戸建てフルリフォームなら「増改築.com®」TOP>施工事例>都道府県で探す>東京都>杉並区> 再建築不可の賃貸併用住宅フルリフォーム&フルリノベーションK様 事例
K様はJR中央線高円寺駅徒歩3分と絶好の好立地に住まわれながらも、住宅が密集した再建築不可の立地に建物が建てられていました。しかも築年数は60年と老朽化が進んでおりました。お一人住まいのK様の今回の建物は延べ床面積20坪を超える建物ですが、使用しているスペースは半分以下の状態となっており、好立地なロケーションを活かし2階スペースを賃貸にアパートにして賃貸アパート併用住宅へとフルリフォーム・フルリノベーションされたいというご要望がございました。K様の祖父のお爺様が大工であった為、60年の間に何度も増築を繰り返し、2階の一部をお神楽増築、1階も半分近くのスペースが敷地一杯に増築されている状態でした。現場調査時にも柱間のピッチが変則的な寸法になっているなど、ギリギリまで増築されているのを伺い知ることができました。確認申請が必要となる新築、改築は再建築不可の為できないことから、耐震等級3の耐震性を持たせながら賃貸併用のアパートへとフルリフォームをご提案させていただきました。また、既存の住宅をアパートへとリノベーションされるため、木造アパートで最も弱点となる階下への遮音については、2階の床にコンクリートスラブを打つ工事を提案させていただきました。日本ではほとんど見ませんが、アメリカなどではよく採用される工法となっております。しかしながら、コンクリートを2階の床に入れる以上、かなりの荷重がかかるわけです。そのため、構造計算は必須となります。K様の今回のアパートリノベーションでは、耐震と階下への遮音、密集地であることから防火に配慮した計画となりました。
建物概要 | |
---|---|
名前 | K様 |
場所 | 東京都杉並区高円寺 |
築年数 | 築60年 |
構造種別 | 木造一戸建て |
家族構成 | 大人1人 賃貸併用 |
対象面積 | 20.8坪 |
リフォーム部位 | 内外部スケルトンリフォーム/耐震等級3/賃貸併用住宅 |
工期 | 7ヶ月 |
価格 | 2500万 |
今回の賃貸併用住宅フルリフォーム&リノベーションで、K様からのご要望は以下の6点です。
K様のおじい様が大工さんで昔に少しずつ増築や改築をご自身でやられていて出来た家で、図面が無く寸法も規定の尺では無かったので解体後柱位置の確認が必須でした。ちょこちょこ手を加えられてた様で、柱の形状もまちまちな個所・基礎も有る場所とない場所が何カ所かあったので構造計算の後基礎・柱は殆どがやり替えとなりました。
プランニングは1階はお施主様住居スペースで2階を賃貸にとご要望を頂きました。1階・2階共1LDKの造りでご提案をさせて頂きました。住宅設備機器に関しては、弊社で特価でご提案できる商品を入れさせて頂きました。
●K様のお住まいは、JR中央線「高円寺駅」徒歩3分圏内と絶好の立地でありながら、私道の奥に位置し接道1.5mの地型に建つ建物となっており、再建築不可となっていることから築60年を超える建物でありましたが、新築が建てられない状態となっておりました。工事をする側にとっても、私道に車両が入れない状態、かつ4方が建物に囲まれているロケーションであることから、すべての搬出入が困難を極める事が予想出来ました。
●大工だったおじい様が継ぎ足し継ぎ足しで造っているので敷地一杯に建物があります。
●広々した既存玄関、窓が多くとても寒い造りでした。
●基本お部屋の間仕切りは襖で間仕切りが
されています。
●水まわり
●断熱も無く、各場所窓が大きいので水周り箇所はとても寒く、お湯が出るのがバランス窯なので不便さもありました。
●2階は殆ど使用していなかった空間です。
●危険な既存バルコニー
お施主様がほぼ2階は使用していなかったのでバルコニーは使われていなかった状態です。
間取りの変更プラン
K様の再建築不可の賃貸併用住宅フルリフォーム&フルリノベーション工事はこうしてはじまりました。
●解体は手壊し作業
築60年かつ、増築を繰り返した建物となりますので、解体は手壊しで慎重に行っていきます。
●解体後の躯体チェック
外壁までの解体が完了すると既存の躯体構造がはっきりと見えてきます。この段階で構造の専門家や設計士を交え構造のチェックを行っていきます。
!大事な構造部のすべてが目視可能となるスケルトンリフォーム
内外部のスケルトンリフォームの最大のメリットはこのような重要な主要構造部のすべての状態が目視でわかることになります。今回のK様邸はその良い例と言っても良いでしょう。解体しなければわからなかった軸組の状態を見る事が出来ました。机上での構造計算はありましたが、再度計算をやり直すことになります。K様邸の賃貸併用アパートフルリフォーム・フルリノベーションでは、これらの構造上の弱点をすべて修正補強することで「耐震等級3」の性能をもつ構造躯体へと甦らせることが可能となります。
解体が終わると設計・木構造の専門の設計士、施工管理者で、建物の入念なチェックを行います。ここで机上の構造計算から、既存の建物に準拠した精密な構造計算に入っていきます。構造計算が終わり、補強計画が策定されると基礎補強から工事は進んでいきます。
K様邸では地盤が良好であることからベタ基礎を採用しました。
すべてがベタ基礎が良いというわけではありません。
ベタ基礎は建物全体と同程度の荷重となりますので、建物の重さとのバランスもかかわってきます。足元だけ固めていても屋根を含めた建物とのバランスが悪いと大地震が起きた際にせん断力が働き、ホールダウン金物が抜けるような事態になるケースもあるからです。
大規模な戸建てリノベーションをされる際には、木造を熟知し、実績が豊富な会社へ相談することをお勧めする理由でもあります。
●ベタ基礎って?
布基礎が立ち上がりとフーチングで持たせる基礎に対して、ベタ基礎は、立上りだけでなく、底板一面も耐圧盤を設け、立ち上がりと底面が一体化された鉄筋コンクリートになっている基礎をいいます。
建物の荷重を底板全体の面で受け止めるため、ベタ基礎は不同沈下を起こさない。といわれますが、それは良好な地盤での話です。
基礎の下の地盤面の地耐力が均一でない場合は、不同沈下が起こる可能性が充分あるのです。
耐震の世界では、重い瓦屋根は外して、軽いものに変えましょうと言われておりますが、それ自体は間違っていませんが、この理屈でいくと。屋根の瓦を外して、基礎はベタ基礎にしても、地盤に与える荷重は、瓦屋根以上の荷重がベタ基礎の荷重により地盤面にかかることになります。
地盤が軟弱な場合、布基礎を採用した方が有利な場合も出てきます。
戸建てフルリフォームやリノベーションで、基礎補強をする際は、このような知識のある会社に相談することが必要です。
K様邸は築50年を超える再建築不可の建物を賃貸併用住宅へリノベーション(フルリフォーム)する工事です。木造の賃貸アパートでの一番のボトルネックとなるのは、階下への遮音の問題です。今回は木造二階屋の2階床にコンクリートスラブを打つ仕様としました。アメリカの住宅では見かけますが日本ではほぼ見ない工法となります。当然コンクリートの荷重計算が必要になりますのでリフォームであっても構造計算が必須となってきます。K様邸では約1.5倍の積載荷重となりました。基礎補強から下地となる梁補強などすべて耐荷重を計算して補強となります。
基礎が終わり大工工事へと移行します。構造躯体の強度を担保するためのメイン工事となります。
約6か月の工事を経て、いよいよ竣工です。
再建築不可の建物の実績が多い弊社でも大変苦労をした現場となりました。高円寺駅徒歩数分と好立地、賃貸併用二世帯住宅リフォームを行ったK様邸の様子をご紹介します。
== 外観==
既存建物は築60年の板張りとトタン張りで施工されていた旧外観
== 1F ・2階エントランス・玄関 ==
== 1F LDK ==
既存建物は広い敷地に関わらず、K様は限られたスペースでしか生活をされてませんでした。広すぎてしまっているのと動線が不便だったからだと思います。
== 階段 ==
既存階段室内階段、新規階段は外階段になります。
== 1F 水まわり ==
Before
== 2F LDK ==
== 2F 洋室 ==
賃貸として貸す予定のお部屋が二階になります。入り組んだロケーションで既存の建物では採光が採れておりませんでしたので、杉並区高円寺のK様賃貸併用二世帯住宅リフォームでは、採光計画を見直し明るいお部屋を計画しました。
== バルコニー ==
中央線高円寺駅より数分という好立地にお住まいのK様は、ご祖父の代から受け継がれた建物。お爺様が大工であったということから、何度も増築を繰り返されておりました。また、再建築不可となっていた為、建て替えが出来ず、築60年を超える古屋を立地と利便性を活かした形で、賃貸併用住宅へのフルリフォーム&リノベーションをされたいというご要望を頂きました。基礎が無いところなど、現場調査段階ではわからなかった問題が多数出てきた事例でもあります。耐震等級3での構造計画にて、構造計算をし耐震改修を行いました。また木造アパートの悩みである遮音性については二階の床にコンクリートスラブを打つことで鉄筋コンクリート並みの遮音性を実現。工期は大変長くなりましたが、K様には大変お喜び頂き、Googleでの口コミもいただきました。我々施工会社に取っても大変学びのある難易度の高い現場となりました。
K様、この度はご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
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・直近は2024年12月下旬の解体着工スタートより空きありとなります。※2024年10月9日時点
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