戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 施工事例 > 都道府県で探す > 埼玉県 > 川口市 > 施工事例 古民家再生フルリノベーション&リフォーム事例(断熱等級6・耐震等級3)
築60年 実家 古民家 再生 リフォーム
| 建物概要 | |
|---|---|
| 名前 | K様 |
| 場所 | 埼玉県川口市 |
| 築年数 | 築60年 |
| 構造種別 | 木造戸建 |
| 家族構成 | 大人2人 |
| 対象面積 | 53坪 |
| リフォーム部位 | 間取り変更/断熱サッシ/セルロースファイバー/基礎補強/外張り断熱 |
| 工期 | 9ヶ月 |
| 価格 | 5200万(税込) |
今回のリフォームで、K様からのご要望は以下5点です。
K様からのご要望を踏まえ、設計段階で特に意識したのは、家族全員が快適に過ごせる機能的な空間設計と、自然素材を活かした健康的な住環境の両立です。以下、K様のご要望を実現するために工夫した点や心がけた点についてご説明いたします。
お母様が1階で生活しやすいように、**寝室を6畳ほどのスペースで配置し、隣接してウォークインクローゼット(WIC)**を設けました。これにより、寝室からスムーズに衣類や生活用品へのアクセスができ、快適な動線を確保しました。また、水廻り(浴室・トイレ)も同じ1階にまとめ、生活の利便性を高めるように設計しました。
**LDK(リビング・ダイニング・キッチン)**は家族が集う中心的な場所となるため、明るく開放感のある空間に仕上げました。特に、自然光を最大限取り入れるように窓の配置や大きさにこだわりました。さらに、お嬢様が帰宅時に利用できるお部屋と施術室も設置し、プライバシーを守りつつも、家族との繋がりを感じられるようなレイアウトを心がけました。施術室については、お仕事の場として落ち着けるように、独立した空間を意識し、静けさを保つための配置を考慮しました。
2階には、息子様のお部屋を設け、プライベートな空間を大切にしました。また、2階にトイレとホールを配置し、息子様が独立して快適に生活できるようなプランを組みました。ホールは多目的に使えるスペースとして、将来的な柔軟な使い方ができるよう広さを確保しました。
K様からのご要望である仏間の吹き抜けは、家全体に広がりを感じさせるための大きな工夫となりました。吹き抜けを作ることで、1階と2階の空間がつながり、開放的で光の通る空間を実現しました。吹き抜けから光が差し込むことで、家全体に明るさとゆとりを与え、古民家らしい重厚感と現代的なデザインが調和する仕上がりとなりました。
K様が強くご希望された内装の自然素材仕上げにおいては、特に素材選びにこだわりました。床には無垢材の杉を採用し、足触りの柔らかさや温かみを大切にしました。壁と天井には漆喰を使用し、調湿効果や抗菌効果を活かして、常に空気が新鮮で健康的な環境が保たれるように配慮しました。また、漆喰にEM活性水を攪拌して使用することで、空気質の向上と抗酸化効果も取り入れました。
1階と2階を行き来する際の動線や、家族がそれぞれの空間で過ごしつつも、自然とコミュニケーションが取れる設計を意識しました。吹き抜けや広いホールを活かし、視線のつながりを持たせることで、プライベートな空間と家族との共有空間のバランスをとるよう工夫しています。
K様邸のプランニングでは、ご家族の生活スタイルに合わせた空間作りに加え、健康と快適性を追求した自然素材の使用を大切にしました。家族それぞれの個々のニーズに応えながらも、家全体が一つにまとまり、心地よく過ごせる住まいとなるように工夫しています。
● 川口市にあるK邸のリノベーションは、築60年以上の農家造りの古民家を再生するためのプロジェクトでした。
この古民家は、長年の使用により劣化や傾きが進んでおり、快適かつ安全な住環境に戻すための改修が求められていました。K様は東京渋谷区で有名なカイロプラクティック院を経営されており、特に家族の健康と快適さに気を配っていたことから、ご実家であるこの古民家の改修に強いこだわりを持っていました。今回のリノベーションは、お母様と弟様が住まう家を健康的で快適なものにするという目的のもとに始まりました。
当初、K様は複数のハウスメーカーにも相談をしていました。しかし、一般的なハウスメーカーでは、標準的な工法や素材が中心で、EM(効果的微生物群)や埋設炭素、自然素材の使用といった選択肢が全く考慮されていなかったため、ハウスメーカーによる提案はK様の要望に応えられませんでした。そこで、K様が注目したのが、ハイウィルのリノベーション提案でした。
ハイウィルを選んだ最大の理由は、EMを使用したリノベーションの実績が豊富であったことです。K様はカイロプラクティック院を経営していることもあり、家族が安心して暮らせる健康的な住環境を望んでいました。EM技術は、室内の空気環境を改善し、抗酸化効果をもたらすことができるため、特に健康に敏感なK様のニーズに合致していました。EMを使用することで、住宅の内部環境がよりクリーンになり、室内の空気質が向上するという利点があったのです。
さらに、ハイウィルが提案する埋設炭素工法も、K様の決定を後押ししました。
炭素を埋設することで、地磁場が安定し、住宅内外の環境が改善されるというこの技術は、一般的なハウスメーカーでは提案されない特別な手法です。炭の持つ多孔質構造によるマイナスイオンの発生が、空間を快適にし、また電磁波を抑える効果も期待できます。これにより、住宅の長期的な健康的な住環境を保つことが可能になります。
もう一つの決定的なポイントは、オールアースリノベーションの実績です。ハイウィルでは、電磁波を抑えるための特殊な材料や工法を使用しており、これにより、家電製品や電気設備から発生する電磁波を最小限に抑えた住空間を提供することができます。電磁波の影響を気にする方が増える中、ハイウィルはこの分野での豊富な知識と実績を活かして、健康的な室内環境を提案しました。
また、自然素材の使用も、K様にとって重要な要素でした。お母様と弟様が住まわれる家であるため、内装の仕上げ材はすべて自然素材を使用することが必須条件となっていました。
ハイウィルでは、化学物質を含まない自然素材を使用して、床や壁、天井の仕上げを行うことで、化学物質過敏症やアレルギーに配慮した住宅を実現しました。木材や漆喰などの自然素材は、温かみのある質感を持ち、伝統的な古民家の風合いを損なうことなく、現代的な快適さと健康的な住空間を提供しました。これらの理由により、K様は最終的にハイウィルを選びました。ハウスメーカーでは対応できなかった細かい要望をすべて取り入れ、健康的で快適、さらに環境にも配慮したリノベーションを実現するために、ハイウィルは理想的なパートナーとなりました。母様がご高齢な為、実家を住みやすく健康住宅へフルリフォームを計画。お母様は基本1階での生活をし、来春息子さんが帰郷されるので2階は息子様のスペースとして使用。
▲既存外観
▲1階
▲2階
▲1階 既存平面図
▲2階 既存平面図
▲1階 新規平面図
▲2階 新規平面図
<HEAT20とは?>
HEAT20とは、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」という団体名です。
その団体が設定しているのが、屋根や外壁、床、窓などの「外皮」と呼ばれる部位の断熱や遮熱などといった性能の評価基準であり、G1とG2の2段階あります。G2の方がより高性能な性能を有する外皮となっています。
セキスイハイム軽量鉄骨造の住宅は、耐震面での型式認定があるため、構造計算は行えません。
「増改築.com®」によると、断熱リフォームの基準として、平成28年の建築物省エネ法基準に相当するUa値0.87が等級4(最高等級)とされています。しかし、この基準だけでは、真の省エネ住宅とは言えません。実際に、日本の断熱等級4は、2020年の建築基準法で努力義務とされているに過ぎません。しかし、2022年4月には断熱等級5が新設され、さらに2022年10月には断熱等級6・7が新設されました。断熱等級6・7は、これまでの断熱等級4と比べて、はるかに高いレベルの断熱性能が求められます。 HEAT20の計画においては、ZEH基準のUa値0.6を基準としています。これは、外壁105mm、U値2.33の樹脂アルミ複合サッシ窓で、天井の断熱材は105mmあれば実現できるとされています。さらに上位の「HEAT20 G1」グレードでは、6地域でUa値0.56となり、このレベルでは断熱環境を体感できるとされています。
最上位の「HEAT20G2」グレードでは、5地域でUa値0.46となっています。 K様邸のセキスイハイム軽量鉄骨造の断熱リフォームにおいては、これらの基準を踏まえた上で、適切な断熱材の選定や施工方法の検討が必要となります。
断熱改修(温熱改修)リフォームを成功させるためには、これらの基準や計画をしっかりと理解し、適切な施工方法を選択することが重要となります。
●解体および屋起こし工事は、古民家改修の中でも最も重要な工程の一つです。築60年以上の農家造りの古民家は、長年の使用によって躯体が劣化し、建物全体に歪みが生じていました。この歪みを修正し、建物を再び安全で快適な状態にするためには、まず解体作業と屋起こし作業が必要不可欠です。
K様邸では、解体作業においてすべて手壊し(人力)解体が採用されました。機械を使わずに、職人が一つ一つ手作業で建物の内装や外装の仕上げ材を取り除いていきます。これにより、建物の構造体を傷つけることなく、元の状態を保ちながら改修が進められます。特に古民家のような木造建築では、構造体を極力残しつつ改修することが重要であり、手壊し解体によってそれが可能になります。
まず、内部の解体が優先的に行われました。内装の壁や床、天井の仕上げ材を取り外し、内部の柱や梁などの躯体部分が露出する状態にします。内部の解体が完了し、躯体の状態が確認できた後に、必要な補強工事が段取りされました。外壁部分の解体は、室内の補強作業が完了した後に進められました。これは、外壁を解体する前に建物全体の構造がしっかりと補強され、屋起こし作業が安全に進行できるようにするための配慮です。
解体作業においては、シロアリ被害や湿気による腐朽など、古民家特有の劣化箇所が見つかることが多く、小林様邸でもいくつかの箇所で劣化が確認されました。これらの損傷部分は、解体後の補強工事で修繕され、建物全体の強度が回復されることになりました。
ワイヤーで屋起こし
解体作業が終わり、スケルトン状態になった建物は、次に屋起こしという工程に進みます。屋起こしとは、建物が地盤の沈下や時間の経過により傾いてしまった場合に、建物全体を引き上げ、元の水平な状態に戻す作業のことです。今回のK様邸では、長年の沈下によって建物全体が後方に傾いており、この傾きを修正するために屋起こしが必要不可欠でした。
屋起こし作業では、ワイヤーを使用した引き上げ技術が採用されました。この技術では、建物の四方にワイヤーを取り付け、それを引っ張ることで建物全体を少しずつ持ち上げていきます。建物全体を一度に持ち上げるのではなく、少しずつ段階的に引き上げることで、構造体にかかる負荷を分散させ、無理のない形で建物の傾きを修正します。
特に、建物の裏側に大きく傾いていた部分は、慎重な持ち上げ作業が必要でした。ワイヤーの張力を適切に調整し、建物全体のバランスを見ながら作業が進められました。もし裏側の持ち上げが一気に行われると、建物の構造体が損傷する恐れがあるため、技術者が細心の注意を払いながら少しずつ修正していきました。最終的に、元の水平な状態まで建物を戻すことができ、これによって建物全体の安定性が大幅に向上しました。
さらに、屋起こし作業では、地盤の沈下によって不均等にかかっていた建物の重心も修正されました。これにより、建物の耐久性や耐震性が改善され、今後のリノベーション工程が安全に進められるための基盤が整えられました。
屋起こし作業が完了した後、建物の躯体にはさらなる補強が施されました。古民家の構造体は、伝統的な木組み工法によって建てられていることが多く、現代の建築基準に比べて接合部が緩んでいることがあります。このため、建物が直立した状態を保つためには、柱や梁の接合部の補強が必要です。
補強作業では、まず金物補強が行われました。金物補強とは、木材同士を強固に結びつけるために金具を使用する工法で、接合部の耐久性を高め、地震などの外力に対して強度を持たせることができます。また、必要に応じて新しい梁を挿入することで、建物全体の安定性をさらに向上させました。この補強作業によって、屋起こし後の建物がしっかりと支えられるようになり、次のリノベーション工程に進むための準備が整いました。
解体および屋起こし工事は、古民家改修の中でも特に技術と慎重さが求められる工程です。すべて手作業で行われた解体作業は、建物の構造体を最大限に残しつつ、周囲への影響を最小限に抑える方法が採用されました。そして、ワイヤーを使用した屋起こし作業では、傾いた建物を安全に水平な状態に戻し、地盤の修正と合わせて耐久性と耐震性を向上させました。これらの工程を経て、築60年以上の古民家に新しい命が吹き込まれ、今後のリノベーションが安全に進められるための基盤が確立されました。
K様邸のリノベーションにおいて、**EM(効果的微生物群)**を使用した埋設炭素と土壌散布が施されました。この技術は、環境への配慮だけでなく、建物内外の居住環境をより健康的で快適にするための手法として注目されています。
EM技術は、比嘉照夫教授によって開発された技術で、住宅や建築物において「抗酸化効果」や「環境改善効果」が期待されています。特に、カビや害虫の発生を抑える効果があり、喘息やアレルギー症状を軽減すると報告されています。K様邸でも、これらの効果を期待してリノベーションに取り入れられました。
K様邸の工事では、埋設炭素が採用されました。埋設炭素とは、炭素を地面に埋めることで、土壌の磁場を安定させ、電磁波の影響を抑えながら空間の快適性を向上させる技術です。炭素は、多孔質でマイナスイオンを発生させるため、住環境の空気質が改善されるとともに、地面の通気性も向上し、植物の生育や建物の耐久性にも良い影響を与えます。
EM技術と炭素の組み合わせにより、K様邸の住環境は電磁波や有害物質を極力排除した健康的な空間に仕上がりました。
EM技術のもう一つの重要な応用として、EM活性液の土壌散布が行われました。EM活性液は、土壌の微生物環境を改善し、地面から発生する有害なガスや臭気を抑制します。これにより、K様邸の周辺の土壌環境が改善され、庭の植生や周辺環境にポジティブな影響をもたらしました。
このようなEM技術を活用したリノベーションは、単なる建物の改修にとどまらず、住環境全体の健康性や快適性、さらには持続可能性を高めるための画期的な手法として採用されています。
●基礎配筋
K様邸のリノベーションにおいて、基礎補強は重要な工程の一つでした。この工事では、鉄筋の配筋工事をはじめ、EM活性液の散布、さらにコンクリート打設においてもEM技術が活用されました。これにより、基礎の耐震性向上と建物の長寿命化が実現されました。以下、工事の各工程を詳しく解説します。
基礎補強の第一段階は、鉄筋の配筋工事です。まず、基礎となる部分の地盤を鋤取りし、地盤の表層を整地します。これにより、基礎が安定し、コンクリート打設のための準備が整います。その後、設計図に基づき、鉄筋が正確に配置されました。鉄筋は、建物の引っ張り強度を補強するための重要な役割を果たし、太さや間隔が厳密に管理されます。
鉄筋の配置が終わると、建物全体にかかる荷重を支える基礎構造が形成され、コンクリートの打設に向けた準備が整いました。
鉄筋の配筋作業が完了した後、EM活性液の散布が行われました。EM(効果的微生物群)は、環境を浄化し、耐久性を高める効果が期待されており、コンクリート工事においても有効です。EM活性液を鉄筋に散布することで、鉄筋の錆びを抑え、鉄筋の耐久性を高める効果が得られます。
特に、K様邸では耐震性が重要な要素であり、EM活性液を使用することで、建物全体の安全性が向上しました。EM技術の活用により、鉄筋とコンクリートの結合が強化され、長期的な耐久性が確保されました。
配筋工事とEM活性液の散布が完了した後、次に行われたのはコンクリートの打設です。ここでも、EM技術が活用されました。コンクリートにEMを攪拌することで、コンクリートの強度と耐久性がさらに向上します。EMを加えたコンクリートは、通常のコンクリートに比べて劣化が遅く、湿気や酸化に対しても強くなるため、長期的な耐震性と耐久性が期待されます。
コンクリート打設の際には、振動棒を使用してコンクリートを均一に流し込み、気泡が残らないように注意深く施工されました。また、打設後のコンクリートは適切に硬化させ、必要な強度が確保されました。
K様邸の基礎補強工事では、鉄筋の正確な配筋に加え、EM技術が効果的に活用されました。EM活性液を使用することで、鉄筋やコンクリートの耐久性が向上し、長期的に安全で快適な住環境が実現されました。この基礎補強工事により、建物全体の耐震性も大幅に向上し、将来の安心な住まい作りに貢献しています。
基礎工事が完了すると、次に大工工事が進められました。大工工事では、古民家特有の木造構造を活かしつつ、現代的な耐震・制震の技術を取り入れた補強が行われました。築60年以上の古民家であるK様邸では、木造建築の伝統的な要素を残しながら、現代の安全基準に合わせた耐震補強が必要とされました。特に、古い梁や柱は、年月の経過とともに劣化している部分が多いため、それらを補強し、建物全体の強度を確保することが大きな課題となりました。
今回の大工工事では、既存の梁や柱の補強が非常に重要な作業となりました。長い年月を経て使用されてきた木材は、風化や湿気、シロアリによるダメージが見られ、建物全体の構造が弱くなっている箇所もありました。そのため、まずは建物全体の構造を詳細に調査し、補強が必要な箇所を特定しました。
特に、新しい梁の挿入が重要でした。梁は建物の水平強度を保つために欠かせない部材であり、梁が弱くなっていると建物の歪みや沈下が進む可能性があります。そこで、既存の梁に加えて新たに強度の高い梁を挿入し、構造の安定性を確保しました。新しく挿入された梁は、N値計算に基づいた金物補強が施され、接合部分の強度が確保されました。これにより、建物全体が地震や風の強い日でもしっかりと耐えられる強度を持つことができました。
さらに、K様邸の大工工事では、建物の損傷防止のために制震ダンパーも導入されました。制震ダンパーは、地震などの揺れが建物に伝わった際、その揺れを吸収し、建物にかかる負荷を軽減する役割を果たします。これにより、耐震補強だけでは対応しきれない振動の影響を最小限に抑えることが可能となります。制震ダンパーの導入は、古民家のように伝統的な構造を維持しながらも、現代的な安全性を確保するための有効な手段です。
大工工事では、床下地の施工も行われました。床下地は、建物の基礎と床をつなぐ重要な部分であり、特に断熱性能や強度を高めるために、しっかりと施工されました。床下地が完了した後、K様邸では健康的な住環境を実現するために、オールアース工法が採用されました。
オールアース工法とは、建物全体の電磁波を抑えるために、電気配線や設備にアースを接続し、電磁波の影響を最小限に抑える工法です。K様邸では、すべてのコンセントにアース付きの配線が設置され、各コンセントからの電気的な負荷が地面に流れるように設定されました。特に、埋設炭素の部分に設置されたアース棒に配線が接続され、家全体の電磁波を安全に地中に流すことができるように配慮されました。
床下地にオールアースのためのシートが張り込まれ、このシートが建物内の電磁波を効率的に吸収し、地面に放電する仕組みとなっています。これにより、家全体が電磁波から守られ、住む人の健康に配慮した環境が実現されました。電磁波対策は、現代社会においてますます重要視されており、特に健康に配慮したリノベーションを希望する方々にとって、このような取り組みは非常に効果的です。
大工工事では、古民家特有の木材の質感や風合いを大切にしながら作業が進められました。K様邸の古民家は、長年にわたって使用されてきた木材が多く、その美しい経年変化や独特の風合いを持っています。そこで、補強に使われる新しい部材も、既存の木材と調和するように選ばれ、建物全体が一体感のあるデザインとなるよう配慮されました。
また、木材の選定には、湿気やシロアリに強い木材が使用され、建物の長期的な耐久性も確保されました。これにより、K様邸は伝統的な美しさを維持しながら、現代的な耐久性と安全性を併せ持つ建物へと改修されました。
K様邸の大工工事は、古い建物の魅力を残しつつ、現代の技術を取り入れた高度な補強工事でした。特に、古い梁や柱の補強、制震ダンパーの設置、オールアース工法の導入によって、建物全体の安全性と健康性が大幅に向上しました。さらに、木材の風合いを大切にした丁寧な施工により、古民家の持つ温かみを維持しつつ、強度と耐震性を兼ね備えた住まいが完成しました。。
古民家改修において断熱性能の向上は非常に重要な要素です。古民家は構造上、断熱性が低いため、特に夏の暑さや冬の寒さを効果的に遮断する必要があります。K様邸では、これらの課題を解決するために、内外両方から断熱材を施工するダブル断熱工法が採用されました。この工法により、建物全体の断熱性能を飛躍的に向上させ、住まいの快適性とエネルギー効率が大幅に改善されました。以下、各部位ごとの断熱工事について詳しく解説します。
●床の断熱
床断熱:ミラネクストラムダ75㎜厚※特注仕様
床断熱には、特注仕様のミラネクストラムダ(75mm)が使用されました。床下からの冷気や湿気を遮断するため、床全体にしっかりと断熱材が敷き詰められました。この断熱材は、高い断熱性能を持つだけでなく、軽量で施工がしやすいことが特徴です。さらに、EM技術を取り入れることで、床下の空気質も向上し、カビや湿気の発生を抑える効果が期待できます。
床断熱は、特に冬場に足元から冷気が上がってくることを防ぎ、室内の温度を一定に保つ役割を果たします。これにより、冷暖房の効率が向上し、快適な室内環境が実現されました。
1階の床の断熱材充填後は防湿シートを張り、捨て貼り後に気密テープによる目張りを行います。
●壁の断熱(セルロースファイバー120㎜)
セルロースファイバーは、再生紙を主成分とした環境に優しい断熱材です。優れた断熱性と吸湿性を持っています。壁内にセルロースファイバーを充填します。特に鉄梁周りは、高性能グラスウールを使用して気流を止めることで、さらに断熱性を高めています。
K様邸の室内壁には、セルロースファイバー(120mm)が充填されました。このセルロースファイバーには、EMセラミックスが混ぜられており、通常の断熱材に比べて抗酸化効果が期待できる点が特徴です。セルロースファイバーは、リサイクル紙を主成分とするエコな断熱材であり、優れた断熱性と防音性を備えています。
内側の壁面全体にセルロースファイバーを充填することで、建物内の温度を一定に保ち、夏の熱気や冬の寒気を効果的に遮断しました。特にEMセラミックスの効果により、建物内の空気が常に新鮮で、健康的な環境が維持されます。また、この断熱材は防音性能にも優れているため、外部の騒音を遮断し、静かな居住空間が確保されました。
●天井の断熱
天井断熱:セルロースファイバー300㎜
厚さ300㎜のセルロースファイバーは、天井部分の大きな熱の流出・流入を効果的に防ぎます。天井部分にセルロースファイバーを充填します。
天井部分には、さらに厚さを増したセルロースファイバー(300mm)が充填されました。天井は、屋根からの日射を直接受けやすいため、断熱材の厚さが非常に重要です。300mmの厚さにすることで、屋外からの熱が室内に伝わるのを防ぎ、夏場でも涼しい室内環境が保たれます。
また、冬場には、暖かい空気が上部に溜まるため、天井断熱がしっかりと施されることで、暖房効率が大幅に向上します。断熱性能に加え、天井にもEMセラミックスが使用されており、抗酸化効果により空気質が向上し、居住者にとって健康的な環境が提供されました。
●EPSによる外張り断熱工事
外部の断熱には、EPS(発泡スチロールボード)45mmが採用されました。外張り断熱は、建物全体を外側から包み込むことで、外気の影響を最小限に抑え、内部の温度を保つ役割を果たします。K様邸では、既存の外壁の上にEPSボードを施工し、その上に左官仕上げという方法で断熱効果を高めました。
EPSは、軽量かつ断熱性能が高く、長期間にわたって安定した断熱効果を発揮します。さらに、EM技術を組み合わせることで、建物全体の空気質が向上し、長期的な健康的な環境が維持されることが期待されます。
K様邸で採用されたダブル断熱工法は、内外からしっかりと断熱材を施工することで、古民家特有の断熱性の低さを解消しました。外張り断熱で外部からの影響を遮断し、室内壁や天井、床下には高性能な断熱材が使用され、さらにEM技術を活用したことで、断熱性だけでなく、空気質や健康面にも配慮した快適な住環境が実現されました。この断熱工事によって、夏は涼しく、冬は暖かい、エネルギー効率の高い住まいが提供されました。
K様邸のリノベーションでは、外壁工事と屋上工事が並行して進められました。これらの工事は、建物全体の耐久性を高めるだけでなく、美しい外観と高い断熱性能を実現するために行われました。特に、外壁は外張り断熱を施し、自然素材を使用した仕上げが採用され、屋上工事では防水性能を重視した耐久性の高い施工が行われました。以下、外壁工事と屋上工事を詳しく解説します。
K様邸の外壁工事では、既存の外壁を残しつつ、新しい断熱材と仕上げ材を追加して施工が進められました。外壁の断熱には、外張り断熱工法が採用され、断熱性能と耐久性の向上を両立させています。
まず、外壁には**EPS(発泡スチロールボード)**を使用した外張り断熱が施されました。この外断熱は、建物全体を外側から断熱材で覆うことで、外気温の影響を最小限に抑え、建物内の温度を一定に保つ効果があります。EPSは、軽量かつ高い断熱性能を持つ素材であり、施工のしやすさと耐久性が評価されています。
EPS断熱材の上には、防湿効果を高めるために防湿シートが張られました。このシートは、湿気の侵入を防ぎ、断熱材や建物本体が湿気によって劣化するのを防ぎます。さらに、シートの上にはメッシュを設置し、その上にベースコートを塗布することで、外壁の強度と耐久性が向上しました。
メッシュを設置した後、ベースコートを塗布し、外壁全体に下地を整えました。ベースコートは、外壁の表面を滑らかにし、最終的な仕上げ材を均一に塗布するための重要な工程です。その後、外壁の仕上げには漆喰が使用されました。漆喰は、日本の伝統的な素材であり、調湿性能や抗菌効果に優れています。K様邸では、この漆喰にEM活性水を攪拌して使用することで、抗酸化効果を高め、外壁全体の健康性を向上させました。
漆喰仕上げにより、建物は自然素材の温かみと美しさを兼ね備え、古民家らしい伝統的な雰囲気を残しつつ、現代的な性能を備えた外観が完成しました。漆喰の白さと外張り断熱による均一な外観が、建物全体に高級感と安心感を与えています。
▲施工前
▲施工後
▲施工後
●屋上工事
K様邸の屋上工事では、玄関部の屋根を解体し、新たに屋上ルーフバルコニーとして再構築されました。この変更により、K様邸は生活空間がさらに広がり、屋外のスペースを有効活用できる設計となりました。屋上は、リラックスしたり景色を楽しんだりする場所として機能し、また、建物全体の通気性と開放感を向上させる役割も果たしています。
屋上工事において最も重要なポイントは防水性能です。木造建築における屋上の防水は、雨漏りなどのリスクを防ぐために非常に重要です。K様邸では、防水性能を最優先に考え、金属防水を採用しました。金属防水は、特に木造建築において信頼性の高い防水方法であり、屋上の耐久性を大幅に向上させる効果があります。
金属防水の施工では、まず屋上全体に金属製の防水シートを敷設し、雨水が内部に侵入しないように完全に密閉されました。この防水シートは、高い耐久性と防水性を持っており、長期間にわたってメンテナンスが不要な点が特徴です。これにより、K様邸の屋上は、雨風にさらされる環境下でも安心して使用できる空間となりました。
防水工事が完了した後、屋上の仕上げとしてタイル張りが施されました。タイルは、耐久性が高く、掃除やメンテナンスが容易であるため、屋上の仕上げ材として最適です。また、デザイン性にも優れており、屋上全体を美しく仕上げることができました。タイルは防滑加工が施されたものが使用され、雨の日でも安全に歩行できるように工夫されています。
タイル張りの屋上は、家族や友人が集まって過ごす場所として、またプライベートなリラックススペースとして機能します。K様邸では、開放感のある屋上ルーフバルコニーが設けられたことで、屋内外の空間がより一体化し、居住性がさらに向上しました。
K様邸の外壁工事と屋上工事では、古民家の伝統的な風合いを残しながら、現代的な性能を兼ね備えたリノベーションが実現されました。外壁には外張り断熱を施し、自然素材である漆喰を使用することで、美しさと耐久性が両立された外観が完成しました。また、屋上工事では、玄関部を解体して屋上ルーフバルコニーを設置し、金属防水とタイル張りによって耐久性とデザイン性が高められました。
これにより、K様邸はエネルギー効率の高い住まいとなり、快適で健康的な生活空間を提供しています。特に、EM活性水を活用した抗酸化効果が、外壁や屋上の仕上げ材に取り入れられることで、家全体が健康的な空間へと生まれ変わりました。
K様邸の内装造作工事では、住まいの健康的な環境を実現するため、すべての仕上げ材にこだわり抜かれた自然素材が使用されました。K様のご要望に応じて、室内全体を自然素材で仕上げることで、化学物質による室内空気の汚染を防ぎ、快適で安心できる住空間を提供しました。この内装工事では、床材、壁材、天井材などに自然素材を活用し、伝統的な古民家の美しさを保ちながら、現代的な快適さを併せ持つインテリアが完成しました。
K様邸の床には、杉材が使用されました。杉は、柔らかい木材で足触りが良く、温かみのある風合いが特徴です。特に、無垢材の杉を使用することで、床全体が自然の温もりを感じさせる仕上がりとなりました。無垢材は合成素材とは異なり、木の呼吸を妨げず、湿気を吸収したり放出したりする機能を持つため、室内の湿度を調整する効果があります。これにより、年間を通じて快適な住環境が保たれます。
また、無垢の杉材は、時間が経つごとに美しい飴色に変化し、使い込むほどに深みのある風合いを楽しむことができます。自然素材の特徴を最大限に生かすことで、古民家らしい風格と同時に、足元から優しい感触を得られる快適な住まいが実現されました。杉材は、寒い冬でも冷たさを感じにくく、夏はさらっとした涼しさを保つため、四季を通じて過ごしやすい環境を提供します。
K様邸の天井および内壁の仕上げ材としては、自然素材である漆喰が使用されました。漆喰は、古くから日本の建築に用いられてきた素材で、調湿性能や防火性、耐久性に優れた特徴を持っています。また、漆喰は抗菌作用もあり、室内の空気を清潔に保つことができます。特に、湿気の多い日本の気候において、漆喰はカビや細菌の発生を抑える効果があるため、健康に配慮した住空間づくりに最適です。
K様邸では、さらに漆喰にEM活性液を攪拌して使用することで、抗酸化効果が加わり、室内の空気質が大幅に向上しました。EM技術によって、漆喰が持つ自然の力に加え、建物内の有害物質を分解し、健康的で新鮮な空気が保たれるよう工夫されています。この技術は、アレルギーや化学物質過敏症の方々にとって特に有効であり、K様邸でも家族の健康を第一に考えた施工となりました。
また、漆喰の白い色合いは、室内全体に明るく清潔な印象を与えると同時に、自然光を柔らかく反射して室内を明るく見せる効果があります。天井や内壁が漆喰で仕上げられることで、伝統的な古民家の雰囲気を保ちつつ、モダンで洗練された空間が完成しました。漆喰の滑らかな質感は、部屋全体に高級感と心地よい温かみを与え、長い年月を経ても美しい状態を保ち続けます。
K様邸の内装造作工事では、使用された自然素材の特性により、室内の温かみや健康への配慮が大きく強調されています。無垢材の杉と漆喰の組み合わせにより、古民家の持つ伝統的な雰囲気を損なうことなく、現代の住まいに求められる快適さと健康的な環境が提供されました。杉や漆喰は、自然の力で空気中の有害物質を吸収したり分解したりするため、室内の空気が常に清浄であり、家族が安心して暮らせる環境が整いました。
また、自然素材の使用によって生まれる室内の雰囲気は、機械的な工業製品では得られない、手触りや温もりのある空間を提供します。木材の柔らかい質感や漆喰の優しい白さは、目に優しく、心地よい空間を作り出します。特に、K様邸では家族がリラックスできるように、自然の力を最大限に生かした空間づくりが意識されました。
K様邸の内装造作工事は、自然素材を使用した健康的な住環境を目指したリノベーションの象徴とも言えます。無垢の杉材を使用した床は、足元からの温かみと柔らかい感触を提供し、漆喰を使用した天井と内壁は、調湿効果と抗菌効果により快適で清潔な空気環境を実現しました。さらに、EM技術を取り入れることで、室内の空気質が向上し、健康的な暮らしをサポートしています。自然素材の持つ美しさと機能性が調和し、K様邸は家族にとって安心で快適な住まいへと生まれ変わりました。
K様邸のリノベーションでは、築60年以上の古民家が伝統の美しさを残しつつ、現代的な快適さを取り入れた見事な仕上がりとなりました。すべての仕上げ材にこだわり、自然素材を使用したことにより、健康的で居心地の良い住環境が実現されています。ここでは、K様邸の各部分の仕上がりを中心に、仕上げのポイントを解説しながら、竣工写真をご紹介します。
== 外観・玄関 ==
▲施工前
▲K様邸の外壁は、古民家の伝統的な風合いを活かしながら、現代的な断熱性能と耐久性を兼ね備えた仕上がりとなっています。外張り断熱として使用されたEPS(発泡スチロールボード)の上には、防湿シートとメッシュが張られ、その上からベースコートと漆喰仕上げが施されました。漆喰は、職人の手によって滑らかに塗り込まれ、柔らかな白い表面が光を優しく反射し、古民家らしい温かみと落ち着きを感じさせます。
特に、K様邸では漆喰にEM活性水を攪拌して使用しており、これにより漆喰の調湿効果や抗菌効果が強化され、健康的で清潔な外観が実現されています。竣工写真では、外壁全体が均一で美しい仕上がりになっており、伝統とモダンが融合した魅力的な外観が確認できます。
▲施工後の庭側から。屋根と外壁はセラミック塗料「WAKOECOSHIELD」を採用。断熱・遮熱に効果を発揮します。
▲玄関ドアはYKKapヴェナート
== 1F LDK ==
▲K様邸のリノベーションでは、仕上げに使用されたすべての素材に自然素材が取り入れられ、家全体に温かみのある雰囲気が広がっています。特に無垢の木材や漆喰は、時間とともにその美しさを増す素材であり、長く住むほどに愛着が湧いてくる住まいとなっています。自然素材の持つ優しい質感や温もりは、機械的に作られた工業製品では得られない、独特の安らぎを提供します。
竣工写真を通しても、自然素材の豊かな表情が伝わり、K様邸が古民家の伝統を守りながらも、現代の住まいに必要な快適さと健康的な環境を実現していることがわかります。
▲和室スペースから見たキッチン。スリット格子があるだけで高級旅館のようです。
▲キッチン側からの眺め。大きな窓から明るい光が入ってきます。
▲リビングダイニング側の床材は無垢材(施主支給品)です。柔らかい色合いに癒されます。広いお庭はK様がこれから手を入れるそうで、楽しみですね。
▲こだわったヌックスペース。
▲K様邸の天井は、漆喰による美しい仕上げが施されています。漆喰の調湿効果により、室内の湿度を適度に保つことができるため、年間を通じて快適な空間を維持できます。また、漆喰はカビやダニの発生を抑える抗菌作用もあり、特に健康を気にされるK様のご要望に応じた仕上がりとなっています。
竣工写真では、天井の漆喰が滑らかで高級感のある仕上がりを見せており、伝統的な古民家の雰囲気を残しつつ、現代的なデザインの要素も感じさせる空間が広がっています。
▲K様邸のリノベーションでは、仕上げに使用されたすべての素材に自然素材が取り入れられ、家全体に温かみのある雰囲気が広がっています。特に無垢の木材や漆喰は、時間とともにその美しさを増す素材であり、長く住むほどに愛着が湧いてくる住まいとなっています。自然素材の持つ優しい質感や温もりは、機械的に作られた工業製品では得られない、独特の安らぎを提供します。
竣工写真を通しても、自然素材の豊かな表情が伝わり、K様邸が古民家の伝統を守りながらも、現代の住まいに必要な快適さと健康的な環境を実現していることがわかります。
== 2F 洋室 ==
2階は3部屋です。床は大建のフローリング材「トリニティ」を採用。バルコニーに面した2部屋の天井はリリカラの木目柄クロスです。広いバルコニーの向こうの木々の緑に不思議とマッチしてとてもさわやかな印象です。
先にも説明の通り、K様邸は内部スケルトンのため窓の位置は変えていません。不要な窓は内側から埋めています。外壁を壊さずに窓を新しくするには、カバー工法という方法を用います。カバー工法とは、古い窓ガラスを取外して既存の窓枠の上から新しい枠を覆いかぶせて設置する工事方法です。サッシはすべてYKKap製マドリモ断熱窓(遮熱Low-E複層ガラス)です。断熱窓に変えることで、窓からの熱の出入りが少なくなり省エネ効果が格段にアップします。
▲バルコニー側洋室3
▲バルコニー側洋室3
▲バルコニー側洋室2
▲バルコニー側洋室2の収納
▲洋室1
▲洋室1の収納
== 水まわり ==
K様邸の水回りは、1階にキッチン・お風呂・洗面・トイレ、2階に洗面・トイレという構成です。
▲キッチンはTOTO「ザ・クラッソ」セパレート型。スタイリッシュでまるでキッチンスタジオのようです。
▲ステンレスカウンター、タッチ式水栓(浄水器付)、食洗器付き。
▲コンロ側もステンレスカウンター、レンジフードはお手入れが簡単なゼロフィルターフードeco。奥は食材庫パントリーになっています。
▲浴室はTOTO「サザナ」1616サイズ
▲1階洗面はアイカのスタイリッシュカウンターを採用。人造大理石のボウルとカウンターが一体となった意匠性の高い洗面台です。
▲トイレは1,2階ともハイウィルTOTOオリジナルトイレ。壁はサンゲツの汚れ防止クロスです。小物やストックが置けるニッチを作りました。
▲2階洗面台はTOTO「オクターブLite」間口750mm
▲2階トイレ。サンゲツのフクロウ柄アクセントクロスが可愛らしい仕上がりです。
●川崎市K邸の工事では、国の補助金「こどもエコすまい支援事業」と「先進的窓リノベ事業」を活用予定です。(申請中)
省エネにつながるエコ住宅設備や、断熱性能の高い断熱材・ドア・窓の設置などに対して交付される補助金です。
K様邸の補助金対象工事
| エコ住宅設備の設置 | 給湯器(エコジョーズ)、高断熱浴槽、節水型トイレ、節湯水栓 |
| 断熱改修 | 外壁・床・天井の断熱材、断熱窓、断熱ドア |
| 子育て対応改修 | ビルトイン自動調理対応コンロ、掃除しやすいレンジフード、ビルトイン食洗器、浴室乾燥機 |
K様、この度は大切なご実家のリノベーションを弊社にお任せいただき、誠にありがとうございました。築60年以上の古民家という、時代の風合いを纏った建物を改修するという大変貴重な機会をいただけたこと、そしてK様のこだわりを存分に反映させたプロジェクトに関わることができ、私たちにとっても非常にやりがいのある仕事でした。
K様がご実家に対して持たれていた「自然素材を活かしながら、家族が安心して健康に暮らせる空間を作りたい」という強いこだわりを、どのように形にしていくかは私たちにとっても挑戦でした。特に、内装における無垢の杉材や漆喰の使用、EM技術による抗酸化効果の取り入れ、そしてオールアース工法を組み合わせることで、電磁波から家族を守るという点は、通常の工事以上に細やかな配慮が求められました。
現場では、古民家特有の課題にも直面しました。古くから使用されている梁や柱を可能な限り残しながら、新しい耐震性や断熱性を持たせるための補強工事は、常に慎重さが求められる作業でした。特に、解体作業の段階では、構造体がどれほど劣化しているかが不明な部分も多く、予想以上に時間がかかることもありました。それでも、K様からお話を伺いながら、長く使われてきたこの家の大切な部分をいかに残しつつ、現代の住まいとして安全に、かつ快適に仕上げるかをチーム一同で工夫しながら進めました。
最も大変だったのは、屋起こし工事と基礎補強の工程でした。長年の傾きや歪みを直すために、ワイヤーで建物を慎重に持ち上げ、耐久性を保ちながら補強する必要がありました。現場では一瞬一瞬が緊張の連続で、わずかなミスも許されない作業が続きました。しかし、この工事を無事に終えたとき、K様邸が本来の姿に戻り、さらに力強い構造に生まれ変わったことを実感でき、非常に達成感を感じました。
K様のこだわりである自然素材の選定にも、最大限の注意を払いながら施工しました。杉材の持つ温かさや漆喰の柔らかな質感が、どのように空間全体を包み込むかを考え、職人たちが一つ一つ丁寧に仕上げていきました。EM活性水を混ぜ込んだ漆喰は、ただ美しいだけでなく、空気を浄化し健康的な室内環境を提供します。まさに、K様の理想の住まいが実現した瞬間でした。
K様邸が完成した今、竣工写真を眺めるたびに、このプロジェクトに込められたK様の思いと、その実現に向けたチームの努力がよみがえります。古民家がもつ歴史や風合い、そして現代的な性能を融合させたこの住まいが、これからもご家族の大切な場所として愛され、長く使われていくことを願ってやみません。
このプロジェクトを通じて、K様のこだわりにお応えし、特別な住まいを提供できたことを心から感謝申し上げます。今後も、住まいに関してご不明な点やメンテナンスがございましたら、いつでもご連絡ください。K様とご家族の暮らしが、この家で末永く続いていくことを、心より願っております。
本当にありがとうございました。
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