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更新日:2025/08/26

耐震補強リフォーム工事完全ガイド:第5部:【実践・難関編】500棟の軌跡。どんな家も、決して諦めない㉖

【難関事例④:無基礎】「この家には、基礎がありません」。絶望の宣告から始まった、奇跡の再生工事

【序章】その家は、石の上に“置かれて”いただけだった

第1章:【衝撃の診断】渋谷区O様邸 ― 土に還りかけた、奇跡の物件

第2章:【究極の提案】家を“ジャッキアップ”し、新たな大地を創造する

第3章:【奇跡の再生工事】ドキュメント:無から有を生んだ、伝説の現場

 【終章】:結論:結論:どんな家も、決して、諦めない

【序章】:その家は、石の上に“置かれて”いただけだった

 

ここでの概要:

 これまで、私たちは、数々の、困難なリノベーションの課題と、その解決策について、学んできました。

いよいよ、この「実践・難関編」の、最後にして、最も衝撃的なテーマに、たどり着きました。それは、家の、存在そのものを揺るがす「無基礎」という、信じがたい現実です。

「あなたの家には、建築基準法で定められた、基礎がありません」。

もし、専門家から、そう宣告されたとしたら、あなたは何を思いますか?

この章では、他社が、匙を投げるどころか、その存在さえ、信じられないような、究極の難関事例に、光を当てます。

そして、その絶望の淵から、家を、丸ごと宙に浮かせ、その下に、全く新しい「大地」を創造する、私たちの、奇跡とも呼べる、再生の物語を、始めます。

 

序章.1 最後の問い ― もし、あなたの家に、大地を掴む「基礎」がなかったとしたら?

 

ここでのポイント:

 まず、この物語が、いかに、常識を超えた、究極の難関事例であるのか、その、出発点となる、一つの、問いを、皆様に、投げかけます。家の「傾き」や「狭さ」といった、これまでの課題の、さらに、その根源。家の、存在そのものを、支えるべき「基礎」が、もし、あなたの家に、初めから、存在しなかったとしたら。その、想像を絶する、問いと、向き合っていただきます。

 

 

序章.1.1 これまでの「難関」が、霞んで見えるほどの

 

 この「実践・難関編」で、私たちは、家の「傾き」という、深刻な病と、それを治す「ジャッキアップ工事」について、学びました。また、「隣家との隙間がない」という、物理的な制約を、乗り越える「裏打ち工法」という、革命的な技術についても、知りました。

しかし、今から、お話しするのは、それらの「難関」が、霞んで見えてしまうほどの、まさに、究極の、そして、最終章を飾るに、ふさわしい、難関事例です。

家の、全ての重さを、受け止め、その力を、大地へと、伝える、最も重要な、生命線、「基礎」。

これまでの議論は、全て、その「基礎」が、たとえ、弱っていたり、古かったりしたとしても、「存在する」ことを、前提としていました。

では、皆様に、最後の、そして、最も、根源的な問いを、投げかけさせてください。

「もし、あなたの家に、その、全ての土台となるべき、鉄筋コンクリートの“基礎”が、そもそも、全く、存在しなかったとしたら?」

 

 

序章.1.2 ただ、石の上に「置かれて」いただけの家

 

「そんな、馬鹿な話があるか」と、思われるかもしれません。

しかし、それは、現実に、存在するのです。

私たちが、渋谷区の、超一等地で、出会った、ある、築60年の木造住宅。

その床下で、私たちが、目の当たりにした光景。それは、もはや、建築というよりも、原始の、営みに近いものでした。

そこには、現代の住宅では、当たり前である、鉄筋コンクリートの布基礎や、耐圧版基礎は、どこにも、存在しませんでした。

あるのは、ただ、地面に、転がされた、大きさも、形も、バラバラの「玉石(たまいし)」。

そして、その、不安定な石の上に、この家の、全ての重さを支える「土台」が、ただ、“置かれて”いるだけだったのです。

それは、もはや、家が、大地と「一体化」しているのではなく、大地の上に、ただ「乗っている」だけ、という、にわかには、信じがたい、しかし、動かしようのない、現実でした。

 

 

序章.2 なぜ、専門家でさえ「匙を投げる」のか ― 理解を超えた、究極の難問

 

ここでのポイント:

 この「基礎がない家」という、信じがたい状況が、なぜ、プロの建築家や、リフォーム会社にとって、単に「難しい」というレベルを超えた、「理解不能」で、「対処不可能」な、究極の難問であるのか。

その、構造力学的な、絶望的な理由を、解説します。

 

 

序章.2.1 全ての「常識」が、通用しない世界

 

家の耐震補強とは、突き詰めれば、

「地震の、強大なエネルギーを、建物の骨格を通じて、最終的に、基礎から、大地へと、安全に、逃がす」ための、システムを、再構築する、という作業です。

しかし、もし、その、最終的な、エネルギーの、受け皿である「基礎」そのものが、存在しなかったとしたら。

その瞬間、私たちが、これまで、学んできた、全ての、耐震補強の「常識」は、その、意味を失います。

 

  • 壁を、いくら強くしても、その力は、どこにも、伝わらない。

  • 柱と土台を、金物で、いくら固く結んでも、その土台は、何にも、固定されていない。

  • ジャッキアップで、傾きを治そうにも、そもそも、持ち上げるべき、しっかりとした基礎がない。

「基礎がない」。

その、たった一言が、全ての、議論の、前提を、根底から、覆し、専門家を、完全な、思考停止へと、追い込んでしまうのです。

それは、もはや「難しい」という、次元の問題では、ありません。それは、現代の、建築工学の、範疇を、超えた、まさに「理解不能」な、領域なのです。

 

 

序章.2.2 匙を投げる、以外の、選択肢がない

 

だからこそ、この、無基礎の住宅という、究極の難問を前に、ほとんど、全ての専門家が、同じ結論に、至ります。

「これは、もはや、我々の手には、負えません。この家を、安全にする方法は、ただ一つ。一度、全てを解体して、建て替えるしか、道は、ありません」と。

しかし、もし、その家が、再建築不可物件であったとしたら。

その、最後の、逃げ道さえも、閉ざされてしまう。

それこそが、この物語の、始まりにあった、本当の「絶望」の、正体なのです。

 

 

序章.3 この章であなたが手に入れる、絶望を「伝説」に変える、希望の全貌

 

ここでのポイント:

 この、絶望的な状況を、いかにして、希望へと、転換させるのか。

この章の最後に、この記事が、皆様に、お約束する「未来」と、そのための「具体的な道筋」を、お示しします。

それは、もはや「リフォーム」という、言葉の定義さえも、超えた、奇跡の「再生工事」の、物語です。

 

 

序章.3.1 「無」から「有」を、創造する

 

では、本当に、もう、打つ手は、ないのでしょうか。

いいえ、あります。

この、全ての常識が、通用しない、究極の難問に対して、私たち、増改築どっとコムは、一つの、そして、おそらくは、日本で、私たちしか、成し得ないであろう、究極の「答え」を、持っています。

それは、「基礎がないのなら、創れば良い」という、あまりにも、シンプルで、しかし、あまりにも、大胆な、発想です。 私たちは、「曳家」の技術を応用した、究極のジャッキアップによって、家そのものを、一度、完全に、宙に浮かせ、そして、その、空っぽになった、足元に、全く新しい、鉄筋コンクリートの「基礎」を、ゼロから、創造するのです。

これは、もはや、リフォームや、リノベーションという、言葉では、表現しきれない、「無」から「有」を生み出す、まさに「創造」の、領域です。

 

 

序章.3.2 絶望を「伝説」に、変える物語

 

この記事は、その、奇跡とも言える、基礎新設 工事の、一部始終を、皆様と、共有するための、感動の「ドキュメンタリー」です。 この先の章で、皆様は、

 

  • 渋谷区の一等地で、土に還りかけていた、あの家が、どのように、発見されたのか。

  • 崩壊寸前の、その家を、いかにして、傷一つ付けずに、宙へと、持ち上げたのか。

  • そして、その、空っぽの空間に、新しい「大地」が、創造されていく、その、息をのむような、光景。

 

その、全ての、軌跡を、目の当たりにすることになるでしょう。

私たちの、500棟以上の、経験の中でも、まさに「伝説」と呼ぶに、ふさわしい、この物語。

それは、皆様に、「どんな家も、決して、諦める必要はない」という、揺るぎない「希望」と、そして、私たちの仕事が持つ、無限の「可能性」を、感じていただくための、私たちからの、最高の、贈り物です。

さあ、それでは、絶望を「伝説」に変える、奇跡の物語の、幕開けです。

 

第1章:【衝撃の診断】渋谷区O様邸 ― 土に還りかけた、奇跡の物件

 

章の概要:

 この「実践・難関編」の最終章となる、奇跡の物語は、一本のお電話から始まりました。

場所は、誰もが憧れる、東京都渋谷区の一等地。

しかし、そこには、私たちの、500棟を超える経験の中でも、最も衝撃的と呼ぶべき「現実」が、静かに、息を潜めていました。

この章では、O様邸との出会いから、その、驚くべき構造の正体が、明らかになるまでを、ドキュメンタリーとして、追いかけます。

基礎がない家の、本当の恐ろしさとは何か。そして、伝統的な建築技術である玉石基礎と、O様邸が置かれていた状況との、決定的で、そして、絶望的な違いとは、何だったのか。その、衝撃の診断結果を、皆様にお伝えします。

 

1.1 物語の始まり ― 超都心・渋谷に眠る、「再建築不可」という名の宝

 

ここでのポイント:

 まず、この物語の「主役」である、渋谷区O様邸が、いかに、矛盾に満ちた、そして、魅力的な、存在であったかをご紹介します。それは、「再建築不可」という、重い十字架を背負いながらも、その、圧倒的な立地の良さから、多くの人々を惹きつけてやまない、まさに「宝物」のような、物件でした。

 

 

1.1.1  6者競合の、人気物件

 

 

 私たちの元には、日々、様々なお住まいに関する、ご相談が寄せられます。

しかし、この、渋谷区O様邸ほど、私たちの記憶に、鮮烈に、刻まれている物件は、他にありません。

この物語は、実に、奇妙な形で、始まりました。ある、不動産会社から、中古住宅として、売りに出された、渋谷区初台の、一軒家。

その物件について、全く、別々の、6組もの、購入希望者様が、奇しくも、同じタイミングで、私たち、増改築どっとコムに、「もし、この家を買ったら、リノベーションは可能だろうか?」という、ご相談を、持ちかけてこられたのです。

これほどまでに、多くの人々を、惹きつける、その物件の魅力。それは、何と言っても、その「立地」でした。

新宿にも、ほど近い、超都心。誰もが、一度は、住んでみたいと、憧れるであろう、その場所で、戸建て住宅が、売りに出される、ということ自体が、稀有なことでした。

 

 

1.1.2 「再建築不可」という、重い十字架

 

 

しかし、その、輝かしい魅力の裏側で、この物件は、一つの、極めて重い「十字架」を、背負っていました。 それが、「再建築不可」という、宿命です。

その理由は、敷地が、道路に面する「間口」が、建築基準法で定められた、2メートルに、僅か、10センチ、足りていなかった、という、ただ、それだけのことでした。

しかし、その、たった10センチの不足が、この土地の未来から、「建て替え」という、選択肢を、永遠に、奪っていたのです。

だからこそ、購入を検討される、賢明な、6組の皆様は、皆、同じ結論に、至りました。

「この家で、安全に、そして、快適に、暮らし続けるためには、もはや、建て替えに近い、究極の性能向上リノベーション、すなわち、スケルトンリフォームしかない。

そして、その、最高難易度の手術を、執刀できるのは、増改築どっとコムしかいない」と。

最終的に、幸運にも、この「宝」を、手に入れられたO様と、私たちとの、二人三脚での、前代未聞の、再生への挑戦が、ここから、始まったのです。

 

 

1.2 解体、そして戦慄 ― そこには、基礎も、健全な土台も、存在しなかった

ここでのポイント:

 いよいよ、この家の、本当の「素顔」が、明らかになります。

スケルトンリフォームのために、内装を解体し、床板を剥がした、その時。私たちの目の前に、現れた光景。

それは、500棟以上の、経験を持つ、私たちでさえも、思わず、息をのむ、戦慄の光景でした。そこには、あって然るべき、「基礎」も、そして、「土台」も、存在しなかったのです。

 

 

1.2.1 土に、還りかけていた家

 

O様との、入念な、打ち合わせを経て、工事は、始まりました。

築60年という、長い歳月を、経た家です。私たちは、当然、構造体の、相応の、傷みを、覚悟していました。

しかし、その「覚悟」は、床板を、剥がした、その瞬間に、甘い「幻想」であったことを、思い知らされます。

「……なんだ、これは…」

現場の、百戦錬磨の棟梁が、思わず、声を、漏らしました。

その、床下にあるべきはずの空間は、土で、埋め尽くされ、そして、家の、全ての重さを、支えるべき、最も重要な木材である「土台」は、その、土の中に、半分、埋まり、長年の湿気によって、黒く、腐り果て、もはや、木としての、原型を、留めていませんでした。

それは、もはや「建築物」というよりも、長い年月をかけて、静かに「土に還ろうとしている」、一つの「生命体」の、終わりの姿のようでした。

 

 

1.2.2 全ての耐震理論が、崩壊する瞬間

 

そして、その、腐った土台の下に、私たちが、探し求めた、コンクリートの「基礎」は、どこにも、見当たりませんでした。

そう。この家は、「無基礎」だったのです。 基礎がない家。

この、たった一言が、私たち、耐震の専門家にとって、どれほど、絶望的な響きを持つか、皆様にご理解いただけるでしょうか。

私たちが、これまで、積み上げてきた、全ての、耐震補強の理論。壁を強くし、床を固め、金物で、結束力を高める。

その、全ての理論は、「建物が、強固な“基礎”によって、大地と、一体化している」という、絶対的な、大前提の上に、成り立っています。

その「基礎」そのものが、存在しない。 その瞬間、私たちの、全ての、知識と、経験は、その、拠り所を失い、一度、完全に、崩壊したのです。

 

1.3 「玉石基礎」ですらない現実 ― なぜ、この家は、60年間、建ち続けてこられたのか

ここでのポイント:

 では、なぜ、基礎もない、この家が、60年もの間、倒壊せずに、建ち続けてこられたのか。

その、奇跡の謎を、解き明かします。それは、伝統工法である「石場建て(玉石基礎)」とも、全く異なる、極めて、原始的で、そして、危険な状態。その、驚くべき、構造の、現実について、解説します。

 

 

1.3.1 「石場建て」という、伝統構法の、知恵

 

 

古い、お寺や、神社などで、丸い石(玉石)の上に、直接、柱が、乗っている、光景を、ご覧になったことは、ないでしょうか。あれは、「石場建て(いしばだて)」と呼ばれる、日本の、伝統的な、建築構法の一つです。

一見、不安定に見えますが、あれは、地震の際に、建物と、地面とを、意図的に「縁切り」し、柱が、石の上を、滑ることで、地震のエネルギーを、受け流す、という、極めて高度な「免震構造」なのです。

しかし、O様邸で、私たちが見た光景は、その、先人の知恵の結晶である「石場建て」とは、似て非なる、全くの、別物でした。

 

 

1.3.2 ただ、そこに「置かれて」いただけ

 

 

O様邸は、その、土台の一部が、かろうじて、大きさも、形も、バラバラの、石ころの上に「乗って」いました。

しかし、それは、計算された、配置では、決してなく、ただ、地面に転がされた石の上に、土台が「置かれて」いるだけ。

そして、家の、重みと、経年によって、その土台は、石ごと、地面に沈み込み、土に、埋もれてしまっていたのです。

なぜ、この家は、60年間、建ち続けてこられたのか。

それは、ただ、一言、「運が良かった」からに、他なりません。

これまで、この渋谷の地を、直下率の高い、巨大地震が、襲わなかった。

ただ、それだけの、幸運に、守られていただけだったのです。

もし、阪神・淡路大震災や、熊本地震クラスの、揺れが、この家を、襲っていたとしたら。

この家は、大地を、掴む、いかなる「錨」も持たない、一艘の小舟のように、一瞬で、滑り、そして、崩壊していただろう、と、私たちは、確信しています。

この、絶望的な診断結果を前に、私たちに残された道は、もはや、一つしかありませんでした。

基礎の補強や、修復、といった、生半可なレベルではない。無から、有を、生み出す、基礎新設 工事。

そして、その、前代未聞の手術を、可能にする、究極のジャッキアップによる、基礎工事への、挑戦です。

次の章では、いよいよ、その、壮大な、再生計画の、全貌を、明らかにします。

 

 

第2章:【究極の提案】家を“ジャッキアップ”し、新たな大地を創造する

章の概要:

 前章で、私たちは、渋谷区O様邸が抱える、基礎がないという、衝撃的な診断結果を目の当たりにしました。

もはや、通常の耐震補強工事という概念が、一切、通用しない。この、絶対的な、行き止まりを前に、私たちが、お客様にご提案した、唯一無二の、そして、常識を遥かに超えた「処方箋」。それが、「ジャッキアップ工法」による、究極の外科手術でした。

この章では、家を、丸ごと、宙に浮かせ、その、空っぽになった空間に、全く新しい「大地」、すなわち、最強の鉄筋コンクリート基礎を、ゼロから創造する、という、私たちの、壮大な再生計画の、全貌を、明らかにします。

 

2.1 「不可能」を前に、私たちが下した、唯一の決断

ここでのポイント: 

まず、この、絶望的な状況を前に、私たち、増改築どっとコムが、なぜ「諦める」という選択をしなかったのか。その、プロフェッショナルとしての、覚悟と、決断の、背景について、お話しします。それは、目の前の「不可能」を、乗り越えるための、ただ一つの、しかし、最も困難な道を、進むという、決意の表明でした。

 

 

2.1.1 目の前に、道はなかった。だから、創るしかなかった。

 

前章の、衝撃的な診断結果。基礎がない家。土に還りかけた、土台。 この、絶対的な、行き止まりを前に、もし、私たちが、普通の、リフォーム会社であったなら、お客様に、こう、告げていたでしょう。

「申し訳ありません。私たちに、できることは、何もありません」と。

あるいは、 「この家は、もはや、寿命です。解体するしか、道はありません」と。

しかし、O様邸は、再建築不可物件です。解体してしまえば、そこには、もう二度と、家を建てることはできない。

それは、お客様にとって、死の宣告にも、等しい言葉です。 道がない。 ならば、どうするか。

答えは、一つしかありません。「道がないのなら、創れば良い」。

私たち、増改築どっとコムが、O様に、ご提案した、究極の処方箋。それは、リフォームという、言葉の、常識を、遥かに、超えたものでした。

「この家を、一度、丸ごと、持ち上げましょう。そして、家が、浮いている間に、その下に、全く新しい、鉄筋コンクリートの基礎を、ゼロから、創り上げるのです」と。

 

 

2.1.2 それは、再生への、唯一の、そして、最強の「処方箋」

 

この、私たちの提案は、単なる、思いつきや、夢物語では、ありません。

それは、この、無基礎という、最悪の病を、根本から、治療するための、唯一の、そして、最も、確実な「外科手術」の計画でした。 この、壮大な手術によって、私たちは、以下の、全てを、一度に、実現することができます。

 

  • ① 傾きと歪みの、完全なリセット:                                         家を、持ち上げる過程で、ミリ単位の精度で、建物の、傾きと、歪みを、完全に、水平な状態へと、補正する。

  • ② 腐食した、土台の、完全な交換:                                         宙に浮いた状態で、腐り果てた、古い土台を、全て、新しい、健全な土台へと、交換する。

  • ③ 最強の、基礎の、創造:                                             そして、何よりも、これまで存在しなかった「基礎」を、現代の、最高の技術を結集した、鉄筋コンクリートの「耐圧版基礎(ベタ基礎)」として、新たに、創造する。

それは、もはや、リフォームというよりも、「再生」という言葉が、ふさわしい。

この、困難な、しかし、希望に満ちた、挑戦に、お客様が、同意してくださった、その瞬間から、この、奇跡の物語は、始まったのです。

 

 

2.2 なぜ、このジャッキアップが「究極」の難易度なのか

ここでのポイント:

 

 私たちは、以前の章でも、「ジャッキアップ工事」について、解説しました。

しかし、今回の、基礎がない家を、持ち上げる、という行為が、通常の、傾き修正のためのジャッキアップとは、いかに、次元の違う、難易度と、危険性を、伴うものであるのか。

その、プロだけが知る、技術的な、核心について、お話しします。

 

 

2.2.1 「押す」べき、固い地面が、存在しない

 

以前、私たちが、家の傾きを、修正するためのジャッキアップ工事について、解説した際、その原理は、「ジャッキで、家の重さを、下から、均等に、押し上げることだ」と、ご説明しました。

しかし、そこには、一つの、暗黙の、大前提がありました。

それは、「ジャッキを、設置するための、固い“地面”(=既存の基礎)が、存在する」ということです。

しかし、今回のO様邸は、どうでしょうか。 私たちが、ジャッキで、押し上げるべき、その「土台」は、腐り果て、その下の「基礎」は、存在しない。

それは、まるで、底なし沼の中から、沈みかけた船を、引き上げようとするようなものです。力をかけるべき、しっかりとした、足場が、どこにも、ないのです。

 

 

2.2.2 持ち上げた瞬間に、家が、崩壊するリスク

 

もし、この、極めて、脆弱な状態のまま、無理に、ジャッキで、持ち上げようとすれば、どうなるか。

腐った土台は、ジャッキの圧力に耐えきれず、砕け散り、家は、その、バランスを失い、持ち上げた、その瞬間に、自らの重さで、崩壊してしまう、という、最悪のシナリオも、十分に、考えられます。

通常の、ジャッキアップ工事が、精密な、脳神経外科の手術だとすれば、

今回の手術は、崩壊寸前の、瓦礫の山の中から、人命を救い出す、災害救助隊の、活動に、近いかもしれません。

だからこそ、私たちは、ジャッキアップを行う、その、さらに前に、もう一つ、極めて重要な、工程を、踏まなければなりませんでした。それが、次の、再生計画の、全貌です。

 

 

 

2.3 空中での、再生計画 ― 浮いた家の下で、全てをゼロから創り直す

ここでのポイント:

この、究極の難易度を、克服するための、私たちの、壮大な「再生計画」の、全貌を、お示しします。

それは、家を、持ち上げる、その前に、まず、家そのものを、内側と外側から、仮の、鉄骨で補強し、いわば「鳥かご」のような、状態で、固めてしまう、という、前代未聞の、計画でした。

 

 

2.3.1 全ては、持ち上げるための「仮補強」から始まる

 

この、崩壊寸前の、築60年の無基礎 住宅を、安全に、持ち上げるために。 私たちの、手術計画は、まず、「家全体を、一つの、固い箱として、仮補強する」ことから、始まりました。

家の、内部には、仮の筋交いを、無数に設置し、そして、家の外周部には、鉄骨のフレームを、仮設することで、家全体を、いわば、頑丈な「鳥かご」の中に入れてしまうのです。

この、仮補強によって、初めて、私たちは、家を、持ち上げるための、安全な「力点」を、確保することができます。

そして、この、仮補強だけでも、通常の、耐震補強工事に匹敵するほどの、緻密な計算と、技術が、求められます。

 

 

2.3.2 私たちの、壮大な、空中再生計画

 

この、完璧な、準備の上で、私たちの、壮大な、空中での、再生計画が、実行されます。

  • フェーズ①【浮上】                                                 仮補強された、家全体を、ジャッキアップ工法によって、慎重に、そして、完全に、水平を保ちながら、地面から、数十センチ、持ち上げ、空中で、静止させます。

  • フェーズ②【創造】                                                 家が、宙に浮いている間に、その下に広がる、空っぽの空間で、私たちは、全く新しい「大地」を、創造します。地面を、深く、掘削し、鉄筋を、縦横無尽に、配筋し、そして、高強度のコンクリートを流し込み、最強の「耐圧版基礎」を、ゼロから、創り上げる、基礎新設 工事です。

  • フェーズ③【着陸】                                                 新しく、そして、完璧に水平な、大地が、完成すれば、いよいよ、その上に、宙に浮いていた家を、ミリ単位の精度で、ゆっくりと、下ろし、新しい基礎と、新しい土台とを、強力なアンカーボルトで、固く、結びつけます。

  • この、前代未聞の、曳家のような基礎工事こそが、基礎がない家を、再生させる、唯一の、そして、究極の、処方箋なのです。 この、壮大な計画の、具体的な、施工の様子は、次の章で、詳しく、見ていくことにしましょう。

第3章:【奇跡の再生工事】ドキュメント:無から有を生んだ、伝説の現場

章の概要: 

 

 前章で、私たちは、「家を持ち上げ、その下に、新しい大地を創造する」という、常識を超えた、究極の再生計画について、お話ししました。

しかし、その、あまりにも壮大な計画は、果たして、現実の、ものとなるのでしょうか。

ここからが、この物語の、ハイライトです。

東京、渋谷区の、住宅密集地で、実際に繰り広げられた、前代未聞の、再生工事。

その、一部始終を、豊富な写真と共に、ステップ・バイ・ステップで、完全公開します。

土に還りかけた、数十トンもの家が、宙に浮き、その下で、新しい基礎が新設されていく。

その、息をのむような光景は、私たちの、技術力と、どんな家も、決して諦めないという、熱い情熱の、何よりの証明です。

 

 

3.1 Step1:仮補強とジャッキアップ ― 崩壊寸前の家を、空中で支える神業

ここでのポイント:

 

 まず、この、最高難易度の手術における、最初の、そして、最も危険な、関門について、解説します。

それは、基礎がないだけでなく、土台そのものが、腐り果て、今にも、崩れ落ちそうな、脆弱な家を、いかにして、安全に、持ち上げるか、という、問題です。

家を、持ち上げる、その前に、まず、家そのものを、鉄骨で固め、仮の「鎧」を着せる、という、緻密な、準備作業。その、神業とも言える、プロセスをご覧いただきます。

 

 

3.1.1 手術の前に、まず、患者の「延命措置」を

 

 

通常のジャッキアップ工事であれば、私たちは、家の「土台」という、しっかりとした骨格に、ジャッキを掛け、持ち上げていきます。

しかし、今回の、渋谷区O様邸には、その、力を掛けるべき、健全な「土台」が、存在しませんでした。

もし、この、腐り果てた、土台に、直接、ジャッキを掛ければ、どうなるか。土台は、その圧力に耐えきれず、砕け散り、家は、持ち上がった瞬間に、バランスを失い、崩壊してしまうでしょう。 それは、重篤な、交通事故の患者を、手術室に運ぶ前に、まず、出血を止め、呼吸を確保する、救命救急措置に、似ています。

私たちも、ジャッキアップという、本格的な手術の前に、まず、この、崩壊寸前の家が、手術に耐えられるだけの、最低限の体力を、与えるための「延命措置」から、始めなければなりませんでした。

 

 

3.1.2 仮の「鎧」を着せ、空へと、飛び立つ

 

 

その「延命措置」こそが、「仮補強」と呼ばれる、工程です。

私たちは、まず、家の内部に、無数の、仮の筋交いを設置し、そして、家の外周部を、頑丈な、鉄骨のフレームで、鳥かごのように、囲い込みました。

この、仮の「鎧」を着せることで、家全体を、一つの、固い「箱」として、一体化させ、ジャッキの力を、家全体に、均等に、分散させる。この、極めて、緻密な、準備があって、初めて、私たちは、安全に、家を、持ち上げることが、できるのです。

そして、準備が、整えば、いよいよ、離陸の時です。 数十台のジャッキを、ミリ単位で、同調させ、築60年の、無基礎 住宅が、ゆっくりと、しかし、確実に、重力から、解き放たれ、宙へと、浮き上がっていく。

それは、まさに、この物語の、最初の「奇跡」の、瞬間でした。

 

 

3.2 Step2:基礎新設工事 ― 空っぽの空間に、最強の「耐圧版基礎」を、ゼロから創造する

ここでのポイント:

 家が、宙に浮き、その足元には、広大な、空っぽの空間が、生まれました。ここからが、この物語の、核心。

「無」から「有」を生み出す、創造のプロセスです。

このセクションでは、その、がらんどうの空間に、現代の、建築技術の粋を集めた、最強の「耐圧版基礎(ベタ基礎)」を、ゼロから、創り上げていく、圧巻の基礎新設 工事の、全貌を、解説します。

 

 

3.2.1 古い「大地」との、完全な決別

 

家が、宙に浮いている間に、私たちは、まず、その下にある、古い「大地」との、決別作業から、始めます。

これまで、この家を、かろうじて、支えてきた、名ばかりの「玉石」と、腐り果てた土を、全て、掘削し、撤去。

そして、固い、支持地盤が現れるまで、地面を、深く、そして、平らに、整地していきます。

過去との、しがらみを、全て、断ち切り、そこに、全く新しい、未来の土台を、築くための、完璧な「キャンバス」を、用意するのです。

 

 

3.2.2 新しい「大地」の、骨格を、編み上げる

 

そして、その、真っさらなキャンバスの上に、私たちは、新しい「大地」の、骨格となる、鉄筋を、編み上げていきます。

それは、まるで、巨大な、バスケットを、編むような、光景です。

太い鉄筋を、縦横に、15cmという、極めて、密な間隔で、二重、三重に、組み上げ、強固な「鉄の網」を、作り上げていくのです。

この、緻密に、計算され尽くした、鉄筋の網こそが、この後、流し込まれる、コンクリートと、一体化し、地震の、あらゆる力に、抵抗する、新しい基礎の、生命線となります。

この基礎工事の、品質を、左右する、最も重要な工程。

私たちは、鉄筋の一本一本の、太さ、間隔、そして、結束の状態を、設計図書と、照らし合わせ、厳しく、チェックしていきます。

 

 

3.2.3 コンクリート打設 ― 新しい「大地」の、誕生

 

鉄筋の網が、完成すれば、いよいよ、新しい「大地」に、命を吹き込む、クライマックス、コンクリートの打設です。

この、渋谷区の現場は、ご想像の通り、極めて、道が狭く、コンクリートミキサー車が、現場の、すぐそばまで、進入することが、できません。

100メートル以上、離れた場所に、ミキサー車を停め、そこから、職人たちが、「ネコ」と呼ばれる、一輪車で、何十回、何百回と、往復し、生コンクリートを、人力で、運び込む。

それは、まさに、古代の、ピラミッド建設を、彷彿とさせる、途方もない、重労働でした。

しかし、その、職人たちの、汗と、情熱が、鉄筋の網の、隅々にまで、行き渡り、やがて、一つの、巨大な、鉄筋コンクリートの「板」として、固まった時。

そこに、この家の、未来の、100年を支える、完璧に水平で、そして、強靭な、新しい「大地」=「耐圧版基礎(ベタ基礎)」が、誕生したのです。

 

 

3.3 Step3:再設置と一体化 ― 新しい大地の上に、家を、再び、着陸させる

ここでのポイント:

 新しい、完璧な「大地」が、完成しました。いよいよ、この、奇跡の再生工事も、最終段階を迎えます。

空中に、浮いていた家を、再び、この、新しい基礎の上へと、寸分の狂いもなく、「着陸」させる。その、最も、繊細で、そして、感動的な、クライマックスの、瞬間を、お伝えします。

 

 

3.3.1 翼を休める、時

 

 

新しく創られた、コンクリートの基礎は、すぐには、その、本当の力を、発揮しません。

数週間という、長い時間をかけて、ゆっくりと、その内部の水分を、蒸発させながら、石のように、硬化していく「養生」という、静かな時間が必要です。

私たちは、その間、家を、空中で、支え続けながら、その、歴史的な「着陸」の瞬間を、待ちます。

 

 

3.3.2 ミリ単位の、精密な「着陸」作業

 

 

そして、新しい基礎が、完全に、その強度に、達した、運命の日。

私たちは、ジャッキアップとは、全く逆の、プロセスで、家を、ゆっくりと、下ろし始めます。

数十台のジャッキの、油圧を、ミリ単位で、調整し、巨大な家が、僅かでも、傾いたり、歪んだりすることのないよう、レーザーレベルで、常に、監視しながら、新しい基礎の上へと、導いていく。

この、再設置の、プロセスで、最も重要なのは、私たちが、新しい基礎の中に、あらかじめ、埋め込んでおいた「アンカーボルト」と、家の、新しい「土台」の穴を、寸分の狂いもなく、一致させることです。

この、ボルトと、穴が、完璧に、一致し、そして、固く、締め付けられた、その瞬間。

この家は、60年という、長い、放浪の末に、初めて、大地と、強固に、結ばれ、その、翼を、休めることができるのです。

基礎がない家は、この瞬間、終わりを告げました。

そして、その場所には、最強の基礎を持つ、新しい家が、誕生したのです。

この、奇跡の基礎新設 工事によって、初めて、私たちは、この家の、本当の耐震補強、すなわち、上部構造の、再生へと、進むことができる、スタートラインに、立ったのです。

 

 

【終章】:結論:どんな家も、決して、諦めない

章の概要:

この長く、そして、壮大な「無基礎」の家を巡る、感動的な物語も、いよいよ、締めくくりの時を迎えました。

最後に、私たちが、この、奇跡の再生工事を通じて、皆様に、本当に、お伝えしたい、たった一つの、しかし、最も重要なメッセージを、お届けします。

それは、どんなに、絶望的に見える状況でも、正しい知識と、それを実現する、不屈の情熱、そして、信頼できるパートナーさえいれば、家は、必ず、再生できる、ということです。

その、揺るぎない、私たちの哲学を、ここに示し、この、難関事例の、最後の物語を、締めくくらせていただきます。

 

終章.1 「無」から「有」を創る ― これが、私たちの仕事の、本質

ここでのポイント: 

 

まず、この、渋谷区O様邸の、奇跡の再生工事が、私たち、増改築どっとコムの、仕事の「本質」そのものを、いかに、象徴しているか、という、哲学的な、結論について、お話しします。

私たちの仕事は、単に、古いものを、修復することでは、ありません。それは、基礎がない、という「無」の状態から、最高の安全という「有」を、創造する、という、根源的な、価値創造の、プロセスなのです。

 

 

終章.1.1 究極の問い―「基礎がないなら、創れば良い」

 

 

私たちは、この物語を通じて、渋谷区の一等地で、土に還りかけていた、一つの家の、運命を、追いかけてきました。

基礎がない家。全ての、専門家が、匙を投げ、全ての、常識が、通用しない、絶対的な、行き止まり。

その、絶望的な状況を前に、私たちは、一つの、極めてシンプルで、しかし、極めて大胆な、問いへと、たどり着きました。

「基礎がないのなら、創れば良いではないか」と。

家を、ジャッキアップで、宙に浮かせ、その、空っぽになった空間に、全く新しい、鉄筋コンクリートの「大地」を、ゼロから創造する。

この、基礎新設 工事という、前代未聞のプロジェクトこそが、私たちの仕事の、本質を、何よりも、雄弁に、物語っています。

 

 

終章.1.2 私たちの仕事は、「価値」を、創造すること

 

 

私たちの仕事は、ただ、古いものを、新しく見せる、表面的な「修復」では、ありません。

私たちの仕事は、「無」から「有」を、生み出すことです。

 

  • 基礎がなかった「無」の状態から、最強の、耐圧版基礎という「有」を、創造する。

  • 耐震性能が、皆無であった「無」の状態から、新築の最高等級を超える、評点1.5以上という「有」を、創造する。

  • そして、資産価値がないと、誰もが諦めていた、「負動産」という「無」の状態から、誰もが、憧れる、渋谷の一等地に、輝く、最高の「資産」という「有」を、創造する。

 

無基礎 住宅という、究極の「マイナス」を、単に「ゼロ」に戻すだけではない。

その、マイナスを、バネとして、他の、どんな凡庸な住宅にも、負けない、圧倒的な「プラス」の価値へと、飛躍させる。

それこそが、私たち、性能向上リノベーション専門業が、皆様に、ご提供できる、本当の価値なのです。

 

 

終章.2 あなたに必要なのは、前例のない挑戦を、心から楽しむことができる、真のパートナー

ここでのポイント:

 

 

この、奇跡とも言える、再生を、実現するために、皆様が、パートナーとして、選ぶべき、施工会社が、持つべき、最も重要な「資質」について、お話しします。

それは、単なる、技術力や、経験値ではありません。その、前例のない挑戦そのものを、心から「楽しむ」ことができる、という、プロフェッショナルとしての、精神性(マインドセット)です。

 

 

終章.2.1 「不可能」を前に、心が、躍るか

 

 

基礎がない家。 この、絶望的な診断結果を前に、通常の、建築の専門家であれば、おそらく、深い、ため息をつき、そして、こう言うでしょう。「これは、不可能だ」と。

しかし、その時、私たちの、心の中に、湧き上がる感情は、絶望では、ありません。

それは、武者震いにも似た、一種の「高揚感」です。 「面白い。これほど、やりがいのある、挑戦はないじゃないか」と。

なぜなら、私たちのような、生粋の、技術者集団にとって、「不可能」の壁は、高ければ、高いほど、そして、誰も、登ったことがなければ、ないほど、私たちの、挑戦心を、掻き立てる、最高の「舞台」だからです。

 

 

終章.2.2 困難な状況を「楽しむ」という、プロの資質

 

 

皆様が、これから、人生を賭けた、一大プロジェクトの、パートナーを、選ぶ時。

その会社の、技術力や、実績を、見ることは、もちろん、重要です。

しかし、それと、同じくらい、皆様に、見極めていただきたいこと。

それは、「その会社が、困難な状況を、心から、楽しむことができる、集団であるかどうか」ということです。

前例のない、難問を前に、ただ、リスクばかりを、口にするのか。

それとも、その、難解なパズルを、解き明かすことに、子供のように、目を輝かせ、夢中になることができるのか。

特に、玉石基礎の補強や、曳家のような基礎工事が絡む、今回の様な、最高難易度のリノベーションにおいては、この、ポジティブな「情熱」の有無が、プロジェクトの、成否を、大きく、左右します。

なぜなら、情熱こそが、常識を、打ち破る、新しい「知恵」を生み、そして、現場で、次々と発生する、想定外の事態を、乗り越えるための、不屈の「力」となるのですから。

 

 

終章.3 その、絶望的な状況、私たちと一緒に「伝説」に変えませんか?

ここでのポイント:

 

最後に、この、壮大な物語の、締めくくりとして。そして、皆様の、新しい物語の、始まりとして。私たちから、皆様への、心からの、メッセージと、ご提案を、お届けします。

 

 

終章.3.1 あなたの家は、「伝説」になる、可能性を秘めている

 

 

渋谷区O様邸の、この、奇跡の再生工事の物語は、今や、私たちの、そして、業界の「伝説」となりました。

そして、今、この記事を、読んでくださっている、皆様。 皆様の、お住まいが、抱える、その、困難な状況。それは、もしかしたら、この、O様邸に、匹敵する、あるいは、それを、超えるほどの、難問かもしれません。

しかし、その、困難こそが、あなたの家を、次の「伝説」へと、変える、最高の「原石」である、と、私たちは、信じています。

 

 

終章.3.2 絶望を、「伝説」へ

 

 

この、長い、長い、私たちの、技術と、情熱の、物語に、最後まで、お付き合いいただき、本当に、ありがとうございました。

最後に、私たちから、皆様へ。 たった一つの、しかし、最も、重要な、ご提案を、させてください。

まだ、何も、決める、必要はありません。まだ、何も、覚悟する、必要もありません。 ただ、その、ほんの少しの、勇気だけを、振り絞って、私たちに、お声がけを、いただけないでしょうか。

「その、絶望的な状況、私たち、増改築どっとコムと、一緒に、『伝説』に、変えませんか?」

私たちは、その、皆様の、勇気ある、一声を、決して、無駄には、しません。

私たちの、500棟以上の、経験と、知識、そして、何よりも、不屈の情熱の、全てを、注ぎ込み、皆様の、お住まいのための、最高の「再生シナリオ」を、必ずや、描き出してみせることを、お約束します。

ご相談は、もちろん、無料です。 皆様からの、挑戦状を、心より、お待ちしております。

 

 

 

次の記事➡️ 記事『27. 【最終方程式】「最強の耐震」×「最高の断熱」=家族の健康と資産価値の最大化』へ進む

 

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耐震補強リフォーム工事完全ガイドは4部構成(診断編6記事・治療編11記事・計画編4記事・未来編7記事)の全28話構成で、耐震補強リフォーム工事に必要な全知識をを網羅的に解説します。読みたいテーマが決まっている方は以下からお進みください。

※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。

 


 

【耐震補強リフォーム工事完全ガイド】


 

第1部:【診断編】我が家の“カルテ”を読み解き、真実と向き合う

 

診断編の役割とコンセプト: 皆さんの漠然とした「家への耐震不安」に寄り添い、その正体を突き止めるための「診断」に特化したパートです。地震の歴史からご自宅の築年数が持つ意味を学び、耐震性の客観的な物差しを知り、そしてプロの診断技術の深淵に触れることで、読者の不安を「解決すべき具体的な課題」へと転換させます。すべての治療は、正確な診断から始まります。

記事(全6本):

➡️ なぜ今、あなたの家に「耐震」という対話が必要なのか

➡️ あなたの家が生まれた時代:旧耐震・81-00住宅・2000年基準、それぞれの「常識」と「弱点」

➡️ 我が家の体力測定:耐震性の“三位一体”「評点・偏心率・N値」とは何か

➡️ 耐震診断の全貌:費用・流れ・依頼先は?プロが教える診断結果の正しい読み解き方

➡️ 究極の診断法「スケルトンリフォーム」。なぜ私たちは壁を剥がし、家の“素顔”と向き合うのか

➡️ 壁の中に潜む時限爆弾:見えない木材の腐食とシロアリが、あなたの家の体力を奪っている


 

 

第2部:【治療編】築年数別の最適解。“三位一体”を取り戻す構造外科手術

 

治療編の役割とコンセプト: このガイドの技術的な核心です。第1部で明らかになった家の“カルテ”に基づき、それぞれの時代が抱える固有の病巣に対する、具体的な「治療計画=補強工事」を詳述します。旧耐震の宿命である基礎補強から、81-00住宅のバランス修正、そして現代住宅の損傷防止まで。プロが執刀する「構造外科手術」の全貌を、豊富な経験に基づいて解説します。

 

該当記事(全11本):

 

➡️ 【旧耐震の宿命】なぜ「基礎補強」なくして、評点1.5(強度)は絶対に不可能なのか

➡️ 【旧耐震の治療法】無筋基礎を蘇らせる「基礎補強工事」と、骨格を再構築する「壁量・金物」計画

➡️ 【81-00住宅の落とし穴】「新耐震なのに倒壊」の衝撃。過渡期の家に潜む“バランス”と“結束力”の罠

➡️ 【81-00住宅の治療法】偏りを正し、骨格を繋ぐ。あなたの家を“本物の新耐震”にする補強工事

➡️ 【2000年基準以降の課題】「倒壊はしないが、住めなくなる」という現実

➡️ 【次世代の備え】絶対的な耐震性能の上にこそ。「制震」がもたらす“損傷防止”という価値

➡️ 柱の抜けを防ぐ生命線「N値計算」:500棟の経験が明かす、本当に意味のある耐震金物補強の全貌

➡️ 「耐震」「制震」「免震」の違いとは?それぞれのメリット・デメリットをプロが徹底比較

➡️ 【最重要】「制震」は耐震の“代わり”ではない。損傷を防ぐための制震ダンパー“正しい使い方”

➡️ 家全体の歪みを抑え込む「剛床工法」:2階の床と屋根が“三位一体”を支える隠れた主役

➡️ 【専門家向け】許容応力度計算はなぜ必要か?構造計算がもたらす品質と責任


 

 

第3部:【計画編】見えざる壁を乗り越える。法規と費用を味方につける航海術

 

計画編の役割とコンセプト: どんなに優れた治療計画も、現実の壁を乗り越えなければ絵に描いた餅です。このパートでは、リフォーム計画を阻む二大障壁である「法規」と「費用」に正面から向き合い、それらを敵ではなく「味方」につけるための、具体的な航海術を授けます。2025年法改正、補助金、コストコントロール。プロの知恵で、計画実現への確かな道筋を照らします。

 

該当記事(全4本):

 

➡️ 【2025年法改正】建築確認申請を“賢く回避”する、性能向上リノベーションの戦略的計画術

➡️ 検査済証なき家、再建築不可物件の再生シナリオ:法的制約の中で命を守るための現実解

➡️ 【費用全貌】モデルケースで見る耐震リフォーム工事のリアルな費用と、賢いコストダウン術

➡️ 【2025年最新版】耐震リフォーム補助金・減税制度フル活用マニュアル


 

 

第4部:【未来編】最高の選択。命と資産、そして家族の物語を未来へ繋ぐ

 

未来編の役割とコンセプト: このガイドの最終到達点。技術論を超え、あなたの、そしてご家族の「未来」をどう創造するかを共に考えるパートです。耐震と断熱を掛け合わせた究極の価値、500棟の軌跡が証明する再生の物語、そして、その未来を託すに足る真のパートナーを見抜くための最後の選択。あなたの決断を、私たちが全力でサポートします。

 

該当記事(全7本):

➡️ 【最終方程式】「最強の耐震」×「最高の断熱」=家族の健康と資産価値の最大化

➡️ 【実例集】私たちの500棟の軌跡:狭小住宅、ビルトインガレージ、築80年古民家の再生工事事例

➡️ 耐震リフォーム業者選び、9つの最終チェックリスト:「三位一体」と「制震の役割」を語れるか

➡️ なぜ、大手ハウスメーカーは木造リノベーションが不得意なのか?業界の構造的真実

➡️ セカンドオピニオンのススメ:あなたの家の診断書、私たちにも見せてください

➡️ 【最終章】無料診断で始まる、あなたの家の新しい物語:私たちが提供する“絶対的な安心”の全プロセス

➡️ 【特別寄稿】耐震とは、文化を未来へ繋ぐこと。棟梁として、四代目として。

 

断熱リフォームで失敗しない為の『断熱リフォーム 完全ガイド』

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断熱リフォームをする前に必ず読んでください!

何から読めばいいかわからない方は総合案内よりお進みください。

導入編2記事・基礎知識編3記事・部位別実践編4記事・特殊ケース攻略編2記事・計画実行編5記事の全16話構成で、断熱リフォームに必要な全知識をを網羅的に解説します。読みたいテーマが決まっている方は以下からお進みください。

※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。

< この記事の著者情報 >

稲葉 高志

 

ハイウィル株式会社 四代目社長

1976年生まれ 東京都出身。

【経歴】

家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。

中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。

この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。  TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを大工職人として施工、管理者として管理

2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟営業、施工管理に従事

2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。

250棟の木造改修の営業、施工管理に従事

2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の通算500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン

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    4代目代表よりご挨拶

    稲葉高志

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