戸建フルリフォームなら「増改築.com®」TOP > 施工事例 > 都道府県で探す > 東京都 > 三鷹市 > 施工事例 Y様 築80年の増改築を繰り返した家を“耐震等級3×断熱等級6”に再生!施工事例
建物概要 | |
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名前 | Y様 |
場所 | 東京都三鷹市 |
築年数 | 築80年 |
構造種別 | 木造一戸建て |
家族構成 | 大人1人 |
対象面積 | 24.7坪 |
リフォーム部位 | ベタ基礎/間取り変更/断熱サッシ/屋上テラス/耐震補強/ |
工期 | 8ヶ月 |
価格 | 2700万 |
今回のリフォームで、Y様からのご要望は以下の4点です。
耐震等級3相当まで強度を高めたい
HEAT20G2水準の断熱性能を確保したい
雨漏り・腐食箇所を根本的に直したい
生活動線を改善したい
増築部分を一体化するゾーニング
断熱・耐震を考慮した意匠の工夫
今回取り上げるのは、三鷹市Y様邸のリノベーションにまつわるスタート段階のお話です。Y様邸は昭和14年に平屋として建てられ、その後も昭和32年・昭和44年と複数回にわたって増改築を繰り返してきました。長年の雨漏りや構造体への不安を抱えつつ、大手リフォーム会社では「基礎補強ができない」「外皮計算なんて無理」と断られてきたという背景があります。しかし、親から相続した思い入れのある家を残したいというY様の強いご希望により、耐震等級3の安全性とHEAT20G2レベルの外皮性能を同時にめざす方針を掲げ、今回のリノベーション計画が始動しました。昭和14年築の家を残しつつフルリフォームを決意されたY様への「現場調査・打合せ」から「リノベーションプラン概要」を詳説します。複雑な増改築経緯や雨漏り被害など、“築80年の建物ならでは”の課題が山積する状況をどのように整理し、どんな解決策を打ち出していくのか。これから木造戸建てのリノベーションを検討している読者の方にとって、失敗を回避するうえで重要な学びとヒントが得られるはずです。
1.1.1 昭和14年築+二度の増築という複雑な経緯
昭和14年の平屋建てからスタートし、昭和32年に1階部分を拡張し、さらに昭和44年にはお神楽増築によって2階が後付けされた――それがY様邸です。親からの相続物件であり、思い出深い建物だとはいえ、これだけ度重なる増改築を経ていると、躯体内部の様子は想像以上に入り組んでいます。新築時と増改築時とで使用している材料や施工技術も異なり、梁や柱、基礎の形状がバラバラになっている可能性が高いのです。
Y様はご両親が保管していた古い図面やメモを大切にお持ちでしたが、実際に現場を調べると「図面と現状が違う」箇所が随所に見つかりました。例えば増築部を繋ぐ部分で柱がまったく別の位置に立っていたり、想定外の土壁が残っているなど、一筋縄ではいかない状況でした。
Y様ご自身は、幼少期からこの家で暮らし、ご両親が度々「ここを増築した」「あそこを改修した」と語っていたのを覚えているそうです。ところが雨漏りが激しくなったのは最近のことではなく、すでに十数年前から天井にシミが出始めていたといいます。
昭和14年からの増築履歴に加え、深刻な雨漏り。さらにはY様が望まれるのは「耐震等級3・HEAT20G2の性能向上」。大手リフォーム会社であれば一見簡単に対応できそうに思えますが、実際には「基礎補強ができない」「外皮計算も不可能」との返答を受け、契約直前で話が立ち消えになったといいます。なぜそのような展開になってしまったのでしょうか。
Y様邸の基礎は年代ごとに異なり、もともと無筋基礎だった部分に布基礎を継ぎ足し、昭和44年増築部では部分的にコンクリートが打たれているものの、鉄筋量は限定的です。大手リフォーム会社は“定型的な補強方法”しか用意がなく、ベタ基礎や抱き合わせ基礎を複数段階で実施するような複雑な施工に対応できなかったというのが実情でしょう。
HEAT20G2とは、先進的な省エネ性能を目指す外皮性能基準で、住宅の外皮平均熱貫流率(Ua値)や冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)を厳格に計算しなければなりません。増改築が重なったY様邸では、壁の厚みや柱・梁の配置がバラバラで、面積の算定も容易ではありません。
とはいえ、ただ難しいだけではありません。今回弊社の現場調査を行ったところ、いくつかの“可能性”も見えてきました。
●施工前の水回り
Y様が求める「耐震等級3」の実現には、まず基礎をどのように再構築するかが鍵となります。無筋基礎や布基礎が混在した状況を、どのように一体化して強度を確保するか――これがプラン検討の大きなテーマでした。
Y様邸は長年雨漏りや開口部の老朽化が進んでいたため、断熱性能も極端に低い状態でした。しかしY様ご自身が「夏冬の快適性を劇的に改善したい」「省エネで暮らせる家にしたい」との思いを強く持たれており、そのためにはHEAT20G2を満たすための外皮計算が不可欠となります。
こうしてY様邸は、ベタ基礎補強や耐震金物の配置による「耐震等級3」の確保、そして外皮計算に基づく断熱改修による「断熱等級6(BEI0.7)達成」を目指す大まかなプランが固まりました。大手リフォーム会社から「不可能」と言われがちだった要素でも、細部まで現場調査を行い、増築年代ごとの仕様を一つひとつ洗い出せば、実は“無理ではない”ことが分かります。
ここでお伝えしたのは、あくまで着工前の状況とプラン概要にすぎません。しかし、築80年にわたる数度の増改築+深刻な雨漏りに悩む建物を、いかに安全&快適に生まれ変わらせるかという一筋縄ではいかない挑戦を、Y様と共に始めようとしているのが、今まさにこのリノベーションプロジェクトの醍醐味といえます。
間取り変更プラン
▲1階 戸建てリノベーション後プラン
▲2階 戸建てリノベーション後プラン
●解体は手壊し作業
三鷹市Y様邸は、昭和14年築の平屋をベースに昭和32年と昭和44年にわたって増築が重ねられてきた、いわば“増改築の歴史”を背負った建物です。雨漏りによる躯体の劣化や複数の基礎形状の混在といった課題を抱える中、「耐震等級3」「HEAT20G2レベルの性能向上」を実現するためには、躯体をすべて露わにして状態を正しく把握し、徹底的に補強計画を立てることが不可欠でした。そこで、Y様邸では大規模な“手壊しフルスケルトン解体”を行い、構造体(躯体)を残しつつ、後付け増築部分も含めた解体後の躯体チェックを実施。長年の雨漏りや無筋基礎の影響により傷んだ箇所、昭和32年・44年増築時の施工痕跡を洗い出すことで、次の工程で行う基礎補強や大工工事、断熱工事などの成功につなげる狙いがあります。
昭和14年の平屋建築から昭和32年の1階拡張、昭和44年の“お神楽増築”と、幾度もの増改築が施されてきたY様邸。大手リフォーム会社の見積では「このままでは基礎補強が難しい」「そもそもどこに梁が通っているか把握しづらい」と断念されていたほど複雑な躯体構造になっていました。しかし、Y様は「親からの相続物件を壊すのはどうしても避けたい」「躯体を活かせる部分は活かして思い出を残したい」と強くご希望だったのです。そこで提案されたのが“手壊しフルスケルトン解体”という方法でした。
重機が入らない+細部まで確認したい
外皮計算と耐震計算の下準備
家財・内装材の搬出からスタート
昭和44年お神楽増築部の2階解体
躯体残しのための仮補強
廃材の分別処理
●2.2 解体後の増築部躯体チェック
開けてみて初めて分かる“つぎはぎ”構造
想定外のシロアリ被害
リノベならではの柔軟な対応
上部から下部まで広範囲に浸透
今後の大工工事・断熱工事への示唆
狭小住宅ならではのメンテナンス性
こうしてフルスケルトン解体を終え、増築部の躯体や雨漏り被害の実態が具体的に把握できたY様邸。「耐震等級3+断熱等級6(BEI0.7)」という高水準を達成するために、次のステップである基礎補強や大工工事、断熱工事へと着実に繋げていくことになります。親から相続した想い出の建物を可能な限り活かしつつ、安全と快適性を両立する――そうしたリノベーションの“下準備”として、この解体工程は非常に重要な意味を持っています。
Y様のように「大手リフォーム会社で無理だと言われた」案件でも、着工前の徹底的な打ち合わせと、手壊しによる慎重な解体を行えば、想定外の腐食や構造不具合を発見し、最適な補強策を講じられます。いよいよ基礎補強に入ります。昭和14年の無筋基礎と昭和32・44年の増築基礎が混在する難題にどう挑むのか――ぜひ続けてご覧ください。
!大事な構造部のすべてが目視可能となるスケルトンリフォーム
内部の天井・壁・床だけでなく外壁まで解体しスケルトン状態(躯体残し)にする戸建てリノベーションの最大のメリットはこのような重要な主要構造部のすべての状態が目視でわかることになります。
フルリノベーション後は、これらの構造上の弱点をすべて修正し補強することで新築と同水準、もくしくはそれ以上の建物性能をもつ構造躯体へ甦らせることが可能となります。
ここでは、三鷹市Y様邸の“築80年”という長い歴史と、昭和32年・44年に行われた複数回の増築が絡み合う特殊な状況のもと、「耐震等級3で、HEAT20G2の性能向上」というハードルの高い要件を満たすために必須となる基礎補強の工程を取り上げます。Y様邸では、雨漏りやシロアリ被害の影響も相まって基礎形状が崩れかけており、大手リフォーム会社から「補強は不可能」と断られた経緯がありました。しかし、当社が解体段階で現況を徹底調査した結果、無筋基礎へのベタ基礎補強や耐力壁直下への新設基礎配筋を計画的に行うことで、安全性と断熱性能を両立できる道筋を見いだせたのです。ここでは、既存の無筋基礎をいかに一体化し、新たな配筋とコンクリート打設で耐震・防湿・シロアリ対策を同時に叶えるか、そして「耐力壁を新設する場所の下部にも独立または連続した基礎を増強する」といった対策を詳しく解説します。
Y様邸は、昭和14年に平屋として建てられて以来、昭和32年と44年の増築を経て、基礎形状が各時代ごとに異なる状態でした。解体後に確認したところ、オリジナル部分は「無筋基礎」と呼ばれる鉄筋の入っていない布基礎、昭和32年増築部はやや細い鉄筋入りの布基礎、昭和44年お神楽増築部は部分的に煉瓦や独立基礎で支えられているだけ――という“継ぎはぎ構造”だったのです。
Y様邸では、昭和14年から44年に及ぶ増築で「どこに壁が必要か」「どこを壊してもよいか」が複雑になっています。耐震等級3を実現するためには、N値算定で必要強度が求められる“耐力壁直下”に補強基礎を増設することが不可欠でした。これにより、耐力壁が荷重を基礎に直接伝えられ、地震などの水平方向の力にも強くなるわけです。
こうして、昭和14年から昭和44年にわたる増改築で複雑化したY様邸の基礎を一体化し、耐力壁直下にも新たな基礎を配筋・打設することで「耐震等級3」に求められる基礎強度を満たす道筋が完成します。Y様にとっては、親から相続した愛着ある建物をできるだけ残しつつ、安全性と省エネ性能を実現できる唯一の方法でした。大手リフォーム会社に「基礎補強は無理」と言われていた築80年の古家でも、解体と綿密な現況調査を行い、現場に合わせて基礎を“抱き合わせ”し、耐震補強に必要な新設基礎を追加することで、新築並みの耐震性へと近づけられるのです。
次章(4章)では、屋根葺き替え工事や屋上バルコニー(金属防水)といった上部構造の改修を取り上げます。基礎から屋根まで一貫して耐震・断熱性を高めることで、昭和14年から続く家をさらに長く快適に住み継いでいくための要点を、引き続き解説してまいります。
Y様邸では地盤が良好であることからベタ基礎を採用しました。
すべてがベタ基礎が良いというわけではありません。
ベタ基礎は建物全体と同程度の荷重となりますので、建物の重さとのバランスもかかわってきます。足元だけ固めていても屋根を含めた建物とのバランスが悪いと大地震が起きた際にせん断力が働き、ホールダウン金物が抜けるような事態になるケースもあるからです。
大規模な戸建てリノベーションをされる際には、木造を熟知し、実績が豊富な会社へ相談することをお勧めする理由でもあります。
●ベタ基礎って?
布基礎が立ち上がりとフーチングで持たせる基礎に対して、ベタ基礎は、立上りだけでなく、底板一面も耐圧盤を設け、立ち上がりと底面が一体化された鉄筋コンクリートになっている基礎をいいます。
建物の荷重を底板全体の面で受け止めるため、ベタ基礎は不同沈下を起こさない。といわれますが、それは良好な地盤での話です。
基礎の下の地盤面の地耐力が均一でない場合は、不同沈下が起こる可能性が充分あるのです。
耐震の世界では、重い瓦屋根は外して、軽いものに変えましょうと言われておりますが、それ自体は間違っていませんが、この理屈でいくと。屋根の瓦を外して、基礎はベタ基礎にしても、地盤に与える荷重は、瓦屋根以上の荷重がベタ基礎の荷重により地盤面にかかることになります。
地盤が軟弱な場合、布基礎を採用した方が有利な場合も出てきます。
そもそも正しい基礎補強方法を知らず、基礎補補修程度しか行わないリフォーム会社が多くを占めている現状ですが、
戸建て一軒家のリノベーションで、基礎補強をする際は、このような知識のある会社に相談することが必要です。
三鷹市Y様邸は昭和14年から数度にわたる増築を経てきた築80年の建物であり、雨漏りや経年劣化が著しく、屋根部分にはとくに深刻なダメージが確認されていました。Y様ご家族としては、「大手リフォーム会社で“ここまでの大掛かりな基礎補強や屋根改修は難しい”と断られたが、親から相続した大切な住まいを諦めたくない」という強い思いがありました。すでに基礎や解体工程を経て、建物内部の脆弱さを再確認したうえで、屋根に関しても「大屋根を葺き替え、新たに平屋部を解体して屋上バルコニーを金属防水で仕上げる」という大胆な計画を立案。
ここでは、雨漏りによる構造体の腐食や昭和44年お神楽増築時の複雑な屋根形状など、Y様邸ならではの課題をいかに克服し、耐震等級3・断熱等級6(BEI0.7)という高い性能目標を満たすかをご紹介します。屋根葺き替えによって雨仕舞を根本的に改善すると同時に、屋上バルコニー部を金属防水化することで快適な外部空間を創出し、歴史的価値と現代的な性能を両立する工程です。
Y様邸の大屋根は、昭和14年の平屋建築当時に採用された和風の瓦屋根がベースでした。しかし、その後昭和32年に1階拡張、昭和44年に2階を“お神楽増築”したタイミングで、一部屋根形状を合板+トタン葺きに変えたり、新旧の屋根材が混在していたりと、いわば“パッチワーク”状態になっていました。雨漏りが深刻化した要因の多くは、この複雑な形状の屋根にありました。
雨漏りの発生箇所と瓦のズレ
昭和14年当初の小屋裏構造への影響
屋根葺き替えの基本方針
ルーフィング(防水下地)の施工
屋根材の葺き替え手順
4.2.1 “お神楽増築”の名残を活かすか撤去するか
昭和44年に行われたお神楽増築によって、Y様邸の2階部分は独特の形状になっていましたが、それと同時に平屋の屋根上に“中途半端な”勾配屋根が残されている状態でした。もともとは倉庫や小部屋として使われていたスペースをY様は「バルコニーにできれば嬉しい」と希望され、今回のフルリフォームで思い切って平屋部の屋根を解体し、そこを“屋上バルコニー”として再活用するプランが浮上しました。
雨漏りの原因箇所
屋上バルコニー化のデザインと工法
Y様が“屋上バルコニー”にこだわったのは、単にスペースを有効活用したいだけではなく、「防水層を一から作り直し、雨漏り問題を根本的に解決したい」という意図もありました。特に築80年の建物では防水施工が不完全なことが多く、金属防水を採用することで耐久性とメンテナンス性を高めることが期待できます。
防水層造作の手順
金属防水の選定ポイント
将来的な活用と景観
Y様邸の屋根葺き替え工事と屋上バルコニー(金属防水)工事は、築80年という歴史と複数回の増築による屋根形状の複雑さを踏まえ、雨漏りを完全に解消すると同時に耐震性能を高め、さらには屋上を新たな生活空間としてリノベーションするという多角的な改修プロジェクトです。
既存の重い瓦を撤去して軽量金属屋根に切り替えたうえ、屋根構造が入り組んだ平屋部分を解体して屋上バルコニー化する――大がかりな工事ではありますが、これにより大雨や台風シーズンでも雨仕舞が飛躍的に向上し、Y様ご一家が安心して暮らせる住まいへと進化します。さらにはバルコニーとして屋外空間を楽しめる自由度も生まれ、「大手リフォーム会社では成し得なかった性能向上+デザイン性」を両立できるのです。
今後、大工工事では梁補強や耐震金物設置を行い、屋根の軽量化と内部構造の強化が相乗効果を生むことで、耐震等級3を目指す道がより明確になります。断熱工事においては、屋根やバルコニー部の断熱対策をどう施すかも大きなポイントとなり、HEAT20G2レベルの外皮計算に適合する施工を突き詰めていきます。
昭和14年から幾度も増改築された家が、安全かつ断熱等級6(BEI0.7)の快適性を備える住宅へ――その変貌を可能にする屋根改修・バルコニー工事は、まさしくY様の“親から受け継いだ思い出を活かしながら性能アップを実現したい”という希望の象徴的な工程といえるでしょう。
三鷹市Y様邸は、昭和14年に平屋で建てられて以来、昭和32年・44年と複数回の増築を重ねてきた築80年の木造住宅です。雨漏りやシロアリ被害で構造体に深刻なダメージがあり、そのままでは「耐震等級3」「断熱等級6(BEI0.7)」「HEAT20G2レベル」を目指すのは困難でした。そこで、基礎補強や屋根まわりの改修を済ませたあと、ここでは“梁補強”“N値算定に基づく耐震金物の設置”“耐力壁(ノボパン)の設置”という三つの大工工事を取り上げます。Y様からは「大手リフォーム会社で基礎補強も外皮計算もできないと言われ、半ば諦めかけていた」との経緯をうかがいましたが、躯体段階であれば梁や柱を自在に補強できるため、増築が繰り返されて複雑化した構造でも、しっかり耐震性を高められます。また壁にノボパン(構造用合板)を用いることで、雨漏りによる劣化や過去の施工不備を克服し、「倒壊しない家」へアップグレードするのが本章の要点です。
Y様邸は昭和14年の建築当初、木と土壁を使ったごく一般的な在来工法でしたが、昭和32年に1階の拡張増築、さらに昭和44年にお神楽増築で2階を追加した結果、複数の梁が入り乱れる“寄せ集め状態”になっていました。解体後に梁を確認すると、以下のような課題が浮かび上がりました。
梁寸法の不統一と接合部の弱さ
梁補強の目的と手法
梁補強による耐震・断熱への相乗効果
梁が安定することで壁量計算がしやすくなる:本格的な耐震計算(N値算定)は、梁の位置や強度が確定してこそ正確に行えます。梁補強を終えた段階で、壁の配置を再検討して耐震金物やノボパンの取り付け位置を微調整できるメリットがあります。
断熱気密の施工性が向上:梁の補強後、天井裏や壁内の断熱材を入れやすい状態になります。特に、梁がたわんで床や天井のレベルが狂っていると、断熱材や気密シートを隙間なく施工するのが難しくなるため、梁の精度を回復させる補強は断熱施工にも好影響を及ぼします。
Y様邸の梁補強では、在来工法における“仕口と継手”が大きな課題でした。昭和14年当初の技法を活かした木組みは味わい深い反面、現代の耐震基準にかなうようにするには、補強のための接合金物を各所に取り付ける必要があります。
金物工法のメリット
ホールダウン金物の適切な位置
●5.2 N値算定に基づく耐震金物の設置
N値算定とは、在来軸組工法で耐震壁(耐力壁)の量や金物の仕様を決める際に用いられる計算手法です。Y様のように何度も増築が繰り返された建物では、壁の配置が複雑になっていて、どこにどれだけ壁を設けるかが非常に重要な課題でした。
Y様邸は築80年と非常に古いこと、加えて何度も増築していることから、筋かいだけで耐震性能を確保するのは難易度が高いと判断しました。そこで採用するのが構造用合板の一種である“ノボパン”です。ノボパンは、繊維方向を交差させるように加工された木質ボードで、面材によって耐力壁を形成するため、筋かいよりも施工ムラが出にくく、壁の面剛性を大幅に高められるメリットがあります。
以上が、Y様邸の大工工事における“梁補強”“N値算定に基づく耐震金物の設置”“耐力壁(ノボパン)の設置”の概要です。昭和14年から昭和44年にわたる複雑な増築履歴を抱えた家でも、解体後の状態を正確に把握し、基礎と屋根の改修を連動させながら大工工事を進めることで、耐震等級3に見合った剛性を獲得できるのです。
Y様にとって「大手リフォーム会社では『無理』と一蹴された基礎補強と外皮計算」が実現可能となり、梁や柱をしっかり補強して耐震金物とノボパンで壁面全体を強化することで、歴史ある家を“倒れない・寒くない・省エネ”の住まいへと再生していけます。次は断熱材の本格施工に入り、HEAT20G2レベルを目指す断熱工事を詳しくご紹介します。
三鷹市Y様邸は、昭和14年に平屋として建てられて以降、昭和32年・44年と二度にわたる増築を経てきた経緯があります。大手リフォーム会社では「基礎補強ができない」「外皮計算ができない」と言われてしまい、HEAT20G2レベルの高断熱化は難しいとされてきました。しかし、当社では耐震等級3と断熱等級6(BEI0.7)を両立させるために、徹底した下地検証を行い、断熱工事に入る段階で「床断熱(ミラネクストラムダ75㎜)」「壁断熱(パラマウント硝子の太陽SUN100㎜)」「天井断熱(マグイゾベール)」を使い分けるプランを用意しました。本章では、増築を繰り返した築80年の建物がどのようにして現代水準の断熱性能を手に入れようとしているのか、Y様の施主背景(相続した昭和14年築の家、雨漏りやシロアリなどの構造不安)を踏まえ、HEAT20G2を目指すうえでの具体的な施工ポイントを詳しくご説明いたします。
Y様邸は平屋からスタートし、昭和32年に1階部分を拡張、その後も幾度となく増築してきました。結果として床下が部分的に段差や不陸を抱えており、もともとの布基礎やブロック基礎が混在していたことが判明しました。ベタ基礎補強を実施し、新たな耐力壁直下にも基礎を設けたことで躯体全体を安定化させた一方、床下空間の高さや形状が場所によってまちまちになっています。このような不均一な床下に断熱材を隙間なく入れるには、以下のような配慮が必要となります。
既存床の撤去とレベル調整
ミラネクストラムダ75㎜を選んだ理由
湿気・シロアリ対策
昭和14年築の元々の土台や大引(おおびき)がシロアリ被害を受けていた可能性が高いので、3章での防蟻処理とあわせて、床下の通気や防湿対策を強化しています。具体的には、ベタ基礎の表面に防蟻措置を施し、隙間からのシロアリ侵入を防ぐためにコーキング処理を施しました。
さらに、押出法ポリスチレンフォームは水分を吸いにくい素材ですが、断面からの湿気侵入を防ぐために気密テープを使用し、断面部をしっかり密閉しています。これにより長期にわたって高い断熱性を維持できるよう設計しています。
床断熱と床仕上げの連動
床下点検口の確保
Y様の体感の変化
Y様邸では、もともと平屋だった箇所(昭和14年)と後年拡張・増築した箇所(昭和32年・44年)で壁の構造が大きく異なります。古い土壁や中途半端に改修された合板壁などが混在しており、そのままではHEAT20G2に見合う断熱性能を得ることは不可能でした。そこで、壁の内側をすべて開放した状態で、パラマウント硝子社製の「太陽SUN(100㎜厚)」を導入することになりました。
太陽SUNの特徴
昭和14年の土壁と下地調整
気密シートとの組み合わせ
HEAT20G2レベルを目指すためには、壁内に断熱材を入れただけでは足りず、気密シートでしっかりと室内側を覆って空気漏れを防ぐ必要があります。
今回は内装仕上げとの間に気密シートを貼り、断熱材との間に隙間が生じないようにテープ処理を徹底しています。折れ曲がりの多い増築部に合わせてシートを細かく切って貼ることになるため、現場での注意深い管理が肝要です。
下地補修とバラつき対策
配線・配管ルートの処理
Y様の反応:外皮計算の安心感
天井断熱は、屋根裏の空間をどの程度活用するかでアプローチが変わります。Y様邸では、昭和44年に2階部分を増築した際、一部屋根裏が低く、また小屋裏収納として使われているスペースがありました。そのため、2階の天井裏(昭和44年増築部)と1階平屋部分の天井が連続している箇所があり、断熱ラインの設定が混乱しがちでした。
天井断熱 vs 屋根断熱
マグイゾベール採用の理由
マグイゾベールは、グラスウール系断熱材の中でも性能が高く、比較的やわらかい質感で隙間なく敷き詰めやすい製品です。リフォームの現場で多用される「ブローイング工法(セルロースファイバー吹き込み)」と違い、敷き込み式の工法を取りやすい点が選択理由になりました。
また、マグイゾベールは不燃性も高く、天井裏での火災リスクにも一定の安心感があります。昭和44年のお神楽増築部分には古い電気配線が残っていましたが、新規配線に差し替えて断熱材周辺の配線接触が起こりにくいよう整備しています。
断熱材の敷き込みと固定
断熱性能の向上とY様の声
以上が、「断熱工事」の全容です。昭和14年から増築を重ね、さまざまな材質や施工手法が混在するY様邸でも、床・壁・天井の三方向から丁寧に断熱材を入れることで、高い省エネルギー性能(HEAT20G2相当)と快適な住環境を実現できます。「大手リフォーム会社では無理」と言われた外皮計算も、下地の構造補強や大工工事と連携しながら、確実に形にしていけるのです。
次は外壁工事に着手し、透湿防水シート+通気胴縁+エンエクセラード16によって外皮全体を保護していきます。断熱と耐震の両輪がそろいつつあるY様邸が、いよいよ完成形へ向けてどのように“外装”を仕上げていくのか、引き続きご説明いたします。
場所 | 製品 | 断熱グレード |
---|---|---|
床断熱材 | 押出法ポリスチレンフォーム ミラフォームラムダ 75mm | F(熱伝導率0.022W/(m・K)) |
壁断熱材 | 高性能グラスウール 太陽SUNR | C(熱伝導率0.035W/(m・K)) |
天井断熱材 | 高性能グラスウール マグイゾベール | C(熱伝導率0.0435/(m・K)) |
玄関ドア | YKKAP ヴェナートD30 防火 | A(ZEHレベル) |
サッシ | YKKAP APW330 防火 樹脂窓 | S~A(ZEHレベル) |
<HEAT20とは?>
HEAT20とは、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」という団体名です。
その団体が設定しているのが、屋根や外壁、床、窓などの「外皮」と呼ばれる部位の断熱や遮熱などといった性能の評価基準であり、G1とG2の2段階あります。G2の方がより高性能な性能を有する外皮となっています。
▲HEAT20-G2の家は、省エネ基準の家の30~50%の暖房費を削減できる
「増改築.com®」によると、断熱リフォームの基準として、平成28年の建築物省エネ法基準に相当するUa値0.87が等級4(最高等級)とされています。しかし、この基準だけでは、真の省エネ住宅とは言えません。実際に、日本の断熱等級4は、2020年の建築基準法で努力義務とされているに過ぎません。しかし、2022年4月には断熱等級5が新設され、さらに2022年10月には断熱等級6・7が新設されました。断熱等級6・7は、これまでの断熱等級4と比べて、はるかに高いレベルの断熱性能が求められます。 HEAT20の計画においては、ZEH基準のUa値0.6を基準としています。これは、外壁105mm、U値2.33の樹脂アルミ複合サッシ窓で、天井の断熱材は105mmあれば実現できるとされています。さらに上位の「HEAT20 G1」グレードでは、6地域でUa値0.56となり、このレベルでは断熱環境を体感できるとされています。
最上位の「HEAT20G2」グレードでは、5地域でUa値0.46となっています。
断熱改修(温熱改修)リフォームを成功させるためには、これらの基準や計画をしっかりと理解し、適切な施工方法を選択することが重要となります。
三鷹市Y様邸は、昭和14年築の平屋から始まり、昭和32年と昭和44年に増築を繰り返してきた歴史的背景をもつ建物です。長年の雨漏りによる劣化や構造体の不安もあり、今回は耐震等級3とHEAT20G2(断熱等級6相当)を両立させるフルリフォームを目指しています。本章では、内外装ともに耐震・断熱を強化していく中での「外壁工事」の役割を詳述いたします。とりわけ、築80年という古い下地に「透湿防水シート+通気胴縁+エンエクセラード16」を新設する方法がどのようにして雨仕舞や断熱性能を高め、Y様邸を守るのかについて解説します。
昭和14年の外壁から続く増築の混在
雨漏り・防水性・耐久性への懸念
Y様の要望:外装の耐久性とメンテナンス性
透湿防水シートで壁内の湿気を排出
通気胴縁で壁内部を呼吸させる
エンエクセラード16:軽量かつ高耐久の外壁材
既存外壁の撤去と下地調整
透湿防水シートの貼り付け
通気胴縁の設置
エンエクセラード16の張り付け
雨仕舞いの安心と新外観への期待
断熱効果の相乗効果
築80年の家でもここまでできる
以上が「外壁工事」における主な施工の流れとポイントです。透湿防水シート+通気胴縁+エンエクセラード16という外壁の“三段構え”によって、雨漏りから建物を守り、断熱材の長寿命化を支え、さらには外観イメージもガラリと変えることが可能になりました。
構造部の構造補強が終わると、造作工事に入ります。
三鷹市Y様のお住まいは、昭和14年に建てられた平屋をベースに、昭和32年と昭和44年に増築を重ねてきた建物です。長年の雨漏りや複数回にわたる増築の影響で、構造体の傷みや耐震性能、断熱性能に大きな不安がありました。そこで、「耐震等級3」と「HEAT20G2(断熱等級6相当)」を同時に実現するために、基礎から屋根に至るまで大規模な性能向上フルリフォームを実施しました。築80年という歴史的にも希少な建物をどのように補強・再生し、暮らしの質を飛躍的に向上させたのか――そこには長年の増改築による複雑な構造や、雨漏りに悩まされ続けたY様の背景がありました。
== 外観==
▲施工前は外壁全体が劣化して黒ずんでいました
▲施工後は玄関位置を移動、ツートーンカラーてシャープな外観となりました
▲外壁は窯業16ミリサイディング仕上げ。バルコニー部の色を貼り分けています
▲玄関ドアはYKKAPヴェナートD30防火親子ドア(マキアートパイン)
▲玄関を入ると広い土間が広がっています
== LDK・居室 ==
▲施工前は和室が中心でした
▲施工後は部屋をつなげて広いLDKとなりました
▲対面キッチンからの眺め
▲2階居室からはバルコニーへとつながっています。光もたくさん入る明るい洋室です
== 1F 水まわり ==
▲施工前はタイル張りの在来浴室でした
▲施工後浴室はTOTOサザナ1216サイズ
▲対面キッチンはTOTOザ・クラッソ2550サイズ
▲洗面化粧台はTOTOオクターブW750
▲トイレはハイウィルオリジナルトイレ
== バルコニー ==
▲施工前に屋根だったところをルーフバルコニーにしました。今後水道が使えるシンクなどを設置予定だそうです
▲仕上げは白タイルと玉砂利、立ち上がり壁はサイディング
▲とっても広い贅沢な空間となりました。休日の楽しみが増えそうですね
●三鷹市Y邸の工事では、国の補助金「こどもエコすまい支援事業」と「先進的窓リノベ事業」、併用して東京都の補助金「既存住宅における省エネ改修促進事業」を活用しました。
省エネにつながるエコ住宅設備や、断熱性能の高い断熱材・ドア・窓の設置などに対して交付される補助金です。
Y様邸の補助金対象工事
エコ住宅設備の設置 | 給湯器(エコジョーズ)、高断熱浴槽、節水型トイレ、節湯水栓 |
断熱改修 | 外壁・床・天井の断熱材、断熱窓、断熱ドア(東京都補助金併用) |
子育て対応改修 | ビルトイン自動調理対応コンロ、掃除しやすいレンジフード、ビルトイン食洗器、浴室乾燥機 |
●Y様リノベーション工事の補助金交付額:1,700,000円
Y様、このたびは竣工おめでとうございます。大きな決断をされ、昭和14年築の平屋から始まり、昭和32年・44年に増築を繰り返した歴史あるお住まいを、ここまで大きく生まれ変わらせるプロジェクトに携わらせていただき、私どもも大きな達成感を抱いております。
増改築ドットコムへのご相談
最初にご相談いただいた際、大手リフォーム会社での見積もりが進んでいたが「基礎補強が不可能」「外皮計算ができない」という理由で断念しかけていた、というお話を伺いました。築80年という古い家だから仕方がない…と諦めておられたY様に、「やり方次第で十分可能性はあります」とお伝えしたのが、私たちとの最初の出会いでした。
雨漏りがひどく、構造体の一部が腐食している状態で、どこまで再生できるか不安をお持ちだったと思いますが、Y様が「家を守りたい」という強い思いを持ってくださったことで、基礎・壁・屋根まで総合的に補強・向上させるプランを練り上げることができました。
長年の雨漏り対策と耐震等級3のハードル
特に大変だったのは、増築部分の境界から雨水が入り込んで土台が傷んでいたこと。基礎補強と大工工事を組み合わせ、無筋基礎へのベタ基礎補強、新設耐力壁の直下基礎、梁の補強など、複数回にわたる工程をスムーズに進める必要がありました。昭和14年当時の柱や梁が混在するため、一部現場で図面と異なる下地が出てくることもありましたが、その度にY様には状況をご説明し、ご理解をいただきながら進められたのは大変助かりました。
外皮計算による断熱等級6への挑戦
断熱工事では、当初ほかのリフォーム会社が断念した外皮計算が肝になりました。築80年というだけでなく、増築が重なって壁や屋根のラインが複雑に入り組んでいるため、一般的な計算ソフトやツールでは対応が難しい局面もありました。
しかし、私たちは独自に計測・図面化して、熱橋(熱が通りやすい部分)を一つずつ検証し、床・壁・天井を一体化した断熱ラインを確保するプランを作成。床下のミラネクストラムダ、壁のパラマウント硝子「太陽SUN」、天井のマグイゾベールといった断熱材を適材適所に配置することで、HEAT20G2基準に合致した性能を実現できました。
お施主様の思いが支えになった
何よりも嬉しかったのは、Y様から「祖先から引き継いだ家を潰すのではなく、蘇らせたい」というお気持ちをずっと伺っていたことです。工事の過程で隅々まで古い柱や梁を補強し、雨漏り箇所を見つけては補修していく作業を通じて、「家を守りたい」というY様の願いをかたちにできたのではないかと思います。
これらの苦労やチャレンジを乗り越えられたのも、Y様が私たちを信じて最後までお任せくださったおかげです。本当にありがとうございました。Y様邸では、「耐震等級3」と「断熱等級6(BEI0.7)」という日本の木造住宅でも最上級クラスの性能を達成しました。大きく分けて三つのメリットを期待できると考えています。
地震への備え
増築を繰り返してきた家でも、きちんと基礎を補強し、梁を補強し、N値算定に基づいて耐震金物を設置することで、現行の耐震等級3を十分に満たす強度を実現できます。万一の地震でも建物が倒壊しにくく、家族の安全を確保できるのは大きな安心材料でしょう。
夏涼しく冬暖かい住まい
断熱等級6相当の外皮性能により、外気温に左右されにくくなり、夏場の猛暑や冬場の底冷えを大幅に軽減します。築80年の古い家は隙間風が当たり前、というイメージがあるかもしれませんが、今回のフルリノベーションで床・壁・天井を徹底的に断熱・気密化しましたので、家中を安定した温度に保ちやすくなります。
健康的で快適な暮らし
高断熱・高気密化によって結露が起こりにくくなるため、カビやダニの発生が抑えられ、家族の健康面でもプラス効果があります。今後Y様が長く暮らされる中で、ヒートショックなどのリスクを大幅に減らし、家全体が四季を通じて快適な空間になるのではないかと考えています。
これからも私たちが全力でサポートいたしますので、どうか末永く安心してお住まいください。
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フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。耐震に関する正しい知識を知り大切な資産である建物を守りましょう。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
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お気軽にお問合せください
どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月1日より建築基準法改正が施行されました。現在大変混みあっております。
お問い合わせ・ご相談多数のため、ご返信、プランのご提案までに日数を頂いております。ご了承の程お願い申し上げます。
改正後の新法では、4号特例措置が廃止され、一般住宅の多くの建物である2階建て以下かつ200平方メートル以下の建築物は2号となり、大規模修繕・大規模模様替えを行う場合には、建築確認申請が必要となります。
大規模修繕や大規模模様替えを行う場合、
つまり、主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根、階段)の50%を超える修繕工事等を行う場合は、建築確認申請が必要となることが決まりました。
今回の改正では、床の下地を含む張替え、階段の変更、間取りの変更等が含まれます。
詳細解説はこちらをお読みください。
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※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。
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