戸建てリノベーション(フルリフォーム)の解体工事のポイント

新築や建て替え時の解体と戸建てリノベーションでの解体工事は施工方法が大きく異なります。ここでは解体準備から解体後までのポイントを解説します。

解体準備

住宅に関する省エネ基準の返還

戸建てリノベーション(フルリフォーム)の解体は新築とは大きく異なりますが、まず解体前の「解体準備」についてお話します。

写真を見てお分かり頂ける通り、どこのお宅でも大概は散らかっているものです。

散らかっているからリノベーションやリフォームをするわけですから。

ですので、このタイミング、リノベーション前にしっかりと片づけをして頂きたいと思います。

片づけをする際のポイントは3パターンに分けるといこと。 

①仮住まいに持って行く物は、段ボールに詰めて、黒マジックで何が入っているかを書いておきます。

②仮住まいには持って行かないけれど捨てられないので倉庫に持って行くというような物は、赤いマジックで何が入っているか書いておきます。

後でやっぱりそれが必要だったりする場合がありますので、箱の中に何が入っているか書いておくといいと思います。

③捨てる物

この3つにわけましょう。

段ボールはなるべく同じ大きさのものを集めたほうがいいですね。そうすると積み重ねておきやすくなります。

我々はリフォーム、リノベーションの打合せに実際に調査でお客様の家に伺いますが、その際はそのままの状態を見せて頂ける方がありがたいです。そうするとどこにどういう収納が必要かということも分かります。

 

実際に工事に入りますと、ガスメーターや電気メーターの撤去があります。これは業者がやります。

その他はキッチン、洗面台、トイレ、エアコンなどの撤去があります。

例えばエアコンの撤去について、去年購入したばかりなのでまた使いたいという場合、見積りの中にそのエアコンの撤去費が入っているかどうかが大事になります。

見積りに入っていなかったりすると、エアコンはお客様のほうで外してくださいなんて話になる訳です。

それもおかしな話かなと思いますので、見積りの際にはそういう細かい打合せをして頂きたいと思います。

 

キッチンや洗面もそうです。外して使うものをどこに置いておくかというのも大事です。傷ついてしまったりするともったいないですからね。

そうならないように、初めから細かく打合せをして進めていきましょう。

 

また、1階部分は壊すけれど、2階は壊さないでそのままというリノベーション工事の場合ですと、電気の配線や給排水、ガスの撤去がちょっと難しくなります。

分電盤で、2階の配線が入っているものを全部探し当てて、それを切らないようにしながら1階部分だけを撤去するということになる訳です。

このように解体準備には時間が掛かったりしますが、細かく確認をしていって下さい。

分電盤については、1階を壊して2階をそのままにする場合、分電盤の位置を変えるのが難しくなったりします。

新しい間取りになったときに、分電盤の位置がちゃんと当てはまるかどうかというのも、最初のポイントになりますので、きちんと打合せをしましょう。

ここでは解体前の準備編を解説させていただきました。

 

 

人力解体

いよいよ「戸建てリノベーションの人力解体」についてです。

人力解体は機械解体と同等またはそれ以上の費用がかかることがあります。

ただし、余計な出費を防ぐこともできます。

悪いところと良いところがありますので、しっかりと確認していきましょう。

実際に戸建リノベーションで解体といいますと、土壁を落としたり、天井・床・壁などを全部壊していきます。お風呂のタイルなどもこの段階で壊します。

最終的には骨組だけの状態にしていくわけです。

骨組だけの状態にした上から、外回りにブルーシートを張ったりして水が入らないような処置をしておくというところまでが解体工事になります。

人力解体の良いところは、壊さなくてもいい部分は残すことができるということです。

機械解体ですと、全部壊してしまうことになります。

例えば、2階はそのままにして1階部分だけを壊したいという場合や、屋根はそのままの状態で使いたいという場合などは、機械解体では難しいわけです。

また、機械解体の場合、一番厄介なのは庭の復旧です。

もともと良い庭があるのに、そこに機械が入ったために庭がめちゃくちゃになってしまうことがよくあります。

そうすると庭の復旧工事に余計な費用がかかってしまうことになります。

機械解体がいいのか人力解体がいいのかをしっかりと見極めてすすめていって頂ければと思います。

 

解体後の手直し

 

解体が終わると「解体後の手直し」に入ります。

ダメなところは当然直さなくてはいけません。そして、次に悪くならないように処置をしてあげることが、長い目で見たときに大事になるのかなと思います。

例えば、解体しているとお風呂場の辺り、特に柱や土台は腐っていることが多いです。

それを取り換えるのは当然ですが、次に腐らないように、なぜ腐ったのかという原因を考えて、そうならないような処置をそこにあてがっていくということが大事です。

家の中でも、例えばシロアリにやられているところがあったりします。

当然、柱を取り替えて、シロアリ駆除をするわけですが、それだけでなく、どこからシロアリがきているのか、なぜきているのかというところをしっかりと確認することがポイントです。

また、解体していると、元々あったグラスウールの断熱材がカビだらけになっていることがよく見受けられます。

これは壁内結露といって、壁の中で結露がおきているからです。

当然、断熱材も取り替えなくてななりませんが、それ以上に大事なことは、原因をきちんと追究するということです。

それが、工事をした後に住むお客様の安心感として伝わります。

ですので、それらをしっかりと原因究明をして、手直ししていくことが大事になります。

「解体後の手直し」についての解説を致しました。

 

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更新日:2020/09/26

< 著者情報 >

大沼 勝志 『増改築.com®』新潟下越店
(自然派ライフ住宅設計株式会社代表)

 

自然派ライフ住宅設計㍿ 代表取締役

一級建築士事務所 自然派ライフ住宅設計㍿ 代表

一般社団法人住教育推進機構 理事長

大沼『木の家』リノベアカデミー 理事長

一般社団法人日本伝統再築士会新潟支部支部長

耐震診断士/古民家鑑定士/伝統再築士/工務店コンサルタント/住教育インストラクター/ 空き家アドバイザー

 

私の父は、私が幼い頃、新潟県新発田市で工務店を経営しており、田舎によくある入母屋造 りの住宅を建てていて、地域の家守りとして近隣の方々の信頼を得ておりました。 その父が、私の修行中に急逝し、工務店閉鎖を余儀なくされました。

私は、「いつか日本一の工務店になる!」を胸に、様々な経験を踏んでまいりました。

大工から現場監督へ、現場監督から一級建築士へと、あらゆる角度から住まいづくりのノウ ハウを吸収してまいりました。

住宅建材・建具・家具など 800 点以上のオリジナル商品開発や、物流改革によるコスト圧 縮、合理的かつ現実的な施工管理システムの導入にも携わりました。

サラリーマン生活の最後は、年商 155 憶のビルダーの代表取締役も経験致しました。

しかし、その経験から地域密着型の工務店こそが本来の住まいづくりができる存在だと感 じるようになり、2016 年自ら代表取締役の座を退き、自然派ライフ住宅設計を設立いたし ました。

「建てた人が、住んでから本当に喜んでくれる住まいづくり」を掲げて活動していくうちに、 住宅専門誌や住教育をすすめる団体、全国の工務店から自然派ライフ住宅設計の住まいづ くりを注目して頂き、作り手と住まい手両者に対する啓蒙活動やコンサルティングも、‟大 沼『木の家』リノベアカデミーとして行うようになり、全国の建築業界の方々や、建材メー カーでのセミナー活動も行っております。

、また、住まいづくりをお考えのお客様と実際に触れ合い、家づくりについて住まい手が学ぶ べきことをお伝えする「住まいづくりセミナー」も行っております。

一般社団法人住教育推進機構 大沼「木の家」リノベアカデミーは、お客様との話し合いを 大切にし、ご家族にとっての本当の価値、住まい心地、性能には絶対に手を抜かない住まい づくりを目指しています。

「大沼さんって何者ですか?」の問いには、‟建築屋“とお答えしています。

『増改築.com®』新潟下越店(自然派ライフ住宅設計株式会社)施工事例

農家造りの一軒家を二世帯住宅へ

・築40年

・90坪

・4487万

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