底を心掛けました。
また、白蟻被害のそもそもの要因である外装からの漏水、サッシまわりからの浸水を防ぐために、後工程のサイディングでも施す防水シート貼りを、各所要所二重に施すことを推進させていただきました。
4階建てということで木工事の施工期間だけでもおよそ3カ月を要しましたが、一つひとつの工程をバランス良く進めることが出来ました。
●木材料の搬入・防蟻処理
▲木工事の第一段階として必要とされる材木の搬入から始めます。
▲4階建てのため効率性を重視して2階以上の搬入は2階から連携作業で搬入します。
▲2階に初期搬入した合板200枚
▲1階搬入の合板と荒財
▲搬入と並行して基礎部分の補強を兼ねたモルタル処理を進めておきます。
▲搬入が終わったらまずは1階用の合板に今後の白蟻被害を防止する防虫・防腐剤を塗りつけていきます。
▲新たに差し替える1階の柱にも防虫材を。一般的に白蟻は地面から1m程度の高さまで登ってくると言われており、尼崎市R様邸は高さ1.5mを目安に対策させていただきました。
▲1階で白蟻被害を受けていなかった柱にもしっかりと防虫剤を塗りつけていきます。
●構造補強
▲材料の準備が出来上がっていよいよ大工さんに木工事本格スタートです。ここでいよいよ大工の棟梁も出陣しました。まずは基礎上の土台から差し替えします。
▲空間になっていた柱と間柱をどんどん固定していきます。
▲特に四隅の105角の柱は隙間が出来ないように棟梁の匠の技でガッチリ固定します。
▲主要構造部を造りながらサッシを取付ける開口部の造作も行います。
▲新たな構造部が出来上がった箇所から防水シートとサイディングを固定するための外装合板を貼り付けていきます。既存外装にはなかった層を新設しています。
▲2階の浸水腐食部の柱も差し替え。画像は隙間なく柱を固定するための打ち込み工程。
▲ハイピッチで外装の下地を貼り付けていきます。
▲3階の腐食部分も新しい土台と間柱でリニューアルします。
▲ベランダまわりの合板貼りは後工程のFRP防水を前提に施工しやすいラワン材で貼り付けします。
▲3階ベランダ腐食部の構造躯体差し替え
●サッシ取付
▲4階のサッシ開口部の造作
▲構造部の木工事と並行してサッシの搬入と組立を行います。
▲組立られたサッシ枠は傷が付かない場所に仮置きします。。
▲3階4階部の外装下地合板を順を追って貼り付けていきます。
▲サッシの取付前に開口部に雨水の漏水防止のための防水シート(タイベック製)を貼り付けます。
▲防水シートの上に新しいサッシを取付けします。
▲サッシの外装側には雨水の浸水を防ぎ、後工程の防水シートを貼り付けるための両面シールの防水テープ(ブチルテープ)をサッシの繫ぎ目がきれいに隠れるように貼り付けします。
▲防水対策が整ったサッシ取付の完成の様子
▲尼崎市R様邸1階のFIX窓取付の様子。R様邸はサッシだけでも22カ所あり、4階建てのフルリフォーム(スケルトンリフォーム)ならではの枚数を取付させていただきました。
●木工事(造作工事)
▲ベランダ軒部分のケイカル板貼り付けもこの工程で。ケイカル板には後工程で防水塗装を施します。
▲外装の木工事とサッシ取付が終わったら内部の間仕切りを新設していきます。
▲開き戸を固定する105角の柱(ホワイトウッド)の造作工事
▲一通りの間仕切り工事が終わったら搬入経路でもあった2階、3階の階段を解体します。
▲階段撤去後は脚立を梯状にして登り降りできるようにして移動します。
▲階段の架け替え工程の第一工程として階段を固定する『ささら』を取付します。
▲一段一段階段を取付しながら、裏側には強度アップと床鳴り防止の補強を施していきます。
▲階段の架け替え完了です。踏面と蹴上の色合いを変えたナチュラルなイメージに仕上がりました。
▲階段の架け替えが完了したら、搬入搬出時に傷が付かないように、即養生を施します。
▲階段がかけ終わったら各部屋のフローリングを貼り付けていきます。
▲フローリング貼りは打ち木を使いながら均等にバランス良く貼り付けていきます。
▲木工事と同時に電気配線の移設や延長を行うのもこの工程です。
▲内壁を貼る前に、各所で電気配線を仕込んでいきます。
▲各階天井内の配線工事も済ませていきます。
▲電気配線工事の目途を付けながら完了した部屋は天井⇀壁の順番で不燃材のPBボードを貼っていきます。
▲2階天井のPBボード貼りの様子
▲天井の後は壁のPBボードを貼っていきます。
▲内部のPBボードが貼られ、室内のイメージがどんどん膨らんでいきます。尼崎市R様邸は仮決定からこの頃にクロスやクッションフロアの確定を始めていきました。フルリフォームならではの時間差選定といえます。
▲天井・壁・床と進む中でキズ防止の養生も並行して行っていきます。
▲断熱仕様のサッシもすべて搬入されました。丁寧にはめ込んでいきます。
▲窓まわりのPBボード貼りは先行して窓枠の取付を済ませて進めています。
▲YKK製の玄関ドア(引き戸)を取付
▲部屋内の内装が終わったら階段まわりのPBボード貼りも進めていきます。
▲内装貼りの目途がついたら各部屋の収納建具の枠を取付けていきます。
▲内装ドアも床との水平を考えながら枠を取付けします。
▲ドア本体が搬入されたら、特に引き戸についてはスムーズに引き込めるかを仮合わせしながら進めます。
▲建具枠が取付られたら幅木をピンタッカーで取付します。
▲幅木を取付けることでさらに完成後のイメージが浮かんできます。
▲建具が取付られいよいよ大工工事も完了となります。
▲2階の建具の搬入(パナソニック クラフトレーベル仕様)
▲玄関上の庇も設置しました。
▲玄関と庇のバランスはイメージ通りで完成しました。
R様邸のサイディングはニチハ大阪ショールームで選定いただきました。
ニチハモンテエクセラード16シリーズの『マグ―トプレミアム ルフィネMGブラック30』です。
変色30年のメーカー保証付き、45分耐火仕様の優れ物です。
奥深いブラックの色調は周辺の尼崎市のご近所様の外観とは一線を画しておりクールな印象を醸し出しています。
▲サイディング貼りの前工程として合板下地が貼られた外周面に防水シートを貼っていきます。
▲防水シートはハンマータッカーを使って、シートの弛みがでないように貼りのばしていくイメージで施工していきます。
▲サッシまわりは専用に施した防水シートと2重になるように貼り付け万全の防水対策を施します。
▲外周全ての防水シートの貼り付けが完了しました。
▲防水シートが完了し、続いてサイディングの水切とスターターの取付を行います。
▲上部の金具がサイディングをのせていくスターター、下部がサイディングと防水シートの間に浸水する雨水を外部に流す水切パーツです。
▲取付けたスターターにサイディングをのせ、外装の下地合板にサイディングを打ち込んでいきます。
▲窯業サイディングは材料そのものが金属サイディングよりも荷重があり、高所作業は特に慎重に施工していきます。
▲ベランダ内部もサイディングを貼り付けが完了。キレイな仕上がりです。
▲サイディングが貼り終わったらサイデイングの隙間をコーキングします。まずは下準備としてマスキングから始めます。
▲コーキングはニチハのおすすめプラチナシールを採用させていただきました。伸縮性抜群の高耐久コーキングです。
▲以上で尼崎市R様邸のフルリフォームにおけるサイディング工事が完了しました。
▲ベランダの手すり部分に笠木を取付けて最終仕上げとなります。
R様邸の屋根は折半屋根のため、木造への葺き替えを考えると4階建てという点からも大きなコストが掛かることになります。
そこで、折半屋根に日本ペイントの大人気遮熱塗料である『サーモアイSi』をご提案させていただきました。
折半屋根は特に4階の夏場の暑さの原因であり、サーモアイのカラーバリエーションの中でも日射しへの反射率が高いホワイトをお選びいただきました。
当初はブラックの外観にホワイトの屋根という点でギャップを懸念しましたが、周辺からの見た目を確認し4階の屋根部分はほとんど目視できないため、迷わず進めることができました。
▲塗装工事のスタートは折半屋根の軒下からスタート。築30年を経て、錆び始めていたことから、時期的にもちょうど良いタイミングだったと思います。
▲錆び腐食もしっかり補修することが出来ました。
▲続いて折半屋根の下塗りをスタートします。
▲下塗りをしながら屋根に穴や腐食がないかもしっかりと確認させていただきました。
▲笠木が飛んで梁が腐敗していた箇所もしっかり差し替えさせていただきました。
▲中塗りと上塗りを経て3度塗りの折半屋根塗装が完了しました。
▲飛んでしまった笠木の代わりに新しい笠木を板金で取付。ガッチリと固定させていただきました。
▲ベランダしたのケイカル部にも専用の防水塗装をさせていただきました。
▲排水管も外観のブラックと合わせて塗装させていただきました。
▲排水管の塗装後の様子
▲出典:日本ペイント『サーモアイシリーズ』カタログより抜粋
尼崎市R様邸は屋根が折半屋根であり、夏場は特に4階が非常に高温になるお悩みを抱えておられました。
今回のフルリフォームを機にこの問題を少しでも解決するために、ご提案させていただいたのが、日本ペイントの『ハイスペック屋根用高日射反射率(遮熱)塗料サーモアイsi』です。
太陽の光エネルギーは約50%が赤外線、約47%が可視光線、残りの3%が紫外線に分けることが出来ます。
サーモアイの特徴はこの全体の半分を占める赤外線の光エネルギーを、日本ペイントが独自に開発した『赤外線透過テクノロジー』を採用。上塗りと下塗りの2層でダブル反射させることにあります。
つまり、従来型の屋根塗料に比べ、サーモアイsiは折半屋根に受ける太陽の光エネルギーがたったの半分。屋根の表面温度は最大約23℃削減し、室内温度も最大約2.5℃も低くすることができるのです。
サーモアイsiはR様邸のような一般戸建にはもちろん、主には冷暖房費を下げたい折半屋根工場や施設に採用される高性能・高品質塗料なのです。
▲下塗りと上塗り(尼崎市R様邸は中塗りも施工)することで、太陽の光エネルギーの1/2にカットします。
▲サーモアイsiの中でもクールホワイト色は特に反射率が高く(91%)、4階建てでご近所まわりから屋根が見えない尼崎市R様邸のフルリフォームには最適なカラー選定でした。
兵庫県尼崎市のR様邸のフルリフォーム(スケルトンリフォーム)もいよいよ大詰めの内装工事に入ります。
R様はクロス・クッションフロア共にサンゲツの大阪ショールームでお選びいただきました。
R様邸は予想を上まわる白蟻被害の復旧から工程がズレてしまい、2月に予定していた内装工事が、内装の最繁忙期の3月下旬となってしまいました。その分腕の良い職人の確保には苦労しましたが、予定より少人数ながらも計画通りフルリフォームの完工を迎えることができました。
▲内装工事のスタートとして内壁のPBボードの継ぎ目に凹凸をならすパテを塗っていきます。
▲尼崎市のR様邸は6LDKのため、パテ仕上げだけで丸3日を要しました(職人1名体制)。
▲クロス貼りは天井⇀壁の順番で行います。
▲壁クロスも丁寧に貼り付けしていきます。
▲階段下はクロスの見切りが難しいため経験が求められます。
▲クロスが貼られることで一気に完成イメージに近づきます。
▲クロスと並行して脱衣場とトイレのクッションフロア貼りも進めます。
▲クッションフロアが貼れてからソフト巾木も貼り付けします。
▲トイレのクッションフロア貼り
▲階段のクッションフロア貼り
▲クロス・クッションフロアの施工が終わったらハウスクリーニングの専門業者による大掃除を行います。
▲1階フリースペースのクッションフロア貼り
▲クロスが貼り終わったお部屋から電気工事の仕上げも行っていきます。
▲照明スイッチの取付
▲電気コンセント(TVジャック付)の取付
▲新しいサッシも改めて専用洗剤で洗いあげます。
▲竣工までの最終工程です。最後まで精神誠意努めさせていただきました。
約5か月の工事を経て、いよいよ竣工です。
兵庫県尼崎市R様邸の様子をご紹介します。
== 外観==
▲リフォーム前は1階の店舗まわりはタイル貼り、2階より上はサイディングという、築30年頃の住居でよくある仕様でした。
▲リフォーム後の外壁は窯業サイディングです。尼崎市R様邸こだわりのブラックが映えるフルリフォームの外観が完成しました。
▲玄関前の土間タイルはリクシルの300角タイルで完成。ブラックの外観とのコントラストが面白い仕上がりとなりました。
== 1F フリースペース(旧店舗) ==
▲既存1階は閉店した中華料理店がそのままになっていました。奥は厨房でした。
▲1階のフリースペースの完成。奥の引き戸の向こうに脱衣場と浴室が配置されています。
== 水まわり ==
Before
▲既存キッチン
▲既存浴室
▲既存洗面室
▲既存トイレ
▲キッチンはリクシルのシエラで完了です。明るさ重視で手元灯を2つ取付けるオプションをチョイスしました。スライド収納で収納力も大幅アップ。
▲浴室はTOTOのサザナです。増改築.com®のいち押しユニットバスルームです。
▲トイレは1階・2階・3階とTOTOの増改築.comオリジナルトイレを格安でお届けさせていただきました。
▲1階脱衣場の洗面化粧台はリクシルのエルシィです。間口90㎝サイズに収納キャビネットのオプションをお選びいただきました。
== 2F ==
▲1階から2階への階段
▲2階のDKスペース
▲2階リビングスペース
== 3・4F ==
▲3階洋室①
▲3階洋室②
▲2階から3階への階段
▲4階寝室
▲4階洋室
この度は数あるリフォーム会社の中から増改築.comをお選びいただきまして誠にありがとうございました。
R様はご両親が営まれた思い出深い中華料理店をフルリフォーム(スケルトンリフォーム)されたいということでした。当初は建替えもご検討されておられたとの事でしたが、建替えの場合はセットバックしなければならないという事からのご相談でした。ゆっくり少しづつお打ち合わせを重ねる中で、最終的には既存の広さをそのまま確保できるフルリフォームをご満足の上お選びいただけたと思っております。
約半年を要する大工事となりましたが、印象深いのやはり道行くご近所様から毎日のように中華料理店の思い出話をお声がけいただいたことだったと思います。『それだけ地元尼崎で愛されたお店だったんだなぁ、しっかりとフルリフォームを仕上げなければ。』とスタッフ一同、日々気持ちを引き締めていました。
その中で、やはり予想を超える白蟻被害の復旧に伴う工期調整によりお引き渡しが1カ月以上伸びてしまい、お引越しが遅れたことは本当に申し訳なく思っております。またそちらを気持ち良くご理解をいただきました事、感謝に絶えません。
高級感のあるブラックの外観と、カームチェリー柄とホワイトを併用した優しいイメージの内観とのバランスはプランさせていただいた私どももお気に入りの施工事例となりました。
最後にもう一度、R様増改築.comにフルリフォームをご依頼いただきまして、本当にありがとうございました。
■全国のフルリフォーム・リノベーション『ピックアップ事例』※プロの詳細解説付きレポート
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。耐震に関する正しい知識を知り大切な資産である建物を守りましょう。
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※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
⇒ https://www.zoukaichiku.com/application
※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。
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