戸建フルリフォームなら「増改築.com」TOP>戸建てリノベーションの費用について>リノベーション費用2000万でどこまでフルリフォームできる?
2020.10 .20
リノベーションやフルリフォームを検討する際に、まず一番最初に問題となるのがリノベーションに架けられる予算費用になります。
ここでは2000万という費用・予算で何ができて何ができないのかを性能向上リノベーションを専門としている『増改築.com』での過去の事例データを元に、解説していきたいと思います。
予算費用2000万でリノベーション(フルリフォームを検討する際に、いったいどのような工事ができるのでしょうか?
まず1階と2階の延べ床面積25坪程度までの戸建て住宅であれば、ほぼあらゆる工事が可能になります。内装と外装を解体して躯体状態(スケルトン状態)にしてすべて全面リフォームする事が可能になります。内壁と外壁を剥がす為、外壁の下地から補強が可能となり、基礎補強と合わせると、国の耐震の最低基準である1.0の1.5倍となる構造評点1.5以上の計画も目指せます。リフォームされる建物が条件を満たしていれば性能評価で耐震等級3(国の新築での最高基準)も可能となります。
プラン
・間取り変更可能
内部だけでなく外壁も解体の躯体のみの状態(スケルトン)まで解体し、内外部スケルトンリフォームが可能となります。
内装(内部)
・すべての居室
・システムキッチン※標準クラスの商品
・浴室(システムバス)※標準クラスの商品
・洗面※標準クラスの商品
・トイレ※標準クラスの商品
・給湯器
・給排水※配管を一新
・電気配線※配線を一新
・ガス工事
外装(外部)
・外壁張替え(下地からやり直しが可能)
・屋根葺き替え
・サッシ入れ替え※スケルトンにすることから窓の移設も可能
・玄関ドア取替※スケルトンにすることから玄関の移設も可能
基礎
・旧耐震基準の建物や無筋基礎の建物への増し基礎補強が可能
戸建てリノベーション前
内壁と外壁も解体
リノベーション後
2000万円で戸建てリノベーション・フルリフォームがどこまでできるかのイメージはお判りいただけたのではないでしょうか?
ここでは2000万ではできない工事内容を見ていきましょう。まず工事面積でお話しすると、先ほどの25坪を超えてくる建物になると2000万円を超えてくることになります。
また、二世帯住宅での完全分離型、賃貸併用住宅といった、各世帯に玄関ドア、キッチン・バス・洗面・トイレ・給湯器といった建材、住宅設備機器が二世帯分必要なケースでは、2000万を超えてくることもあります。また採用される仕様についても、無垢材や漆喰、珪藻土、断熱材ではセルロースファイバーなど自然素材を選定されるケースでは2000万を超えてくることもあります。同様に屋根を解体して屋上バルコニーテラスにすると2000万を超えてくるケースもあります。
リノベーション前
リノベーション後
工事面積 | 26坪 |
築年数 | 築60年 |
費用 | 2000万(税別) |
26坪と目安の25坪をほぼ同等の広さの戸建てリノベーション。標準設備仕様にて、内部、株を解体し躯体残しの戸建てリノベーションとなりました。築60年の無筋基礎となりますので基礎補強も必須です。
●過去に一部火事でダメージを受けているのでしっかりと耐震を見て欲しい
こちらの建物は、過去に一度火事でダメージを受けているとお聞きしていた建物で、修復済とは聞いているが、どのような工事をしたかは昔のことでわからないとのことでした。お施主様のご要望をお聞きしていると、大幅な間取り変更が必要であった事から、内部だけでなく外壁も剥がす提案をしました。
解体をしてみるとやはり、躯体にも火事のダメージが残されており、使えない構造体は取り換えをして耐震補強、構造評点は1.5以上で施工が完了しました。
リノベーション後
リノベーション前
工事面積 | 28.3坪 |
築年数 | 築40年 |
費用 | 1900万(税別) |
こちらの事例は、1900万の二世帯住宅戸建てリノベーション事例ですが、工事面積は28.3坪と先ほどの目安の25坪より増えています。工事の優先順位が耐震がメインとなり上部構造評点を1.5以上にすることが最重要課題でした。その次に仕様建材のこだわりを優先し、アッパーグレードのキッチンや家具などを組み込んでおります。ライトはダクトレールライト、梁にはダイノックシートを巻くなど店舗改修などで行う工事内容もございました。二階は大幅な間取り変更、一階は改装にすることでコストを抑えています。
●築40年の古屋を構造評点1.5以上に耐震改修二世帯住宅リノベーション
お施主様の採用されたい設備や建材を使用してのフルスケルトンリフォームでは予算がオーバーしてしまう為、二階の内部をスケルトンにして大幅な間取り変更、一階は改装とすることで1900万のご予算で二世帯住宅リフォームが可能となりました。一階部をスケルトン解体しないことから耐震補強工事は外部からのアプローチとなり、特殊工法で補強しました。基礎は無筋基礎部があったため、一部基礎補強となっています。
リノベーション前
リノベーション後
工事面積 | 21.2坪 |
築年数 | 築35年 |
費用 | 2200万(税別) |
こちらの施工事例は、屋根を解体し屋上ルーフバルコニーを設置していますので、21.2坪となっていますが、実際の施工面積は屋上分が加算されますともっと広くなります。本格的な風水を学ばれているお施主様で、風水師が設計にも参加し完成した現場となります。
内外部はフルスケルトンとなり外壁まで解体し、基礎補強まで行っております。
●築35年の本格風水リノベーション
風水師楳山先生とのコラボレーションで実現したリノベーション事例。
羅盤を使用した方位で間取りを確定し、「坐向変換」による玄関の向きをわずかに角度を変えています。正確な羅盤計測のために鉄材での補強が出来ず、ステンレス材での補強をし上部構造評点1.5以上をクリアした事例となります。
お庭がないことから、二階屋根を解体し、屋上ルーフバルコニーを設置しています。風水師の鑑定など細かい現場レポートは下記リンクよりご覧ください。
更新日:2020年11月12日
2000万でできる | 2000万でできない | |
---|---|---|
面積目安と工事内容 | 25坪程度の内外部フルスケルトンリフォーム | 25坪以上の内外部フルスケルトンリフォーム |
内装 | メーカー標準品 | 素材変更(無垢材・珪藻土・漆喰・メーカー上位品) |
外装 | ガルバリウム鋼板、サイディング、左官仕上げ | タイル張り |
基礎 | 基礎補強 | 悪条件での基礎新設 |
断熱 | グラスウール充填 | セルロースファイバー・硬質発砲ウレタン充填 |
設備機器 | メーカー標準グレード | 二世帯分の住宅設備機器・メーカー上位グレード |
●<ポイント>費用2000万の戸建てリノベーション(フルリフォーム)のポイントは築年数と外壁の傷み具合
費用予算2000万でのリノベーション(フルリフォーム)をベースに工事内容を考えますと、1階と2階を合わせた総面積が25坪程度の建物であれば、内部を躯体の状態まで解体し、自由に間取り変更が可能となります。水周り設備もすべて一新され見た目は新築と同様になります。ここで注意が必要なのが、リノベーション(フルリフォーム)の対象となる建物が何年前の建物であるかということです。昭和56年以前の旧耐震基準の建物であれば、基礎が無筋基礎であることが多く、基礎補強が必要になってきます。このような工事を入れると2000万をオーバーすることがあります。また断熱面でも、通常使用されるグラスウールではなく、セルロースファイバーや硬質発砲ウレタンなどグレードを上げていくと予算オーバーになってしまいます。外部は塗装工事を標準と考えますと、現状の外壁の状態が下地を含めて塗装工事で対応できるかどうか?モルタルが剥離を起こしていないか?などのチェックが必要でしょう。
住宅設備機器の仕様も各メーカーの標準品とされる商品であれば2000万でおさまるでしょう。しかし、標準グレードを上位グレードに変更したり、標準仕様であってもオプションをたくさんつけるなどバリューアップをしていくとオーバーすることも考えられます。
内装材も素材にこだわり無垢材に変更するなどすると2000万では収まらないケースが多いです。
わかりにくい建築基準法改正後の対応も下記を読むことで理解が深まります。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。性能向上を第一に考え、末永く安心して住める快適な住まいを目指しましょう。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
⇒ https://www.zoukaichiku.com/application
※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
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