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更新日:2025/08/21

耐震補強リフォーム工事完全ガイド:第4部:【計画編】見えざる壁を乗り越える。法規と費用を味方につける航海術㉑

【費用全貌】モデルケースで見る耐震リフォーム工事のリアルな費用と、賢いコストダウン術

【序章】耐震リフォーム、一体いくらかかる? ― その費用と価値、本当の話

第1章:【モデルケースで見る費用相場】工事範囲別・リアルな金額の全貌

第2章:やってはいけないコストダウン ― 家の“寿命”を削る、危険な値引きの罠

第3章:【プロのコストコントロール術】家の性能を落とさずに、費用を賢く抑える

 【終章】:結論:お金をかけるべき場所、賢く削るべき場所

【序章】:耐震リフォーム、一体いくらかかる? ― その費用と価値、本当の話

 

ここでの概要:

 これまで、私たちは家の性能を高めるための、様々な技術や法規について、深く学んできました。

しかし、どんなに素晴らしい計画も、現実的な「費用」という、極めて大きな壁を乗り越えられなければ、それは、絵に描いた餅に終わってしまいます。

この章では、皆様が、おそらく最も知りたい、しかし、最も不透明に感じているであろう「費用」の全貌に、真正面から向き合います。

リフォームの見積もりは、なぜ、会社によって、これほどまでに違うのか。

そして、ただ、目先の金額が「安い」というだけで、業者を選んでしまうことの、本当の恐ろしさとは何か。

「価格」と「価値」という、似て非なる二つの言葉の違いを、明確にし、皆様が、ご自身の、そして、ご家族の未来のために、賢い「予算配分」を行うための、プロの「物差し」を、授けます。

 

序章.1 多くの人が抱く、リフォーム費用への「漠然とした不安」

 

ここでのポイント:

まず、性能向上リノベーションを検討する、ほとんどの人が、最初に抱くであろう、「費用」に対する、漠然とした、しかし、極めて大きな「不安」の正体を、明らかにします。

なぜ、私たちは、リフォームの費用が、これほどまでに、分かりにくく、そして、不安に感じてしまうのか。

その理由を、業界の構造的な問題点も踏まえながら、解説し、皆様の、その不安な気持ちに、深く、寄り添います。

 

 

 

序章.1.1 「一体、いくらかかるのか…」という、終わらない問い

 

 

これまで、私たちは、耐震の「三位一体」から、法改正を乗り越えるための、高度な戦略まで、数多くの、専門的な議論を、重ねてまいりました。

しかし、私が、お客様との、最初のご相談の場で、必ず、そして、最も強く、感じること。

それは、皆様の心の中にある、たった一つの、しかし、極めて、重い問いの存在です。

「結局、私たちの家を、本当に安全で、快適な場所にするためには、一体、いくらかかるのでしょうか?」

これは、リフォームを考える、すべての人にとって、最も根源的で、そして、最も切実な、問いでしょう。

そして、その問いの裏には、期待と同じくらい、大きな「不安」が、渦巻いていることを、私は、痛いほど、理解しています。 なぜなら、このリフォーム、特に、性能向上を伴う、大規模なリノベーションの世界は、あまりにも、その「費用」が、不透明だからです。

 

 

序章.1.2 なぜ、リフォームの費用は、これほどまでに「分かりにくい」のか

 

 

同じような、築年数、同じような、大きさの家。

そして、同じような、「冬、暖かく、地震にも強い家にしたい」という、ご要望。

それにも関わらず、リフォーム会社に、相見積もりを取ってみると、提示される金額は、時に、数百万円、あるいは、それ以上、違っている。

そんな経験をされた、あるいは、そのような話を、耳にされたことは、ないでしょうか。

なぜ、これほどまでに、費用が、分かりにくいのか。

それは、皆様が、これから行おうとしていることが、工場で、大量生産される「製品」を買うこととは、全く異なるからです。

皆様の家は、世界に、たった一つしかない、唯一無二の存在です。

そして、その、唯一無二の家の、目には見えない、壁や床の、その内側で、何が起きているのかは、実際に、解体してみなければ、誰にも、正確には、分かりません。

この「不確定要素」の存在こそが、リフォームの費用を、不透明にし、そして、私たちの、漠然とした不安を、かき立てる、最大の原因なのです。

この記事の、最大の目的。それは、この、暗く、深い霧に包まれた、耐震補強工事の費用 相場という、迷宮に、一筋の、確かな光を、灯すことです。

私たちは、この後の章で、私たちの、500棟以上の実績に基づいた、極めてリアルな「モデルケース」を、皆様にご提示し、その、皆様の不安を、具体的な「知識」へと、変える、お手伝いをさせていただきます。

 

 

序章.2 「価格」と「価値」は違う ― なぜ、ただ安いだけではダメなのか

 

ここでのポイント:

 次に、この「費用」という、極めて重要なテーマを、貫く、私たち、プロフェッショナルの、最も、大切な「哲学」について、お話しします。それは、目先の、数字としての「価格」と、その家に、この先、何十年と、住み続ける、皆様の、未来にもたらされる、長期的な「価値」。その、似て非なる、二つの言葉の、決定的な違いについてです。

 

 

序章.2.1 最も安い見積もりは、最も高い買い物である

 

 

複数のリフォーム会社から、見積もりを取った時、私たちの心は、どうしても、最も、安い「価格」を提示した会社に、惹きつけられます。

それは、消費者として、ごく自然な、心理です。 しかし、私が、この道、数十年の、プロとして、そして、皆様の先輩として、敢えて、厳しい、しかし、真実の言葉を、申し上げるとするならば。 こと、性能向上リノベーションにおいて、最も安い見積もりは、多くの場合、将来、あなたが支払うことになる、最も、高くつく買い物です。

なぜなら、その、魅力的に見える「安さ」は、多くの場合、皆様の、目には見えない、しかし、最も重要な「価値」を、静かに、そして、確実に、削り取ることで、成り立っているからです。

それは、本来、壁の中に、100mm入れるべき断熱材を、半分の50mmに、減らすことかもしれません。それは、本来、構造計算によって、10本、設置すべき、ホールダウン金物を、経験と勘で、5本に、減らすことかもしれません。あるいは、本来、確認申請が必要な工事を、その手間と費用を惜しむあまり、無申請で、進めてしまう、という、極めて、危険な選択かもしれません。

 

 

序章.2.2 私たちが、ご提供したいのは「価格」ではなく「価値」です

 

私たちが考える、リフォームの、本当の「価値」とは、何でしょうか。

それは、工事が終わった、その瞬間の、見た目の美しさだけでは、決してありません。

 

  • 本当の価値とは、10年後、20年後の、光熱費の請求書を見るたびに、「あの時、最高の断熱性能にしておいて、本当に良かった」と、心から、思えること。

  • 本当の価値とは、巨大地震が、街を襲った、その夜に、「この家は、絶対に大丈夫だ」と、揺るぎない確信と共に、ご家族と、抱き合えること。

  • 本当の価値とは、将来、その家を、お子様へ、引き継ぐ際に、「この家は、私たちの、誇りだ」と、胸を張って、言えること。

 

私たちは、ただ、安い「価格」で、工事を請け負う、業者ではありません。

私たちは、皆様の、その、50年先、100年先の、未来の「価値」を、共に、創造する、パートナーでありたい。

そう、心から、願っているのです。 この、木造 耐震補強の費用を考える上で、最も重要な、この「価格」と「価値」の違い。この、私たちの哲学を、まずは、皆様と、共有させてください。

 

序章.3 この章であなたが手に入れる、賢い「予算配分」という物差し

 

ここでのポイント:

最後に、この記事を通じて、皆様が、どのような「力」を、手に入れることができるのか。

その、ゴールを、明確に、お示しします。それは、単なる、費用の知識ではありません。ご自身の、限られた予算の中で、最高の「価値」を、生み出すための、賢い「予算配分」を行うための、プロの「物差し」です。

 

 

序章.3.1 あなたが、リフォームの「司令塔」になる

 

 

この記事は、単なる、スケルトンリフォームの費用と耐震に関する、価格表では、ありません。

私たちが、皆様に、お届けしたいのは、皆様ご自身が、ご自宅の、リフォーム計画における、賢明な「司令塔」となるための、「物差し」です。 その物差しを、手に入れることで、皆様は、業者から提示された、見積書の、その、数字の裏側にある、本当の意味を、読み解くことができるようになります。

「この項目は、私たちの、未来の価値に、直結する、絶対に、削ってはならない、投資だ」

「この、クローゼットの扉は、今、最高のものを、選ばずとも、10年後に、交換することもできる。ここは、賢明なコストダウンの、ポイントかもしれない」

このように、ご自身の、価値観に基づいて、予算を、戦略的に「配分」していく。

その、主体的な、家づくりの、喜びと、醍醐味を、ぜひ、知っていただきたいのです。

 

 

序章.3.2 この先に、待っている「本当の知恵」

 

 

この先の章で、私たちは、そのための、具体的な「知恵」の、すべてを、皆様に、授けます。

  • 第1章では、工事の規模に応じた、リアルな「費用相場」を、モデルケースで、ご覧いただきます。

  • 第2章では、家の寿命を削る、絶対に「やってはいけないコストダウン」の、罠について、警鐘を鳴らします。

  • 第3章では、家の性能を、一切、落とすことなく、費用を、賢く抑える、プロならではの「コストコントロール術」を、具体的に、伝授します。

 

これらの、知識と、知恵の、全ては、私が、これまで、500棟以上の、お客様と、真剣に、向き合う中で、培ってきたものであり、その、集大成の一つが、拙著『確認申請しないでどこまでフルリフォームできる?』でもあります。

この旅を、終える頃には、皆様は、もう、ただ、漠然と、費用に、不安を抱える、無力な、存在ではありません。

ご自身の、限られた予算の中で、最高の、未来の価値を、創造するための、明確な「羅針盤」を、その手に、握りしめているはずです。

さあ、それでは、皆様の、リフォーム計画を、最高の「投資」へと、昇華させるための、具体的な、学びの旅へと、出発しましょう。

第1章:【モデルケースで見る費用相場】工事範囲別・リアルな金額の全貌

 

章の概要:

 序章では、「価格」と「価値」という、リフォーム費用を考える上での、重要な哲学についてお話ししました。

では、いよいよ、皆様が最も知りたいであろう、具体的な「金額」の世界へと、足を踏み入れていきましょう。

この章では、皆様がご自身の計画の、大まかな予算感を掴むための、具体的な耐震補強工事の費用 相場を、私たちの500棟以上の豊富な実績から導き出した、3つの「モデルケース」でご紹介します。

確認申請を回避し、内部を中心に再生するケース。想定外の腐食に対応し、外壁まで手を入れるケース。そして、建て替えに近い、フルスケルトンリフォーム。それぞれの工事範囲で、どのような費用がかかり、その内訳はどうなっているのか。そのリアルな金額の全貌を、ここに、完全に、ガラス張りにします。

 

1.1 ケース①:内部ハーフスケルトン ― 最もバランスの取れた選択肢の費用

 

ここでのポイント:

 まず、私たちが、最も多くのケースで推奨し、そして、実際に、最も多くの実績を持つ、確認申請不要の耐震補強工事の王道、「内部ハーフスケルトン」リノベーションの費用について解説します。家の広さを一切損なうことなく、内部から、新築の最高等級レベルの性能へと、家を生まれ変わらせる。その、最も賢明で、バランスの取れた選択肢の、リアルな費用感を、掴んでいただきます。

 

 

1.1.1 モデルケースの想定

 

まず、これからご紹介する、全てのモデルケースの、基本的な「想定」を、皆様と共有させてください。

  • 建物: 東京都内に建つ、木造2階建て住宅

  • 規模: 延床面積 約25坪(約82.5㎡)

  • 築年数: 約40年(1985年頃の、新耐震基準の建物)

  • 目標性能: 耐震等級3相当(上部構造評点1.5以上)+ 断熱等級6相当

この、ごく一般的な中古住宅が、私たちの手によって、どのように生まれ変わり、そして、そこに、どれだけの費用がかかるのか。その、現実の姿です。

 

 

1.1.2 「内部ハーフスケルトン」の費用内訳と総額

 

「内部ハーフスケルトン」とは、以前のガイド記事でも詳しく解説しましたが、家の外周部(外壁・屋根)には、大規模な解体を加えず、2階の床と階段という、主要構造部を意図的に残しながら、内部を中心に、広範囲な解体・補強・改修を行う、という、極めて戦略的な手法です。これにより、2025年 建築基準法改正後も、確認申請を回避し、減築リスクをなくすことを、最大の目標とします。 その際の、木造 耐震補強 費用の、大まかな内訳と、総額の相場は、以下のようになります。

 

【主な工事費用内訳(税別)】

  • ① 仮設・解体・産廃処理費:約150万円~250万円

    • 工事期間中の養生、内部の壁・床・天井の解体、そして、そこから発生する、大量の廃材の、適切な処理にかかる費用です。

  • ② 構造補強工事費(耐震):約300万円~450万円

    • これこそが、家の「骨格」を作り直す、最も重要な費用です。基礎の部分的な補強、1階床の剛床工法化、ノボパンなどを用いた面材耐力壁の新設、そして、N値計算に基づいた、柱頭柱脚金物の設置などが、ここに含まれます。

  • ③ 断熱・気密・サッシ工事費:約200万円~350万円

    • 家の「インナーウェア」を、最高の性能へと引き上げるための費用です。壁・床・天井への、高性能断熱材の充填、家全体の隙間をなくす、丁寧な気密処理、そして、熱の出入りが最も激しい、窓を、高性能な樹脂サッシへと、交換する費用などが、含まれます。

  • ④ 屋根・外壁・防水工事費:約150万円~300万円

    • 内部ハーフスケルトンでは、外壁の全面的な解体は行いませんが、屋根の葺き替えや、外壁の塗装・部分補修、そして、バルコニーの防水といった、建物の寿命を延ばすための、外周りのメンテナンス費用は、考慮しておく必要があります。

  • ⑤ 内装・建具工事費:約300万円~450万円

    • 新しくなった骨格とインナーの上に、美しい「衣服」を着せるための費用です。床のフローリング、壁・天井の左官やクロス、そして、ドアなどの建具の費用が、ここに含まれます。

  • ⑥ 設備工事費(電気・給排水・空調):約200万~250万円

    • 家の「血管」や「神経」を、一新するための費用です。古い電気配線や、給排水管を、全て、新しいものへと交換し、キッチン、ユニットバス、トイレといった、最新の水回り設備を、設置します。

  • ⑦ 設計・諸経費:

    • 上記の工事費とは別に、詳細な現地調査、構造計算、設計図面の作成、そして、現場を管理するための経費などが、工事費全体の、10%~15%程度、必要となります。

【ケース①:総額費用相場】 これらの費用を、総合すると、「内部ハーフスケルトン」による、耐震リフォームの、費用 相場は、

総額:約1,500万円 ~ 2,300万円(税別)

というのが、一つの、リアルな目安となります。 もちろん、これは、あくまで、標準的なモデルケースです。しかし、この金額で、家の広さを、一切、損なうことなく、新築の、長期優良住宅をも、凌駕するほどの、圧倒的な「安全性」と「快適性」を、その手に、入れることができる。その、絶大な「価値」を、どうか、皆様の、心に、留め置いてください。

 

1.2 ケース②:外部ハーフスケルトン ― 外壁の腐食補修が加わった場合の費用

ここでのポイント:

 リノベーションには、「想定外」が、つきものです。もし、内部を解体した結果、外壁を支える、柱や土台に、深刻な「腐食」が、発見された場合、費用は、どう、変化するのでしょうか。確認申請を回避するための、最終手段「外部ハーフスケルトン」という、より、大掛かりな手術が必要となった場合の、リアルな費用感を、解説します。

 

 

1.2.1 「想定外」が、費用に与えるインパクト

 

前回のガイド記事で、詳しく解説しましたが、リノベーションの現場では、壁を解体して初めて、深刻な雨漏りの跡や、構造体の腐食が、発見される、という「想定外」が、決して、珍しくありません。

もし、その腐食が、家の外周部にまで、及んでいた場合。私たちは、内部からの補強だけでなく、外壁の一部を、選択的に解体し、傷んだ構造体を、交換・補強する「外部ハーフスケルトン」という、より、高度な手術へと、計画を、変更せざるを得ません。

 

 

1.2.2 「外部ハーフスケルトン」の追加費用内訳と総額

 

この場合、上記の「内部ハーフスケルトン」の費用に加えて、主に、以下のような、追加の費用が、発生します。

【主な追加工事費用内訳(税別)】

  • ① 外壁の、追加解体・産廃処理費:約50万円~100万円

    • 腐食が発見された、1面、あるいは、2面の外壁を、下地ごと、解体・撤去するための費用です。

  • ② 構造体の、追加交換・補強費:約50万円~150万円

    • 腐食した、土台や、柱、梁などを、新しい木材へと交換したり、あるいは、添え梁などで、補強したりするための、材料費と、大工の手間賃です。

  • ③ 外壁の、新規造作・仕上げ費:約100万円~200万円

    • 解体した部分の外壁を、耐力壁としての性能も持つ、ノボパンなどの面材や、防水シート、断熱材、そして、最終的な仕上げ材(ガルバリウム鋼板など)で、新たに、作り直していくための費用です。

【ケース②:総額費用相場】 これらの追加費用を、考慮すると、「外部ハーフスケルトン」を、伴う場合の、スケルトンリフォームの費用と耐震に関する、総額の相場は、

総額:約2,200万円 ~ 2,700万円(税別)

というのが、一つの、目安となります。 これは、もはや、単なる「補修」ではありません。

家の、最も重要な部分に、巣食っていた「病巣」を、完全に取り除き、その部分を、再生させるための、高度な「外科手術」の費用です。そして、この、極めて困難な手術を、確認申請による「減築リスク」を、回避しながら、実現できる、ということ。その、技術的な価値は、計り知れないものがあると、私たちは、自負しております。

 

1.3 ケース③:フルスケルトン(確認申請あり)― 建て替えに近い場合の費用

ここでのポイント:

最後に、家の腐食が、あまりにも広範囲に及び、「過半の解体」が、避けられない場合、あるいは、お客様が、減築のリスクを、受け入れた上で、建て替えに近い、完全な自由度を、求める場合の、費用感を解説します。確認申請という、法的な手続きが、費用に、どのような影響を与えるのか。その、偽らざる、現実を、お伝えします。

 

 

1.3.1 「確認申請」という、最後の選択

 

 

もし、解体後の調査で、家の腐食が、外壁の3面、4面といった、広範囲に、及んでいることが、判明した場合。もはや、「過半の解体」を、避けることは、できません。 その時、私たちは、「確認申請をしない」という、これまでの戦略を、放棄し、「確認申請を、真正面から行い、家を、一度、完全に骨格だけの状態(フルスケルトン)に戻し、新築と、同等、あるいは、それ以上に、再生させる」という、最後の選択を、お客様に、ご提案することになります。

これは、耐震リフォームにおける、最も、大掛かりで、そして、最も、費用のかかる道です。しかし、家の、根本的な問題を、完全に、解決するためには、時に、この道を選ぶべき、局面も、あるのです。

 

 

1.3.2 「フルスケルトン」の費用内訳と総額

 

 

この場合、費用は、建て替えに、極めて近いものとなります。

【主な追加工事費用内訳(税別)】

  • ① 確認申請関連費用:約100万円~200万円

    • 役所や、指定確認検査機関に、提出するための、膨大な量の、図面や、構造計算書を、ゼロから作成するための、設計費用と、申請手数料です。確認申請を伴う、リフォームの、特有の費用となります。

  • ② 全面的な、解体・構造・内外装費

    • 上記の、ケース①②で、部分的に行っていた、全ての工事を、家全体で、行うことになります。当然、その費用は、最大となります。

  • ③ 既存不適格の是正費用

    • もし、その家が、建蔽率オーバーなどの、既存不適格な状態であった場合、法律に適合させるための「減築」の費用が、追加で、発生する可能性もあります。

【ケース③:総額費用相場】 これらの費用を、総合すると、「フルスケルトン(確認申請あり)」の場合の、総額の相場は、

総額:約2,500万円 ~ 3,000万円(税別)以上

というのが、一つの、目安となります。

これは、もはや、リフォームというよりも、「既存の基礎を活かした、新築工事」と、言った方が、近いかもしれません。 この、困難な道筋を、どのように、計画し、乗り越えていくか。

その、具体的なノウハウは、拙著『確認申請しないでどこまでフルリフォームできる?』で、詳述しておりますが、まずは、皆様には、ご自身の計画が、どのケースに、最も近いのか、その、大まかな、予算感を、掴んでいただくこと。

それが、この章の、最大の、目的です。 次の章では、これらの、費用を前に、誰もが、考えてしまう、「コストダウン」について、その、危険な「罠」を、お話しします。

 

 

第2章:やってはいけないコストダウン ― 家の“寿命”を削る、危険な値引きの罠

章の概要:

前章で、私たちは、工事の規模に応じた、リアルな耐震補強工事の費用 相場を、目の当たりにしました。

その、決して、安くはない金額を前に、「もう少し、費用を抑えることはできないだろうか」と、お考えになるのは、ごく自然な、そして、当然の心理です。

しかし、お待ちください。耐震補強工事におけるコストダウンには、「やって良いこと」と、「絶対に、やってはいけないこと」が、明確に存在します。

この章では、多くの業者が、お客様の、その心理に付け込み、安易に提案しがちな、しかし、一度、行ってしまえば、二度と取り返しがつかない、家の“寿命”そのものを削りかねない、最も危険なコストダウンの「罠」について、私たちプロの視点から、断固として、警鐘を鳴らします。

 

2.1 罠①:断熱材・サッシのグレードダウン ― 未来の快適性と光熱費を犠牲にする愚行

ここでのポイント: 

まず、最もよくある、そして、最も将来に、後悔を残すコストダウンの罠、「断熱材」と「窓サッシ」の、グレードダウンについて解説します。なぜ、壁や床を解体する、この、またとない機会に、これらの性能を妥協することが、目先の、僅かな金額と引き換えに、この先、何十年という、未来の「快適性」と「光熱費」を、ドブに捨てるに等しい「愚行」であるのか。その、動からざる理由を、明らかにします。

 

 

2.1.1 「数十万円、お安くなりますよ」という、悪魔の囁き

 

 

 スケルトンリフォームのような、大規模な改修の見積もりにおいて、数十万円という金額は、時に、小さな誤差のように、感じられてしまうかもしれません。

「断熱材の厚みを、100mmから、半分にすれば、30万円、お安くできますよ」

「窓を、高性能な樹脂サッシではなく、昔ながらのアルミサッシにすれば、50万円も、コストダウンできます」

このような提案は、全体の費用を、少しでも抑えたい、と願うお客様の心に、甘く、そして、魅力的に、響くことでしょう。

しかし、私に言わせれば、これは、悪魔の囁きに、他なりません。

なぜなら、その、目先の数十万円と引き換えに、あなたが、これから失うものは、あまりにも、大きく、そして、二度と、取り戻すことができないからです。

 

 

2.1.2 なぜなら、その壁は、もう二度と、開かれることはないから

 

 

性能向上リノベーションとは、家の骨格を、一度、完全に、露わにする、人間で言えば、まさに「大掛かりな外科手術」です。

そして、断熱材や、気密シートを、壁の中に、完璧に施工できるチャンスは、この、壁や床が、開かれている、ほんの、僅かな期間しか、存在しません。

一度、その上に、美しい壁紙や、フローリングを張ってしまえば、その壁が、次に開かれるのは、おそらく、30年後、40年後、あるいは、皆様が、その家を手放される、その日まで、二度と、訪れないかもしれません。

その、「一生に一度」の、またとない機会に、もし、あなたが、性能の低い断熱材を選んでしまったとしたら。

あるいは、冬は、キンキンに冷たく、夏は、灼熱の鉄板と化す、断熱性の低い、アルミサッシを選んでしまったとしたら。

 その決断は、この先、何十年という、長い年月にわたって、皆様の暮らしを、静かに、しかし、確実に、蝕み続けることになるのです。

冬の朝、暖房をつけても、なかなか、部屋が暖まらない、あの、不快な時間。 夏の夜、エアコンを、ガンガンにつけても、少しも、涼しくならない、あの、寝苦しい夜。

そして、毎月、皆様のポストに、届けられる、高額な、電気代と、ガス代の、請求書。

その全てが、リフォームの、あの瞬間に、あなたが下した、「たった数十万円」の、妥協の、代償なのです。

目先の価格と引き換えに、未来の、何十年分の「快適性」と「経済性」を、犠牲にすること。それを、私は「愚行」と、呼ばずには、いられないのです。

 

 

2.2 罠②:旧耐震住宅での基礎補強の省略 ― “三位一体”を崩壊させる、最も危険な選択

ここでのポイント:

 

 もし、断熱性能の妥協が「愚行」であるならば、次にお話しする、このコストダウンは、「犯罪」に等しい、と、私は考えます。

特に、1981年以前の「旧耐震基準」で建てられたお住まいにおいて、最も重要でありながら、最も、コストがかかるがゆえに、安易に、省略されがちな「基礎補強」。

なぜ、これを、省略することが、耐震リフォームにおける、最も危険な選択であるのか。その、構造的な理由を、解説します。

 

 

2.2.1 「見えない場所」だから、という、甘い誘惑

 

 

性能向上リノベーションにおいて、木造の耐震補強 費用の中で、時に、大きなウェイトを占めるのが、「基礎」の補強工事です。

特に、1981年5月31日以前の「旧耐震基準」で建てられた、多くのお住まいは、基礎の中に、鉄筋が入っていない、「無筋コンクリート基礎」である、可能性が、極めて高い。

この、無筋の基礎は、巨大地震の、強烈な力の前では、まるで、ビスケットのように、簡単に、割れて、崩壊してしまう、という、致命的な弱点を、抱えています。

その弱点を、克服するためには、既存の基礎の横に、新たに、鉄筋コンクリートの基礎を、抱き合わせるように増し打ちする、といった、大掛かりで、そして、費用のかかる工事が、不可欠となります。

しかし、この、極めて重要な工事は、完成してしまえば、床下に隠れ、誰の目にも、触れることはありません。

だからこそ、一部の、不誠実な業者は、お客様に、こう、囁くのです。

「基礎は、まだ、大丈夫そうなので、その分の費用を、他に回しませんか?」と。 これこそが、皆様の家の、そして、ご家族の命を、深刻な危険に晒す、最も、危険な「値引きの罠」なのです。

 

 

2.2.2 「三位一体」の、土台を、自ら、崩壊させる行為

 

 

これまで、私たちは、家の耐震性を、支える「三位一体」の重要性について、繰り返し、学んできました。

「壁(垂直構面)」「床・屋根(水平構面)」、そして、それらを繋ぐ「結束力」。 では、この、三位一体の、さらに、その、大元で、全てを支えているものは、一体、何でしょうか。 言うまでもありません。「基礎」です。

もし、その、全ての土台である、基礎が、地震の力で、破壊されてしまったとしたら。

その上に立つ、どんなに強固な壁も、どんなに頑丈な床も、そして、どんなに強力な金物も、一体、何の意味があるというのでしょうか。

それは、まるで、砂の上に、壮麗な城を、築くようなものです。

旧耐震住宅のリフォームにおいて、基礎補強を、省略する、という選択は、この、耐震の「三位一体」を、自らの手で、根底から、崩壊させる行為に、他なりません。

それは、単なるコストダウンでは、決してない。それは、家の「寿命」を削る、というレベルを超えて、ご家族の「命」そのものを、危険に晒す、最も、許されざる、選択なのです。

この、極めて重要な点については、拙著『確認申請しないでどこまでフルリフォームできる?』の中でも、既存不適格な住宅を、再生させる上での、絶対的な、鉄則として、詳述しています。

 

 

 

2.3 私たちの哲学 ― なぜ、性能に関わる部分のコストダウンを、絶対にお勧めしないのか

ここでのポイント:

この章の結論として、なぜ、私たち、増改築ドットコムが、お客様から、ご要望があったとしても、家の「性能」に関わる部分の、安易なコストダウンを、決して、お引き受けしないのか。その、私たちの、仕事に対する、揺るぎない「哲学」と「覚悟」について、お話しさせていただきます。

 

 

2.3.1 私たちが、お客様と、交わす「約束」

 

ここまで、耐震補強工事における、コストダウンの、二つの、大きな「罠」について、お話ししてきました。

「断熱」や「基礎」といった、家の、根幹的な「性能」に関わる部分。

これらの、コストダウンを、なぜ、私たちは、これほどまでに、厳しく、諌めるのか。

それは、私たちが、お客様と、交わす「約束」の、中身が、他の、多くのリフォーム会社とは、根本的に、異なっているからかもしれません。

多くの会社にとって、リフォームとは、工事が完了し、お客様に、鍵を、お引き渡しした「瞬間」が、ゴールです。

しかし、私たちにとって、その「瞬間」は、ゴールではなく、お客様との、本当の、お付き合いの「スタート」なのです。

 

 

2.3.2 50年先、100年先の、未来に対する「責任」

 

私たちが、ご提供したいのは、単に、美しい、リフォーム空間では、ありません。

私たちが、皆様に、本当の意味で、お届けしたいもの。それは、その家で、この先、50年、100年と、続いていく、ご家族の、安全で、健康的で、そして、心豊かな「暮らし」そのものです。

その、未来に対する、重い「責任」を、自覚しているからこそ、私たちは、決して、家の「性能」という、最も重要な、土台の部分で、妥協することは、できません。

たとえ、それによって、私たちの見積もりが、他社よりも、高く見えたとしても。

たとえ、お客様から、「もう少し、安くならないか」と、言われたとしても。

私たちは、家の寿命を縮め、未来の価値を損なうような、安易な提案は、決して、しない、という、覚悟を持っています。

なぜなら、それは、私たち自身の、仕事に対する「誇り」を、そして、何よりも、私たちを、信頼してくださった、お客様への「誠実さ」を、裏切る行為に、他ならないからです。

家の「骨格」と「性能」に関わる部分には、かけるべき、コストを、かける。その代わり、次の章では、家の「衣服」にあたる部分で、いかにして、賢く、そして、美しく、コストをコントロールしていくか、その、プロならではの、楽しい「知恵」について、お話ししましょう。

 

第3章:【プロのコストコントロール術】家の性能を落とさずに、費用を賢く抑える

章の概要: 

 

 前章では、家の「性能」に関わる部分、すなわち、構造や断熱といった、家の“寿命”と“健康”に直結する部分のコストダウンは、絶対にやってはいけない「悪手」である、と、断固として、お伝えしました。

「では、やはり、良いリフォームは、お金に糸目をつけなければ、実現できないのか…」。

そう、落胆された方も、いらっしゃるかもしれません。

しかし、ご安心ください。道は、あります。この章では、家の「骨格」ではなく、その空間を彩る「衣服」にあたる部分に、知恵と工夫を凝らすことで、家の性能という、最も重要な価値を、一切、犠牲にすることなく、リフォーム全体の費用を、賢く、そして、美しく、コントロールする方法。

私たちプロが、日々、現場で実践している、本物の耐震補強工事 コストダウン**術を、具体的に、伝授いたします。

 

3.1 「仕上げ」と「設備」にこそ、コスト調整の聖域(サンクチュアリ)がある

ここでのポイント:

 

 まず、賢いコストコントロールの、最も、基本となる、大原則について、お話しします。それは、リフォームの要素を、一度、施工したら、二度と、やり直せない「骨格」の部分と、将来、比較的、容易に、交換・更新が可能な「衣服」の部分とに、明確に、切り分ける、という考え方です。そして、コスト調整の「聖域(サンクチュアリ)」が、後者にあることを、理解していただきます。

 

 

3.1.1 家の「骨格」と「衣服」を、見極める

 

 

皆様が、これから、取り組む、性能向上リノベーション。

その、複雑な見積書の中身を、私たちは、大きく、二つのカテゴリーに、分類して、考えています。

一つは、家の「骨格」です。

これは、前章で、お話しした、基礎、柱や梁といった「構造体」、そして、壁や床、天井の、内側に隠れてしまう「断熱材」や「気密シート」、そして、「窓サッシ」といった、家の、安全性、耐久性、快適性といった、根本的な性能を、司る部分です。

これらは、一度、壁や床を、閉じてしまえば、次に、その姿を見ることができるのは、数十年後、ということになります。

やり直しが、極めて困難、あるいは、不可能な、まさに、家の「骨」や「内臓」にあたる部分です。

そして、もう一つが、家の「衣服」です。 これは、キッチンや、ユニットバス、トイレといった「住宅設備機器」、そして、床のフローリング、壁のクロス、ドアや、クローゼットの扉といった「内装仕上げ材」など、私たちの、日々の暮らしを、直接的に、彩る部分です。

これらは、もちろん、暮らしの質を、大きく左右する、重要な要素です。しかし、同時に、10年、15年という、時間の経過の中で、比較的、容易に、交換したり、更新したりすることが、可能な部分でもあります。

 

 

3.1.2 なぜ、「衣服」で、調整するべきなのか

 

 

賢い耐震補強工事のコストダウン術の、全ての基本。それは、「骨格」には、一切の、妥協なく、最高の投資を行い、その上で、限られた予算を、「衣服」の部分で、賢く、調整していく、という、考え方にあります。

なぜなら、家の、本当の価値は、その、目には見えない「骨格」の、強さと、健やかさによって、決まるからです。 10年後、デザインの流行が変わり、少し古びて見えてしまったキッチンは、比較的、少ない負担で、新しいものに、交換することができます。

しかし、10年後、壁の中で、断熱材が、ずり落ちて、結露を起こし、家の骨格を、腐らせてしまったとしたら。

その、修復には、今回と、同じ、あるいは、それ以上の、大規模なスケルトンリフォームと、莫大な費用が、必要となってしまうのです。

目先の、数十万円を、ケチったがために、将来、数百万、数千万円の、損失を、招いてしまう。

そんな、本末転倒な事態を、避けるために。私たちは、まず、家の「骨格」に、予算を、最優先で、配分します。

そして、その上で、残された予算の中で、いかにして、最高の「衣服」を、仕立てていくか。

その、創造的な、工夫のプロセスこそが、リノベーションの、本当の、醍醐味なのです。

 

3.2 匠のコストダウン①:“隠す”収納 ― 造作棚+プリーツカーテンという、美しく賢い選択

ここでのポイント:

では、具体的に、どのようにして、「衣服」の部分で、賢く、コストをコントロールするのか。その、第一の、実践的なテクニックをご紹介します。それは、内装工事の中でも、特に、費用がかさみがちな、「収納の扉」に対する、発想の転換です。高価な、造作の扉を、やめ、美しい「プリーツカーテン」で、代用する。その、驚くべき、コスト削減効果と、デザイン的な、可能性について、解説します。

 

 

3.2.1 意外な、費用の「大物」― クローゼットの扉

 

耐震リフォーム全体の、費用 相場から見れば、小さな要素に、思えるかもしれません。

しかし、実は、皆様の、見積書の中で、意外なほど、大きな割合を、占めているもの。

それが、クローゼットや、玄関収納、パントリーといった、「収納の扉」の、費用です。

特に、天井までの高さがある、壁一面の、美しい、木製の扉などを、オーダーメイドで、造作した場合。その費用は、数十万円に、達することも、決して、珍しくありません。

もちろん、その、美しい扉は、空間に、上質な印象を、与えてくれます。しかし、ここで、一度、立ち止まって、考えてみましょう。その「扉」の、本質的な「機能」とは、一体、何でしょうか。 それは、突き詰めれば、「中に、収納されているものを、ただ、隠す」という、極めて、シンプルな、機能です。

 

 

3.2.2 「扉」をやめる、という、大胆な発想

 

もし、その「隠す」という機能を、より、安価で、より、美しく、そして、より、柔軟に、実現できる、別の方法が、あるとしたら。 それこそが、私たち、増改築ドットコムが、お客様に、頻繁に、ご提案させていただいている、「造作棚+プリーツカーテン」という、賢い選択です。

その方法は、こうです。 まず、収納の「中身」は、私たちが、得意とする、大工の「造作」によって、極めて、機能的で、そして、頑丈な「棚」を、比較的、安価に、作り込みます。 そして、その「扉」にあたる部分には、あえて、高価な、木製の扉は、取り付けません。その代わり、天井に、一本の、上質なカーテンレールを、埋め込み、そこに、空間の、アクセントとなるような、美しい、「プリーツカーテン」や、「ロールスクリーン」を、吊るすのです。

この、たった一つの、発想の転換が、もたらすメリットは、絶大です。

  • ① 圧倒的な、コスト削減効果 高価な、造作扉と、その取り付け費用が、まるごと、不要になるため、その収納ユニットの費用を、ケースによっては、50%〜70%以上、削減することも可能です。その、浮いた、数十万円の予算を、例えば、断熱材のグレードアップや、より高性能なサッシの費用に、充当することができれば、皆様の家の「価値」は、どれほど、高まるでしょうか。

  • ② 空間を、豊かにする、デザイン的な、柔軟性 木製の扉は、一度、付けてしまえば、何十年と、その表情を、変えることはありません。しかし、カーテンであれば、どうでしょう。季節に応じて、リネンや、ウールといった、素材を、変えてみたり。気分転換に、色や、柄を、変えてみたり。数千円、数万円の、僅かな投資で、何度でも、その空間の表情を、リフレッシュすることができます。それは、空間に、柔らかな、温かみを与え、時として、硬質な扉以上に、上質な、インテリアの要素と、なり得るのです。 「隠す」という、機能を満たしながら、コストを、劇的に抑え、そして、デザインの、可能性を、無限に、広げる。これこそが、家の性能を、一切、妥協しない、プロの耐震補強工事 コストダウン術の、神髄なのです。

 

3.3 匠のコストダウン②:“減らす”という美学 ― 窓の数を厳選し、一つひとつの質を高める

ここでのポイント:

もう一つ、家の性能を、一切、落とすどころか、むしろ、向上させながら、コストを、賢く抑える、極めて、高度な、コストコントロール術を、ご紹介します。それは、「窓の“数”を、戦略的に、減らすことで、一つひとつの窓の“質”を、最高レベルにまで、高める」という、逆転の発想です。

 

 

3.3.1 「窓は、多ければ、多いほど良い」という、幻想

 

 

明るく、開放的な空間を、求めるあまり、「とにかく、窓を、たくさん、付けたい」と、お考えになる、お客様は、少なくありません。 その、お気持ちは、非常によく、分かります。しかし、その結果、どうなるか。 たくさんの窓を、予算内で、実現するために、一つひとつの窓の、性能グレードを、下げざるを得なくなるのです。本当は、断熱性能が、最も高い、「トリプルガラスの樹脂サッシ」を、入れたかったのに、予算の都合で、「ペアガラスの、アルミ樹脂複合サッシ」で、我慢する、といった、妥協です。

これは、実は、家の性能、そして、コストパフォーマンスという観点からは、最も、やってはいけない、選択の一つなのです。

なぜなら、性能の低い窓は、家の、断熱性能における、最大の「弱点」となり、将来の、光熱費の増大という形で、皆様の家計を、静かに、圧迫し続けるからです。

 

 

3.3.2 「最高の窓」を、「本当に必要な場所」へ。

 

 

そこで、私たちプロは、全く、逆の、ご提案をします。

「窓の“数”を、本当に、必要な場所に、厳選しませんか?そして、その、数を減らしたことで、浮いた予算の全てを、残した窓の“質”を、最高レベルにまで、引き上げるために、再投資しませんか?」と。

 これが、「減らす」という、美学です。 私たちは、設計の段階で、お客様と、共に、その土地の、光と、風の、流れを、緻密に、読み解きます。

「この、南側の壁には、最高の景色と、冬の、暖かい日差しを、取り込むための、最高の、大きな窓を、一つだけ、設けましょう」

「こちらの、西側の壁は、夏の、西陽が、厳しいので、あえて、窓は、設けず、高い位置に、換気のための、小さな、滑り出し窓を、一つだけにしませんか?」

「この、廊下の窓は、なくても、照明計画を、工夫すれば、明るさは、十分に、確保できますね」

このように、一つひとつの窓の、存在意義を、問い直し、その数を、戦略的に、厳選していく。

その結果、例えば、10個の「並」の窓を、5個の「最高」の窓に、変えることができたとしたら。

家の、断熱性能は、劇的に向上し、冬は暖かく、夏は涼しい、圧倒的に、快適な、室内環境が、生まれます。

そして、何よりも、その、厳選された、美しい窓から、切り取られる、外の景色は、まるで、一枚の「絵画」のように、皆様の、日々の暮らしを、豊かに、彩ってくれるはずです。

家の性能を、高めながら、コストを、最適化する。これは、単なるコストダウンでは、ありません。

それは、皆様の、暮らしの「価値」そのものを、デザインする、という、極めて、創造的な、行為なのです。

 

【終章】:結論:お金をかけるべき場所、賢く削るべき場所

章の概要:

この長く、そして、皆様の家づくりにとって、極めて重要となる「費用」を巡る物語も、いよいよ、最終章を迎えます。

最後に、この記事の、最も重要な結論を、皆様にお伝えさせていただきます。

賢明なリノベーションとは、家の、目には見えない「骨格」と、日々の暮らしを彩る「衣服」を、明確に区別し、どこに、限られた予算を、優先的に、投資すべきで、どこを、知恵と工夫で、賢く、削るべきかを、知ることです。

そして、その、表面的な安さではなく、皆様の、50年先の未来までを見据えた、「長期的な価値」を、共に、追求してくれる、本物のパートナーを、いかにして、見極めるか。そのための、最後のメッセージを、お届けします。

 

終章.1 家の「骨格」と「衣服」― あなたは、どこにお金をかけますか?

ここでのポイント: 

 

この章、そして、この記事全体を貫く、最も重要な考え方の比喩である、家の「骨格」と「衣服」。その、本質的な違いを、改めて、皆様に問いかけます。限られた、大切なご予算を、一度、施工したら、二度とやり直すことのできない「骨格」に、優先的に投資するのか。それとも、いつか、また、変えることのできる「衣服」に、費やすのか。この問いに対する、皆様ご自身の答えの中にこそ、リノベーションの成功の全てが、かかっています。

 

 

終章.1.1 全ての議論は、この問いに、集約される

 

 

私たちは、この費用に関する物語の中で、リアルな費用 相場から、やってはいけない危険なコストダウン、そして、プロが実践する、賢いコストコントロール術まで、非常に、多岐にわたる、具体的なお話をしてまいりました。

しかし、もし、皆様が、この記事から、たった一つだけ、何かを、持ち帰っていただけるとするならば。それは、家の構成要素を、「骨格」と「衣服」に、分けて考える、という、この、極めてシンプルで、しかし、奥深い、視点です。

【家の“骨格”とは】

それは、基礎、構造体、断熱材、窓サッシ、そして、雨仕舞い(防水)。 一度、壁や床を閉じてしまえば、次に、その姿を見るのは、数十年後となる、家の、まさに「骨」や「内臓」です。皆様の、命、健康、そして、日々の快適性を、その、根幹から支える、最も重要な部分。やり直しが、極めて困難な、不可逆的な要素です。

【家の“衣服”とは】

それは、キッチン、ユニットバス、トイレといった住宅設備機器、そして、フローリング、壁紙、収納の扉といった内装仕上げ材。 日々の暮らしに、彩りと、利便性を与えてくれる、大切な「衣服」です。しかし、その流行は、時代と共に、移り変わり、そして、その機能も、10年、15年もすれば、より優れた、新しいものへと、進化していきます。これらは、比較的、容易に「着替える」ことが、可能な要素です。

 

 

終章.1.2 あなたの「価値観」が、試される瞬間

 

さあ、皆様に、最後の、そして、最も重要な問いを、投げかけさせてください。

皆様が、これから、投じようとしている、何千万円という、大切で、そして、尊い、ご予算。 その、限られた予算を、あなたは、どこに、優先的に、配分しますか?

一生を、そして、次の世代をも支える、強く、しなやかで、そして、健やかな「骨格」を、手に入れるために、投資しますか?

それとも、数年後には、流行遅れになってしまうかもしれない、その瞬間の、華やかな「衣服」を、飾るために、費やしますか?

この問いに対する、皆様ご自身の「答え」こそが、皆様のリノベーションが、単なる「消費」で終わるのか、それとも、未来への、賢明な「投資」となるのかを、決定づけるのです。

もちろん、そこに、絶対的な正解はありません。

しかし、私たちプロフェッショナルが、500棟以上の、お客様の、未来と向き合ってきた経験から、自信を持って、申し上げられること。それは、賢明な方ほど、常に「骨格」への投資を、最優先される、という、厳然たる事実です。

 

 

終章.2 表面的な安さではなく、「長期的な価値」を提案するパートナーを

ここでのポイント:

 「骨格」の重要性を、深く理解した皆様が、次に、すべきこと。

それは、その、最も重要な部分に、最高の仕事をしてくれる、本物のパートナーを、見つけ出すことです。

このセクションでは、目先の「価格」ではなく、皆様の、50年先の未来までを見据えた、「長期的な価値」を、共に、追求してくれる、プロフェッショナルを、いかにして、見極めるか。その、具体的な、判断基準を、授けます。

 

 

終章.2.1 彼らが、何を「熱く」語るか、に耳を澄ます

 

 

皆様が、これから、数社のリフォーム会社と、打ち合わせを、重ねていく中で、ぜひ、注意深く、耳を澄ましていただきたい、ポイントがあります。

それは、「その担当者が、一体、何を、最も、熱心に、語っているか」ということです。

もし、その担当者が、「価格」にしか、興味がない場合。

彼らの話は、常に、値引きの話題に、終始するでしょう。

「他社より、これだけ、お安くします」

「この、キッチンを、こちらの、安いグレードに変えれば、総額を、抑えられますよ」と。

彼らの目的は、ただ一つ、今日、この瞬間に、あなたの「契約」を、勝ち取ることです。

 

しかし、もし、その担当者が、皆様の、未来の「価値」を、心から、考えている、本物のパートナーであった場合。

その会話の質は、全く、異なるものになるはずです。

彼らは、まず、旧耐震住宅における、基礎補強の、絶対的な重要性を、熱く、語るでしょう。

彼らは、高性能な樹脂サッシが、いかに、皆様の、未来の光熱費を、削減し、健康的な暮らしに、貢献するかを、具体的なデータと共に、示すはずです。

彼らは、耐震リフォームにおける、木造の費用の内訳を、丁寧に、ガラス張りにし、なぜ、その費用が、相場として、妥当であり、そして、皆様の未来にとって、必要不可欠な「投資」であるのかを、誠実に、説得しようと、試みるはずです。

彼らの目的は、皆様の「契約」を、取ることだけではありません。

皆様の、この、人生を賭けた、一大プロジェクトを、共に、成功へと導き、そして、その先、何十年と続く、皆様の暮らしに対して、責任を負う、という、重い「覚悟」を、持っているのです。

 

 

終章.2.2 その「覚悟」は、提案書に、現れる

 

 

その「覚悟」の有無は、彼らが、提出する「提案書」や「見積書」にも、明確に、現れます。

それは、ただ、製品名と、単価が、羅列されただけの、無機質な「価格表」でしょうか。

それとも、その、一つひとつの項目が、なぜ、皆様の、未来の価値にとって、必要なのか、その「根拠」と「哲学」が、そこに、記されているでしょうか。

「長期的な価値」を、語る言葉を持たない業者に、皆様の、長期的な未来を、託すことは、できません。

この、厳しい、しかし、本質的な視点こそが、皆様を、最高のパートナーへと、導く、道標となるのです。

そして、その「長期的な価値」という視点は、当然ながら、確認申請を回避するための、法的な戦略にも、繋がっていきます。

目先の、安易な工事で、法的なリスクを、将来に残すような提案は、決して、長期的な価値を、生みません。

その、複雑な航海術については、拙著『確認申請しないでどこまでフルリフォームできる?』で、詳述しておりますので、ぜひ、ご参照ください。

 

 

終章.3 あなたの予算で実現できる、最高の性能向上リノベーションとは

ここでのポイント:

 

 最後に、この物語の、締めくくりとして。そして、皆様の、新しい物語の、始まりとして。最高の性能向上リノベーションとは、決して、無限の予算を、必要とするものではない、という、希望のメッセージを、お届けします。

 

 

終章.3.1 最高の家とは、「最も高価な家」のことではない

 

 

この、長い議論を経て、皆様の中には、「やはり、最高の安全と、快適性を、手に入れるためには、莫大な費用が、必要なのだな」と、感じられた方も、いらっしゃるかもしれません。

しかし、それは、半分、正しく、そして、半分、間違っています。 確かに、家の「骨格」を、最高のレベルへと、引き上げるためには、相応の「投資」が、必要です。

しかし、最高の家とは、必ずしも、最も高価な部品を、集めただけの家では、ありません。

 

 

終章.3.2 「知恵」と「工夫」が、予算の壁を、乗り越える

 

 

あなたの予算で、実現できる、最高の性能向上リノベーション。

それは、「骨格」には、一切の妥協なく、最高の投資を行い、そして、「衣服」の部分には、この記事で、ご紹介したような、プロの「知恵」と「工夫」を、最大限に、凝らすことで、全体の予算を、賢く、コントロールされた家のことです。

高価な、クローゼットの扉を、やめ、美しい、プリーツカーテンにすることで、捻出できた、数十万円。その、貴重な予算を、家の、断熱性能を、ワンランク上げるために、再投資する。 採光計画を、緻密に練り上げ、不要な窓の「数」を、減らすことで、浮いた、数十万円。その、賢明な予算を、残した窓の「質」を、最高の、トリプルガラス樹脂サッシへと、引き上げるために、再投資する。

このように、「かけるべき場所」と「削るべき場所」を、明確な哲学に基づいて、戦略的に、仕分けていく。

その、お客様と、私たちプロとの、創造的な、共同作業の中にこそ、限られた予算の中で、最高の価値を、生み出す、全ての答えが、眠っているのです。

私たち、増改築ドットコムは、その、難しい、しかし、最高に、やりがいに満ちた、予算配分の「最適解」を、お客様と、共に見つけ出す、プロフェッショナルです。

皆様が、これまで、学んでこられた、全ての知識と、そして、皆様が、大切に、温めてこられた、ご予算と、ご家族への想い。

その、全てを、私たちに、ぶつけてください。 私たちは、その、全ての想いを、受け止め、皆様にとっての、最高の「価値」ある、住まいを、共に、創造していくことを、お約束します。

 

 

 

 

次の記事➡️ 記事『22. 【最新版】耐震リフォーム補助金・減税制度フル活用マニュアル』へ進む

 

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耐震補強リフォーム工事完全ガイドは4部構成(診断編6記事・治療編11記事・計画編4記事・未来編7記事)の全28話構成で、耐震補強リフォーム工事に必要な全知識をを網羅的に解説します。読みたいテーマが決まっている方は以下からお進みください。

※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。

 


 

【耐震補強リフォーム工事完全ガイド】


 

第1部:【診断編】我が家の“カルテ”を読み解き、真実と向き合う

 

診断編の役割とコンセプト: 皆さんの漠然とした「家への耐震不安」に寄り添い、その正体を突き止めるための「診断」に特化したパートです。地震の歴史からご自宅の築年数が持つ意味を学び、耐震性の客観的な物差しを知り、そしてプロの診断技術の深淵に触れることで、読者の不安を「解決すべき具体的な課題」へと転換させます。すべての治療は、正確な診断から始まります。

記事(全6本):

➡️ なぜ今、あなたの家に「耐震」という対話が必要なのか

➡️ あなたの家が生まれた時代:旧耐震・81-00住宅・2000年基準、それぞれの「常識」と「弱点」

➡️ 我が家の体力測定:耐震性の“三位一体”「評点・偏心率・N値」とは何か

➡️ 耐震診断の全貌:費用・流れ・依頼先は?プロが教える診断結果の正しい読み解き方

➡️ 究極の診断法「スケルトンリフォーム」。なぜ私たちは壁を剥がし、家の“素顔”と向き合うのか

➡️ 壁の中に潜む時限爆弾:見えない木材の腐食とシロアリが、あなたの家の体力を奪っている


 

 

第2部:【治療編】築年数別の最適解。“三位一体”を取り戻す構造外科手術

 

治療編の役割とコンセプト: このガイドの技術的な核心です。第1部で明らかになった家の“カルテ”に基づき、それぞれの時代が抱える固有の病巣に対する、具体的な「治療計画=補強工事」を詳述します。旧耐震の宿命である基礎補強から、81-00住宅のバランス修正、そして現代住宅の損傷防止まで。プロが執刀する「構造外科手術」の全貌を、豊富な経験に基づいて解説します。

 

該当記事(全11本):

 

➡️ 【旧耐震の宿命】なぜ「基礎補強」なくして、評点1.5(強度)は絶対に不可能なのか

➡️ 【旧耐震の治療法】無筋基礎を蘇らせる「基礎補強工事」と、骨格を再構築する「壁量・金物」計画

➡️ 【81-00住宅の落とし穴】「新耐震なのに倒壊」の衝撃。過渡期の家に潜む“バランス”と“結束力”の罠

➡️ 【81-00住宅の治療法】偏りを正し、骨格を繋ぐ。あなたの家を“本物の新耐震”にする補強工事

➡️ 【2000年基準以降の課題】「倒壊はしないが、住めなくなる」という現実

➡️ 【次世代の備え】絶対的な耐震性能の上にこそ。「制震」がもたらす“損傷防止”という価値

➡️ 柱の抜けを防ぐ生命線「N値計算」:500棟の経験が明かす、本当に意味のある耐震金物補強の全貌

➡️ 「耐震」「制震」「免震」の違いとは?それぞれのメリット・デメリットをプロが徹底比較

➡️ 【最重要】「制震」は耐震の“代わり”ではない。損傷を防ぐための制震ダンパー“正しい使い方”

➡️ 家全体の歪みを抑え込む「剛床工法」:2階の床と屋根が“三位一体”を支える隠れた主役

➡️ 【専門家向け】許容応力度計算はなぜ必要か?構造計算がもたらす品質と責任


 

 

第3部:【計画編】見えざる壁を乗り越える。法規と費用を味方につける航海術

 

計画編の役割とコンセプト: どんなに優れた治療計画も、現実の壁を乗り越えなければ絵に描いた餅です。このパートでは、リフォーム計画を阻む二大障壁である「法規」と「費用」に正面から向き合い、それらを敵ではなく「味方」につけるための、具体的な航海術を授けます。2025年法改正、補助金、コストコントロール。プロの知恵で、計画実現への確かな道筋を照らします。

 

該当記事(全4本):

 

➡️ 【2025年法改正】建築確認申請を“賢く回避”する、性能向上リノベーションの戦略的計画術

➡️ 検査済証なき家、再建築不可物件の再生シナリオ:法的制約の中で命を守るための現実解

➡️ 【費用全貌】モデルケースで見る耐震リフォーム工事のリアルな費用と、賢いコストダウン術

➡️ 【2025年最新版】耐震リフォーム補助金・減税制度フル活用マニュアル


 

 

第4部:【未来編】最高の選択。命と資産、そして家族の物語を未来へ繋ぐ

 

未来編の役割とコンセプト: このガイドの最終到達点。技術論を超え、あなたの、そしてご家族の「未来」をどう創造するかを共に考えるパートです。耐震と断熱を掛け合わせた究極の価値、500棟の軌跡が証明する再生の物語、そして、その未来を託すに足る真のパートナーを見抜くための最後の選択。あなたの決断を、私たちが全力でサポートします。

 

該当記事(全7本):

➡️ 【最終方程式】「最強の耐震」×「最高の断熱」=家族の健康と資産価値の最大化

➡️ 【実例集】私たちの500棟の軌跡:狭小住宅、ビルトインガレージ、築80年古民家の再生工事事例

➡️ 耐震リフォーム業者選び、9つの最終チェックリスト:「三位一体」と「制震の役割」を語れるか

➡️ なぜ、大手ハウスメーカーは木造リノベーションが不得意なのか?業界の構造的真実

➡️ セカンドオピニオンのススメ:あなたの家の診断書、私たちにも見せてください

➡️ 【最終章】無料診断で始まる、あなたの家の新しい物語:私たちが提供する“絶対的な安心”の全プロセス

➡️ 【特別寄稿】耐震とは、文化を未来へ繋ぐこと。棟梁として、四代目として。

 

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※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。

< この記事の著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

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増改築.comの一戸建てリフォーム専用ホームページに
お越しいただき、誠に有難うございます。
 
増改築.comメンバーは技術集団となり、
他社のような営業マンがおりません。
技術者が直接ご相談にのり問題解決を行います。
 
従いまして、
お客様の方である程度のご要望が整理されました段階、
お悩みが工事内容のどのようなところにあるのか?
ご予算がどの程度絞る必要があるのか?
など明確になった段階でのご相談をお願いしております。
お問合せ・ご相談はお電話・メールにて受け付けております。
メールの場合は以下のフォームに必要事項をご記入の上、
「送信する」ボタンをクリックをお願いします。

代表稲葉高志

戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
お気軽にお問合せください

よくあるご質問
  • 他社に要望を伝えたところできないといわれたのですが・・・
  • 他社で予算オーバーとなってしまい要望が叶わないのですが・・・
  • サービスについて詳しく聞きたいのですが・・・

どのようなお悩みのご相談でも結構です。

あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。

営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。

設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。

※現在大変込み合っております。ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。

※すでにプランをお持ちのお施主様・設計資料をお持ちのお施主様は内容をフォームで送信後、フォーム下のメールアドレスに資料をお送りください。対応がスムーズです。

必須

(例:増改築太郎)

必須

(例:contact@high-will.co.jp)

(例:03-5615-2826)

必須

(例:東京都荒川区西日暮里2-35-1)

(例:築40年)

(例:25坪・100㎡など)

(例:2000万程度など)

  • ※再建築不可のリフォームでは金融機関が限られます。事前審査をお勧めいたします。

    (例:2024年3月くらいに完成希望など)

    必須

    できるだけ具体的にお知らせくださいませ。既存設計資料、リフォーム後のイメージ図等をお持ちであれば下記のメールアドレスより添付をお願いします。

    ※次の画面がでるまで、4~5秒かかりますので、
    続けて2回押さないようにお願いいたします。

    ※次の画面が出るまで、4〜5秒かかりますので、
    続けて2回押さないようにお願いいたします。

    図面や写真等を送信いただく場合、また入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、下記メールアドレスまでご連絡ください。

    お電話でのお問合せはこちら

    0120-246-991

    営業時間:10:00~17:00(土日祝日を除く)

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    4代目代表よりご挨拶

    稲葉高志

    親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。